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12章
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最終話『しあわせのかたち』
夕暮れの風が、広場に咲いた小さな花を揺らす。
町の子どもたちの笑い声。商人の呼び声。
そして、カヌレの焼きあがる香ばしい匂い。
ここは、小さなお菓子屋から始まった、しあわせの町。
レオは静かに庭のベンチに座っていた。横にはリィナ。
その腕の中で、セレナがすやすやと眠っている。
「……静かだね」
「昔は、静かなことが寂しかった。でも今は、満たされてる」
リィナはセレナを優しく揺らしながら、ふと空を見上げる。
雲ひとつない青い空には、どこかでピノが飛び跳ねているような、そんな音が聞こえた気がした。
「ねぇレオ。私、ずっと探してたの。心から信じられる場所を──」
「……俺もだ。だから、もう迷わない」
レオは指先でそっとリィナの頬に触れる。
その瞳は、出会った頃と変わらず、まっすぐで、温かくて。
──そして、隣にはいつも、君がいる。
⸻
夜になり、町には無数のランタンが灯った。
小さな屋台には、リィナが作った**「ピノのひんやりアイス」や「セレナのふわふわカヌレ」**が並び、笑顔が絶えない。
「リィナ、おかえり」
ピノが屋台の隙間から顔を出すと、リィナはいつも通り微笑んだ。
「ただいま。ピノ。……私たち、これからもずっと一緒だよ」
「きゅるっ」
そして、手をつないで歩いていく。
レオとリィナ、セレナ、ピノ──そして、仲間たちと、町の皆と。
これは、小さなお菓子屋さんが作った、
世界で一番あたたかくて甘い、家族の物語。
⸻
──完──
夕暮れの風が、広場に咲いた小さな花を揺らす。
町の子どもたちの笑い声。商人の呼び声。
そして、カヌレの焼きあがる香ばしい匂い。
ここは、小さなお菓子屋から始まった、しあわせの町。
レオは静かに庭のベンチに座っていた。横にはリィナ。
その腕の中で、セレナがすやすやと眠っている。
「……静かだね」
「昔は、静かなことが寂しかった。でも今は、満たされてる」
リィナはセレナを優しく揺らしながら、ふと空を見上げる。
雲ひとつない青い空には、どこかでピノが飛び跳ねているような、そんな音が聞こえた気がした。
「ねぇレオ。私、ずっと探してたの。心から信じられる場所を──」
「……俺もだ。だから、もう迷わない」
レオは指先でそっとリィナの頬に触れる。
その瞳は、出会った頃と変わらず、まっすぐで、温かくて。
──そして、隣にはいつも、君がいる。
⸻
夜になり、町には無数のランタンが灯った。
小さな屋台には、リィナが作った**「ピノのひんやりアイス」や「セレナのふわふわカヌレ」**が並び、笑顔が絶えない。
「リィナ、おかえり」
ピノが屋台の隙間から顔を出すと、リィナはいつも通り微笑んだ。
「ただいま。ピノ。……私たち、これからもずっと一緒だよ」
「きゅるっ」
そして、手をつないで歩いていく。
レオとリィナ、セレナ、ピノ──そして、仲間たちと、町の皆と。
これは、小さなお菓子屋さんが作った、
世界で一番あたたかくて甘い、家族の物語。
⸻
──完──
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