たとえば僕が死んだら

草野 楓

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番外編その1:ケツマンコ奴隷カメの恥辱動画配信

復活! ケツマンコ奴隷カメの恥辱動画配信⑥

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「――な、なんで泣いてんだよ?」

 ――浣腸プレイの途中でカメラを止めた司は、ビニールシートの上に座り込み、両手で顔を覆った椿に話しかけた。
「金がほしいからバイトしてたんだろ? 今回の配信のぶんは山分けしてやるから――」

「いいえ……」
 下半身を汚物で汚したまま、静かに首を振った椿は、
「いいんです。このお金は全部、司さまと統さまが使ってください。カメはおふたりのお役に立てるだけでいいですから――」
 泣き濡れた宝石のように澄んだ瞳を司に向ける。

「……椿――」
 ぐっとことばに詰まった司は、
「バ、バイトさえやめれば、この配信は中止にしてやってもいいんだぞ?」」
 と提案する。
「そもそもなんでバイトなんか――」
「バイトは――あともう少しだけやらせてください。ずっと――ずっとこんなふうにはずかしめられることでしか生きてこられなかったから――何か人並みのことがしたいんです」
 椿は、固い意志を見せる。
「人並みの……?」
「はい――あ、でも――今日の配信は、最後までやります。楽しみにしててくださった視聴者さんたちもいるし――浣腸がキツすぎて泣いちゃったけど……カメラオフにしてくださって助かりました。お風呂で体洗ったらすぐ次のブタコスチュームに着替えますねっ」
 けなげに涙を拭き、バスルームへと走っていく。

「なんだよ……」
 司は剥ぎ取った目出し帽を床に叩きつけ、
「だから――ムリしなくていいって言ってんだろ……」
 ツーブロックのサラサラした黒髪をかきむしる。

「――おまえさぁ、いいかげん素直になったら? ほんとうはこんなことさせたくないんだろ?」
 統が呆れたように言う。
「カメのこと、もっと大事にしてやれよ」
「……いや――だってあいつは奴隷なんだぜ――」
 イライラしたときのクセで、司は、親指の爪を噛む。
「奴隷に人権なんてない。あいつを自由にできるのはおれだけなんだ……」
「――司」
「わかるだろ? あいつはおれのチンコほしさにわざわざイギリスまで来たんだ。底辺の奴隷にされるってわかってて――そんな色狂いのバカ――金稼ぎの道具にうってつけじゃねーか」
「……カメはバカじゃねーよ」
 金髪をハーフトップにまとめたヘアゴムを外した統が、強い口調で司を諭す。

「あいつこないだのTOEICで945点取ったんだぜ? こっち来てたった半年のテストで。その気になれば、いまから医者も目指せるくらい頭はいい。――ただまぁ、どう生きていくかは、あいつ自身が決めることだからな」
「…………」

          

       ※


 どうしたらいいかわからなくなった司は、腹立ちまぎれに、椿のチンポに『ブタ』と書いた。
 こいつはひどくされればされるほど喜ぶドマゾなんだ。
 その証拠に、こんなに鞭打たれながら、チンポをギンギンにたせてるじゃないか。
 
「……アッ! アァッ……!」

 あっというまに伝線していくスケスケ黒ストッキング。
 赤い蚯蚓腫れだらけになった背中が、苦しそうに反り返る。
 
『カメちゃん傷だらけ』
『かわいそう~』
『そろそろいいんじゃないの?』

(……『司! おい、司……!』)

 カメラを担ぎ、近づいてきた統が、司の腕を激しく揺さぶる。
「あっ……? あぁ――――」
 はっと我に返った司は、鞭を落とし、邪念を振り払うように大きく首を振ると、クローゼットから円錐形のディルドを運んでくる。
 鬼の棍棒のようなイボイボのついた、馬のペニス並みの大きさの巨大ディルド。

『デッカ!』
『やべぇ、こんなデカいディルドはじめて見たw』
『もしかしてそれ入れちゃうの?』

「せ、正解~♡ いまからこのドデカディルドを、おまんこに入れま~~す♡ エロエロドすけべケツマンコッ♡ しっかりほぐすところっ♡ 見ていてくださいねっ♡♡♡」
 
 司から受け取ったディルドを抱え、笑顔でピースする椿。
 床に置いたスタンド型ディルドを跨ぎ、三角形に尖った先端に腰を落とす。
「おっ……! ほっ! おぉぉッ……!」

 めりこんでいくイボイボディルドに、爪先立ちになった脚をガクガクさせながら、
「おっ、おっき! おまんこっ! こわれちゃうっ! たっ、助けてっ! みっ、みんなっ! おまんこ裂けちゃうよぉっ!」
 後ろに手を突き、尻穴にディルドを突っ込んだガニ股ブリッジスタイルをとる。

『だいじょーぶ、カメちゃんはできる子だから』
『ほら、イッチニッ、イッチニッ』
『おまんこスクワット、がんばれ~』

「おっ、応援ありがとっ……♡ カメがんばるっ……!」

『いっちにー、さんしーw』 
『しー、ごー、ろっく、しっち~』

「おっ、ほっ! おぉっ――――んッ……!」

 裾野の広がった根もとまでヌチュヌチュとめりこんでいく巨大ディルド。
 ディルドに塗られたオイルとマン襞のこすれる、ぱちゅんっ、ぱちゅんっという音が、尻穴から漏れる。

「おっ、ほぉぉっ♡ 凶悪ディルドにおまんこほじられてぇっ! ドマゾケツアクメとまらにゃいっ♡」
 ブルンブルン横揺れするチンポから、ガマン汁がピッ、ピュッ、と飛び出す。

『あーん、コックリングでイけないねぇ』
『せつない』
『リング取ってあげれば?』
『そうだそうだ!』
『コックリング外してやれ ¥5,000』

 その書き込みを見た司が、ステンレス製のコックリングを外す。

「おっ、ほおっ……!?」
 放たれた自由にブルブル嬉しそうに揺れるチンポ。

「みっ、みんなっ! ありがとっ♡ イッ、イグッ♡ イグイグッ! カメッ! クソマゾ豚アクメきめまひゅッ♡♡♡」

 大股開きで、頭を床に突き、豚っ鼻でピースする椿。
 勢いのあるザーメンが、噴水のようにピューッ! と高く飛びだした。





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