R18 隣の芝生は青すぎるっ

薊野ざわり

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日常

(チアガールっぽい)サンタさんがやってきた! その4

「わたし……、かいなに初めて彼氏ができたときに、すごくショックだった」

 なんだろう、急に。聞いてなきゃと思うのに、はづきがくれる気持ちいい刺激で、またも私のあそこはきゅんとし始めていた。クリにおもちゃの二股の先があたると、びりっとした刺激がくるの。それが気持ちよくて、繰り返されたらいずれイッちゃうんだろうなって、期待し始めてる。

「大学一年のときの、木田くん。顔も知らないけれど、かいなからメールで報告受けて、ああ、かいながその人のものになっちゃうって。わたしの知らない、女の子のかいなをその人は見るんだって思って、ショックだったの」
「じ、自分だって、彼氏いたでしょうに、あ、っあぁ……」
「その人がかいなの処女を奪ったんでしょう?」
「へ? ……な、にぃっ……あっんっ、い、いってるの?!」
 
 なぜ今初体験の話?
 というかどうしてはづきはそんな思いつめたような目をしてるの? え、なにがスイッチだったの、これ。
 困惑する私に気付いているのかいないのか、はづきは的確に私の気持ちいい場所を責め立ててきた。

「こうして、おちんちんで犯して、かいなを女にしちゃったんでしょう? かいなに気持ちいいこと教え込んで、こんなおもちゃを買うきっかけを作っちゃったんでしょう? 
 わたしもそうできたらもっとかいなと深く繋がれるのに。こんなまがい物じゃなくて」

 待て待て、まさか、おもちゃ見て男に嫉妬してるの? 奇想天外過ぎない?! 愛が重過ぎない?!
 いや、でも……もしかして自信なくしちゃった? 昨日も、私に飽きられたら捨てられるとか言ってた。

 やっぱりはづき、泣きそうな顔してる。昼間のツンツン具合はどこへやら、今は不安で仕方ないって感じだ。いや、わかるよ、恋愛してるときってちょっとしたことで嬉しくなったり、落ち込んだり、不安になったりする。私が今、ネガティブにならずに恋愛もセックスも楽しめてるのは、自分のこと好きでいてくれるはづきってパートナーがいるって、安心しきってるからだもの。もちろんそのパートナーが楽しめてなければ私だって悲しくなるわけで。

「ちょ、ちょい待って、ぁんっ! こら、やめなさいっ! いいから、ほら、も、やめっ! ……てっ!」

 身を起こし、はづきが持っているものを取り上げ、放り出す。その勢いでぎゅーっと抱きしめてやった。

「あんたときどきヤンデレ化しかけるの止めなさいよね。ビジュアル的にはオッケーだけど私的にはナッシングだからね。ヤンデレみ醸し出さない! 私もはづきもこのままでいいの! たらればの話しに意味はない!」
「かいなぁ、苦しい」
「おだまりっ」

 全力でぎゅうぎゅう抱きしめてやる。細い腰に両足を絡めてホールドしたら、はづきは踏ん張りきれなくてべしゃっと私の胸に顔から突っ伏した。うぐ、ってくぐもった声が聞こえた気がした。ええい、この無駄にでかいおっぱいに好きなだけ鬱憤をぶつけるがよい、さあ! ……窒息してないよね?
 背中にしがみつかれたので、ポニーテールの頭をよしよしと撫でてやった。よし! 

「別にはづきとのセックスに不満があってあれを買ったんじゃないの。単純に、はづきのえろいとこ見たさで買っただけ! 私のすけべさに恐れおののけ!
 でもね、わ、私だってこれまでおもちゃとか使ったりしたことなかったし、……こんなふうにベッドでいつもはっちゃけてたわけじゃないんだからね。イクのだって、……男にイカせてもらったのなんて二回だけ、だし……」

 後半、恥ずかしさに負けてごにょごにょ不明瞭になってしまったけれど、聞こえたかな……。心配になって、手をどかすと、はづきが「ぷはっ」って言いながら真っ赤な顔を上げた。泣きそうだから赤面してるのか、それとも酸欠か。それはわかんないけど、彼女が視線で先を促すので、私は続けた。
 
「これまで、誰かに好きって言ってもらいたくて色々頑張ってきたよ。生活でもベッドでも。それは嫌じゃなかったけれど、たまにすごく不安になって、どこか遠慮もしてたの。
 でもね、はづきに好きって言われて、わがまま許してもらって、たまにおねだりされたりして、……おねだりされるのすごく嬉しかったりして。あー、私好いてもらってるんだなあって思えたの。遠慮とかしなくていいのかなって。だから、気持ちいいこともたくさんしたいなあって。はづきとふたりで」
「うん。もしこれでわたしがかいなのこと好きっての、少しでも疑ってるって言ったら、わからせなきゃいけないところだよね、いろいろと」
「だから! ヤンデレ! 禁止!」
「よく言う。自分だってにこにこ優しそうなふりして、口で言えないようなえぐいことしてくるのに」

 はづきが目を眇め、鼻の先にしわを寄せた。べ、と舌を出して。こんなおどけた顔をする彼女を知っているのは、何人もいないだろうな。
 つい吹き出しちゃった。一瞬遅れではづきも笑う。

「はづき、好き。……私のこと、好きになってくれてありがと。今、毎日すっごく楽しくて、幸せだよ」

 キスして、にこって笑ったら、はづきからもキスを返してくれた。

「わたしも。……ありがとう、かいな」

 指同士を絡めあい、舌同士をくっつける。やがて互いの口内に相手の舌を迎え入れ、唇同士もくっついた。

 はづきの腰の曲線を、服の上から撫でる。びく、びく、と薄い背筋が揺れる。スリムなお尻を撫で、スカートに手を入れて、ショーツのクロッチをそっとなぞったら、唇のあわいではあ、と熱いため息があがった。サテン地はしっとりしている。クロッチをずらして潤んだ粘膜に指で触れた。とろとろになってる。かすかな陰毛の感触を楽しみながら、膣口の周辺をやんわりマッサージするように撫でてみた。

「あぅ……あ……ん」

 そうっと指先を動かすと、はづきの細い顎があがり、閉じられたまぶたがひくつく。感じてくれてる。よかった。
 指の動きを止めると、もじもじ、私をまたいだ脚を動かして、うるうるの上目遣い。先を促してるのか、私のことをいじめながら興奮してた自分を恥ずかしく思ってるんだか知らないけど、さっきまであんなにノリノリだったのに、急にいじらしくなっちゃうんだもんなあ。たまらないよね。

 まるいおでこに自分のそれをくっつけて、まつげが触れそうな距離で問うた。

「……仕切り直す? せっかくだし」

 じっと目を見つめていると、ふいと顔をそむけられた。そのまま頬に頬を擦り寄せられる。耳元に唇が寄せられた。

「一緒に、気持ちよく、なりたい」
「うん! ……なぁに? 今更照れてるの?」
「だって……正気に戻るとじわじわ恥ずかしくなるよ、いろいろと」
「最中、結構なこと言ってるよね、はづきも」
「あれも正気に戻って頭抱えたくなるとき、ある……」
「あはは、わかるー」

 私の骨盤の上に腰をおろしたはづきは、頬を赤くしながらも、さっさと私の腰のファスナーを降ろしてユニフォームのスカートを脱がし、胸をぎゅうぎゅう圧迫している上着も脱がしにかかった。胸が引っかかって脱がしにくいのか苦戦してたけど、どうにかこうにか頭から引き抜くことに成功する。

「わー……、やらしいサンタさんだね、かいな」
「ひゃっ! うぅ、自分でもこれはいろいろ駄目だったと反省してます……」

 ブラからはみ出てた乳首を指で弾かれた。
 フカフカの白いファー素材がぐるりと端に縫い付けられたブラは、正直、ブラの役目をちっとも果たしてない。というか、ファーが乳首に擦れてくすぐったい。

「えっちなプレゼントしかくれなさそう」
「まさしく。ジョークグッズ専門。駄目な大人向けのサンタさん」
「ふふ、いばることじゃないのに」

 くすくす笑いながらはづきが前かがみでショーツを脱いだ。何度見てもこの仕草は、熟視しちゃう。なんでだろう。スカートめくってもっと詳しく見せてくれないかな、なんて思っていたら、逆に膝を掴まれ思い切り脚を広げられた。股関節の可動域の限界に挑むくらい、遠慮なく。そして、紐パンのもう片方の紐も解かれてしまった。おもむろに布を引き抜かれる。はづきの視線がそこに注がれているのがわかって、そわそわしてしまう。

 ごく、と喉を鳴らして、緊張した顔のはづきが私の粘膜に自分の粘膜を擦り付けてきた。おちんちんないけど、これも正常位、だよね。私のももをまたぐはづきも、かなり脚を開いて腰を落としてる。私、体柔らかくてよかった。挿さるものないから、大開脚しないとなかなか難しいものね、これ。……てのはどうでもよくて。

「は……ぁん……か、いなあ……」

 自分で粘膜すりつけておきながら、甘える顔で私の名前を呼んで、切なげに腰をくねらせるはづき。エロチアガールめ。ポニーテールがゆらゆらしてる。
 はづきのスカートで互いのあそこは見えないけれど、なんだか柔らかくてぬるぬるすべすべしたものがすりつけられてるのはわかる。よかった、ちゃんと慣らしてないのに、はづきもクリ痛くないんだ。すごく気持ちよさそうに目を細めて、薄く開いた唇からすすり泣きみたいな声を漏らし続けてる。

 そして私も、たどたどしくも必死なはづきの動きで、少しずつ快感を拾っていた。ぎゅうっと粘膜がすりあげられるぞくぞくする感じも気持ちいいし、体勢が少し傾いたときにクリが圧迫されるのも気持ちいい。じいんって体の芯に響く。
 はづきと私のひみつの場所が、混ざりあった愛液でぬめりを帯びる。互いの粘膜の柔らかな触れ合いで快感が高まっていく。

「あっ、ぁんっ……や、きもち、い……」

 身をかがめたはづきが、片手を伸ばして私の乳首をつねった。優しくこねるように。つきんと甘い刺激が走って、擦れ合う粘膜がきゅんとする。
 はあ、と熱いため息をついてるはづきにも、同じようにしてあげようと手をのばすと、意図を察したのか彼女はさらに体を近づけてきた。私はその背に腕を回し、ぐいっと細い体を引き寄せ、自分の胸にうつ伏せになるように促す。そして服の上から、はづきの下着のホックを手探りで外した。一連のホックはあっさり外れる。服の裾から差し込んだ手がはづきの乳首をつねる妨げはなくなった。すでにじっとり汗ばんでいる乳房を大きく揉みしだき、乳首に軽く爪を立てた。

「ぁあっ」

 高い声を上げ、はづきがくたりと私の胸に顔を預けた。彼女の生暖かい吐息に乳首をくすぐられ、ぞくぞくする。
 腰の動きが止まってしまった。もっと動いてほしかったのに。あそこがじんじん熱くて、早く次がほしいの。
 私は自分の欲に忠実に、はづきの腰に片足を絡め、自分の腰を突き出すようにした。また、粘膜に気持ちいいのがくる。しかも今度は私のペースだ。

「っ、あ、か、いなぁ、……きもち、い……! ぁっ!」
「ん……、きもちい、ね……はづき、きもちいい顔、してる」
「あんっ……ち、くびだめぇ、じんって、する、からっ」

 でもそうさせるために摘んでるの。ときおり爪を立て、手のひらで押しつぶすようにしたり、腋の付け根からするりと撫でたり。ひんっとか、くんっとか、小さく鼻で鳴くはづきを見たくてやってるの。そんな顔、他の男に見せたりしなかったんでしょ? 私だけが特別なんでしょ? だったら、せっかくだからこの先も私が独り占めしてしまおうって、欲深さが顔を出す。忘れられないくらい、いい思いをさせてあげようって。
 だから私のも気持ちよくして。そんなふうに舐めたり、甘噛みして、ちょっと乱暴に掴んだりしてほしい。

「も、……イク、かも……っ! かいな、わたし、イッちゃうぅ……」

 目をつぶって耐える表情で、はづきがそう申告してきた。どうりでさっきからされるがまま。私への愛撫どころじゃないんだろう。腰を動かすと、びくりとはづきのももが強張って、鋭い吐息が胸に当たる。
 私も同じだった。ぎゅうっとはづきに圧迫されてるあそこが、もう引き返せないくらいに熱くてじんじんしてる。腰の奥が切ない。それをずっと我慢してる。
 
「はづきぃ……キス、して」

 おねだりしたら、はづきはよろよろ顔をあげ、唇を私の唇に押し当ててきた。あったかい。気持ちいい。あ、もうイク。ぐ、とひときわ大きくはづきの粘膜をすりあげる。
 自分のそこが甘く痺れ、小さな火花が弾ける。頭の隅が白くなって、すごく幸せな気分になった。
 くひんっという、高く裏返ったはづきの絶頂の声をよく聞きたくて、唇を噛んで声を我慢した。おかげで目を開けていられなくて、くしゃくしゃの顔になっちゃったと思う。恥ずかしいから見られてないといいな。
 ……はづきも見てる余裕なかった、よねえ。



 ぱちんと頬を張られ、目が覚めた。朝? 部屋、明るい。遮光カーテン全部開いてる。
 眼の前には、ショーツ一枚のはづき。……怒って……るというより、焦ってる?

「お、おはよー……、どしたの。叩くなんてひどいよう」
「かいな、いつまで寝ぼけてるの!? 起きて!! もう八時半!!」
「……でぇっ!? うそうそうそ! 殴ってもいいから起こしてよおっ」
「三回お尻叩いたよ」
「気付かなかった!」

 ちなみに我々、会社は別だがともに九時半始業である。さーっと血の気が引いた。同時にばっと立ち上がり、大慌てで着替えを掴む。ちなみに私もパンイチである。
 
 そうだった! あのあと、シャワー浴びてまたいちゃいちゃして、いちゃいちゃしながら裸で布団に寝転んで、「ふたりでぎゅっとしてると裸でもあったかいねー」なんてお花畑なこと言って手をつないでキスしたりして……アラームセットした記憶ないよっ! もちろん、出勤の用意なんかしてない! やばい!

「かいな、わたし先に出るね。ごめんなさい、なにも片付けなくて。夜、早めにあがれたら片付けにくるから。行って参ります」

 なんという早着替え!
 コートを腕にかけたはづきは、腕時計を嵌め、髪をちゃちゃっと結う。その間にも玄関のブーツに脚を突っ込んだ。あれか! 荷物の管理ちゃんとしてるから早いのかああ! ていうか私のブラどこ!? 水で顔を洗って震えながらうがいした私は、髪を梳かしつつ玄関に走る。

「はづきっ」
「んぅ!?」
「痛い! 歯、当たった! ごめん!」

 はづきが口を手で押さえ、玄関のドアに寄りかかった。ほんとごめん、いってらっしゃいのチューじゃなくて事故だこれ。痛みでぷるぷるしてる彼女の手を無理やりひっつかんで、その手のひらに銀色の物体を押し付ける。

「遅くなってもいいから! 今日もきてくれていいから! はい、合鍵っ」

 これだけはさすがに無くしたらやばいと思って、ちゃんと玄関の下駄箱の上に置いておいた私、えらいぞ。この調子で部屋も片付けられるに違いない!
 受け取ったはづきは、ぱちぱち瞬きすると、ふと笑顔になった。

「うん」

 今度は、ちゃんとキスして、手を振るはづきを見送った。
 いつだって、来てくれていい。なんか不安になっちゃったときは、夜中だって、朝だって。はづきが来てくれたら私だってハッピーだし、win-winってやつでしょ?

 さて、ブラを探さなきゃ!
 私はヘアブラシを放り出し、部屋に駆け戻る。

<了>
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