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車が止まった。辺りは暗くてここがどこかはわからない。
マンションの裏口だ。
「ケンタさん、少し失礼しますね」
そういって清水さんは俺の肩を支えた。全身が敏感になっている俺にとって、肩でも触られるのはつらい。
もうろうとしたまま清水さんに抱えられて一室に入った。
清水さんは俺をベッドまで運ぶと出て行った。
「ケンタ。その部屋は自由に使っていい。大丈夫か?」
「あついよぉ」
ずっと通話を続けているスマホと今の俺とどっちが熱いんだろう。
頭が沸騰している。
「くそ。なんつー声を」
「たいよう、おれ、どうしたらいい?」
「あーもー。わかった、俺の言うとおりにして。今、どんな服着てる?」
「ふく? ふつうのシャツにズボン……」
「シャツまくって。乳首さわって」
「ぇ?」
「ほら、できるだろ」
太陽の声に促されるまま催眠術にでもかかったように俺は着ているシャツをまくりあげて、胸を露出した。
普段はその存在を意識することもない乳首におずおずと指をのばすと、ぴりッと背筋を電気が走った。
「んッ」
「さわったか? どっちの手でどっちの乳首さわった? 説明しろよ」
「あ。右手で左を」
「ちゃんとできたんだな、いい子だ」
いい子と褒められてかぁっと顔に熱がたまる。
「次は左手で右も触りな。両方同時にかわいがって」
「ん、んん……」
両方の乳首からじんわりと痺れるような感覚があって、それが下腹部に伝わる。
「はは。気持ちよさそーじゃん。次は右乳首をぎゅってつねってみてよ」
「ぁうッ」
自分で自分の甘い声に驚いた。
「けんた、かわいー。下は?どうなってる? おしえて」
「あ、わかんな......。ズボン苦しい」
「脱いで」
ベルトを外し、スラックスを落とす。
「ぬ、ぬいだ」
「パンツも? 全部」
トランクスをおろすと、がちがちにたったモノが顔をだす。布が擦れるだけでも興奮する。
「どんな状態?」
「あ、もうたってて、イキたい……」
さわって、しごきたい。
「だーめ。まだ、触るな」
「え」
「後ろは? どう?濡れてる?」
俺はおそるおそる後ろにも手をのばす。オメガの男特有の現象。そこは今までにないくらい濡れていた。
「ぬ、ぬれてる」
「指いれて」
「え、むり……できなぃ。やったことな……」
ベータの女としか付き合ったことがない俺は処女だ。男に処女という言葉が適切かわからないが。
ヒートの時に少し指をいれたことはあるが、違和感が強くて止めた。だから自慰でも使っていない。
「いれな。いれるまで、前は触っちゃダメ」
それは絶望的な宣告で。
おずおずと人差し指をソコに侵入させる。俺の戸惑いと反するように濡れそぼったソコは容易に指を受け入れた。
「うぅ......」
「いれたか? ほら、説明しろよ。どっちの手? どの指?」
「ん、右のひとさし指」
「痛くはないか?」
「だ、だいじょうぶ」
「いい子だな。じゃあ、中指もいれて」
「うぁ。あ、ちょっといたぃ? むり、入らないよぉ」
痛みなのか圧迫感なのかわからないが、狭いそこは二本目の指を拒んでいた。
「そっか、ちょっと痛いか。抜いていいよ。がんばったな。人差し指だけでいいよ。だからもうちょっと奥までいれような」
気遣うような優し気な太陽の声に嬉しくなって。
そのまま「人差し指を、くって手前にまげてごらん?」従った。
「あ、あ、あぁ?!」
びりびりと電流みたいなものが走って俺は声をあげた。
たまらなくなって、動けなくて、中の指は曲げたままはぁはぁと息を吐いた。
「へぇ。ナカも良さそうだな」
息を整えた俺は、楽しそうな声にちょっと拗ねる。
「はぁ。そーいう、太陽はどうなってんの」
「ん? 俺? あー、ぬるぬるしてきてる。ケンタのやーらしい声に煽られてる」
「ん、太陽も説明しろよ」
「左手でしこってるよ。ケンタのこと想像しながら。けっこー余裕ねぇな」
その思ったよりも切羽詰まった物言いに思わず、ふふっと笑ってしまうと、「や、ぁ、あ?」体が揺れたせいかナカに入ったままの指を感じてしまった。
「んー? どうした?」
楽しそうな声がイヤホンから聞こえる。
「あ、笑っちゃったら、ナカが......ぁあ!」
喋るのも振動がナカに響く。
「いーね、おまえ敏感で。俺の指もそこにいれたい」
ズクンと熱がこもった気がした。
「ね、ね。もうイきたい」
「そうだな。いい子だもんな。前触っていいよ。でも指はいれたままな」
俺は左手をお預けをくらっていた前におそるおそる伸ばした。信じられないほど熱い。
「ぁ、たいよう、も、いっしょに」
「......っ。ん、一緒に。な、いっぱい声出して」
「ん、ん、うぅ......」
左手を動かしはじめる。利き手じゃない分少しもどかしい。
「ナカの指も、ぐりって動かして」
「や、あぁんっ!」
「いいね。もっと、啼いて」
声に呼応するかのように左手の動きは早くなって。
「ああ、あ、ゃ、あぁぁ」
「啼け」
「あぁぁあああああっ」
「うっ イく」
太陽の熱い吐息を聞きながら俺もイった。
どくどくと自分の心臓の音が大きく聞こえる。
