36 / 38
第三十六話
しおりを挟む
ユーゴは融けた氷の牙を鍋からうつして瓶に入れると、ふたをして密閉する。
「さあ、ここからは錬金術師としての仕事だ。案内ありがとう、ミリエル。今度はミリエルの工房に行こう」
「え、えぇ、その前に何か飲み物を……」
「ミリエル様、どうぞこちらを」
執事長は少しだけ早めに出て飲み物を用意していた。
「ありがとうございます」
コップに注がれた水を一気に飲み干すと、執事長はすかさず二杯目を注ぎ、ミリエルはそれも一気に飲み干していた。
「はあ、生き返るわ……あらためてありがとうございました」
「いえいえ、お気になさらず。ユーゴ様もお飲みになりますか?」
様子を見て最優先はミリエルだったため先に水を手渡したが、ユーゴの分のコップも用意されていた。
「いや、俺はいいよ。それよりも工房に行って作業を進めよう。ミリエル、行くぞ」
暑さによる疲れを見せるミリエルだったが、アーシャのためと思うとユーゴの言葉に反抗するつもりはなかった。
ミリエルの店の名前は工房だが、そこには作業場はなく別の場所に作業場が作られていた。
「ここが私の工房よ。ここの設備は好きに使ってもらって構わないわ。足りないものがあったら言ってくれれば用意するわね」
ミリエルは自分用のエプロンを装着して、準備万端といった様子でいる。
「そうだなあ……まずは、竜蘭草の処理を頼めるか?」
「もちろんよ」
ミリエルの返事を確認すると、ユーゴは竜蘭草を取り出して作業台に乗せる。
「まず、この竜蘭草の特徴について説明しよう。これにはそもそも毒性がある。それを抜いていくことで使い物になるんだが、まず細かく切ったあとにすりつぶしてもらう。手袋をして、このナイフで切ったあとにこっちのすり鉢で細かくしてくれ。俺も一つ一緒にやるから見ながら頼む。そうそう、このマスクもつけてくれ」
説明しながら、慣れた手つきでユーゴも同じ道具を出して作業を行っていく。
ミリエルはいつもよりも真剣な表情でユーゴの作業を見つめながら失敗しないように注意をして作業を進める。
竜蘭草には多くの繊維が含まれているため、すりつぶすのも一苦労である。
そのため、竜蘭草の処理をしている二人は無口になって黙々と作業に没頭していた。
「――よし、これでいいだろ」
念入りに粉々にすりつぶされたそれは、水分も飛ばされて鮮やかなエメラルドグリーンの粉末になっている。
「こっちも終わったわよ」
ひと息つきながら顔を上げたミリエルの手元にある物も同様であり、完全に水分がとんだ竜蘭草の粉末が彼女の容器にも作られていた。
「そう、この状態を覚えていてくれ。粉末状になって水分が飛ぶとかなり毒性が抑えられる。これで二つの素材の下準備ができた」
氷の牙を扱えるように融かし、竜蘭草をつぶして水分を飛ばして粉末状にする。
そして、最後の材料となる回復量の多いポーションの出番となる。
「ポーションも俺が作ったのを使うとして、ここからの作業はかなり繊細なものになる。俺はできるけど、他の錬金術師となるとミリエル以外にはなかなか難しいかもしれないな」
ユーゴは以前ミリエール工房で買い物をした時に、棚に並んでいる品々を確認していたが、どれも丁寧な仕事のあとがみられた。
「な、なんだかプレッシャーね。うまくできるといいのだけど……」
少し頬を赤らめたミリエルは自身の仕事ぶりを褒められて嬉しい反面、プレッシャーものしかかっていた。
竜蘭草の粉末は二人で作ったため、それなりの量が用意されている。ポーションにしても、ユーゴは複数本取り出していた。
しかし最後の一つ、氷の牙に関してミリエルは不安を覚えていた。
融かすことに成功して、瓶の中にいれたそれは決して豊富な量があるとは言えない。
となれば、万が一失敗した場合、材料が足りずに作成不可能ということも考えられる。
「ミリエル。深呼吸をして落ち着くんだ。確かに繊細な作業になるけど、ミリエルならできる」
いつになく真剣な表情のユーゴは彼女の肩に手を置いてしっかりと目を見つめながら声をかける。
「そ、そうかしら? ユーゴに言ってもらえるとなんだか自信が出てくるような……」
最初は距離感にどきりとしたミリエルだが、次第に気持ちが落ち着いていくのを感じ取った。
ユーゴはただ声をかけただけではなく、少しでも落ち着くように彼女に極微量の魔力を流していた。その魔力には、神経を落ち着かせる効果がこれまた極々微量にあるものを。
ほとんどは気持ちの問題だったが、それを補助するための方法だった。
