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隣国の小規模な反乱の鎮圧に政府軍のうち一軍を派遣した、秋の夜。
レオは熱を出して倒れた。アガットは付き切りで看病にあたり、その症状が毒であることを見抜く。フォンシィ・ラタンのラナ石の粉末だ。魔力の源である魔力嚢を破壊し全身を壊死させる毒。幸いにして発見が早かったので、医師たちの尽力もあり大事には至らなかった。
アガットは夫が寝付くのを待って王の寝室を出た。しかるべき順番でしかるべき階段や廊下を通り、使用人に見られることなく、というか王妃のそうした姿を見た者は人知れずいなくなることが周知の事実だったから、使用人たちは王妃の足音がすれば瞬く間に姿を消し、たどり着いたのは王妃の部屋だった。
ずっと王の部屋で寝ていたのでまるでそここそが自室のような気がしていたが、そういえばアガットにも自分用の部屋があったのだった。
間諜どもは皆、出そろっていた。アヴァトグルニの王に娘を殺された元メイド、耳を切られた市井の占い師姿の男、故郷の貧民窟が新興の街として再建したのを支える大工、氏族長の私生児だった伯爵、元領地なしの貧乏貴族の娘で今は大貿易商人の若夫人、少年のように美しい顔をした娼館の男主人。
皆、アヴァトグルニという宿敵を打ち倒しすでに目的を終えていたが、名誉とは一度きりの奉公で終わるものではないし、またアガットもそれを許さなかった。
では面々はいやいや働いているのかというと、アガットもそれなり以上の恩賞をもって彼らの忠義に報いたので、それなりに賞罰見合った仕事として受け入れているといった具合。
アガットは腹心の手駒たちを前に腰に手を当てにっこりした。一斉に跪く彼らと、彼らが使いこなせるもっとたくさんの顔も知らないその部下たちがアガットの持つ力だった。
「全部殺しておしまい。疑わしい者は全部」
そのようにして貴族の間に殺戮の嵐が吹き荒れた。血を吐いて死んだ者、不可思議に寝台の中で死んだ者、階段から落ちて、馬から落ちて、生肉に当たって、子供に病をうつされて、行方不明になって数日後に死体となって発見されて……。
誰かが真剣に、多大な時間と労力を消費して捜査すれば真相に気づいたかもしれなかったが、この国にはまだそうした機関も人材もいなかった。アガットの諜報網以上に明確な殺意を持って的確に動ける一連の人脈もなかった。
当時から巷に囁かれた噂――王様がお倒れなさったんで、王妃様は我を失って罪もない者までみーんな始末しておしまいになった……。すべての真実が明かされるには、三百年以上を待たなければならない。
目を開けたレオは医師が驚くほど早く回復したが、枕元に侍るアガットを見て、
「逃げなかったのか、きみ」
と呟いた。アガットは頷いて、レオの額からずり落ちた水布巾を取ってやった。
「ええ。逃げませんわ」
「どうして……?」
「あなたの妻ですもの」
ここからは人払いをして結界まで張って、ひそやかに話し合われた彼らだけの話。
身を起こせるようになったレオに粥を食べさせてやり、水を飲ませてやり、後遺症の痙攣などがないかを確認していたときのことだ。ぽつんと、レオは、迷子の子供のような顔で、母親に怒鳴りつけられたこわばりがまだ解けないように腹の上に手を置いて、
「きみはこうなった俺のことなんてさっさと見捨てると思っていたよ」
アガットはさすがに鼻白む。
「どうしてです? なんでそこまで信用してくださいませんの、私を」
「だって……」
レオは戸惑うようである。
「きみ、別に俺のことなんて好きじゃないだろ。結婚したから仕方なくそばにいてくれるだけで……」
「はァ?」
「ひえっ」
アガットは寝台の上にバンッと手を付き、レオがちょっと浮いた。
「わ、私は病み上がりだぞ。あと王だ」
「ちょっとお待ちなさいな。レオ様、あなた私が仕方なくでここまでついてきたと思ってらっしゃるんですの?」
「……違うのか?」
「なんでそうなるんです……」
レオはけほんと空咳をする。アガットは冷たい目でそれを見つめた。
「私がきみにあげられるのは、地位と金くらいだ。力を貸してもらっているのも事実だし、それが煩わしいときもあるだろう。言葉もない。でも――」
「でも?」
「きみは私の妻だ。教会が認めた、神に結び合わされた夫婦なのだから、責任を捨てて逃げることはできないんだよ」
「存じてますが……?」
うん?」
「え、はい」
しばらく、奇妙な沈黙が場を支配した。柱時計の秒針の音ばかりが大きいが、重厚な絨毯に吸われて二人の耳には届かない。どこか遠くで夜鳥の鳴き声がした。
レオは首と背中に挟んだクッションの上で身体を少し上にずらした。あー、と意味もなく呻いてから、
「きみ、ときどき私を見る目が恨みがましいじゃないか」
と、拗ねたようにぽつんと言葉を放り投げる。
「この国の女性のうち最高位の地位に就いてなお、不満があるというならそれは私が気に入らないということしか考えられ――」
アガットは黙ったままその秀麗な美貌にクッションを叩き込んだ。うえぶっと悲鳴をあげて寝台につっぷしたレオの上に馬乗りになる。
「ご自分にずいぶんと自信がおありですね、陛下。いいえ、逆にあんまり自信がなくてそんなこと仰るのかしら。よろしいですか、王たる者、命令すれば大抵のことは当人の口から聞き出せますわね。でしたら私のことについて知りたいのなら、私に聞けばいいのです」
さあ、とアガットは夫を促した。
「そんなに胸の内を明かしてほしいのならそうおっしゃい」
「だ、だが――」
とレオはクッションを押しのけ反論する。
「それじゃ、きみが隠しておきたいと思ったことは聞けないじゃないか。きみは嘘をつくのも得意だ、きみが本当に公平で平等であるのなど毒殺を決めた敵に対してくらいだろう。殺すと決めたらそれ以外に道はないから。妻に本音を言わせるに権力まで使わねばならないとは、男として不名誉だ!」
「閣下……」
思わず呼び名が昔に戻ったのは、陛下、陛下と呼び掛けていた日々の方が短いのだから当たり前だったのかもしれない。
「私に隠し事をされたくないんですの?」
「……うん」
「どうして?」
レオは赤面した。結婚した当初に比べますます肉が付き、厚みが増した身体でそんな顔をされても可愛らしいのだから、まったく美形は得である。
「きみは、人を眉毛も動かさず毒殺する女だ」
「はい」
「その辺の小娘のように自信なさげにすることはないし、私のことも殺そうと思えば殺せる。私の腕の力ときみの毒はほとんど同等くらいの意味を持つだろう?」
アガットは回答を差し控えた。互いにその力があっても行使しないことは、この夫婦において暗黙の了解になっていた。その理由を確かめ合うこともせず。
「つまりだ、アガット」
レオはむくりと身を起こし、小柄なアガットを胡坐の上に乗せて腕を掴む。
(この人、本気で私の毒を過大評価しているわね)
とアガットは思う。げんにこの状況でレオに本気で命を狙われれば毒は間に合わない。
レオはしばらくはくはくと口を開閉させていたが、やがて意を決したようにアガットの目を見て告げた。
「私はきみを支配することができないし、たとえできるとしてもしたくもない。だから――きみがいやになっても引き留める手段がないんだ。私の持っているものは全部与えたし、これからも与えるつもりだ。そ……っ、れ、だから。ああ、アガット……」
きゅう、とレオの手に力が籠った。アガットが緑の目を見開いて、看病に少しばかりほつれた黒に近い群青かかった灰色の髪からはらはらと後れ毛が落ちて、ぽかんと夫を見つめるうちに、彼はぱさぱさ金髪を振り乱し、妻の身体をかき抱いて哀願する。
「アガット。これからもここにいてくれ。私を――俺を支えてくれ。きみがどこかに行きたくなっても手放してやることはできないが、きみが行きたいところに一緒に行くから」
愛の告白のような言葉――愛の告白そのものだった。
アガットの胸が震えた。愛情の見返りなど、献身の褒章など与えられないこともままあると思ってこれまでをやってきた。毒を使い間諜を束ねる女など、誇り高い騎士にとって剣への侮辱に等しいからだ。
――けれどどうやらレオの心には、そんな世間ずれした考えなど存在しないようだった。
アガットは理解した。この清らかな男の胸にはただ傷つけられた少年が横たわっており、彼は彼自身を守るためにひたすら正常で高潔であらねばならなかったのだ。誰の目から見ても正しくあることこそが、彼が彼であることのよりしろだった。
「私人を殺してますよ」
とアガットはレオの手に手を添えた。夫の手は珍しく冷え切っていた。
彼はぱちぱちと目を瞬き、そうすると夏の森の色から無数の星が飛び立つよう。
「知っている。私も殺した。味方の兵も、忠誠を誓った国王もだ」
「……レオ様に近づく女がいたら、あなたが愛していようがいまいが殺します」
