48 / 71
閑話ーお小遣い戦線ー
5
しおりを挟む
「あ~。じゃあさ、手伝い制にすれば?」
煎餅を食べ終えて次はチョコレートに手を出す慶弥が提案した。「手伝い制って……」と落ちていたカイは頭を上げ、侑は「ああ」と察する。
「あれか。お使い行ったら50円とかか」
「そー、それ」
「ダメ」
慶弥はドヤ顔をしたが侑は直ぐさま却下した。「なんでだよ!?」と抗議する慶弥に対し、侑は腕を組んで胸を張る。
「金欲しさに手伝いする子になって欲しくないから!」
「あ……そう」
「理想の弟妹像があるんですね」
正直カイは手伝い制助かると思ったが、稼ぎ頭が否と言えば否である。慶弥は不満そうに口を尖らすも切り替えが早く、次々にアイディアを出す。侑はいつの間にかメモを取り、ひとつずつ吟味していく。
そうこうしている内に、夜はとっぷりと更けていった。
「え……お小遣い値上げ……?」
そして境木家のお小遣い日。兄達から渡された小銭を見て社とちさはキョトンとした。「そうだ」と侑は微笑む。
「500円アップだ。無駄遣いはするなよ?」
煎餅を食べ終えて次はチョコレートに手を出す慶弥が提案した。「手伝い制って……」と落ちていたカイは頭を上げ、侑は「ああ」と察する。
「あれか。お使い行ったら50円とかか」
「そー、それ」
「ダメ」
慶弥はドヤ顔をしたが侑は直ぐさま却下した。「なんでだよ!?」と抗議する慶弥に対し、侑は腕を組んで胸を張る。
「金欲しさに手伝いする子になって欲しくないから!」
「あ……そう」
「理想の弟妹像があるんですね」
正直カイは手伝い制助かると思ったが、稼ぎ頭が否と言えば否である。慶弥は不満そうに口を尖らすも切り替えが早く、次々にアイディアを出す。侑はいつの間にかメモを取り、ひとつずつ吟味していく。
そうこうしている内に、夜はとっぷりと更けていった。
「え……お小遣い値上げ……?」
そして境木家のお小遣い日。兄達から渡された小銭を見て社とちさはキョトンとした。「そうだ」と侑は微笑む。
「500円アップだ。無駄遣いはするなよ?」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる