そんなの聞いてないっ!~ガチムチイケメンが会社の肉便器に堕ちる~

草野 楓

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第二章:KETSUMANKO調教完了~ニューヨーク編~

1:ニューヨークの真実①

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「ステキ! ここがタイムズスクエア?」
 派手な電飾広告の輝くマンハッタンの中心で、御門みかどめぐみは甲高い声をあげた。

「さすがニューヨークねぇ。テイラー・スウィフトとか歩いてないかしら?」
 ハイブランドの洋服とアクセサリーで着飾っためぐみは、冴木の腕をつかんで、あたりをキョロキョロ見渡す。
 
 ――4月。 
 瀬名の同僚の冴木とめぐみは、ニューヨークにハネムーンに来ていた。

「ねっ、あなた。今日はロブスターを食べに行かない?」
「――今夜は友人に会いに行くことになってるんだ」
 うわの空で答える冴木。
「悪いが、明日にしてくれないか」
 
(……なんだか、こっちに来てから様子がおかしいわねぇ……)
 頭をかしげるめぐみ。
(結婚式で疲れたのかしら?)

「夕飯はこれで好きに食べてきなさい。なにかほしいものがあったら買っていいから」
 冴木が差し出したブラックのクレジットカードを見ためぐみは目を輝かせる。
「ありがとう!」
 金持ち御用達のカードを手に入れためぐみはたちまちルンルンになる。

(何買おうかしら。グッチ、シャネル、プラダ……あっ、エルメスもいいわね♡ うふふ、楽しみぃ♡)

 めぐみと別れた冴木は地下鉄に乗り、マンハッタンの外れにあるゲイタウンに向かった。

(瀬名――いったいどういうことなんだ……?)

 ……地下鉄の電車のなか、スマホの写真ホルダにある大量の瀬名の写真を眺める。
 野球のロッカールームで着替えている瀬名の背中、練習中のユニフォームの引き締まった尻、飲み会での楽しそうな横顔……。

 ずっと――――ずっと瀬名が好きだった。
 就活のとき、隣の席にいた瀬名を見た瞬間、ひとめで恋に落ちた。
 瀬名と一緒に働きたくて、反対する親を押し切り、給料が安い零細企業に就職を決めた。
 好きで好きすぎて――でもノンケの瀬名はけして自分の思いを受け入れてくれないだろうと考えるとやるせなくなった。
 だったらいっそのこと、瀬名をめちゃくちゃにしてやりたいと思った。
 あのきれいな顔が苦痛に歪み、助けを求めるさまを見てみたい。
 どうせ自分のものにならないのなら、誰かちがう男の手で瀬名を犯したい。
 ……どうしてそんなに歪んでしまったのか、自分でもわからない。

 あの日――
 野球の大会のあと、野球部のみんなで飲みに行ったとき。
 トイレで席を外した冴木に居酒屋のトイレで声をかけてきたサングラスの男。
 すらっとした長身の男は、冴木にこう聞いてきた。
「きみはあの瀬名という男が好きなんだろう?」
 直球すぎて、否定もできなかった。
 ごくん、と唾を飲んだ冴木に、男は、
「瀬名くんが性奴隷に堕ちる姿を見たくないか?」
 と聞いた。
「なっ……」
 男は自分のスマホのなかにある写真を冴木に見せた。
 ラバーマスクをされ、亀甲縛りされながら、ビンビンに勃たせたチンポからザーメンをまき散らす屈強な男。

「これはほんの一例だが、我々は見込みのある男をスカウトし、優秀な性奴隷に育て上げる仕事をしている。日本人は肌がきれいだから、外国人に非常に人気が高い。瀬名くんのようなイケメンマッチョは特にひくてあまただ。そこできみにお願いがあるんだが――瀬名くんが本社に出向するという設定で、我々のもとで調教させたい。その橋渡しをしてくれないか?」

 つまりはこういうことだった。
 瀬名の務める会社に、本社から融資をするかわりに瀬名を出向させろという連絡が来た、という情報を冴木が伝える。
 瀬名の出向先は実は本社ではなく、テナントビルの一部を借りたレンタルオフィス。
 M商事株式会社とはなんの関係もないダミー会社に瀬名は出向し、性奴隷調教を受ける。

「な……なんでそんなことをおれが――」

「きみの瀬名くんを見る目。愛おしさと憎らしさが入り混じりあう果てしない狂気を感じた。きみはつらいんだろう? こんなに好きなのに、けして瀬名くんを手に入れることができないことが。だったらいっそ、きみの手で瀬名くんの運命を狂わせる――そんな賭けをしてみたくないか?」


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