7 / 40
第2章
第3話
しおりを挟む
放課後の廊下を、彼と並んで歩く。
あんまり近くにくっつき過ぎるのは恥ずかしくて、だけど遠すぎるのも疑問に思われるから、微妙な距離感を慎重に測りながら保つよう心がけている。
「出席番号確認する時にさ、プリントの位置によっては見にくいこともあるよね」
「同じ教科でも、先生によって違うからな」
「それそれ! 私、一年の時は、数学の山ちゃんだったの。山ちゃんのプリントって、名前書く位置が端っこ過ぎるよね!」
「あ、なんかそれ分かる。俺も気になってた」
「でっしょ! 坂下くんもそう思うってことは、絶対端っこ過ぎるんだって! 山ちゃんもプリント提出多かった!」
「そうだっけ? そんなでもなかった気が……」
「そっか! そうでもないよね! そうでもないない!」
「それより、国際の竹田先生のさー」
「竹田先生? 国際の竹田先生って、あのやたら英語の発音が流暢でたまになに言ってるか自分でもよく分かんなくなって『ま、いっか』ってなって、さっきまでの時間はなに? ってなる竹田先生だよね? その竹田先生がなに!」
「いや……」
順調に歩いて来た足取りが、靴箱の前で立ち止まる。
え、何か失敗した?
ヘンなこと言った?
もしかしなくても、引かれた?
無意識にビクリと体が震える。
顔を上げることが出来ない。
見下ろしているだろう彼の反応を見るのが怖い。
「ふっ。持田さんって、意外と面白いよね」
「え? そう? そうかな?」
その瞬間、緊張がガラガラと崩れ落ちる。
面白い?
面白いってどういうこと?
このタイミングで、面白い女認定とかいらないし。
なんか変だった?
どこが悪かった?
絶望だ。
もう絶望しかない。
終わった。
さようなら世界。
私はもうこの世から消えます。
元々居なかったかもしれないけど。
今までありがとう。
意識真っ暗で倒れそうになる寸前、靴箱の扉に手を付き体を支える。
最後の力を振り絞って、ローファーを取りだした。
いつもならそのままバンって下に落として履き替えるけど、今日は丁寧にかかとを揃え、キチンと置く。
坂下くんは、靴を履き替えるのだって優雅でスマートだ。
長い手と指の先が、ピカピカに磨かれた靴をそっと持ち上げる。
丁寧に切りそろえられた、シャープな爪の先まで綺麗。
「そういえばさ、今まであんまりしゃべったことなかったよね」
「アレ? そうだっけ? あ、そうか! もしかしたら、そうかも! あはははは……」
ダメだ。
慣れない行為と緊張が過ぎて、言動がおかしい。
あぁもう、何だか疲れた。
今日のこの数分だけで、一生分の時間を使った気がする。
ずっと一緒にいたいけど、こんなに疲れるんだったら、しんどいかも。
「あ、待って。髪になんかついてる。取っていい?」
「え? うん」
大きな手がこっちへ伸びてくるのに、思わずぎゅっと目を閉じる。
頭に微かに指先が触れて、私の髪がわずかに乱れた。
「はい。取れたよ」
見せてくれた白い糸くずは、いつどこでついたんだろう。
触られた部分が熱い。
乱れた髪と心音を、どうやって整えていいのか分からない。
「坂下くんって、電車通学だったっけ」
「そうだよ。持田さんとは路線違うけど」
「え? そうなの?」
「たまに駅で一緒になる時あるけどね。多分気づいてないんだろうなーとは思ってた」
校門を出る。
二人で校内を歩くなんて、そんな大胆なことは出来ないけど、学校の外でだったら一緒に歩ける気がする。
私の隣で、彼が笑ったら、世界が笑う。
彼が微笑んだら、世界も微笑む。
楽しそうに話す、掃除道具をしまうロッカーの扉のぐらつき具合の話が、この世の全てだと思えた。
「ところでさ。話変わるけど、持田さんいつもここで中島さんと一緒にアイス食べてるよね」
「そ、そんないつもじゃないし!」
通学路にあるコンビニ前で、彼に買い食いしてるとこ見られてただなんて、知らなかった。
「今日もなんか食べてく?」
「今日は……いいです……」
だって、坂下くんの前でアイス食べるだなんて、そんな難易度高いこといきなり出来るワケないし。
「そうなんだ」
彼が少し声のトーンを落としたことに、急に不安になる。
え、断らない方がよかった?
