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第4章
第5話
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ディオスたちのまとめた資料に目を通し、フィローネへ渡しに行く。
リッキー商会の元倉庫番だという、足の悪い男がそこにいたことに驚いた。
ドモーアのやり方もかなり強引なものであったが、彼女たちのようなものを守ってやるのも、王族としての努めのような気がした。
確かにここは、王子の出る幕じゃない。
俺は出来るだけ後ろで支え、彼女たちが自分のこととして解決した方がいい。
動向は常にディオスに見張らせている。
何もせずただ待つことは、十分過ぎるほど慣れていた。
欠伸しか出ない毎日のなかで、彼らの報告を聞くことがいつしか楽しみになっていた。
「ニロ王子。至急お聞かせしたいことが」
執務室と呼ばれるベッドの上で死にそうなほど退屈していた俺のところに、ディオスがやって来た。
隣で寝ていたパブロも起き上がる。
「どうした」
「ブラスの守護隊関係者が、王子の周辺を探っています」
「は? なぜだ」
「おそらく、置いてきた装飾品から足がついたのかと」
「あぁ……」
忘れていた。
適当に没収して、勝手に私服を肥やしていればいいものを。
真面目に所有者を探して、盗品として返却でもしようとしているのだろうか。
それとも、少しは俺の話を信じたか?
「厄介なことになる前に、取り戻しに行こう」
平民の服に着替え、外に出る。
シアが守護隊長を勤めるブラスは、アルパラナ城から少し遠い。
馬を急がせ夜明けと共に城を抜け出したが、たどり着いた時には昼を過ぎていた。
夜明け前までに城へ戻ることを考えると、時間は長くとれない。
ようやくたどり着いた白木の本部建物は、相変わらず質素というよりボロかった。
俺たちに気づいた守護隊員の一人が、血相を変え駆け寄ってくる。
「忘れ物を取りに来た。覚えているか? 数日前に……」
「宝石類の入った袋を置いていった……」
「そうだ」
男の顔が一瞬険しく引き締まったかと思うと、すぐに真顔に戻った。
「待っていた。こっちへ来い」
馬を降り、案内されるままブラスの守護隊本部に入る。
先日とは別の部屋へ通されると、そこで待つようにいわれ、俺の座ったソファの両脇にディオスとパブロも腰を下ろした。
案内した男はすぐに出て行くのかと思えば、部屋に残り俺たちを見張ることにしたらしい。
この部屋も応接室のようではあるが、あまりにも簡素だ。
向かい合うソファの間にローテーブルが置かれ、棚のようなものも壁際にあるにはあるが、ランプ一つが置かれているだけで、壁には何の装飾もない。
「ここの守護隊は、客に茶の一つも出せないのか」
肩越しに見張り役の男を振り返ると、男は皮肉めいた笑みを浮かべた。
「シア隊長を呼んでいる。もう少し待て」
「腹が減った」
城を抜け出してから、休みなく馬を飛ばしていた。
悪態をつく俺たちに、男はようやく観念したようだ。
「……。用意してくる。ここにいろ」
ようやく部屋に三人だけになった。
ディオスが小声でささやく。
「まさか、セリオの正体に気づいた?」
「まだそこまでは行ってないだろ」
「どうやって誤魔化す?」
「あー……」
乱暴に扉が開かれた。
見張りの男が戻って来たのかと思えば、甲冑に身を包んだシアだ。
本来なら白く美しいのであろうその鎧には泥が跳ね、息は上がっている。
シアは目の前のソファに、ドカリと座り込んだ。
「セリオか」
「なんだお前、戦争でもしてたのか?」
俺がそう言うと、遠慮なくギロリとにらみつける。
彼は鎧を脱ぎ捨てると、そのまま床に転がした。
「腹が減っているそうだな。食事にしよう」
すぐに皿が用意される。
出てきたのは、様々な種類のパンが乗せられた山盛りの籠と、チーズの塊だった。
シアは即座にがっつき始める。
鷲づかみにしたパンを口元で引きちぎり、切り取ったチーズすら手づかみで貪る様子は、まるで野良犬の食事風景だ。
「お前らも食え」
仕方なく、俺はパンの一つを手に取った。
添えられたナイフでチーズの塊をそぎ取ると、パンに塗り一口かじる。
「美味い!」
「セリオ。お前はあの宝石をアシオスで見つけたと言ったが、それは本当か」
「あぁ。間違いない」
俺が城の自室から持ちだし、アシオスで見つけた。
「どこにあった?」
「道に落ちてた」
シアの拳がドンと一発、テーブルを打ち付ける。
大きなチーズの塊を乗せた皿が、その衝撃でわずかに浮きあがりガチャリと音をたてた。
「もちろん中は見たよな」
「見たよ」
麦の粒をそのまま混ぜ込んで練ったパンが、とても香ばしい。
「それでなぜ盗品と分かった」
「じゃなきゃ、道に落ちてないだろ」
「ブラスで盗まれたものだと答えていたはずだ」
「あー……」
その場で適当についたウソなんて、いちいち覚えていられない。
「返してもらいたい。あれは俺のものだ」
