ねねこグラフィカル(泡沫太陽のこけおどし)

アポロ

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二章・泡沫太陽の自我自滅からの熱狂ドミノ効果

強制改変神話体系・バブルボムメモリアル

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 部外者の装置に仕組まれた爆弾一発で、一個の惑星が滅亡した。

 根っから消滅させる罠が働く。後から考えればこの不安定な場においてそれくらいよくあるトラブルだと想定しておかなければならないことだ。
 自爆、そうではない、とねねこが書かいたのも嘘にされている。自爆と言えば実に自爆。
 ここにあった想念を丸々消すように仕向けられ、まんまと破滅。

 この世界は、実に脆弱に作られている。
 ぼくたちの物語を守る力なんて皆無に等しい。
 むしろとぼけたふりをしながら、人の物語を壊滅させたがっているモノホンの悪魔が潜んでいるのかもしれない。背後からいつでもこの首に手をかけられるほど、すぐ近くに。

 圧倒的劣悪な偶然。
 生かすも殺すも埒外の話。
 あまりにも早すぎる台なし。

 そこからどうやり直すか。
 化け物共にネガティブ化どころかリセットまでされたこの世界は、ぼく・泡沫太陽うたかたたいようにどう立ち向かえと言うのか。

 話が陳腐に前後して、ここはねねこにある程度説明された泡の中だ。
 ここが、否が応でもぼくのテーマを壊された世界の始まりってか。


 *


 本当はここで考えるべきではないことを、考えなくてはならなくなっている。
 最も神聖な裸心、想念の瞬間をぶっ飛ばされると分かっていて、ぶっ飛ばされたあとにこうあった訳でもない代替の言葉を表すほかになくなっている。
 物語のバランスは見失われて。
 バランスの話も今は考えるべきではないはずなのに。

 それでもここは、このターンは泡沫太陽のリアルなドキュメントだから、考えないわけにはいかない。
 それも当然と言えば当然なんだ。

 転換点が早すぎる。破綻した。
 だからなんだ。
 後からどうしたって

「本当は別のことを思っていた」

 そう都合良くはならない。ゼロだ。未来が丸ごとゼロの、不可能ゲームのやり直し。ここが真実の世界だからこそゆらがない理だ。

「人の作った物に神は宿らない」

 どうなんだろう。

 コントのシナリオがどんなに良く書けたとしても、無能なロボット芸人が怪奇的アドリブで舞台裏に油なんか撒き散らしてしまえば、比喩でなく誰も彼もがただ滑って転んで怪我するだろう。
 ただ油を撒いて誰も彼もを滑らせるというくだらないサプライズに乗っかる共犯者がいるとしたら、そんなやつこそ油に火を点けかねない不審者だから絶対に信用しちゃいけない。ゆえにぼくはそうなれない。

 冷静や情熱やセンスの欠片もない衝動的な悪ふざけが、本当に本当に何もかもを笑い事じゃなく、シリアスな大悲劇にしてしまうんだって話だ。もしもそれで死人が出てしまったらどうする。

 舞台裏の舞台裏には、創るに自己実現を賭けている人もいるんだぜ。ワイドなショーの突っ込み役は、せめて非可燃性のローションにしておいたら良かったよね、なんて突っ込むことも許されないんだ。

 すでに大惨事の結果が出た以上、問答無用で笑えないし、人々を笑わせる目的で生きているはずの芸人たちすべてが為す術なく真顔で「痛ましいことですね」

 はっ!

 本物の事件には、「なぜそんなことを?」と思わせるミステリーに対して「そんなしょうもない理由で……」って残酷なオチが用意されている。

 それを松本人志やぼくなんかがいかに巧みに突っ込もうとしても、絶対楽しい雰囲気にならない。
 表現者が下手なことをすると本格的に危険な問題になるんだって、理解はしている。

 ほかに、こんなことも考えた。

 たとえば戦争と無関係な国の作家が別の国の軍事政権や対抗勢力への皮肉めく暗号を込めて書くファンタジー。

 白々しい仕掛けの符号が多ければ多いほど、そんな悪趣味創作に君らは感動なんかできないんだ、ということ。

 たとえばぞんざいに扱われながらも最後まで徹底的にありがとうって言うしかない雰囲気。

 そんな中で働かされていても事実として大した将来性なんかまるで発生しないんだ、ということ。

【結局、泣いてるの?】

 泣きたくもなる。
 現実は辛いことが多すぎる。

【逃げたらいい】

 馬鹿を言っちゃいけない。
 人間には我慢が必要だもの。

【少しだけどこかへいこうか。少しだけ】

 いいよ。どこでも。ここでも。

【投げやりな態度は良くないよ。自分をどこかへ追い込もうとか。自分を何者かだと思い込もうとか。いや、違うでしょう、君は分かってる、本当は、それよりもっと何かやばいことをまだ考えている】

ちがう。
そんな元気ない。
それこそそっちの勝手な思い込みで決めつけだ。
こっちはもうマジでへとへとなんだ。

【大丈夫、大丈夫、愛してる】

 ほらな、まただ。またそうなる。
 そこは変わらずそうなるんだな。

 誰かに主導権を握られて、ぼくは笑い出すしかなくなるって訳だ。

 *

 現実、ぼくは不死鳥の歌声に感涙しながら、足元のたんぽぽたちを見下したりはしないし、まして踏み躙ったりなんかしたくない。

 電子の白紙に思いつくまま、記憶している心を込めて、書いて、投稿する。

 基本は気ままに、それだけだ。
 それだけでしかない者でありたい?
 NO!
 そこまで達観する魂にはならない。

 物語に銃を出したなら暴発させなければならない。

 では、どどんぱはどうだ。実に撃たれなければならないか。

 コンビニの美人店員さんはどうだ。彼女にも存在意義はあるか。

 化け猫ねねこは、ぼくを不器用に愛してくれているだろう。

 木目田さんは、ぼくに共感ってのを求めているんだろう。

 多分、いずれも正解。

 なんてこったハリーポッター。
 ロゴスだとか。
 バックバブルだとかさ。
 究極ダイヤの見せ場を奪われ。

 よし。
 わかった。

 傑作を先延ばそう。
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