やっぱ一緒に食べる?
いいよ?
私、坂下くんのためなら頑張ってアイス食べるよ?
「あのさ、今日ずっと俺のこと見てたでしょ。なんで?」
「は? 見てないし!」
えぇ休み時間ごとに見てましたけどね!
確かに見てましたけど、バレてたなんて聞いてない!
「アレ? そうだったの? 気のせいだったんだ。何か昨日のことが気になって、俺もずっと見ちゃってたから。それで目が合ってるのかと思ってた」
そう言って笑う横顔は、絶対にバレてるってバレてる。
「見てないから! ホントに見てないし! 気にしてなんかないからね!」
「えぇ? そうなの?」
ゴメン。嘘。
めっちゃ見てたし、めっちゃ気にして欲しい。
「え? もしかして坂下くん、迷惑だった? 迷惑ならもうやめ……」
途端に彼が笑いだした。
通学路の真ん中でお腹抱えて、よろけながら痛そうなくらい笑ってる。
「どうしたの? なんか変なこと言った?」
「ううん。持田さんでよかったなーって」
彼は笑いすぎて、涙目になっていた目を拭う。
その大きな手がこっちに伸びて来て、きゅっと身構えた。
彼の手は、私に触れることなく引いてゆく。
「俺のこと、見てていいよ」
「本当に?」
「うん」
そうなんだ。
よかった。
許可もらえた。
しかも本人から直接。
公認された。
うれしい。
照れたように顔をそらす横顔が、わずかに赤らんで見えたのは、気のせい?
じゃあ見るね。
いっぱい見るね。
飽きるまでずっとずっと見てる。
「私のことも見てて」
いつも冷静で表情の乏しい顔が、真っ赤になって小さくうなずいた。
彼にしたらうなずいたつもりはなかったかもしれないけど、私にはうなずいたように見えた。
少し先に歩き出した彼の後ろを、ついて歩く。
広い背が前を向いたままつぶやいた。
「あ、明日からよろしくね」
「うん」
何が「よろしく」なんだろ。
駅で別れたこの人を、見えなくなるまで見送る。
私は自分の駅の改札をくぐると、丁度ホームへやって来た電車に飛び乗った。
胸の鼓動がうるさすぎて、心臓が爆発するのかと思う。
深呼吸して息を整えたら、車窓を流れる見慣れた景色を眺めて長すぎる時間を潰す。
こんなにも明日が来るのが待ち遠しかったのは、生まれて初めてだった。
あんまり近くにくっつき過ぎるのは恥ずかしくて、だけど遠すぎるのも疑問に思われるから、微妙な距離感を慎重に測りながら保つよう心がけている。
「出席番号確認する時にさ、プリントの位置によっては見にくいこともあるよね」
「同じ教科でも、先生によって違うからな」
「それそれ! 私、一年の時は、数学の山ちゃんだったの。山ちゃんのプリントって、名前書く位置が端っこ過ぎるよね!」
「あ、なんかそれ分かる。俺も気になってた」
「でっしょ! 坂下くんもそう思うってことは、絶対端っこ過ぎるんだって! 山ちゃんもプリント提出多かった!」
「そうだっけ? そんなでもなかった気が……」
「そっか! そうでもないよね! そうでもないない!」
「それより、国際の竹田先生のさー」
「竹田先生? 国際の竹田先生って、あのやたら英語の発音が流暢でたまになに言ってるか自分でもよく分かんなくなって『ま、いっか』ってなって、さっきまでの時間はなに? ってなる竹田先生だよね? その竹田先生がなに!」
「いや……」
順調に歩いて来た足取りが、靴箱の前で立ち止まる。
え、何か失敗した?
ヘンなこと言った?
もしかしなくても、引かれた?
無意識にビクリと体が震える。
顔を上げることが出来ない。
見下ろしているだろう彼の反応を見るのが怖い。
「ふっ。持田さんって、意外と面白いよね」
「え? そう? そうかな?」
その瞬間、緊張がガラガラと崩れ落ちる。
面白い?
面白いってどういうこと?
このタイミングで、面白い女認定とかいらないし。
なんか変だった?
どこが悪かった?
絶望だ。
もう絶望しかない。
終わった。
さようなら世界。
私はもうこの世から消えます。
元々居なかったかもしれないけど。
今までありがとう。
意識真っ暗で倒れそうになる寸前、靴箱の扉に手を付き体を支える。
最後の力を振り絞って、ローファーを取りだした。
いつもならそのままバンって下に落として履き替えるけど、今日は丁寧にかかとを揃え、キチンと置く。
坂下くんは、靴を履き替えるのだって優雅でスマートだ。
長い手と指の先が、ピカピカに磨かれた靴をそっと持ち上げる。
丁寧に切りそろえられた、シャープな爪の先まで綺麗。
「そういえばさ、今まであんまりしゃべったことなかったよね」
「アレ? そうだっけ? あ、そうか! もしかしたら、そうかも! あはははは……」
ダメだ。
慣れない行為と緊張が過ぎて、言動がおかしい。
あぁもう、何だか疲れた。
今日のこの数分だけで、一生分の時間を使った気がする。
ずっと一緒にいたいけど、こんなに疲れるんだったら、しんどいかも。
「あ、待って。髪になんかついてる。取っていい?」
「え? うん」
大きな手がこっちへ伸びてくるのに、思わずぎゅっと目を閉じる。
頭に微かに指先が触れて、私の髪がわずかに乱れた。
「はい。取れたよ」
見せてくれた白い糸くずは、いつどこでついたんだろう。
触られた部分が熱い。
乱れた髪と心音を、どうやって整えていいのか分からない。
「坂下くんって、電車通学だったっけ」
「そうだよ。持田さんとは路線違うけど」
「え? そうなの?」
「たまに駅で一緒になる時あるけどね。多分気づいてないんだろうなーとは思ってた」
校門を出る。
二人で校内を歩くなんて、そんな大胆なことは出来ないけど、学校の外でだったら一緒に歩ける気がする。
私の隣で、彼が笑ったら、世界が笑う。
彼が微笑んだら、世界も微笑む。
楽しそうに話す、掃除道具をしまうロッカーの扉のぐらつき具合の話が、この世の全てだと思えた。
「ところでさ。話変わるけど、持田さんいつもここで中島さんと一緒にアイス食べてるよね」
「そ、そんないつもじゃないし!」
通学路にあるコンビニ前で、彼に買い食いしてるとこ見られてただなんて、知らなかった。
「今日もなんか食べてく?」
「今日は……いいです……」
だって、坂下くんの前でアイス食べるだなんて、そんな難易度高いこといきなり出来るワケないし。
「そうなんだ」
彼が少し声のトーンを落としたことに、急に不安になる。
え、断らない方がよかった?
やっぱ一緒に食べる?
いいよ?
私、坂下くんのためなら頑張ってアイス食べるよ?
「あのさ、今日ずっと俺のこと見てたでしょ。なんで?」
「は? 見てないし!」
えぇ休み時間ごとに見てましたけどね!
確かに見てましたけど、バレてたなんて聞いてない!
「アレ? そうだったの? 気のせいだったんだ。何か昨日のことが気になって、俺もずっと見ちゃってたから。それで目が合ってるのかと思ってた」
そう言って笑う横顔は、絶対にバレてるってバレてる。
「見てないから! ホントに見てないし! 気にしてなんかないからね!」
「えぇ? そうなの?」
ゴメン。嘘。
めっちゃ見てたし、めっちゃ気にして欲しい。
「え? もしかして坂下くん、迷惑だった? 迷惑ならもうやめ……」
途端に彼が笑いだした。
通学路の真ん中でお腹抱えて、よろけながら痛そうなくらい笑ってる。
「どうしたの? なんか変なこと言った?」
「ううん。持田さんでよかったなーって」
彼は笑いすぎて、涙目になっていた目を拭う。
その大きな手がこっちに伸びて来て、きゅっと身構えた。
彼の手は、私に触れることなく引いてゆく。
「俺のこと、見てていいよ」
「本当に?」
「うん」
そうなんだ。
よかった。
許可もらえた。
しかも本人から直接。
公認された。
うれしい。
照れたように顔をそらす横顔が、わずかに赤らんで見えたのは、気のせい?
じゃあ見るね。
いっぱい見るね。
飽きるまでずっとずっと見てる。
「私のことも見てて」
いつも冷静で表情の乏しい顔が、真っ赤になって小さくうなずいた。
彼にしたらうなずいたつもりはなかったかもしれないけど、私にはうなずいたように見えた。
少し先に歩き出した彼の後ろを、ついて歩く。
広い背が前を向いたままつぶやいた。
「あ、明日からよろしくね」
「うん」
何が「よろしく」なんだろ。
駅で別れたこの人を、見えなくなるまで見送る。
私は自分の駅の改札をくぐると、丁度ホームへやって来た電車に飛び乗った。
胸の鼓動がうるさすぎて、心臓が爆発するのかと思う。
深呼吸して息を整えたら、車窓を流れる見慣れた景色を眺めて長すぎる時間を潰す。
こんなにも明日が来るのが待ち遠しかったのは、生まれて初めてだった。
0
あなたにおすすめの小説
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
聖女は秘密の皇帝に抱かれる
アルケミスト
恋愛
神が皇帝を定める国、バラッハ帝国。
『次期皇帝は国の紋章を背負う者』という神託を得た聖女候補ツェリルは昔見た、腰に痣を持つ男を探し始める。
行き着いたのは権力を忌み嫌う皇太子、ドゥラコン、
痣を確かめたいと頼むが「俺は身も心も重ねる女にしか肌を見せない」と迫られる。
戸惑うツェリルだが、彼を『その気』にさせるため、寝室で、浴場で、淫らな逢瀬を重ねることになる。
快楽に溺れてはだめ。
そう思いつつも、いつまでも服を脱がない彼に焦れたある日、別の人間の腰に痣を見つけて……。
果たして次期皇帝は誰なのか?
ツェリルは無事聖女になることはできるのか?
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~
深冬 芽以
恋愛
交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。
2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。
愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。
「その時計、気に入ってるのね」
「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」
『お揃いで』ね?
夫は知らない。
私が知っていることを。
結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?
私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?
今も私を好きですか?
後悔していませんか?
私は今もあなたが好きです。
だから、ずっと、後悔しているの……。
妻になり、強くなった。
母になり、逞しくなった。
だけど、傷つかないわけじゃない。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
12年目の恋物語
真矢すみれ
恋愛
生まれつき心臓の悪い少女陽菜(はるな)と、12年間同じクラス、隣の家に住む幼なじみの男の子叶太(かなた)は学校公認カップルと呼ばれるほどに仲が良く、同じ時間を過ごしていた。
だけど、陽菜はある日、叶太が自分の身体に責任を感じて、ずっと一緒にいてくれるのだと知り、叶太から離れることを決意をする。
すれ違う想い。陽菜を好きな先輩の出現。二人を見守り、何とか想いが通じるようにと奔走する友人たち。
2人が結ばれるまでの物語。
第一部「12年目の恋物語」完結
第二部「13年目のやさしい願い」完結
第三部「14年目の永遠の誓い」←順次公開中
※ベリーズカフェと小説家になろうにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる