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ちさの章ーわたしの家族を紹介しますー
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ぎくぎくっ。
わたしはつい目を泳がせてしまいます。「う、ん」と返事もたどたどしくなってしまいました。侑お兄ちゃんは身を乗り出します。
「本当か? 俺はちさを信じてるからな」
うっ……。
侑お兄ちゃんはまっすぐな目で見つめてきます。なんで大人なのにそんな澄んだ目なのでしょう。
わたしは「あの、えと」と言いよどみます。どうしよう。でも言わないって皆と約束したし……。
社、カイお兄ちゃん、慶弥お兄ちゃんが不安げな視線を送ってきているのが分かります。たぶん社は睨んでいるでしょう。
「ちさ……」
うう。またも侑お兄ちゃんがわたしを呼びます。呼ばないでください。
どうしようどうしようどうしよう。わたしはパニックに陥りました。ぶわりと冷や汗が出ます。
「ちさ……」
あーーーーーーーー!!!
ぷちん。
「ごめんなさい社が木登りで遊んでて落ちたとかカイお兄ちゃんが熱出したとか慶弥お兄ちゃんがお芝居の練習中に転んで鼻血出したとか言わない約束だから」
あ。
やばい……全部言っちゃった……。
わたしはつい目を泳がせてしまいます。「う、ん」と返事もたどたどしくなってしまいました。侑お兄ちゃんは身を乗り出します。
「本当か? 俺はちさを信じてるからな」
うっ……。
侑お兄ちゃんはまっすぐな目で見つめてきます。なんで大人なのにそんな澄んだ目なのでしょう。
わたしは「あの、えと」と言いよどみます。どうしよう。でも言わないって皆と約束したし……。
社、カイお兄ちゃん、慶弥お兄ちゃんが不安げな視線を送ってきているのが分かります。たぶん社は睨んでいるでしょう。
「ちさ……」
うう。またも侑お兄ちゃんがわたしを呼びます。呼ばないでください。
どうしようどうしようどうしよう。わたしはパニックに陥りました。ぶわりと冷や汗が出ます。
「ちさ……」
あーーーーーーーー!!!
ぷちん。
「ごめんなさい社が木登りで遊んでて落ちたとかカイお兄ちゃんが熱出したとか慶弥お兄ちゃんがお芝居の練習中に転んで鼻血出したとか言わない約束だから」
あ。
やばい……全部言っちゃった……。
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