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ノエル・シュヴァリエ公爵令息は、十八の春に王立学院を卒業した。
その年の冬、彼はセリーヌ・ベルモンドと政略結婚を果たす。
セリーヌの実家は名門の侯爵家。互いに由緒ある名家同士であったことから、婚姻の話は早くから両家で固められていた。本人たちの意思など、最初から問われていなかった。
セリーヌは幼い頃からノエルに恋をしていた。美貌に恵まれ、華やかで自信に満ちた令嬢は、常に注目を浴び、ノエルの隣に立つ未来を信じて疑わなかった。周囲もまた「お似合いの二人」と口を揃えていた。
だが、ノエルの心には別の少女がいた。
彼が学園に通っていた頃、静かな王立図書館の片隅で、栗色の髪を揺らしながら本を読む少女――アリスに出会った。
名も知らぬその少女に、彼はただ一目惚れをしたのだった。目が合ったわけでも、言葉を交わしたわけでもない。ただ静かに、同じ空間で本を読む姿に、ノエルの心は深く惹かれていった。
それはもはや、憧れではなかった。
ただ静かに想っていたはずの気持ちは、いつの間にか深く、熱を帯びて――確かな恋心へと変わっていた。
この頃から、ノエルの世界には、アリスという光が差し始めていた。
だがその想いを踏みにじったのが、他ならぬセリーヌだった。
ある日、彼女はアリスに対して酷い侮辱を投げかけ、恥をかかせた。学園に通っていないアリスに対し、「身の程を知れ」と言わんばかりの言葉を投げつけた。
ノエルは、セリーヌの中にある傲慢さと残酷さを目の当たりにし、強い嫌悪を覚えた。しかし、親同士の決めた婚約を破棄する力も勇気も、その時の彼にはなかった。
アリスが図書館に通わなくなり、彼女と顔を合わせることもなくなってしまった。
そしてある日、彼女が年上の男爵と婚姻したことを、偶然耳にしたノエルの胸には、ぽっかりと空虚だけが残された。
そして、失意のままに時は過ぎ……
ついに、婚儀の日がやってきた。
***
式の日、セリーヌは純白のドレスに身を包み、満面の笑みでノエルの隣に立った。
「ノエル、私、綺麗でしょう? ふふっ。あとでこのドレスを脱がせてくれるの、あなたなのよ?」
そう囁く彼女に、ノエルは一瞬、微笑みを返した。だが、その笑みは仮面のように冷たかった。
教会での誓いのキスのとき、ノエルは心を無にして唇を寄せた。セリーヌの頬が紅潮し、うっとりと彼を見上げる――その視線に、ノエルは耐えきれず目を逸らした。
そして迎えた初夜。
セリーヌはためらいなく腕を絡め、積極的にキスを求めてきた。ノエルは義務感で応じようとしたが、唇を重ねた瞬間、まるで他人に触れているような違和感が全身を包んだ。
深いキスはできなかった。
「どうして? もっとちゃんとして……」
潤んだ目でセリーヌは訴えたが、ノエルは掠れた声で答える。
「……すまない。緊張しているんだ」
「ふふっ、案外初心なのね。可愛いわ」
セリーヌは恥じらいもなく夜着を脱ぎ、ノエルに抱きついた。
だが、ノエルの身体は何一つ反応を示さなかった。
「……どうしてなの?」
「わからない、ごめん」
その夜、ふたりは結ばれることなく、ただ静かに時間が過ぎていった。
以降、ノエルとセリーヌの関係は“白い結婚”となった。
***
ノエルは夫としての責任を果たそうと努めた。セリーヌを尊重し、公の場では手を取り合い、名門公爵家の若夫婦として、完璧な夫婦を演じた。
セリーヌが出かけたいと言えば応じ、舞踏会でも腕を組み、共に笑った。
だが、その笑みの奥には、深い距離と虚しさが横たわっていた。
ある晩、ついにセリーヌの我慢が限界を迎えた。
「どうしてなの!? 私を女として見られないの? 私、こんなにあなたを――」
ノエルは沈黙のまま、目を伏せていた。
この日も、セリーヌは官能的な下着を身につけ、彼を誘った。ノエルも子をなすべきだと頭では理解していた。
いざ、夫婦の営みをしようと、前戯をどれほど努めても、身体はまるで応えてくれなかった。
セリーヌが口で奉仕しようとしたとき、ノエルは強く拒絶してしまった。