シアのパンを口に運ぶ手が止まった。
黒い目がじっと俺をのぞき込む。
「お前、あの宝の本当の持ち主を知ってるか?」
「いや」
「ニロ王子だ」
シアは手についたパン屑を、その場で勢いよく払い落とした。
「セリオ。お前の言葉をそっくりそのまま信じるなら、王子の部屋から盗まれたものがアシオスの路上に落ちていて、それを拾ったのがお前ということになるが、いいのか?」
「それでいい」
「なにが目的だ」
「目的?」
なにが目的かって、目障りなドモーアとヘススに、一泡吹かせることだ。
「フッ。ならばお前がそれを持って、ニロ王子の所へ届けたらどうだ? シア隊長は平民出身でありながら、ドモーアのように強力な貴族の後ろ盾もない。王子を味方につければ、守護隊の中でも地位は上がるだろう。さらなる出世も望めるんじゃないのか?」
シアの動きがピタリと止まった。
俺はニヤリと口角をつり上げる。
どうせ動かすのなら、力のない小市民である少女より、こういう男の方がいい。
「あはははははは!」
突然シアとその周囲にいる男たちが、腹を抱え一斉に笑い始めた。
「その一言で、本当に道で拾ったというのを、信じてやってもいい気分にさせてくれたな」
「なにがおかしい!」
シアは細い目尻に浮かべた大粒の涙を拭う。
「今の王子に、そんな力があるかよ。あの貧弱王子は、部屋に籠もって年がら年中、昼でも夢の中だ。ニロ王子に近づくくらいなら、そのへんの野良犬にエサでもやって懐かせた方が、まだ役にたつ」
「なんだと!」
思わす体が動いた。
感情に任せ立ち上がってしまった俺を、シアは平然と、ディオスとパブロは心配そうに見上げる。
声が震えた。
「王子は……、ニロ王子は、ただ城で手をこまねいているわけじゃない。王子だって、王子なりに……」
そう反論する俺は、城で何をしてるというのだろう。
俺はこんなところまで来て、やっているのはただのくだらない、嫌がらせのための裏工作だ。
シアはソファに座ったまま、ゆっくりと腕を組み直した。
「セリオ。お前がこの宝石を俺の所へ持って来た真意を正直に告白するなら、俺はお前のことを信じよう」
シアの憎らしいほど落ち着いた冷静な物言いに、俺の中の何かが切れた。
「俺は……。ニロ王子の、愛人だ!」
「……。は?」
この上なく驚いた顔のシアが、細い目を丸くする。
「王子が最近冷たくなったから、気を引こうとして引き出しから盗んだんだ。市中に出回れば騒ぎとなり、なくしたことに気づくかと思った。だけど王子は、そんなガラクタに興味どころか執着もない。持っていたことすら覚えてなかった。だからいい。お前らにやる。好きにしろ」
「……。おい、ちょっと待て」
呼び止めるシアに背を向ける。
部屋を出ようとする俺に、ディオスとパブロも立ち上がった。
「世話になった!」
外へ飛び出し馬にまたがると、城へ向かって一直線に駆け出した。
俺が臣下から全く慕われていないことくらい、嫌になるほどよく知っている。
それでも、ここまで馬鹿にされているとは思わなかった。
自ら進んで笑い者となり、自分なりに演じているつもりだった。
それなのに本当にただ笑われていただけなんて、思いもしなかった。
疲れた馬を乗り換え、アシオスの街を駆け抜ける。
アルパラナ城にたどり着いた頃には、すっかり日は沈んでいた。
ベッドに倒れ込んだ俺は、ディオスに命じる。
「おい。ブラスの守護隊に宛てて、礼状を送っておけ」
「それはなぜ?」
「嫌がらせだ! もちろんお礼の品も忘れるな。友人に美味しいパンとチーズをありがとうとでも書いておけ! それを十日は続けろ!」
「かしこまりました」
一日馬に乗り続け、疲れた体にすぐに睡魔が襲ってくる。
「そのまま寝るのですか?」というディオスの問いに答えることも出来ないまま、あっという間に眠りに落ちていた。
リッキー商会の元倉庫番だという、足の悪い男がそこにいたことに驚いた。
ドモーアのやり方もかなり強引なものであったが、彼女たちのようなものを守ってやるのも、王族としての努めのような気がした。
確かにここは、王子の出る幕じゃない。
俺は出来るだけ後ろで支え、彼女たちが自分のこととして解決した方がいい。
動向は常にディオスに見張らせている。
何もせずただ待つことは、十分過ぎるほど慣れていた。
欠伸しか出ない毎日のなかで、彼らの報告を聞くことがいつしか楽しみになっていた。
「ニロ王子。至急お聞かせしたいことが」
執務室と呼ばれるベッドの上で死にそうなほど退屈していた俺のところに、ディオスがやって来た。
隣で寝ていたパブロも起き上がる。
「どうした」
「ブラスの守護隊関係者が、王子の周辺を探っています」
「は? なぜだ」
「おそらく、置いてきた装飾品から足がついたのかと」
「あぁ……」
忘れていた。
適当に没収して、勝手に私服を肥やしていればいいものを。
真面目に所有者を探して、盗品として返却でもしようとしているのだろうか。
それとも、少しは俺の話を信じたか?
「厄介なことになる前に、取り戻しに行こう」
平民の服に着替え、外に出る。
シアが守護隊長を勤めるブラスは、アルパラナ城から少し遠い。
馬を急がせ夜明けと共に城を抜け出したが、たどり着いた時には昼を過ぎていた。
夜明け前までに城へ戻ることを考えると、時間は長くとれない。
ようやくたどり着いた白木の本部建物は、相変わらず質素というよりボロかった。
俺たちに気づいた守護隊員の一人が、血相を変え駆け寄ってくる。
「忘れ物を取りに来た。覚えているか? 数日前に……」
「宝石類の入った袋を置いていった……」
「そうだ」
男の顔が一瞬険しく引き締まったかと思うと、すぐに真顔に戻った。
「待っていた。こっちへ来い」
馬を降り、案内されるままブラスの守護隊本部に入る。
先日とは別の部屋へ通されると、そこで待つようにいわれ、俺の座ったソファの両脇にディオスとパブロも腰を下ろした。
案内した男はすぐに出て行くのかと思えば、部屋に残り俺たちを見張ることにしたらしい。
この部屋も応接室のようではあるが、あまりにも簡素だ。
向かい合うソファの間にローテーブルが置かれ、棚のようなものも壁際にあるにはあるが、ランプ一つが置かれているだけで、壁には何の装飾もない。
「ここの守護隊は、客に茶の一つも出せないのか」
肩越しに見張り役の男を振り返ると、男は皮肉めいた笑みを浮かべた。
「シア隊長を呼んでいる。もう少し待て」
「腹が減った」
城を抜け出してから、休みなく馬を飛ばしていた。
悪態をつく俺たちに、男はようやく観念したようだ。
「……。用意してくる。ここにいろ」
ようやく部屋に三人だけになった。
ディオスが小声でささやく。
「まさか、セリオの正体に気づいた?」
「まだそこまでは行ってないだろ」
「どうやって誤魔化す?」
「あー……」
乱暴に扉が開かれた。
見張りの男が戻って来たのかと思えば、甲冑に身を包んだシアだ。
本来なら白く美しいのであろうその鎧には泥が跳ね、息は上がっている。
シアは目の前のソファに、ドカリと座り込んだ。
「セリオか」
「なんだお前、戦争でもしてたのか?」
俺がそう言うと、遠慮なくギロリとにらみつける。
彼は鎧を脱ぎ捨てると、そのまま床に転がした。
「腹が減っているそうだな。食事にしよう」
すぐに皿が用意される。
出てきたのは、様々な種類のパンが乗せられた山盛りの籠と、チーズの塊だった。
シアは即座にがっつき始める。
鷲づかみにしたパンを口元で引きちぎり、切り取ったチーズすら手づかみで貪る様子は、まるで野良犬の食事風景だ。
「お前らも食え」
仕方なく、俺はパンの一つを手に取った。
添えられたナイフでチーズの塊をそぎ取ると、パンに塗り一口かじる。
「美味い!」
「セリオ。お前はあの宝石をアシオスで見つけたと言ったが、それは本当か」
「あぁ。間違いない」
俺が城の自室から持ちだし、アシオスで見つけた。
「どこにあった?」
「道に落ちてた」
シアの拳がドンと一発、テーブルを打ち付ける。
大きなチーズの塊を乗せた皿が、その衝撃でわずかに浮きあがりガチャリと音をたてた。
「もちろん中は見たよな」
「見たよ」
麦の粒をそのまま混ぜ込んで練ったパンが、とても香ばしい。
「それでなぜ盗品と分かった」
「じゃなきゃ、道に落ちてないだろ」
「ブラスで盗まれたものだと答えていたはずだ」
「あー……」
その場で適当についたウソなんて、いちいち覚えていられない。
「返してもらいたい。あれは俺のものだ」
シアのパンを口に運ぶ手が止まった。
黒い目がじっと俺をのぞき込む。
「お前、あの宝の本当の持ち主を知ってるか?」
「いや」
「ニロ王子だ」
シアは手についたパン屑を、その場で勢いよく払い落とした。
「セリオ。お前の言葉をそっくりそのまま信じるなら、王子の部屋から盗まれたものがアシオスの路上に落ちていて、それを拾ったのがお前ということになるが、いいのか?」
「それでいい」
「なにが目的だ」
「目的?」
なにが目的かって、目障りなドモーアとヘススに、一泡吹かせることだ。
「フッ。ならばお前がそれを持って、ニロ王子の所へ届けたらどうだ? シア隊長は平民出身でありながら、ドモーアのように強力な貴族の後ろ盾もない。王子を味方につければ、守護隊の中でも地位は上がるだろう。さらなる出世も望めるんじゃないのか?」
シアの動きがピタリと止まった。
俺はニヤリと口角をつり上げる。
どうせ動かすのなら、力のない小市民である少女より、こういう男の方がいい。
「あはははははは!」
突然シアとその周囲にいる男たちが、腹を抱え一斉に笑い始めた。
「その一言で、本当に道で拾ったというのを、信じてやってもいい気分にさせてくれたな」
「なにがおかしい!」
シアは細い目尻に浮かべた大粒の涙を拭う。
「今の王子に、そんな力があるかよ。あの貧弱王子は、部屋に籠もって年がら年中、昼でも夢の中だ。ニロ王子に近づくくらいなら、そのへんの野良犬にエサでもやって懐かせた方が、まだ役にたつ」
「なんだと!」
思わす体が動いた。
感情に任せ立ち上がってしまった俺を、シアは平然と、ディオスとパブロは心配そうに見上げる。
声が震えた。
「王子は……、ニロ王子は、ただ城で手をこまねいているわけじゃない。王子だって、王子なりに……」
そう反論する俺は、城で何をしてるというのだろう。
俺はこんなところまで来て、やっているのはただのくだらない、嫌がらせのための裏工作だ。
シアはソファに座ったまま、ゆっくりと腕を組み直した。
「セリオ。お前がこの宝石を俺の所へ持って来た真意を正直に告白するなら、俺はお前のことを信じよう」
シアの憎らしいほど落ち着いた冷静な物言いに、俺の中の何かが切れた。
「俺は……。ニロ王子の、愛人だ!」
「……。は?」
この上なく驚いた顔のシアが、細い目を丸くする。
「王子が最近冷たくなったから、気を引こうとして引き出しから盗んだんだ。市中に出回れば騒ぎとなり、なくしたことに気づくかと思った。だけど王子は、そんなガラクタに興味どころか執着もない。持っていたことすら覚えてなかった。だからいい。お前らにやる。好きにしろ」
「……。おい、ちょっと待て」
呼び止めるシアに背を向ける。
部屋を出ようとする俺に、ディオスとパブロも立ち上がった。
「世話になった!」
外へ飛び出し馬にまたがると、城へ向かって一直線に駆け出した。
俺が臣下から全く慕われていないことくらい、嫌になるほどよく知っている。
それでも、ここまで馬鹿にされているとは思わなかった。
自ら進んで笑い者となり、自分なりに演じているつもりだった。
それなのに本当にただ笑われていただけなんて、思いもしなかった。
疲れた馬を乗り換え、アシオスの街を駆け抜ける。
アルパラナ城にたどり着いた頃には、すっかり日は沈んでいた。
ベッドに倒れ込んだ俺は、ディオスに命じる。
「おい。ブラスの守護隊に宛てて、礼状を送っておけ」
「それはなぜ?」
「嫌がらせだ! もちろんお礼の品も忘れるな。友人に美味しいパンとチーズをありがとうとでも書いておけ! それを十日は続けろ!」
「かしこまりました」
一日馬に乗り続け、疲れた体にすぐに睡魔が襲ってくる。
「そのまま寝るのですか?」というディオスの問いに答えることも出来ないまま、あっという間に眠りに落ちていた。
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