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三章・グリーンデイズ浪漫奇行
現存する脳内未来予想図鑑・ねこっちトーキング
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やあ皆さん。わたしは化け猫ねねこでっす。イェイ。
プラットフォームmotoでは二年前の晩春からねこっちと名乗り、天才的なクリエイターを演じつつ本物の才能を探していました。
誤解を回避すべく言っておきますと、猫を被りはしますが人を欺いているつもりは一切なく、自分なりに創作者や創作物をリスペクトしたいと思っています。
さて、自らのプライベートなぞ横に置き、推しのことを語りましょう。
発見は、二年前の夏休み前。
第一印象は
「ちょっとなにやってるのかよくわかんない」
そう錯誤させる戦略なのかな、この人は単なる謎ぶりっこで人の気を引きたいだけのかまってちゃんかしらん、そんな程度の感想でした。
大声では言えませんが、太陽君の作品が良いか悪いかもよくわからなかったです。
「うーん、中途半端な見せ方しやがるなあ」
好感悪感どちらかといえば不快感を覚えまして、逆にこの私をそこまで感じさせる才能は珍しいと思った次第。
それで、もう一つ見てみるか、もう一つ、そんな気分で彼の記事の軌跡を辿っていくうちに、じわじわ珍妙なオーラが迫ってきたのです。
結果、有り体に言えば、拍手しました。
表現、文芸、文学、創作の呼び名は様々にありますが、作品を人にどう評価分類されるかより作家自身の作品をどう自己演出するかが重要なのは、説明不要ですよね。
イラスト、絵画、アート、落描き、然り。
太陽君は、それらどのラベルも無節操にぺたぺたタグ付けしながら、時折それらビジュアルとは別口に隠し扉の如きメッセージを裏付けたり表付けたりしています。
気付くかどうか、試されている。
そう理解すると、段々腹が立つし、目が離せなくなる仕掛け。
わたしの敏感なアンテナさえ受信しにくい暗号化通信であり彼の個性です。
「こいつぁもう一人の私か」
ぶっちゃけ、他人をそんな気持ちにさせる魔物です。
共感させる引力には嘘も真もありません。それはパワーであり、紛うことなき実存するエネルギーです。
その理論を意識的に活用するクリエイターは、少数ながらすでにいます。
しかし、太陽君はそんな少数派の中でもさらにレアな意識を隠し持っているそぶりをしながら、さらにさらにその意識の奥の奥の方まで人目を引く、そんな工夫を模索する怪物君でした。
彼は主に文と絵を用いて自己実現を目指してます。同時に、呼応する人との健全な距離関係に気をつけています。
泡沫太陽の創造性を死守するため、そこは今後も変えられないスタイルでしょう。
秘密結社ねるこむは彼をサンプリングする必要上、私が創設しました。
何人かの信頼できるエージェントを通じてリアルの泡沫太陽と間接的に接触し、陰ながらバックアップしたいと思ったのです。
太陽君一人のため、地下でマインド強化訓練施設も作りました。そこへ本人を招待するに仮設の罠が必要でしたので、簡単な餌も用意しました。
ここでマウスになれば、あの借金チャラよ。
太陽君はmotoに現れた最初の最初から、自己が表現する結果、その効果がどうなるかまで気付いてます。
活躍の結果、未来に良くも悪くも多様なパラレルワールドが生まれること、それのみならず、どうすればそれらの間を行き来できるのかも、ずっと前から考えてます。
そう気付かされた時、わたしは太陽君を天然だと認める気になり、ねるこむは不要だったと悟りました。
だから今は彼にねるこむと距離を取らせ、わたしも組織をばっくれです。
現存する太陽君のノートは、始めの日付が1999年です。今からすると、前世紀の白書。そこは旧世界と言っても過言ではありませんね。
その時点で、早くもノートにこんなことを書いていました。
「世界は絶対に終わらない、ぼんやりわかる」
ぼんやりと思うこと。
ぼんやりなのに確実に真実に辿り着くということ。
太陽君は、それがお祖父様からもらったどんな図鑑に書いてあることよりもすごい鍵だと気付き震えたのです。
その証拠に、彼はもっと書き出しました。
「太陽は連続」
「名前に意味がある。名付ける人より、名前が危ない」
「そう思えばそういうこと」
「思えばそういうことになる!」
「ペテン師のためにだまされるふり」
「時間かせぎが金もうけになるの?」
「うまく書きすぎれば、人が変わる」
「透明の鳥とか魚の声とかも書ける」
「光の光と闇の闇は光も闇もきらい」
「夢のすきまにかくされている爆弾」
「死ぬ気って、生きる気じゃないか」
「ぼくは可能、ナポレオンは不可能」
「ぼくはばけもの」
「全部うそで本当」
「命の核を使えるようにさせる時代」
「神さまは子に自らを超えさせよう」
「完全≒ほぼ完全≒不完全≒生卵≒好き嫌い≒わがまま≒さんまたけしタモリ≒演者」
きりがないゆえ他は割愛。
わたしは、チビ太陽君が書いたノートを実際見ました。表紙に極秘と書いてありましたが、盗み読みしまして。
まあ恐るべき子供。
今本人が読み返しても驚くはず。
太陽君とはmoto・ネットワーク上で出会った者同士、わたしが化け猫ねねことして現れる以前に直接会ったことはありません。
なぜそんなノートの中身を知っているか。
ねこっちが天才的なハッカーだから?
違う。
最近化け猫の皮を被って太陽君の前に現れ、自宅へ上がり込み、彼の入浴中に調べ上げた。それだけです。
あ、でもねねこの物語、太陽君のgoogleメモにお蔵入りされてたライトノベル下書きは、以前に闇ツールでブラックボックスを開けて読了。
ま、把握してます。
町野あかりの急接近は面白い展開かな。
あれも、どえらい子。
プラットフォームmotoでは二年前の晩春からねこっちと名乗り、天才的なクリエイターを演じつつ本物の才能を探していました。
誤解を回避すべく言っておきますと、猫を被りはしますが人を欺いているつもりは一切なく、自分なりに創作者や創作物をリスペクトしたいと思っています。
さて、自らのプライベートなぞ横に置き、推しのことを語りましょう。
発見は、二年前の夏休み前。
第一印象は
「ちょっとなにやってるのかよくわかんない」
そう錯誤させる戦略なのかな、この人は単なる謎ぶりっこで人の気を引きたいだけのかまってちゃんかしらん、そんな程度の感想でした。
大声では言えませんが、太陽君の作品が良いか悪いかもよくわからなかったです。
「うーん、中途半端な見せ方しやがるなあ」
好感悪感どちらかといえば不快感を覚えまして、逆にこの私をそこまで感じさせる才能は珍しいと思った次第。
それで、もう一つ見てみるか、もう一つ、そんな気分で彼の記事の軌跡を辿っていくうちに、じわじわ珍妙なオーラが迫ってきたのです。
結果、有り体に言えば、拍手しました。
表現、文芸、文学、創作の呼び名は様々にありますが、作品を人にどう評価分類されるかより作家自身の作品をどう自己演出するかが重要なのは、説明不要ですよね。
イラスト、絵画、アート、落描き、然り。
太陽君は、それらどのラベルも無節操にぺたぺたタグ付けしながら、時折それらビジュアルとは別口に隠し扉の如きメッセージを裏付けたり表付けたりしています。
気付くかどうか、試されている。
そう理解すると、段々腹が立つし、目が離せなくなる仕掛け。
わたしの敏感なアンテナさえ受信しにくい暗号化通信であり彼の個性です。
「こいつぁもう一人の私か」
ぶっちゃけ、他人をそんな気持ちにさせる魔物です。
共感させる引力には嘘も真もありません。それはパワーであり、紛うことなき実存するエネルギーです。
その理論を意識的に活用するクリエイターは、少数ながらすでにいます。
しかし、太陽君はそんな少数派の中でもさらにレアな意識を隠し持っているそぶりをしながら、さらにさらにその意識の奥の奥の方まで人目を引く、そんな工夫を模索する怪物君でした。
彼は主に文と絵を用いて自己実現を目指してます。同時に、呼応する人との健全な距離関係に気をつけています。
泡沫太陽の創造性を死守するため、そこは今後も変えられないスタイルでしょう。
秘密結社ねるこむは彼をサンプリングする必要上、私が創設しました。
何人かの信頼できるエージェントを通じてリアルの泡沫太陽と間接的に接触し、陰ながらバックアップしたいと思ったのです。
太陽君一人のため、地下でマインド強化訓練施設も作りました。そこへ本人を招待するに仮設の罠が必要でしたので、簡単な餌も用意しました。
ここでマウスになれば、あの借金チャラよ。
太陽君はmotoに現れた最初の最初から、自己が表現する結果、その効果がどうなるかまで気付いてます。
活躍の結果、未来に良くも悪くも多様なパラレルワールドが生まれること、それのみならず、どうすればそれらの間を行き来できるのかも、ずっと前から考えてます。
そう気付かされた時、わたしは太陽君を天然だと認める気になり、ねるこむは不要だったと悟りました。
だから今は彼にねるこむと距離を取らせ、わたしも組織をばっくれです。
現存する太陽君のノートは、始めの日付が1999年です。今からすると、前世紀の白書。そこは旧世界と言っても過言ではありませんね。
その時点で、早くもノートにこんなことを書いていました。
「世界は絶対に終わらない、ぼんやりわかる」
ぼんやりと思うこと。
ぼんやりなのに確実に真実に辿り着くということ。
太陽君は、それがお祖父様からもらったどんな図鑑に書いてあることよりもすごい鍵だと気付き震えたのです。
その証拠に、彼はもっと書き出しました。
「太陽は連続」
「名前に意味がある。名付ける人より、名前が危ない」
「そう思えばそういうこと」
「思えばそういうことになる!」
「ペテン師のためにだまされるふり」
「時間かせぎが金もうけになるの?」
「うまく書きすぎれば、人が変わる」
「透明の鳥とか魚の声とかも書ける」
「光の光と闇の闇は光も闇もきらい」
「夢のすきまにかくされている爆弾」
「死ぬ気って、生きる気じゃないか」
「ぼくは可能、ナポレオンは不可能」
「ぼくはばけもの」
「全部うそで本当」
「命の核を使えるようにさせる時代」
「神さまは子に自らを超えさせよう」
「完全≒ほぼ完全≒不完全≒生卵≒好き嫌い≒わがまま≒さんまたけしタモリ≒演者」
きりがないゆえ他は割愛。
わたしは、チビ太陽君が書いたノートを実際見ました。表紙に極秘と書いてありましたが、盗み読みしまして。
まあ恐るべき子供。
今本人が読み返しても驚くはず。
太陽君とはmoto・ネットワーク上で出会った者同士、わたしが化け猫ねねことして現れる以前に直接会ったことはありません。
なぜそんなノートの中身を知っているか。
ねこっちが天才的なハッカーだから?
違う。
最近化け猫の皮を被って太陽君の前に現れ、自宅へ上がり込み、彼の入浴中に調べ上げた。それだけです。
あ、でもねねこの物語、太陽君のgoogleメモにお蔵入りされてたライトノベル下書きは、以前に闇ツールでブラックボックスを開けて読了。
ま、把握してます。
町野あかりの急接近は面白い展開かな。
あれも、どえらい子。
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