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異世界地球編
10歳 訓練その3
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イツキが起きると、目の前に広がるのは白い見知らぬ天井だった。
「あら、やっと気付いたわね」
そう言ったのは白衣の女のひと。
紫色の髪に少し尖った耳をしている。
「まったく、新兵にやられるなんて、マルコシアスも堕ちたものね」
冷たい瞳で隣で寝ているマルコシアスを見つめていた。
「あの、どなたですか?」
「私はバティン。バティン・アエグロールム=ミニストラよ。医者をしているわ。よろしくね、イツキ少尉候補生」
なぜかイツキの名前が知られていた。
「はい。イツキ・ロクス・ウリギノスス・エト・ウィルグルティス=オプシトゥス海軍少尉候補生です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いされてもね……変な魔法を使わない限り会わないわよ」
医者と警察には厄介にならない方がいい生活というものだ。
「でも、今日は治療してもらいました。ありがとうございます」
「外傷が無かったから寝かせてただけだけどね」
本当に何もしていないのにお礼を言われてバティンは困ったような表情をした。
「ところで、今何時です?」
「11時だから、昼食まではここにいなさい。そうすれば魔力も多少回復するでしょう」
「ありがとうございます」
「それが仕事だもの。気にしないで」
そう言うとバティンは机で何か書きものを始めた。
邪魔するのも悪いので、静かに寝ていた。
お昼になると外に出ようとして、バティンに呼び止められた。
「これを持って魔力を流して」
そう言って差し出したのは、鉄道の機関車にあったようなメーターに取っ手を付けたようなものだ。
握って魔力を流すと、ちょっと苦労するも簡単にメーターはいっぱいに振れる。
「もう大丈夫ね。行っていいわ」
ということで外に出た。
場所は兵舎に程近い建物だった。
兵舎に戻って昼食とする。
食堂に入ると、アウィスが抱きついてきた。
「心配したんだから」
「心配かけてごめんね。でも、教官を倒したよ」
「心配させない方を優先させなさい」
「はい」
心配をかけたことは間違いないので素直に謝っておく。
「マルコシアス将軍を倒したんだときいたぞ。皆その話で持ちきりだ。今日の攻撃魔法の勉強会が楽しみだな」
アモルがそう声をかけてくる。
教官を倒したという話は飛行隊全体に広がっているようだった。
「イツキさんは自分も大切にしないとだめですよ」
ウェスも心配してくれてたみたいだ。
「ありがとう。あんな魔法は使う機会は他にないだろうから大丈夫だよ」
「機会があっても使わないでください」
「心配ありがとう。使わなくても済むようにするよ」
そんな話をしながら昼食を終えると午後の訓練だ。
また、カタジュラ往復かと思ったら、飛行魔法の伸びがいいとかで、予定を早めてマクドネル山脈の周回をすることになった。
こちらもカタジュラ往復だったら周回しようとしていたことだし、丁度良かった。
イツキはアモルと飛行魔法の向上を目指し、アウィスとウェスは魔法陣の習得に力を入れた。
そして戻ると今度は勉強会だ。
イツキは大勢に囲まれた。
「あの魔法教えてください」
「駄目です!」
バッサリ切り捨てた。
その代わり、初期魔法の連続発射を教えておいた。
マルコシアスとの戦いを見物してた人も、初期魔法を最初に使っているのを見ており、あれが真似出来るのかと喜んでいた。
その後は写本の受け渡しだ。
食堂の机に並べていく。
そしてまた白紙の本を大量に受け取る。
(また夜遅くまで写本か……)
ちょっと気が重くなるイツキだった。
夜になるとイツキは写本、ウェスは勉強で相変わらず夜遅くまで明かりが灯っていた。
翌朝、食堂で朝食を摂ると、飛行訓練だ。
昨日と変わらず山脈周回コース。
中身も変わらずイツキはアモルと飛行魔法の向上を目指し、アウィスとウェスは魔法陣の習得に力を入れた。
昼食ではその成果が聞けた。
「四重までは到達したわ」
「私は三重までいけるようになりました」
日々成長していく姿はほほえましいものだ。
イツキは自分の体の成長を望んだが神様はまだ叶えてくれていない。
午後はマルコシアス教官による魔法攻撃の精度の訓練だ。
イツキはちょっと顔を合わせづらかったが、向こうから話しかけてきた。
「おう、イツキ!次は負けねえからな」
マルコシアスは暑苦しかった。
魔法攻撃の精度の訓練は前回から更に的を離し、80メートルほどになった。
それでも、イツキとアウィスは1発で終わりにした。
ウェスも何回かでクリアし、アモルもすぐに終わらせた。
その後の自由時間も飛行訓練だ。
イツキはアモルと飛行魔法の向上を目指し、アウィスとウェスは魔法陣の習得に力を入れていたが、アウィスから疑問の声が上がる。
「イツキって全部使ったらどれくらい速いの?」
「やってみようか?」
