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楽園
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その短い移動中にも、上半身にキスやらキスマークやらを落とされており、私は彼になされるがままだった。
私たちが通ったあとの廊下には、二人分の洋服が散らばる始末。
だが、今の私たちは互いに夢中でそのことを気にする余裕もなかった。
彼の舌が私の胸元に触れる。
吸い付く音がして、軽い痛みが私の身体にまた一つ紅い華を咲かせた。
愛されている錯覚がして、でもそんなはずはなくって。
彼の熱い舌が私の胸の頂点を転がす。
熱に浮かされた身体では、思考すらまともに出来ない。
熱い吐息が敏感になったそこに吹きかかって、悦楽が私の中を支配する。
彼の藍色の髪に手を差し込み、身体を離そうとするけれど航はやっぱりそれを許してはくれない。
がっしりと腰を固定された状態で、彼の唇が私の身体を降りていく。
胸、お腹、おへそ、恥骨、そしてーーーー。
「っ! 航、そこ、はぁぁぁ、っぅん!!」
「どうした、伊織? ここ、ひくついてるけど」
「み、みないで!」
「なんで? こんなに甘くて美味しくて綺麗で、可愛いのに?」
航が笑う度、息が私のそこに当たってもどかしい。
「ん、もう十分濡れてるな。俺に見られて興奮しちゃったか。ほら、俺の指ももうすっかり馴染んでいる。どんどん飲み込んでく。美味しいか?」
私たちが通ったあとの廊下には、二人分の洋服が散らばる始末。
だが、今の私たちは互いに夢中でそのことを気にする余裕もなかった。
彼の舌が私の胸元に触れる。
吸い付く音がして、軽い痛みが私の身体にまた一つ紅い華を咲かせた。
愛されている錯覚がして、でもそんなはずはなくって。
彼の熱い舌が私の胸の頂点を転がす。
熱に浮かされた身体では、思考すらまともに出来ない。
熱い吐息が敏感になったそこに吹きかかって、悦楽が私の中を支配する。
彼の藍色の髪に手を差し込み、身体を離そうとするけれど航はやっぱりそれを許してはくれない。
がっしりと腰を固定された状態で、彼の唇が私の身体を降りていく。
胸、お腹、おへそ、恥骨、そしてーーーー。
「っ! 航、そこ、はぁぁぁ、っぅん!!」
「どうした、伊織? ここ、ひくついてるけど」
「み、みないで!」
「なんで? こんなに甘くて美味しくて綺麗で、可愛いのに?」
航が笑う度、息が私のそこに当たってもどかしい。
「ん、もう十分濡れてるな。俺に見られて興奮しちゃったか。ほら、俺の指ももうすっかり馴染んでいる。どんどん飲み込んでく。美味しいか?」
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