蓬莱皇国物語Ⅱ~飛翔

翡翠

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    飛翔

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 3学期が始まって生徒会の引き継ぎが始まった。 午前中は大学で授業を受け、午後は執行部での業務整理と引き継ぎに忙殺されて、武は寂しがっている暇などなかった。 それにかつての義勝たちの部屋に雫が入り、周も大学寮から移って来た為、寮でも賑やかなやり取りで退屈している暇がない。 

 夕麿からは約束通り電話かメールが必ずある。 全く寂しくはないと言えば嘘になる。 夕麿がいない冬の朝は寒さで目が覚めてしまう。 空調が整っているにも関わらず、愛する人の温もりが側にない朝の寒さに身震いしてしまう。 

 ……夜よりも朝が辛い。 夕麿もそう言っていた。 

 17時間の時差。 同じタイミングでの朝は来ない。 でもきっと目覚めの気持ちは同じだと武は自分に言い聞かせて起き上がる。 

 詰め襟の二つの記章。 どちらも夕麿からもらったもの。 だがそれも間もなく外す事になる。 昨日、白鳳会の制服が届いた。 一年前の夕麿を想い出す。 そして高等部生徒会長としての自分の一年を振り返る。 

 幾つかの改革をした。 中でも学際にOBを招待出来るようになったのは誇って良いと思っていた。 成瀬 雫が最初に要望書を出し16年にわたって、提出され続けた歴代生徒会長の悲願。 相次ぐ学院の不祥事と、久方ぶりの特別室の住人である武の要望。 それが長い間、要望書を無視し続けていた学院教職員と理事会の理事たちを動かした。 

 しかしこれは悲劇を繰り返さない為の単なる一歩に過ぎないとわかっている。 だから後に続く者へのメッセージを武は残そうと奮闘していた。 この想いをどうか、受け継いで行って欲しいと。 すぐには変えられなくても、悲劇を防いで未来へ繋げて欲しいと。 祈りを捧げるように。 

 武の切実な願いを込めたメッセージは、後々、生徒会長就任の誓いとして受け継がれて行く事となる。 

 一年前、夕麿から生徒会長を受け継いだこの場所で、今度は武が御厨 敦紀へと手渡す。 武の襟から生徒会長記章と2年生記章が外され、夕麿から贈られた白鳳会々長の記章が襟に付けられた。 

 そして……83のNOが刻印された生徒会長記章を武が敦紀の襟に付けた。 それからポケットから小さなケースを取り出した。 中身は2年生記章。 良岑 貴之から託されたものだった。 裏側には貴之のイニシャルが刻印されている。 それを敦紀に示して見せると彼の瞳から涙が零れ落ちた。 敦紀が貴之を追ってロサンゼルスへ行くには、まだ一年以上の時間を必要とする。 だから不器用な貴之の気持ちとして武が今日まで、預かって大切に保管していたのだ。 

 好きな人の記章を受け継ぐ。 その喜びは他ならぬ武が一番知っている。 武はケースを開けて貴之の記章を敦紀の襟に付けた。 

 先輩から後輩へ。

 愛する人から愛する人へ。 

 心から心へ。 

 想いが受け継がれ、いつかは実を結ぶ事を願う。 こうして武の生徒会長としての一年間は幕を閉じた。




「周さん…白鳳会って暇だね~」

 移動の車の中で武が言うと周と雫が吹き出した。白鳳会々長として教職員との様々な会議はある。だがそれは時折、本当に必要なものなのかと首を傾げるものもあった。一般生徒の卒業式を控えて、生徒会執行部は多忙な時期だが、白鳳会はする事がほとんどない。午前中の大学での講義が終わると、一応白鳳会に与えられている部屋へ行くが、全員がPCを開いて株式投資や先物取引をしている状態だ。

 会長もほとんど名前だけ。昨年、夕麿が早々に生徒会室へ迎えに来ていた理由が今更わかる。昨夜、電話で同じ事を愚痴ると夕麿も笑い転げていた。かといって遊ぶのも問題がある。武は大学の教養学部のテキストを全部手に入れて、毎日読み耽っているが…それもある程度終わって、とうとうする事がなくなった。

 ただ…一つだけ変化があった。余程忙しいのだろう。夕麿からの電話が減ったのだ。メールも以前は長々と送られて来たが最近のは余り長くない。夕麿の身体が心配になって、雅久に電話で訊いてみると、食欲が落ちて時折、頭痛を訴えると言う。 気を利かせて周が高辻に夕麿の状態を問い合わせてくれた。 頭痛の原因は今のところ、疲労からと考えられると聞いて武は心配になった。 

 だが電話でもメールでも『大丈夫』の一点張りである。 

 そして…春休みに入ったある日、とうとう言い合いになってしまった。 

「大丈夫、大丈夫って…夕麿、こんなに長い間頭痛がするなんておかしいだろう。 一度、ちゃんと検査してもらえよ?」 

〔大丈夫だと何度言えばわかるのです? 12月の精密検査でも異常がなかったのは、あなたもご存知でしょう? いい加減にしていただけませんか? 心配してくださるのは感謝致しますが、私は自分の事はちゃんとわかっております〕 

「夕麿!?」 

 夕麿の口調が変わった。 突然、突き放したような他人行儀なものになったのだ。 

〔申し訳ありませんが、そろそろ休ませていただきます。 これ以上のご心配は無用ですので、終わりにしてくださいませ〕 

「夕麿!? ……夕麿?」 

 電話は切られてしまった。 こんな事は一度もなかった。 叱られたのでもなく怒らせたと言うには違和感がある状態だった。 しばらく眠っていた不安が目を覚ます。 

「夕麿…」 

 突然変わった口調。 武の名前を口にしなかったがあの口調の流れで判断すると…呼び捨てではなく敬称を付けて呼びそうな感じだった。 まるで別人のように。 それが意味するものを、武は考えたくないのに考えてしまう。 

「夕麿…」 

 真実を知りたくなくて武は携帯の電源を切って、テーブルの上に投げ出した。

 次の日、武は何もしたくなかった。 食事も欲しくない。 ただただ悲しかった。 

 最近、夕麿から送られて来るメールが、素っ気ない義務的な内容としか思えないものが混じっているのに…気が付いてはいた。 忙しいから近況報告だけなんだろうと自分に言い聞かせていた。 夕麿の変化に気が付かないふり、見ないふりをしていた。 だが昨夜の電話のあの言葉は…武を拒絶するものだった。 拒絶されて一方的に切られた。 あれが今の夕麿の自分に対する本心ではないのだろうか。 確かめるのが怖かった。 だから電話が繋がらないようにした。 

 あと3ヶ月。 けれどロサンゼルスに行っても夕麿は待っていてくれるのだろうか。 行っても良いのだろうか? その答えを訊くのが怖い。 ノロノロと起きて引き出しから、睡眠薬を出して決められた分量を呑む。 そのままベッドに戻り武は横たわった。 眠りから覚めたら全てが夢だったと思いたい。 

「夕麿…」 

 歪む視界が涙によるものかそれとも薬によるものなのか、武には判断が付けられないままに眠りに落ちた。 



 周が隠し通路を使って特別室に入ったのは、既に午後になってからだった。 武が朝食どころか、昼食にすら起き出して来ないのが気になったのだ。 今、雫と周が使っているのはかつて義勝と雅久がいた部屋の隠し通路で、キッチンの横側の壁が出入り口になっている。 雫と周は自分たちが特別室を行き来するのを、余り知られないようにする為に、敢えてこの通路を使用していた。 

 周はリビングに脚を踏み入れて絶句した。 武の携帯は乱暴にテーブルの上で、バッテリーが外されて置かれていた。 固定電話に至ってはコードを引き抜かれて、恐らくは床に叩き付けたのだろう。 壊れた破片が飛び散っていた。 ノートPCも床に落ちている。 

 武は小夜子と二人で苦労した所為か、物を大切にする性格だ。 その彼がここまでするとは…… 

 原因は夕麿しか考えられないが…喧嘩した時は最近は周に愚痴って来る。 こんな事にはならない。 急いで寝室へ向かうと武は薬で眠っていた。 

 その頬には涙の跡があった。 いつも夕麿の代わりだと言って、抱いて寝ていたイルカのぬいぐるみが部屋の隅に転がっている。 ただの喧嘩ではない。 周は踵きびすを返して部屋に戻り、雫に状態を説明してからロサンゼルスの高辻に電話を掛けた。 

 向こうは向こうで夕麿が倒れたと言う。 昼前に社の書類の事で夕麿の部屋へ行った義勝が、ベッドの上で意識を失っている彼を発見したのだ。 意識はすぐに回復したが血圧がかなり低く微熱があると言う。 

 周が武の様子を伝えると電話をかけようとしていた可能性があり、携帯がベッドの下に落ちていたと。 

〔今は夕麿さまに安静にしていただいてます。 武さまの事は夕麿さまがご回復なされてからにしましょう〕 

「しかし清方、武さまの状態も放置は出来ないぞ?」 

〔わかっています。 取り敢えず夕麿さまが倒れられた事を、話せば落ち着かれると思います。 

 雫、武さまの警護を強化してください〕 

「どういう意味だ、清方?」 

〔夕麿さまの状態が不安定過ぎるのです。 多忙でいらっしゃるし、あちらがどんな手に出て来るかわからないので、そのストレスも相当なものだとは思います。 でもそれらを考慮しても不安定さが過ぎるのです〕 