「ひどい……あなた、ひどいわ!」
セリーヌは泣き叫び、寝室を飛び出した。
***
三年もの間、夫婦でありながら、一度も肌を重ねることのなかった二人――。
子宝に恵まれぬまま、時が流れていく中で、名門シュヴァリエ公爵家の重圧は、静かにノエルにのしかかっていた。
「嫡男としての責務を果たせ」との家中の声は強まり、ついには第二夫人を迎えるよう、両親から正式な提案がなされた。
だがノエルは、即座に首を振った。
自分は、セリーヌを抱くことができなかった。そんな自分が、別の誰かと結婚して、果たして何が変わるというのか。
いや――変わるはずがない。
また誰かを、愛せぬままに縛りつけ、ただ「後継ぎのため」にその人生を踏みにじるのかと思うと、ノエルの胸はひどく痛んだ。
その女性を「犠牲」にしてしまう未来が、あまりにも鮮明に思い浮かんだのだ。
ならば、いっそ親戚筋から養子を迎えればいい。それが公爵家にとっても、自分にとっても、誰にとっても穏やかな選択であるはずだった。
だが、その意志を明かした日から、セリーヌは急速に変わっていった。
彼女はもともと誇り高く、他人を見下すところがあった。子ができぬ焦燥と、第二夫人という提案をされた屈辱が、やがてノエルへの疑念と苛立ちへと転化していった。
彼女は次第に、使用人たちに理不尽な叱責を浴びせ、冷たい視線で屋敷を支配するようになっていった。
ある晩、怒りに駆られたセリーヌが、声を荒げてノエルに言い放った。
「ノエル、あの娘のこと……まだ忘れてないんでしょう? 貧乏で、粗末な身なりの女! 私があんな子を見下したのは当然よ!」
その瞬間――ノエルの中に、かろうじて残っていた“情”の糸が、音を立てて切れた。
心の奥底に沈めていた名前を、彼女があざけるように口にしたことで、ノエルは一気に現実へと引き戻された。
アリス。
いつからか遠ざかってしまった、あの無垢な笑顔。
その彼女を、「穢れたもの」のように語るセリーヌに、ノエルは深い嫌悪と、そして絶望を覚えた。
ーー以降、彼女に触れることは、二度となかった。
言葉を交わすことも最小限にとどめ、夫婦としての営みも、ぬくもりも、名ばかりのものとなった。
その年の冬、彼はセリーヌ・ベルモンドと政略結婚を果たす。
セリーヌの実家は名門の侯爵家。互いに由緒ある名家同士であったことから、婚姻の話は早くから両家で固められていた。本人たちの意思など、最初から問われていなかった。
セリーヌは幼い頃からノエルに恋をしていた。美貌に恵まれ、華やかで自信に満ちた令嬢は、常に注目を浴び、ノエルの隣に立つ未来を信じて疑わなかった。周囲もまた「お似合いの二人」と口を揃えていた。
だが、ノエルの心には別の少女がいた。
彼が学園に通っていた頃、静かな王立図書館の片隅で、栗色の髪を揺らしながら本を読む少女――アリスに出会った。
名も知らぬその少女に、彼はただ一目惚れをしたのだった。目が合ったわけでも、言葉を交わしたわけでもない。ただ静かに、同じ空間で本を読む姿に、ノエルの心は深く惹かれていった。
それはもはや、憧れではなかった。
ただ静かに想っていたはずの気持ちは、いつの間にか深く、熱を帯びて――確かな恋心へと変わっていた。
この頃から、ノエルの世界には、アリスという光が差し始めていた。
だがその想いを踏みにじったのが、他ならぬセリーヌだった。
ある日、彼女はアリスに対して酷い侮辱を投げかけ、恥をかかせた。学園に通っていないアリスに対し、「身の程を知れ」と言わんばかりの言葉を投げつけた。
ノエルは、セリーヌの中にある傲慢さと残酷さを目の当たりにし、強い嫌悪を覚えた。しかし、親同士の決めた婚約を破棄する力も勇気も、その時の彼にはなかった。
アリスが図書館に通わなくなり、彼女と顔を合わせることもなくなってしまった。
そしてある日、彼女が年上の男爵と婚姻したことを、偶然耳にしたノエルの胸には、ぽっかりと空虚だけが残された。
そして、失意のままに時は過ぎ……
ついに、婚儀の日がやってきた。
***
式の日、セリーヌは純白のドレスに身を包み、満面の笑みでノエルの隣に立った。
「ノエル、私、綺麗でしょう? ふふっ。あとでこのドレスを脱がせてくれるの、あなたなのよ?」
そう囁く彼女に、ノエルは一瞬、微笑みを返した。だが、その笑みは仮面のように冷たかった。
教会での誓いのキスのとき、ノエルは心を無にして唇を寄せた。セリーヌの頬が紅潮し、うっとりと彼を見上げる――その視線に、ノエルは耐えきれず目を逸らした。
そして迎えた初夜。
セリーヌはためらいなく腕を絡め、積極的にキスを求めてきた。ノエルは義務感で応じようとしたが、唇を重ねた瞬間、まるで他人に触れているような違和感が全身を包んだ。
深いキスはできなかった。
「どうして? もっとちゃんとして……」
潤んだ目でセリーヌは訴えたが、ノエルは掠れた声で答える。
「……すまない。緊張しているんだ」
「ふふっ、案外初心なのね。可愛いわ」
セリーヌは恥じらいもなく夜着を脱ぎ、ノエルに抱きついた。
だが、ノエルの身体は何一つ反応を示さなかった。
「……どうしてなの?」
「わからない、ごめん」
その夜、ふたりは結ばれることなく、ただ静かに時間が過ぎていった。
以降、ノエルとセリーヌの関係は“白い結婚”となった。
***
ノエルは夫としての責任を果たそうと努めた。セリーヌを尊重し、公の場では手を取り合い、名門公爵家の若夫婦として、完璧な夫婦を演じた。
セリーヌが出かけたいと言えば応じ、舞踏会でも腕を組み、共に笑った。
だが、その笑みの奥には、深い距離と虚しさが横たわっていた。
ある晩、ついにセリーヌの我慢が限界を迎えた。
「どうしてなの!? 私を女として見られないの? 私、こんなにあなたを――」
ノエルは沈黙のまま、目を伏せていた。
この日も、セリーヌは官能的な下着を身につけ、彼を誘った。ノエルも子をなすべきだと頭では理解していた。
いざ、夫婦の営みをしようと、前戯をどれほど努めても、身体はまるで応えてくれなかった。
セリーヌが口で奉仕しようとしたとき、ノエルは強く拒絶してしまった。
「ひどい……あなた、ひどいわ!」
セリーヌは泣き叫び、寝室を飛び出した。
***
三年もの間、夫婦でありながら、一度も肌を重ねることのなかった二人――。
子宝に恵まれぬまま、時が流れていく中で、名門シュヴァリエ公爵家の重圧は、静かにノエルにのしかかっていた。
「嫡男としての責務を果たせ」との家中の声は強まり、ついには第二夫人を迎えるよう、両親から正式な提案がなされた。
だがノエルは、即座に首を振った。
自分は、セリーヌを抱くことができなかった。そんな自分が、別の誰かと結婚して、果たして何が変わるというのか。
いや――変わるはずがない。
また誰かを、愛せぬままに縛りつけ、ただ「後継ぎのため」にその人生を踏みにじるのかと思うと、ノエルの胸はひどく痛んだ。
その女性を「犠牲」にしてしまう未来が、あまりにも鮮明に思い浮かんだのだ。
ならば、いっそ親戚筋から養子を迎えればいい。それが公爵家にとっても、自分にとっても、誰にとっても穏やかな選択であるはずだった。
だが、その意志を明かした日から、セリーヌは急速に変わっていった。
彼女はもともと誇り高く、他人を見下すところがあった。子ができぬ焦燥と、第二夫人という提案をされた屈辱が、やがてノエルへの疑念と苛立ちへと転化していった。
彼女は次第に、使用人たちに理不尽な叱責を浴びせ、冷たい視線で屋敷を支配するようになっていった。
ある晩、怒りに駆られたセリーヌが、声を荒げてノエルに言い放った。
「ノエル、あの娘のこと……まだ忘れてないんでしょう? 貧乏で、粗末な身なりの女! 私があんな子を見下したのは当然よ!」
その瞬間――ノエルの中に、かろうじて残っていた“情”の糸が、音を立てて切れた。
心の奥底に沈めていた名前を、彼女があざけるように口にしたことで、ノエルは一気に現実へと引き戻された。
アリス。
いつからか遠ざかってしまった、あの無垢な笑顔。
その彼女を、「穢れたもの」のように語るセリーヌに、ノエルは深い嫌悪と、そして絶望を覚えた。
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