「唐突だな。わかった。これから女性に近づくときは気を付けよう。――他には、アガット?」
レオが小首を傾げると、星の数が増えた。それはあの日、彼の頭の上に君臨していた女王であった女性を殺した日に見た魔法の火花にとてもよく似ている。
「何かしてほしいことはあるか?」
アガットは彼の新しい女王になってしまったのだろうか?――いいえ。
(いいえ、いいえ。私はそうはならないの。――私たちは、決してそうならないわ)
アガットは目を伏せ、開いたときには寂寥感とともに父の姿が頭の中から消えていた。
(父さん……)
薬屋はもう応えてくれない。これからアガットに応えてくれるのは、会話してくれるのは目の前の夫であるダキネラルの新しい王である。周辺諸国にも国内にも無数の火種を抱え、領土と国民を守るため一生戦い抜くことを宿命づけられた王。
――上等じゃないの。
女が一生をともに過ごすのに、これほど手応えのある夫はいまい。
「リオンを呼び戻しましょう、レオ様。あの子はあなたに最も近しい親族です。エレオノーラ姫にとってのあなたがそうだったように。婚約より固い絆で我々は結ばれなくてはなりませんわ。今度は決して離れないように」
「うむ――うん、そうだな。たとえ勇者がやってきても、揺るがないように」
「ええ。それから、もうひとつ」
「うん。なんでも言うがいい」
レオは得意げに片目をつぶってみせる。きらきらと輝く王冠より美しい金の髪。火花を散らす緑の目。アガットの中でかつての憧れと恋が息を吹き返す。学院の貴公子。一番綺麗な男の子……。
「子供をつくりましょう。後継者を、たくさん」
レオの顔が嬉し気に輝いた。
「そう言ってくれるか。産んでくれるか」
「ええ、喜んで」
けらけらと楽しい笑い声が寝台の上に満ちて、さすがに毒から回復したあとの身体でいきなりはできなかったけれども、最後のわだかまりが融けて消え去ったのを二人とも感じていた。話してしまえばなんだこんなことだったのかとつくづく眺めて、笑ってしまえるほどのことだった。
そう思えることの幸福がそこにあった。
***
――歴史の中に漂流する帝室とも呼ばれるダキネラル帝国第五代帝室シャヴァネル家は、前王朝の断絶により公爵家の貴公子によって建てられた王朝である。かつての公爵家がそのまま繰り上がるように統治された治世はおおむね平穏で、国境付近での小競り合いはあれどさほど大きな戦乱もなく平穏に終わった。
初代王と王妃には謎が多く、とくに王妃は王妃の地位にいた女性にしては珍しく出自すらも不明である。一説には下級貴族の娘だとか市井の平民だったとも言われ、とくに彼女が王宮に入り王に愛され、帝国の王妃として戴冠するまでの経緯は多くの人々の興味を引き、歌や芝居が現代まで残る。
彼女をひときわ謎めいた存在にしているのが毒と間諜の存在だ。
当時の宮廷では毒殺や間諜の活動が盛んであり、当時に書かれた本の中には貴族が死ぬたび王妃の仕業だと騒ぎ立てるものさえあった。これらの陰謀説は王妃にまつわるほの暗い伝説の一部となったが、彼女本人の性格や周囲の人々との関係については未解明の点が多い。
その理由として夫妻の秘密主義と、当然の義務ですらあった愛人づくりを拒否したことがあげられる。彼らはまるで現代の私たちのようにお互いだけを必要とし、王は王妃をいかなる公務にも同行させ、それは彼女が妊娠中でも留まるわけではなかったと言われる。王妃の方も王が少しでも若く美しい女性に興味を示すと悋気を起こし、その女性は不思議と宮廷から姿を消すことが多かったため、貴族女性の間で地味な装いとほとんど素顔に近い化粧が流行ったほどだったとか。
シャヴァネル家はその後数世代にわたって帝国を統治し、帝国は栄華を極めたが、二百年後の魔王復活と魔物の軍勢の到来により滅びる。戦場に斃れた最後の王の最後の言葉はあまりにも有名である――魔物によって機を得た我が帝室が、再び魔物によって斃れるとは天の神の采配であろう、と。
王都と教都は名を変えながらも残ったが、帝室は常に転変しひとつとして同じ血筋が永遠に帝国を統治したことはない。しかし血筋の正統性、その一続きが多くの人々の尽力により世に残ったことは天の神の祝福として記録簿に残る。
それこそが神の御業、神の慈愛の顕現であり、過去の人々が生きた証そのものなのだ。
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