たまのこぼれ話

アポロ

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書起症状

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ぬるま湯に浸かって
気持ちよく鼻歌してた

安楽すぎて死にそうだ
また何か忘れてる

鏡に映る顔は健康で
とてもつやつやだった

長く連絡していない
友人知人を思い出し

ぼちぼち無事であれと
目を開けたまま願った

すこやかなひとときが
我々にありますように

声に出してみると
約束されたようでおどろく

思考が停止しない
簡単軽快にスイッチが入る

もう今日の不安は特になく
まるで普通に生きていられて

不思議な逆さ絵みたいだ
現実的すぎておかしい

一寸先に罠でもあるのか
ふと悲しい疑念がよぎった

それが風呂場を出たら
何とただの脱衣所だと!

1m向こうの冷蔵庫に
冷えたコーラまである!

台風はもうずっと前に
何食わぬ顔で過ぎたのだ

スマートフォンを叩き起こし
誰かに聞いてみたくもなる

やあ、念のためになのだがね
ぼくは本当にここにいるのか?

まさか長い長い変な夢から
ずっと覚めていないのでは?

そんな感じを一体どうすりゃ
アートに仕立てられるだろう

脳に刺激物は不必要で
むしろ何か過剰に分泌する

なのに退屈な下着を身につけ
緩慢な情景を置き去りのまま

この目は刷新も腐敗もせず
異様にしずかな夜を望んだ
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感想 16

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