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ちさの章ーわたしの家族を紹介しますー
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鼻血を指で軽く拭うと、慶弥お兄ちゃんはまた「ぐああっ!」と叫びます。腕を使ってググッと上半身を起こすと、苦悶の表情を浮かべ目には涙を浮かべました。
「おのれレッド……! わるキング様は私が守る……!」
そしてガクッと再び床に沈みます。
終わったようです。わたしはパチパチと拍手をしました。慶弥お兄ちゃんはガバッと起き上がります。
「ちさ! 今のどうだった?」
「うん……迫真の演技……」
わたしが褒めると慶弥お兄ちゃんは「っし」とガッツポーズをします。
慶弥お兄ちゃんは、俳優さんを目指して日々がんばっています。
今は町内会から頼まれたヒーローショーに向けて練習中です。ちなみに慶弥お兄ちゃんの役は悪の親玉わるキングの手下その1です。
わたしは町内会のヒーローショーと言えど、手を抜かない彼の姿勢はすばらしいと思います。
「慶弥お兄ちゃんは……きっと大物になる……」
「ちさ……!!」
わたしの言葉に慶弥お兄ちゃんは震えると「ありがとォ!」とわたしを抱き締めました。
わあ。鼻血ついちゃうかも。
「おのれレッド……! わるキング様は私が守る……!」
そしてガクッと再び床に沈みます。
終わったようです。わたしはパチパチと拍手をしました。慶弥お兄ちゃんはガバッと起き上がります。
「ちさ! 今のどうだった?」
「うん……迫真の演技……」
わたしが褒めると慶弥お兄ちゃんは「っし」とガッツポーズをします。
慶弥お兄ちゃんは、俳優さんを目指して日々がんばっています。
今は町内会から頼まれたヒーローショーに向けて練習中です。ちなみに慶弥お兄ちゃんの役は悪の親玉わるキングの手下その1です。
わたしは町内会のヒーローショーと言えど、手を抜かない彼の姿勢はすばらしいと思います。
「慶弥お兄ちゃんは……きっと大物になる……」
「ちさ……!!」
わたしの言葉に慶弥お兄ちゃんは震えると「ありがとォ!」とわたしを抱き締めました。
わあ。鼻血ついちゃうかも。
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