「何か仕掛けられていると?」 

〔その疑いは拭えません。 彼らの…いえ、かの人物の本当の狙いは武さまです〕

「わかってる」 

 武本人を知りもしないでその体内に流れる遺伝子だけで排除を望む存在。 雫はそれが自分の身内だと言うのが腹立たしい。 

〔こちらも警戒を強めはしますが…夕麿さまのご病気を悪用されると防ぎ切るのは難しく思います。 一昨年の暗示の一件もあります〕 

「清方、難しいのはわかってる。 だがあと3ヶ月だ。 何とか保ち堪えてくれ」 

 武が渡米すれば全てが丸くおさまる訳ではない。 だが互いに手の届かない事に焦燥するのはなくなる。 それに武と夕麿は離れている事で起こる感情の擦れ違いがなくなる。 周囲もフォローが出来る。 

〔あと3ヶ月…長いですね…〕 

 雫と高辻。 16年振りの再会を果たした二人にも今は長い時間だ。 

「16年に比べれば短いものさ…」 

〔……そうですね。 

 では夕麿さまの事はまた後程に連絡します〕 

「了解した」 

 通話を切った雫に周はすぐに声を掛けなかった。 周は雫を想い続ける高辻を見て育った。 二人の再会を本当に祝福していた。 

「周…」 

 雫の声にそっと近付いた。 雫の腕が伸びて周を抱き締める。 

「少しだけ…甘えさせてくれ」 

 雫が今、素で泣き言を言えるのは、かつての高辻がそうであったように周だけだった。 身代わりを辛いとか悲しいとか思った事はない。 彼らは決して周を蔑ろにはしない。 彼らに対して周は恋愛感情とは違う愛情を感じていた。 多分、こんな穏やかな気持ちでいられるのは夕麿を想い続けるのを、武が許してくれたからだと思っていた。 

 ただ想い、見守り続ける。

  それでも人間は満たされるのだと周は初めて知ったのだ。 だから高辻と再び離れてしまった寂しさを、雫がじっと耐えているのも温かい気持ちで見守れた。 旅行のあの夜の出来事が、彼との距離を縮めたのは確かだ。 だが冗談で誘うのも高辻がいた時だけ。 今は同じ部屋に寝起きしていてもそういう関係ではない。 ただ時折、寂しさに耐え切れなくなった雫が、周を抱き締めて気持ちを落ち着かせようとする。 周も武に夕麿の昔話をして会話するだけで癒やされ満たされている。 

 彼らの間には不思議な感覚が温かな想いと共にあった。 それが武を安定させていたのだ。 秋の学祭前のような心を閉ざした悲痛さはなかった。 故に今日の状態が心配なのだ。 

「夕麿さまがかなり悪いらしい」 

「やはり何かが?」 

「断言はまだ難しいみたいだ。 取り敢えず武さまが目覚められたら、夕麿さまが倒れられた事をお伝えして、喧嘩の原因を伺ってみてくれ」 

「わかりました…夕方には薬は醒めると思います」 

「心理攻撃は…俺にも防ぎようがない… 清方だって確証がなければ手を打てない」 

 心の問題は対処を間違えば、とんでもなく危険が及ぶ事がある。 原因を本当に把握せずに治療も防御も出来ない。 その難しさを知るが故に、雫も周も夕麿の身を案じる事しか出来ない。 

 武の不安の片鱗を二人は痛い程理解していた。 

 その後、武と夕麿は一応仲直りはしたものの武には蟠りが残っていた。 夕麿が喧嘩の原因をきちんと記憶していなかったからだ。

 酷い事を口にした。

 その感覚を覚えていても内容も記憶していなかった。 精神状態が悪化していると聞かされても、それまでの夕麿の症状は武に依存傾向にあった。 だが今回は少しずつ少しずつ、夕麿が自分から離れて行く気がしていた。 夕麿を信じたいと思う反面で、人の心は移ろうものだとも思ってしまう。

 武は不安を忘れたくて残った日々を懸命に、学院で自分が出来る事を探して実行を続けた。

 そして……歴代の特別室の住人について調べていた周は、学院都市中の記録をひっくり返した結果、とんでもない事実に行き当たり茫然とした。もしこれが事実ならば…武を特別室に幽閉したがっている人物の本当の目的が見える。 それには夕麿の存在が明らかに邪魔になる。 学院が今まで何をして来たのか。 その真実を知ってしまった事になる。 二人を何としても守る。

 周は雫に知り得た情報を隠さずに話し気持ちを新たに引き締めた。




 国際空港のファーストクラス用控え室で、武たちはフライトまでの時間を潰していた。

 無事に卒業式を終えた武は、御園生邸に1日しか滞在を許されなかった。 まるで追い立てられるように今ここにいた。 同行するのは雫と周、それに新たに赴任する外務省の外交官が一緒だった。 専用機をチャーターする許可が下りず、搭乗する便のファーストクラスを有人が貸し切った。

「武さま、10時間のフライトはお身体の負担になると思います。 ご気分がお悪くなられたら、ただちに仰ってください」

「うん」

 気は重かった。 夕麿からの連絡が完全に途絶えて一週間程になる。 周や雫が高辻と連絡を取っている様子だが、武に何か隠しているようにも思えた。

 武たちは至って軽装だった。 荷物は粗方送ってある。 最小限必要な手荷物しか持ってはいない。

「えっと、周さんはそのまま医学部へ編入するんだよね?」

「そうなります。 それでも帰国したら皇国の医師免許を取得しなければなりませんが」

「そう…なの?」

「医療行為を出来ない訳ではないのですが、国内で医師としてやって行くにはその方が良いらしいのです」

「面倒くさいなあ、それ」

 武の言葉に周が苦笑した。

「おや? 成瀬警視正、あなたもこれからですか?」

 雫は3月末に警視正に昇進していた。 声を掛けて来たのは、唇の薄い痩せた男だった。

「これは朽木警視。 ご旅行ですか?」

 雫の口から出た名前に武と周が息を呑んだ。

「まさか。 FBIに研修に行く事になりまして、次の次の便で発つんです」

 次の便は武たちが乗る。

「それはそれは、今頃研修ですか。 ご苦労さまですね」

 雫は警察官僚になってすぐに、FBIに派遣されて2年半過ごした。

「相変わらず尊大だな、お前は」

 いきなり朽木 網宏の口調が変わった。 だが次の瞬間、周の鋭い声が飛んだ。

「朽木警視、弁えなさい! 紫霞宮さまの御前ですぞ!」

 低く響いた声は朽木を怯ませるには十分の力を持っていた。

「こ…これは…御無礼つかまつりました、お許しください」

 真っ青になって武に礼を取った。 武はチラッと視線を動かしてからスッとそらした。 興味はないと態度で示したのである。 彼のようなプライドの高い人間は、無視されるのを一番嫌う。 武はそれがわかっていて、わざとやったのだ。

 カッとばかりに朽木の顔に怒りの朱が差した。 だが皇家の貴種相手にはどうする事も出来ない。

 そこへ搭乗開始を知らせが入った。

「それでは警視、君の健闘を期待するよ」

 雫も彼のプライドを揺さぶって、武を守るように歩き出した。

「あれがね…」

 武が呟いた。

「この時期にFBI研修とは、作為的だな? 雫さん、本庁の上にもかの人物の息が掛かったのがいるとか?」

「多分な。 俺には良岑刑事局長がいるから、怖くはないけれどね」

 雫が苦笑いを浮かべて言った。 不意に武が立ち止まって、防弾硝子越しの景色を見詰めた。

「武さま、如何なさいました?」

「うん…しばらく、皇国とはお別れなんだなって…」

 次にこの景色を見る時は自分は、どんな想いでどんな立場で見るのだろう。 そう思うと前に踏み出すのが怖かった。 ロサンゼルスに行ってしまえばどのような現実が、待っていようとも逃げる事は出来ない。

 それでも夕麿に逢いたかった。

「武さま、さあ参りましょう」

 周の言葉に武はしっかりと頷いた。

「うん、行こう」

 夕麿との出逢いが宿命だったなら、この先どのような運命が待ち受けていようとも、自分で受け止めなければいけない。

 愛する事。

 愛される事。

 嫉妬。

 独りきりの寂しさ。

 待つという事。

 誇り高く生きる姿勢。

 夕麿が全部教えてくれた。 だから彼と向き合う為に今旅立つ。 全てをありのままに受け入れる。

 武は覚悟を決めて搭乗口へと踏み出した。 背筋を伸ばし顔を上げて。 凛としたその姿にはもう、先日までの少年の面差しは消えていた。

 周と雫は息を呑んで武のその姿を見詰めた。 それから互いに顔を見合わせてしっかりと頷き合った。



 武たちを乗せた飛行機は、定刻通りに滑走路を飛び立った。

 一路、ロサンゼルスへと。

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