虚脱感と共に俺は目をつぶった。
マンションの裏口だ。
「ケンタさん、少し失礼しますね」
そういって清水さんは俺の肩を支えた。全身が敏感になっている俺にとって、肩でも触られるのはつらい。
もうろうとしたまま清水さんに抱えられて一室に入った。
清水さんは俺をベッドまで運ぶと出て行った。
「ケンタ。その部屋は自由に使っていい。大丈夫か?」
「あついよぉ」
ずっと通話を続けているスマホと今の俺とどっちが熱いんだろう。
頭が沸騰している。
「くそ。なんつー声を」
「たいよう、おれ、どうしたらいい?」
「あーもー。わかった、俺の言うとおりにして。今、どんな服着てる?」
「ふく? ふつうのシャツにズボン……」
「シャツまくって。乳首さわって」
「ぇ?」
「ほら、できるだろ」
太陽の声に促されるまま催眠術にでもかかったように俺は着ているシャツをまくりあげて、胸を露出した。
普段はその存在を意識することもない乳首におずおずと指をのばすと、ぴりッと背筋を電気が走った。
「んッ」
「さわったか? どっちの手でどっちの乳首さわった? 説明しろよ」
「あ。右手で左を」
「ちゃんとできたんだな、いい子だ」
いい子と褒められてかぁっと顔に熱がたまる。
「次は左手で右も触りな。両方同時にかわいがって」
「ん、んん……」
両方の乳首からじんわりと痺れるような感覚があって、それが下腹部に伝わる。
「はは。気持ちよさそーじゃん。次は右乳首をぎゅってつねってみてよ」
「ぁうッ」
自分で自分の甘い声に驚いた。
「けんた、かわいー。下は?どうなってる? おしえて」
「あ、わかんな......。ズボン苦しい」
「脱いで」
ベルトを外し、スラックスを落とす。
「ぬ、ぬいだ」
「パンツも? 全部」
トランクスをおろすと、がちがちにたったモノが顔をだす。布が擦れるだけでも興奮する。
「どんな状態?」
「あ、もうたってて、イキたい……」
さわって、しごきたい。
「だーめ。まだ、触るな」
「え」
「後ろは? どう?濡れてる?」
俺はおそるおそる後ろにも手をのばす。オメガの男特有の現象。そこは今までにないくらい濡れていた。
「ぬ、ぬれてる」
「指いれて」
「え、むり……できなぃ。やったことな……」
ベータの女としか付き合ったことがない俺は処女だ。男に処女という言葉が適切かわからないが。
ヒートの時に少し指をいれたことはあるが、違和感が強くて止めた。だから自慰でも使っていない。
「いれな。いれるまで、前は触っちゃダメ」
それは絶望的な宣告で。
おずおずと人差し指をソコに侵入させる。俺の戸惑いと反するように濡れそぼったソコは容易に指を受け入れた。
「うぅ......」
「いれたか? ほら、説明しろよ。どっちの手? どの指?」
「ん、右のひとさし指」
「痛くはないか?」
「だ、だいじょうぶ」
「いい子だな。じゃあ、中指もいれて」
「うぁ。あ、ちょっといたぃ? むり、入らないよぉ」
痛みなのか圧迫感なのかわからないが、狭いそこは二本目の指を拒んでいた。
「そっか、ちょっと痛いか。抜いていいよ。がんばったな。人差し指だけでいいよ。だからもうちょっと奥までいれような」
気遣うような優し気な太陽の声に嬉しくなって。
そのまま「人差し指を、くって手前にまげてごらん?」従った。
「あ、あ、あぁ?!」
びりびりと電流みたいなものが走って俺は声をあげた。
たまらなくなって、動けなくて、中の指は曲げたままはぁはぁと息を吐いた。
「へぇ。ナカも良さそうだな」
息を整えた俺は、楽しそうな声にちょっと拗ねる。
「はぁ。そーいう、太陽はどうなってんの」
「ん? 俺? あー、ぬるぬるしてきてる。ケンタのやーらしい声に煽られてる」
「ん、太陽も説明しろよ」
「左手でしこってるよ。ケンタのこと想像しながら。けっこー余裕ねぇな」
その思ったよりも切羽詰まった物言いに思わず、ふふっと笑ってしまうと、「や、ぁ、あ?」体が揺れたせいかナカに入ったままの指を感じてしまった。
「んー? どうした?」
楽しそうな声がイヤホンから聞こえる。
「あ、笑っちゃったら、ナカが......ぁあ!」
喋るのも振動がナカに響く。
「いーね、おまえ敏感で。俺の指もそこにいれたい」
ズクンと熱がこもった気がした。
「ね、ね。もうイきたい」
「そうだな。いい子だもんな。前触っていいよ。でも指はいれたままな」
俺は左手をお預けをくらっていた前におそるおそる伸ばした。信じられないほど熱い。
「ぁ、たいよう、も、いっしょに」
「......っ。ん、一緒に。な、いっぱい声出して」
「ん、ん、うぅ......」
左手を動かしはじめる。利き手じゃない分少しもどかしい。
「ナカの指も、ぐりって動かして」
「や、あぁんっ!」
「いいね。もっと、啼いて」
声に呼応するかのように左手の動きは早くなって。
「ああ、あ、ゃ、あぁぁ」
「啼け」
「あぁぁあああああっ」
「うっ イく」
太陽の熱い吐息を聞きながら俺もイった。
どくどくと自分の心臓の音が大きく聞こえる。
虚脱感と共に俺は目をつぶった。
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