「よし、それじゃあ説明からするぞ。まずは融かした氷の牙を竜蘭草の粉末に数滴たらす」
すると、ユーゴがつぶした竜蘭草の粉末が一気に水に包まれる。
「わ、わわわ! す、すごいわね! たった数滴だけで、これだけの量の粉末が全て水に覆われるなんて……」
初めて見る調合反応にミリエルは驚いていた。
「ほらほら、驚いていないでミリエルもやってみるんだ」
「わ、わかったわ」
ミリエルもユーゴと同様の作業を行っていく。同じ反応を見せたことに彼女はほっと小さく息を吐く。
「うん、いいな。それじゃあ次はこっちのポーションだ。そっちはとりあえずそのまま放置で大丈夫だ」
テーブルの上に放置すると、今度はポーションを鍋に移して火にかける。
「いいか、沸騰するまでポーションを火にかける。だが、その時に魔力を流していくんだ」
すると、ポーションの色が徐々に変化していく。ユーゴのポーションは元々濃い青をしていた。しかし、今は紫色に変化している。
「魔力が多すぎると黒に、少なすぎるとピンク色になる。このポーションの処置をしっかりと行うのが大事だ。ほら、やってみろ。魔力量は十段階で二ってところだ」
感覚的でアバウトな説明だったが、ミリエルは頷くと渡されたポーションを別の火にかけて魔力を流していく。
ゆっくりと魔力を流していくと沸騰する頃にはポーションの色が紫に変化していた。
「おぉ、一発で成功だ。火から外したポーションが落ち着いたら次の作業に移ろう。それまでは休憩だ」
ポーションと水に包まれた竜蘭草をテーブルに置いておくと、大きく息を吐いたミリエルはぐったりとして椅子に身体を預ける。
「お、思った以上にきついわね。ちょっと、休むわ……」
緊張感から解放され、疲労感に襲われたミリエルは目を瞑り、そのまま睡眠に落ちていった。
一時間経過した頃にユーゴはミリエルを起こす。
「ふわあ、ごめんなさい。寝てしまったようね。まだ作業は大丈夫かしら?」
とろんとした眼差しでゆっくりと周囲を確認したミリエルだったが、それまでしていたことを思い出してぱっとすぐにテーブルの上に視線を向け、材料がそのままであることを確認してからユーゴに質問する。
「あぁ、だから起こしたんだ。今日くらいの気温だと、時間にして一時間放置すれば十分馴染んでるはずだ。最後の作業にとりかかるが、大丈夫か?」
「えぇ、もちろんよ」
笑顔のミリエルの返事に満足すると、ユーゴは自分が作った分の素材を手元に引き寄せる。
「いいか、こっちのポーションをもう一度火にかける。ただし、今度はさっきよりも弱い火でじっくりと温度をあげていく。一気に上げてしまうとせっかく馴染んだ魔力がとんでしまうから注意だ」
ユーゴの説明を聞き漏らすまいと、ミリエルは真剣に聞いていく。
「そして、沸騰したらさっきの水に包まれた竜蘭草の粉末をポーションに少しずついれていく。一気にいれると過剰反応を起こすからこれまた注意が必要になる」
ポーションがコポコポと音をたてるが、少し泡立つ程度で大きな反応は見られない。
全て入れ終えたところで、ユーゴはポーションを火から外す。
「さて、ミリエルもやってみてくれ」
「了解」
ミリエルも同じ手順で作業を行っていく。
途中、竜蘭草の粉末を少し多めに入れてしまい、大きく泡立つことがあったが、それ以外は問題なく調合を完了する。
「それじゃあ、これが冷めたら最後の作業に移ろう」
二人分の調合物を見ながら、ユーゴは再び休憩に入ろうとする。
「まだ何かあるのかしら?」
最後の作業と聞いて、ミリエルは少々身構えてしまう。
「あぁ、一時間ほどで冷めるだろうから、そうしたら教えるよ」
そう言うと、ユーゴはどこからか取り出した飲み物を飲みながらのんびりと時間が経過するのを待つことにした。
「さあ、ここからは錬金術師としての仕事だ。案内ありがとう、ミリエル。今度はミリエルの工房に行こう」
「え、えぇ、その前に何か飲み物を……」
「ミリエル様、どうぞこちらを」
執事長は少しだけ早めに出て飲み物を用意していた。
「ありがとうございます」
コップに注がれた水を一気に飲み干すと、執事長はすかさず二杯目を注ぎ、ミリエルはそれも一気に飲み干していた。
「はあ、生き返るわ……あらためてありがとうございました」
「いえいえ、お気になさらず。ユーゴ様もお飲みになりますか?」
様子を見て最優先はミリエルだったため先に水を手渡したが、ユーゴの分のコップも用意されていた。
「いや、俺はいいよ。それよりも工房に行って作業を進めよう。ミリエル、行くぞ」
暑さによる疲れを見せるミリエルだったが、アーシャのためと思うとユーゴの言葉に反抗するつもりはなかった。
ミリエルの店の名前は工房だが、そこには作業場はなく別の場所に作業場が作られていた。
「ここが私の工房よ。ここの設備は好きに使ってもらって構わないわ。足りないものがあったら言ってくれれば用意するわね」
ミリエルは自分用のエプロンを装着して、準備万端といった様子でいる。
「そうだなあ……まずは、竜蘭草の処理を頼めるか?」
「もちろんよ」
ミリエルの返事を確認すると、ユーゴは竜蘭草を取り出して作業台に乗せる。
「まず、この竜蘭草の特徴について説明しよう。これにはそもそも毒性がある。それを抜いていくことで使い物になるんだが、まず細かく切ったあとにすりつぶしてもらう。手袋をして、このナイフで切ったあとにこっちのすり鉢で細かくしてくれ。俺も一つ一緒にやるから見ながら頼む。そうそう、このマスクもつけてくれ」
説明しながら、慣れた手つきでユーゴも同じ道具を出して作業を行っていく。
ミリエルはいつもよりも真剣な表情でユーゴの作業を見つめながら失敗しないように注意をして作業を進める。
竜蘭草には多くの繊維が含まれているため、すりつぶすのも一苦労である。
そのため、竜蘭草の処理をしている二人は無口になって黙々と作業に没頭していた。
「――よし、これでいいだろ」
念入りに粉々にすりつぶされたそれは、水分も飛ばされて鮮やかなエメラルドグリーンの粉末になっている。
「こっちも終わったわよ」
ひと息つきながら顔を上げたミリエルの手元にある物も同様であり、完全に水分がとんだ竜蘭草の粉末が彼女の容器にも作られていた。
「そう、この状態を覚えていてくれ。粉末状になって水分が飛ぶとかなり毒性が抑えられる。これで二つの素材の下準備ができた」
氷の牙を扱えるように融かし、竜蘭草をつぶして水分を飛ばして粉末状にする。
そして、最後の材料となる回復量の多いポーションの出番となる。
「ポーションも俺が作ったのを使うとして、ここからの作業はかなり繊細なものになる。俺はできるけど、他の錬金術師となるとミリエル以外にはなかなか難しいかもしれないな」
ユーゴは以前ミリエール工房で買い物をした時に、棚に並んでいる品々を確認していたが、どれも丁寧な仕事のあとがみられた。
「な、なんだかプレッシャーね。うまくできるといいのだけど……」
少し頬を赤らめたミリエルは自身の仕事ぶりを褒められて嬉しい反面、プレッシャーものしかかっていた。
竜蘭草の粉末は二人で作ったため、それなりの量が用意されている。ポーションにしても、ユーゴは複数本取り出していた。
しかし最後の一つ、氷の牙に関してミリエルは不安を覚えていた。
融かすことに成功して、瓶の中にいれたそれは決して豊富な量があるとは言えない。
となれば、万が一失敗した場合、材料が足りずに作成不可能ということも考えられる。
「ミリエル。深呼吸をして落ち着くんだ。確かに繊細な作業になるけど、ミリエルならできる」
いつになく真剣な表情のユーゴは彼女の肩に手を置いてしっかりと目を見つめながら声をかける。
「そ、そうかしら? ユーゴに言ってもらえるとなんだか自信が出てくるような……」
最初は距離感にどきりとしたミリエルだが、次第に気持ちが落ち着いていくのを感じ取った。
ユーゴはただ声をかけただけではなく、少しでも落ち着くように彼女に極微量の魔力を流していた。その魔力には、神経を落ち着かせる効果がこれまた極々微量にあるものを。
ほとんどは気持ちの問題だったが、それを補助するための方法だった。
「よし、それじゃあ説明からするぞ。まずは融かした氷の牙を竜蘭草の粉末に数滴たらす」
すると、ユーゴがつぶした竜蘭草の粉末が一気に水に包まれる。
「わ、わわわ! す、すごいわね! たった数滴だけで、これだけの量の粉末が全て水に覆われるなんて……」
初めて見る調合反応にミリエルは驚いていた。
「ほらほら、驚いていないでミリエルもやってみるんだ」
「わ、わかったわ」
ミリエルもユーゴと同様の作業を行っていく。同じ反応を見せたことに彼女はほっと小さく息を吐く。
「うん、いいな。それじゃあ次はこっちのポーションだ。そっちはとりあえずそのまま放置で大丈夫だ」
テーブルの上に放置すると、今度はポーションを鍋に移して火にかける。
「いいか、沸騰するまでポーションを火にかける。だが、その時に魔力を流していくんだ」
すると、ポーションの色が徐々に変化していく。ユーゴのポーションは元々濃い青をしていた。しかし、今は紫色に変化している。
「魔力が多すぎると黒に、少なすぎるとピンク色になる。このポーションの処置をしっかりと行うのが大事だ。ほら、やってみろ。魔力量は十段階で二ってところだ」
感覚的でアバウトな説明だったが、ミリエルは頷くと渡されたポーションを別の火にかけて魔力を流していく。
ゆっくりと魔力を流していくと沸騰する頃にはポーションの色が紫に変化していた。
「おぉ、一発で成功だ。火から外したポーションが落ち着いたら次の作業に移ろう。それまでは休憩だ」
ポーションと水に包まれた竜蘭草をテーブルに置いておくと、大きく息を吐いたミリエルはぐったりとして椅子に身体を預ける。
「お、思った以上にきついわね。ちょっと、休むわ……」
緊張感から解放され、疲労感に襲われたミリエルは目を瞑り、そのまま睡眠に落ちていった。
一時間経過した頃にユーゴはミリエルを起こす。
「ふわあ、ごめんなさい。寝てしまったようね。まだ作業は大丈夫かしら?」
とろんとした眼差しでゆっくりと周囲を確認したミリエルだったが、それまでしていたことを思い出してぱっとすぐにテーブルの上に視線を向け、材料がそのままであることを確認してからユーゴに質問する。
「あぁ、だから起こしたんだ。今日くらいの気温だと、時間にして一時間放置すれば十分馴染んでるはずだ。最後の作業にとりかかるが、大丈夫か?」
「えぇ、もちろんよ」
笑顔のミリエルの返事に満足すると、ユーゴは自分が作った分の素材を手元に引き寄せる。
「いいか、こっちのポーションをもう一度火にかける。ただし、今度はさっきよりも弱い火でじっくりと温度をあげていく。一気に上げてしまうとせっかく馴染んだ魔力がとんでしまうから注意だ」
ユーゴの説明を聞き漏らすまいと、ミリエルは真剣に聞いていく。
「そして、沸騰したらさっきの水に包まれた竜蘭草の粉末をポーションに少しずついれていく。一気にいれると過剰反応を起こすからこれまた注意が必要になる」
ポーションがコポコポと音をたてるが、少し泡立つ程度で大きな反応は見られない。
全て入れ終えたところで、ユーゴはポーションを火から外す。
「さて、ミリエルもやってみてくれ」
「了解」
ミリエルも同じ手順で作業を行っていく。
途中、竜蘭草の粉末を少し多めに入れてしまい、大きく泡立つことがあったが、それ以外は問題なく調合を完了する。
「それじゃあ、これが冷めたら最後の作業に移ろう」
二人分の調合物を見ながら、ユーゴは再び休憩に入ろうとする。
「まだ何かあるのかしら?」
最後の作業と聞いて、ミリエルは少々身構えてしまう。
「あぁ、一時間ほどで冷めるだろうから、そうしたら教えるよ」
そう言うと、ユーゴはどこからか取り出した飲み物を飲みながらのんびりと時間が経過するのを待つことにした。
1
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
崖っぷち令嬢は冷血皇帝のお世話係〜侍女のはずが皇帝妃になるみたいです〜
束原ミヤコ
恋愛
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。
家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。
「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きついて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。
皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。
今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。
ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……!
心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界の社交界で、自分の幸せを選べるようになるまでの
ほのぼの甘い逆ハーレム恋愛ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる