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42 晩餐会③(推理劇)
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「マクシミリアン!」
アリシアが驚いて、今度はマクシミリアンに駆け寄った。
アリシアの白いドレスはワインの染みであちこち赤く染まっている。
アリシアはそんなことなどお構いなしに床の上を這うように移動しているため、赤い染みは広がり続けていく。
スペンサーが目を開けたと思ったら、今度はマクシミリアンが倒れるのだから無理もない。
ぐったりとしたスペンサーと卒倒したマクシミリアンの周りで、使用人たちは右往左往するばかりだった。
ロイドはマクシミリアンには見向きもせずにミッチェルを促した。
命に別状がないとみて、対応は人間たちに任せることにしたのだ。
「ミッチェル。それよりも未詳Zを」
ミッチェルはロイドに頷くと、大声を張り上げた。
「毒を盛ったのは、あの男です」
そう言って、一人だけ背を向けてドアに向かっていた未詳Zを指差した。
「捕まえろ!」
銃声のように響いた声はデレクだった。すぐ近くに来ていたのだ。
未詳Zは、グラスを載せていたトレイを近衛兵に投げつけると、ドアに向かって走った。
「逃がすか! 絶対に逃すなよ!」
デレクもげきを飛ばしながら追う。
ドアを塞ぐように立っていた近衛兵三人が剣を構えて、未詳Zを待ち構えている。
未詳Zはスピードを緩めることなく近衛兵に突っ込んでいき、襲いかかってくる三本の剣を素早く交わしながら、近衛兵の腹や胸を拳で殴った。
バタバタと倒れる近衛兵の体を避けながらドアに手をかけた時、デレクが未詳Zの首筋に剣を当てた。
「そこまでだ。動けば首を落とすぞ」
「ちっ」
未詳Zは観念した様子で振り向くと両手を上げた。駆けつけてきた近衛兵らが未詳Zの両手を素早く縛った。
「おおーっ!」
「やったのか?」
「捕まえたんだな!」
歓声が上がる中、デレクが未詳Zを王の面前へと引っ張っていく。
ドアを警戒する者がいなくなった隙に、未詳Xが広間を出て行ってしまった。その姿はロイドしか見ていない。
ロイドは未詳Xを追いかけて広間を出て行った。
デレクは未詳Zをニクラウスの前に跪かせると、ニクラウスの背後に隠れるように立っているモーリンに向かって詰め寄った。
「モーリン。この男はお前の手の者だな」
モーリンは未詳Zの刺すような視線をはねのけると、冷たく言い放った。
「まさか。何を根拠に。そんな男など知りませんな」
未詳Zはことの成り行きを見ているのか無言のままだ。
次から次へと驚くような事態に遭遇した貴族たちは、遠巻きに固唾を飲んで見守っている。
静寂を破るように広間のドアが開いた。
皆の視線がドアに集まる。広間に入ってきたのはライアンだった。大切そうに手に何かを抱えている。
ライアンが皆の視線を引き連れてモーリンの前にやってきた。
未詳Zを見てからモーリンを見ると、静かに言った。
「あなたの指示で、この男に毒を盛らせましたね」
「だから、何を根拠にそのような戯言を」
ライアンは再び未詳Zの顔を見据えると、一瞬だけ目を細め、久しぶりに旧友にでも会ったような軽快さで声をかけた。
「やあ。こんなところにいたのですか」
未詳Zはライアンのただならぬ雰囲気に、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「陛下。そして、会場にいらっしゃる皆様。この男は我が屋敷に潜入して、あろうことか、妃候補の護衛に毒を盛って逃げたのです!」
未詳Zは歯を食いしばっている。
「これをご覧ください。これがその護衛に飲ませた毒入りの水です。ほら、お前。これを飲めるかな?」
ライアンは水差しを未詳Zの前に突き出した。
「お前が王宮からの使者と偽って持ってきた水だ。飲めるものなら飲んでみなさい」
未詳Zはモーリンを見る。モーリンは「ふん」と目を逸らす。
デレクがアゴで近衛兵に指示すると、近衛兵が未詳Zの口を無理やり開けた。
未詳Zは怯えて取り乱すと早口でしゃべりだした。
「やめろ! やめてくれ。そいつの言う通りだ。それには毒が入っている、モーリンに言われたんだ」
モーリンはライアンを睨みつけて、なおも白を切った。
「馬鹿馬鹿しい。こんな男など知らんわ」
大広間の中にいた者たちは皆、貴族も使用人も近衛兵すらも、晩餐会の最中であることを忘れ、目の前で繰り広げられている推理劇に夢中になっていた。
ライアンが小瓶を取り出すと、軽く振って見せた。中に入っている緑色の液体がたぷたぷと揺れる。
「この毒には特性があるのです。この数種類の薬草をすりつぶしたものを混ぜると、青く変色する特性が」
ライアンは持っている水差しから手近のコップに半分ほど水を注ぐと、小瓶の液体を垂らした。
コップの水がみるみる青く染まっていく。
会場内にどよめきが起こった。
ライアンは、いざという時のために持ってきていた証拠のワイングラスも高く掲げて見せた。
「実は、極秘扱いで公表されなかったのですが、先日、陛下のワインに毒を盛られる事件が発生したのです」
「近衛兵は何をしていたんだ!」
ライアンは大きな咳払いで会場から上がった怒号を一喝した。
「これが、その時毒を盛られた陛下のワイングラスです。底にはまだ毒入りのワインのこびりつきが残っています」
注目の中、ライアンは使用人に水を持って来させると、ワイングラスに少量注ぎグラスを回した。
ほんのりと薄くピンクに色づいた水に、またしても小瓶から数滴垂らすと、やはり青く染まった。
「おおっ! 同じじゃないか!」
ライアンはスペンサーが飲んだグラスを拾い上げると、同じように水を注いだ。
その場にいる者たちは皆、既に、薄ピンクが青く染まることを期待している。
そしてライアンが小瓶を傾けて滴を垂らすと、その通りの結果になった。
「なんと モーリンの指示で毒を盛ったのなら」
「ああ、同じ毒ということは、全部、モーリンがやらせたんだ!」
数百という視線がモーリンに注がれる中、モーリンは真っ青になって拳を握りしめて唇を震わせていた。
アリシアが驚いて、今度はマクシミリアンに駆け寄った。
アリシアの白いドレスはワインの染みであちこち赤く染まっている。
アリシアはそんなことなどお構いなしに床の上を這うように移動しているため、赤い染みは広がり続けていく。
スペンサーが目を開けたと思ったら、今度はマクシミリアンが倒れるのだから無理もない。
ぐったりとしたスペンサーと卒倒したマクシミリアンの周りで、使用人たちは右往左往するばかりだった。
ロイドはマクシミリアンには見向きもせずにミッチェルを促した。
命に別状がないとみて、対応は人間たちに任せることにしたのだ。
「ミッチェル。それよりも未詳Zを」
ミッチェルはロイドに頷くと、大声を張り上げた。
「毒を盛ったのは、あの男です」
そう言って、一人だけ背を向けてドアに向かっていた未詳Zを指差した。
「捕まえろ!」
銃声のように響いた声はデレクだった。すぐ近くに来ていたのだ。
未詳Zは、グラスを載せていたトレイを近衛兵に投げつけると、ドアに向かって走った。
「逃がすか! 絶対に逃すなよ!」
デレクもげきを飛ばしながら追う。
ドアを塞ぐように立っていた近衛兵三人が剣を構えて、未詳Zを待ち構えている。
未詳Zはスピードを緩めることなく近衛兵に突っ込んでいき、襲いかかってくる三本の剣を素早く交わしながら、近衛兵の腹や胸を拳で殴った。
バタバタと倒れる近衛兵の体を避けながらドアに手をかけた時、デレクが未詳Zの首筋に剣を当てた。
「そこまでだ。動けば首を落とすぞ」
「ちっ」
未詳Zは観念した様子で振り向くと両手を上げた。駆けつけてきた近衛兵らが未詳Zの両手を素早く縛った。
「おおーっ!」
「やったのか?」
「捕まえたんだな!」
歓声が上がる中、デレクが未詳Zを王の面前へと引っ張っていく。
ドアを警戒する者がいなくなった隙に、未詳Xが広間を出て行ってしまった。その姿はロイドしか見ていない。
ロイドは未詳Xを追いかけて広間を出て行った。
デレクは未詳Zをニクラウスの前に跪かせると、ニクラウスの背後に隠れるように立っているモーリンに向かって詰め寄った。
「モーリン。この男はお前の手の者だな」
モーリンは未詳Zの刺すような視線をはねのけると、冷たく言い放った。
「まさか。何を根拠に。そんな男など知りませんな」
未詳Zはことの成り行きを見ているのか無言のままだ。
次から次へと驚くような事態に遭遇した貴族たちは、遠巻きに固唾を飲んで見守っている。
静寂を破るように広間のドアが開いた。
皆の視線がドアに集まる。広間に入ってきたのはライアンだった。大切そうに手に何かを抱えている。
ライアンが皆の視線を引き連れてモーリンの前にやってきた。
未詳Zを見てからモーリンを見ると、静かに言った。
「あなたの指示で、この男に毒を盛らせましたね」
「だから、何を根拠にそのような戯言を」
ライアンは再び未詳Zの顔を見据えると、一瞬だけ目を細め、久しぶりに旧友にでも会ったような軽快さで声をかけた。
「やあ。こんなところにいたのですか」
未詳Zはライアンのただならぬ雰囲気に、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「陛下。そして、会場にいらっしゃる皆様。この男は我が屋敷に潜入して、あろうことか、妃候補の護衛に毒を盛って逃げたのです!」
未詳Zは歯を食いしばっている。
「これをご覧ください。これがその護衛に飲ませた毒入りの水です。ほら、お前。これを飲めるかな?」
ライアンは水差しを未詳Zの前に突き出した。
「お前が王宮からの使者と偽って持ってきた水だ。飲めるものなら飲んでみなさい」
未詳Zはモーリンを見る。モーリンは「ふん」と目を逸らす。
デレクがアゴで近衛兵に指示すると、近衛兵が未詳Zの口を無理やり開けた。
未詳Zは怯えて取り乱すと早口でしゃべりだした。
「やめろ! やめてくれ。そいつの言う通りだ。それには毒が入っている、モーリンに言われたんだ」
モーリンはライアンを睨みつけて、なおも白を切った。
「馬鹿馬鹿しい。こんな男など知らんわ」
大広間の中にいた者たちは皆、貴族も使用人も近衛兵すらも、晩餐会の最中であることを忘れ、目の前で繰り広げられている推理劇に夢中になっていた。
ライアンが小瓶を取り出すと、軽く振って見せた。中に入っている緑色の液体がたぷたぷと揺れる。
「この毒には特性があるのです。この数種類の薬草をすりつぶしたものを混ぜると、青く変色する特性が」
ライアンは持っている水差しから手近のコップに半分ほど水を注ぐと、小瓶の液体を垂らした。
コップの水がみるみる青く染まっていく。
会場内にどよめきが起こった。
ライアンは、いざという時のために持ってきていた証拠のワイングラスも高く掲げて見せた。
「実は、極秘扱いで公表されなかったのですが、先日、陛下のワインに毒を盛られる事件が発生したのです」
「近衛兵は何をしていたんだ!」
ライアンは大きな咳払いで会場から上がった怒号を一喝した。
「これが、その時毒を盛られた陛下のワイングラスです。底にはまだ毒入りのワインのこびりつきが残っています」
注目の中、ライアンは使用人に水を持って来させると、ワイングラスに少量注ぎグラスを回した。
ほんのりと薄くピンクに色づいた水に、またしても小瓶から数滴垂らすと、やはり青く染まった。
「おおっ! 同じじゃないか!」
ライアンはスペンサーが飲んだグラスを拾い上げると、同じように水を注いだ。
その場にいる者たちは皆、既に、薄ピンクが青く染まることを期待している。
そしてライアンが小瓶を傾けて滴を垂らすと、その通りの結果になった。
「なんと モーリンの指示で毒を盛ったのなら」
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数百という視線がモーリンに注がれる中、モーリンは真っ青になって拳を握りしめて唇を震わせていた。
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