そう言うと、一団から離れ北上する。
そして目の前を通るように最高速度でつきぬけた。
音を超えたときに発生する衝撃波で、アウィス達は体勢を崩した。
「こんなものだけどどう?」
「どうじゃないわよ。もっと気をつけなさい」
イツキはその後は飛行魔法だけを使いトレーニングしていた。
兵舎に戻ると、勉強会だ。
「この火の球に状態:燃焼を付与すると……ほら、大きくなった。このように状態を変化させることは魔法の工場における重要な要素といえる……」
「魔法陣は複雑にすればするほど威力が上がります。3ページの火の魔法陣と14ページの火の魔法陣、基本は一緒でも複雑にした分、威力が上がっています。同じことが多重化にも言えます。単体より二重、二重より三重の方が効果が高いです。ただし飛行魔法の速度向上では、方向が重要になってきます。同一の軸に同一の方向でなければ効率よく加速することはできません。……」
「同じ魔力の消費であれば大きな魔法の方が効率がいいですが、それでもなお小さな魔法にこだわるのは、小さな魔法一発で人を仕留められるからです。大きな魔法は時には必要でしょうが、基本は小さな魔法とすることをお勧めします。……」
そんな感じで勉強会は白熱した。
イツキはまた写本用の本を大量に受け取った。
夕食を摂り、写本をして次の日を迎える。
次の日は訓練ではなかった。
朝食の時マルコシアスから連絡を受ける。
「今日は訓練はない。任務の準備をして、訓練の時間になったら白の前にある広場に集合するように」
そうして朝食を食べ終わったら、海軍の制服に珊瑚のアクセサリー、杖を持って広場に移動する。
広場は飛行隊結成式の時の様に混雑してざわついていた。
白の前の広場に集められた面々にマルコシアスが話しかける。
「結成式の時のように整列しろ!前に小さいの!でかいのが後ろ!騎獣は周りに置いておけ!勲章受章者は前へ!」
ということなので、結成式の時に並んだ位置に移動する。
並び終わるとざわつきも収まってきた。
「今日もいい天気で訓練日和だが、本日は訓練ではなく任務についてもらう。詳細はナベリウス隊長から説明がある。心して聞くように」
そうして演台にナベリウス隊長が立つ。
「皆知っているかどうかはわからないが、魔王国本土北部で誘拐事件が多発している。これについては人間の関与も疑われている。そこで、我々飛行隊が警戒するとともに事件解決に尽力することとなった。みな、心してかかるように。以上」
ナベリウス隊長が演台から下りるとマルコシアスが再び話しだす。
「隊長からも説明があったとおりである。我々はダーウィンを中心に警戒をするものとする。ダーウィンには海軍の基地がある。まずはそこに向かう。」
飛行隊の初任務が始まった。
「あら、やっと気付いたわね」
そう言ったのは白衣の女のひと。
紫色の髪に少し尖った耳をしている。
「まったく、新兵にやられるなんて、マルコシアスも堕ちたものね」
冷たい瞳で隣で寝ているマルコシアスを見つめていた。
「あの、どなたですか?」
「私はバティン。バティン・アエグロールム=ミニストラよ。医者をしているわ。よろしくね、イツキ少尉候補生」
なぜかイツキの名前が知られていた。
「はい。イツキ・ロクス・ウリギノスス・エト・ウィルグルティス=オプシトゥス海軍少尉候補生です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いされてもね……変な魔法を使わない限り会わないわよ」
医者と警察には厄介にならない方がいい生活というものだ。
「でも、今日は治療してもらいました。ありがとうございます」
「外傷が無かったから寝かせてただけだけどね」
本当に何もしていないのにお礼を言われてバティンは困ったような表情をした。
「ところで、今何時です?」
「11時だから、昼食まではここにいなさい。そうすれば魔力も多少回復するでしょう」
「ありがとうございます」
「それが仕事だもの。気にしないで」
そう言うとバティンは机で何か書きものを始めた。
邪魔するのも悪いので、静かに寝ていた。
お昼になると外に出ようとして、バティンに呼び止められた。
「これを持って魔力を流して」
そう言って差し出したのは、鉄道の機関車にあったようなメーターに取っ手を付けたようなものだ。
握って魔力を流すと、ちょっと苦労するも簡単にメーターはいっぱいに振れる。
「もう大丈夫ね。行っていいわ」
ということで外に出た。
場所は兵舎に程近い建物だった。
兵舎に戻って昼食とする。
食堂に入ると、アウィスが抱きついてきた。
「心配したんだから」
「心配かけてごめんね。でも、教官を倒したよ」
「心配させない方を優先させなさい」
「はい」
心配をかけたことは間違いないので素直に謝っておく。
「マルコシアス将軍を倒したんだときいたぞ。皆その話で持ちきりだ。今日の攻撃魔法の勉強会が楽しみだな」
アモルがそう声をかけてくる。
教官を倒したという話は飛行隊全体に広がっているようだった。
「イツキさんは自分も大切にしないとだめですよ」
ウェスも心配してくれてたみたいだ。
「ありがとう。あんな魔法は使う機会は他にないだろうから大丈夫だよ」
「機会があっても使わないでください」
「心配ありがとう。使わなくても済むようにするよ」
そんな話をしながら昼食を終えると午後の訓練だ。
また、カタジュラ往復かと思ったら、飛行魔法の伸びがいいとかで、予定を早めてマクドネル山脈の周回をすることになった。
こちらもカタジュラ往復だったら周回しようとしていたことだし、丁度良かった。
イツキはアモルと飛行魔法の向上を目指し、アウィスとウェスは魔法陣の習得に力を入れた。
そして戻ると今度は勉強会だ。
イツキは大勢に囲まれた。
「あの魔法教えてください」
「駄目です!」
バッサリ切り捨てた。
その代わり、初期魔法の連続発射を教えておいた。
マルコシアスとの戦いを見物してた人も、初期魔法を最初に使っているのを見ており、あれが真似出来るのかと喜んでいた。
その後は写本の受け渡しだ。
食堂の机に並べていく。
そしてまた白紙の本を大量に受け取る。
(また夜遅くまで写本か……)
ちょっと気が重くなるイツキだった。
夜になるとイツキは写本、ウェスは勉強で相変わらず夜遅くまで明かりが灯っていた。
翌朝、食堂で朝食を摂ると、飛行訓練だ。
昨日と変わらず山脈周回コース。
中身も変わらずイツキはアモルと飛行魔法の向上を目指し、アウィスとウェスは魔法陣の習得に力を入れた。
昼食ではその成果が聞けた。
「四重までは到達したわ」
「私は三重までいけるようになりました」
日々成長していく姿はほほえましいものだ。
イツキは自分の体の成長を望んだが神様はまだ叶えてくれていない。
午後はマルコシアス教官による魔法攻撃の精度の訓練だ。
イツキはちょっと顔を合わせづらかったが、向こうから話しかけてきた。
「おう、イツキ!次は負けねえからな」
マルコシアスは暑苦しかった。
魔法攻撃の精度の訓練は前回から更に的を離し、80メートルほどになった。
それでも、イツキとアウィスは1発で終わりにした。
ウェスも何回かでクリアし、アモルもすぐに終わらせた。
その後の自由時間も飛行訓練だ。
イツキはアモルと飛行魔法の向上を目指し、アウィスとウェスは魔法陣の習得に力を入れていたが、アウィスから疑問の声が上がる。
「イツキって全部使ったらどれくらい速いの?」
「やってみようか?」
そう言うと、一団から離れ北上する。
そして目の前を通るように最高速度でつきぬけた。
音を超えたときに発生する衝撃波で、アウィス達は体勢を崩した。
「こんなものだけどどう?」
「どうじゃないわよ。もっと気をつけなさい」
イツキはその後は飛行魔法だけを使いトレーニングしていた。
兵舎に戻ると、勉強会だ。
「この火の球に状態:燃焼を付与すると……ほら、大きくなった。このように状態を変化させることは魔法の工場における重要な要素といえる……」
「魔法陣は複雑にすればするほど威力が上がります。3ページの火の魔法陣と14ページの火の魔法陣、基本は一緒でも複雑にした分、威力が上がっています。同じことが多重化にも言えます。単体より二重、二重より三重の方が効果が高いです。ただし飛行魔法の速度向上では、方向が重要になってきます。同一の軸に同一の方向でなければ効率よく加速することはできません。……」
「同じ魔力の消費であれば大きな魔法の方が効率がいいですが、それでもなお小さな魔法にこだわるのは、小さな魔法一発で人を仕留められるからです。大きな魔法は時には必要でしょうが、基本は小さな魔法とすることをお勧めします。……」
そんな感じで勉強会は白熱した。
イツキはまた写本用の本を大量に受け取った。
夕食を摂り、写本をして次の日を迎える。
次の日は訓練ではなかった。
朝食の時マルコシアスから連絡を受ける。
「今日は訓練はない。任務の準備をして、訓練の時間になったら白の前にある広場に集合するように」
そうして朝食を食べ終わったら、海軍の制服に珊瑚のアクセサリー、杖を持って広場に移動する。
広場は飛行隊結成式の時の様に混雑してざわついていた。
白の前の広場に集められた面々にマルコシアスが話しかける。
「結成式の時のように整列しろ!前に小さいの!でかいのが後ろ!騎獣は周りに置いておけ!勲章受章者は前へ!」
ということなので、結成式の時に並んだ位置に移動する。
並び終わるとざわつきも収まってきた。
「今日もいい天気で訓練日和だが、本日は訓練ではなく任務についてもらう。詳細はナベリウス隊長から説明がある。心して聞くように」
そうして演台にナベリウス隊長が立つ。
「皆知っているかどうかはわからないが、魔王国本土北部で誘拐事件が多発している。これについては人間の関与も疑われている。そこで、我々飛行隊が警戒するとともに事件解決に尽力することとなった。みな、心してかかるように。以上」
ナベリウス隊長が演台から下りるとマルコシアスが再び話しだす。
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