38 / 110
第38話 スクロール
しおりを挟む
「マリアちょっといいかな?」
「はい。大丈夫ですよサンチェスさん」
「テネブルも一緒に来て貰って構わないかな?」
「いいぜ」って言ったけど当然そこに聞こえる音は「ニャン」だぜ。
サンチェスさんの部屋に付いて行くと、今日救出した8名の女性達と、サンチェスさんの女性従者2人が部屋に居た。
「マリア、テネブル今日はいきなり大事件に巻き込まれて済まんかったな」
「私達は護衛として雇われてますので、お仕事をしただけですから、大丈夫です」
「ふむ、2人に来て貰ったのは、今日アジトで手に入れたお宝の話と、今後この助け出した女性達の事で相談を聞いて貰おうと思ったんじゃ」
「私達でお力になれる事であれば」
「ほれマリアが言っておったじゃないか? 女性のお化粧を施す店の話を。そのお店で彼女達を使って貰えないかと思ってじゃな。今回の事でみんな身寄りを無くしてしまって、この街では住みにくいようだから、ファンダリアの街でお化粧を学んで、独り立ちが出来るようになれば、国内の他の街へと支店を広げて行くのなら、十分にやって行けると思うんじゃ」
「そうですね、でもファンダリアでは孤児院の子供達にお手伝いと勉強をさせようと思ってるので、お給料が8人分も出せるかは自信が無いです」
「それは心配せぬとも良い。商業ギルドが研修費として負担しよう。その替り他の街での化粧店では、商業ギルドも一枚かませて貰えればそれで良い」
「はい。そう言う事であれば是非お願いしたいと思います」
「良かった。彼女たちはわしらが戻るまで、子爵家で預かってもらう。帰りに合流して一緒にファンダリアへと戻る事になる。それではアマンダ、女性達をそれぞれの部屋へ連れて行きゆっくりと寝て頂きなさい」
「畏まりました、旦那様」
女性達が出て行き、サンチェスさんとマリアと俺だけになった。
「テネブル、今日の回収した物を出して貰えるか? マリアは通訳を頼むぞ」
「はい、解りました」
俺は、盗賊の元から回収した宝物を、その場に全部出して行った。
「なんと、これ程の量が有ったのか。ざっと見ても10億ゴールドは在りそうじゃな」
マリアも余りの宝物の量にびっくりしていた。
「鍵の付いた宝箱が4つか、テネブル、この鍵は無かったか?」
「あるそうですよ」
俺は鍵束を取り出して、サンチェスさんに渡した。
4つの宝箱を空けると、それぞれにスクロールが収まっていた。
「ほーこれは凄いな。火魔法と水魔法とレア属性の雷魔法と氷魔法のスクロールじゃ」
「どれくらいの価値があるんですか?」
「火魔法と水魔法は5000万ゴールド雷と氷は2億ゴールドはするであろうな」
「凄いですね」
「どうじゃ? このスクロールはお主らが使わぬか?」
「え…… いいんですか?」
「死んでしまった盗賊が使ってしまっておった事にすれば誰にも判らぬからの。その他の宝は全て子爵家に引き渡すのじゃから良かろうて」
「テネブルが、それでいいなら是非お願いしますって言ってます」
「うむ、他の者が話を聞きつける前にさっさと使ってしまいなさい」
「はい、それでは私が雷と水、テネブルが氷と火を使わさせて頂きいます」
その場でスクロールを開くと激しく光って体の中に吸い込まれて行き、それぞれの魔法を身に付ける事が出来た。
「くれぐれも身に付けた方法は内密にの」
「はい、ありがとうございます」
「明日の朝も早い。ゆっくりと眠るが良い」
「おやすみなさいサンチェスさん」
俺も「おやすみなさい」って言ったけど当然「ニャニャァ」としか聞こえなかったぜ。
部屋に戻ると俺も少し疲れてたのか、マリアの胸に顔をうずめてゆっくりと眠りについた。
翌朝、俺は目を覚ますと目の前に立ちはだかるマリアの巨大な2つの膨らみに、顔をこすりつけてみた。
まだ起きない。
そう言えば、この世界はブラジャーって無かったのかな? 今も俺の目の前のマリアは粗雑な布生地の日本で言うシュミーズの様な物を纏っているだけだった。
パンツに関してはこちらも生地は粗雑だが、日本の感覚で言うと男性用のトランクスの様な物を履いている。
これだと……いざって言う時に現代日本に生きている男性だと半数位が萎えちゃうんじゃないだろうか?
そう言えば、昨日助け出した女性達はマリアのシュミーズをもう少し長くしたようなもの一枚だけで、下は付けていなかったような気がする。
最底辺での待遇だから、みんながそうなのかは解らないが、香織が用意していると言っていた、女性下着は物凄い需要があるんじゃないだろうか?
そんな事を思いながら、もう一度マリアの胸に頬を擦り付けて感触を楽しんだ。
「んん……あ、おはようテネブル」
「マリアおはよう」
「顔を洗って来るからちょっと待っててね。その後で一緒に食堂に行こうね」
「分かった」
昨日スクロールで覚えた魔法は、現時点では2人共初期魔法だけを使える状態だったが、攻撃魔法なので宿屋では練習も出来ないよな。
それに対してラーニングで覚える技は、例えば土魔法であっても実際に見たストーンバレットの様に、その中の一つだけと言う違いがあるようだ。
今後強い敵と戦っていけば、どんどんラーニング出来る技も増えて行くだろう。
ステータスで表示される内容が、火魔法、氷魔法は表示されてるが、土魔法とは表示されていないので、ほぼ間違いないと思う。
朝食を食べた後は、早速女性達と、宝物を子爵家へと運ぶためにこの街で新たに2台の馬車をチャーターして、子爵家へと向かった。
「それでは子爵様、女性達は帰り道に迎えに参りますのでそれまでよろしくお願いいたします」
「お任せくださいサンチェスさん。本当にこんな莫大な量の宝物をすべて置いて行かれてよろしいのですか?」
「子爵様の差配で被害者家族の元に、遺品が戻る様に出来ればそれに越したことは御座いませんので」
「解りました。民の為に役立てるとお約束しましょう」
そして俺達は、次の街へと向け旅立った。
「はい。大丈夫ですよサンチェスさん」
「テネブルも一緒に来て貰って構わないかな?」
「いいぜ」って言ったけど当然そこに聞こえる音は「ニャン」だぜ。
サンチェスさんの部屋に付いて行くと、今日救出した8名の女性達と、サンチェスさんの女性従者2人が部屋に居た。
「マリア、テネブル今日はいきなり大事件に巻き込まれて済まんかったな」
「私達は護衛として雇われてますので、お仕事をしただけですから、大丈夫です」
「ふむ、2人に来て貰ったのは、今日アジトで手に入れたお宝の話と、今後この助け出した女性達の事で相談を聞いて貰おうと思ったんじゃ」
「私達でお力になれる事であれば」
「ほれマリアが言っておったじゃないか? 女性のお化粧を施す店の話を。そのお店で彼女達を使って貰えないかと思ってじゃな。今回の事でみんな身寄りを無くしてしまって、この街では住みにくいようだから、ファンダリアの街でお化粧を学んで、独り立ちが出来るようになれば、国内の他の街へと支店を広げて行くのなら、十分にやって行けると思うんじゃ」
「そうですね、でもファンダリアでは孤児院の子供達にお手伝いと勉強をさせようと思ってるので、お給料が8人分も出せるかは自信が無いです」
「それは心配せぬとも良い。商業ギルドが研修費として負担しよう。その替り他の街での化粧店では、商業ギルドも一枚かませて貰えればそれで良い」
「はい。そう言う事であれば是非お願いしたいと思います」
「良かった。彼女たちはわしらが戻るまで、子爵家で預かってもらう。帰りに合流して一緒にファンダリアへと戻る事になる。それではアマンダ、女性達をそれぞれの部屋へ連れて行きゆっくりと寝て頂きなさい」
「畏まりました、旦那様」
女性達が出て行き、サンチェスさんとマリアと俺だけになった。
「テネブル、今日の回収した物を出して貰えるか? マリアは通訳を頼むぞ」
「はい、解りました」
俺は、盗賊の元から回収した宝物を、その場に全部出して行った。
「なんと、これ程の量が有ったのか。ざっと見ても10億ゴールドは在りそうじゃな」
マリアも余りの宝物の量にびっくりしていた。
「鍵の付いた宝箱が4つか、テネブル、この鍵は無かったか?」
「あるそうですよ」
俺は鍵束を取り出して、サンチェスさんに渡した。
4つの宝箱を空けると、それぞれにスクロールが収まっていた。
「ほーこれは凄いな。火魔法と水魔法とレア属性の雷魔法と氷魔法のスクロールじゃ」
「どれくらいの価値があるんですか?」
「火魔法と水魔法は5000万ゴールド雷と氷は2億ゴールドはするであろうな」
「凄いですね」
「どうじゃ? このスクロールはお主らが使わぬか?」
「え…… いいんですか?」
「死んでしまった盗賊が使ってしまっておった事にすれば誰にも判らぬからの。その他の宝は全て子爵家に引き渡すのじゃから良かろうて」
「テネブルが、それでいいなら是非お願いしますって言ってます」
「うむ、他の者が話を聞きつける前にさっさと使ってしまいなさい」
「はい、それでは私が雷と水、テネブルが氷と火を使わさせて頂きいます」
その場でスクロールを開くと激しく光って体の中に吸い込まれて行き、それぞれの魔法を身に付ける事が出来た。
「くれぐれも身に付けた方法は内密にの」
「はい、ありがとうございます」
「明日の朝も早い。ゆっくりと眠るが良い」
「おやすみなさいサンチェスさん」
俺も「おやすみなさい」って言ったけど当然「ニャニャァ」としか聞こえなかったぜ。
部屋に戻ると俺も少し疲れてたのか、マリアの胸に顔をうずめてゆっくりと眠りについた。
翌朝、俺は目を覚ますと目の前に立ちはだかるマリアの巨大な2つの膨らみに、顔をこすりつけてみた。
まだ起きない。
そう言えば、この世界はブラジャーって無かったのかな? 今も俺の目の前のマリアは粗雑な布生地の日本で言うシュミーズの様な物を纏っているだけだった。
パンツに関してはこちらも生地は粗雑だが、日本の感覚で言うと男性用のトランクスの様な物を履いている。
これだと……いざって言う時に現代日本に生きている男性だと半数位が萎えちゃうんじゃないだろうか?
そう言えば、昨日助け出した女性達はマリアのシュミーズをもう少し長くしたようなもの一枚だけで、下は付けていなかったような気がする。
最底辺での待遇だから、みんながそうなのかは解らないが、香織が用意していると言っていた、女性下着は物凄い需要があるんじゃないだろうか?
そんな事を思いながら、もう一度マリアの胸に頬を擦り付けて感触を楽しんだ。
「んん……あ、おはようテネブル」
「マリアおはよう」
「顔を洗って来るからちょっと待っててね。その後で一緒に食堂に行こうね」
「分かった」
昨日スクロールで覚えた魔法は、現時点では2人共初期魔法だけを使える状態だったが、攻撃魔法なので宿屋では練習も出来ないよな。
それに対してラーニングで覚える技は、例えば土魔法であっても実際に見たストーンバレットの様に、その中の一つだけと言う違いがあるようだ。
今後強い敵と戦っていけば、どんどんラーニング出来る技も増えて行くだろう。
ステータスで表示される内容が、火魔法、氷魔法は表示されてるが、土魔法とは表示されていないので、ほぼ間違いないと思う。
朝食を食べた後は、早速女性達と、宝物を子爵家へと運ぶためにこの街で新たに2台の馬車をチャーターして、子爵家へと向かった。
「それでは子爵様、女性達は帰り道に迎えに参りますのでそれまでよろしくお願いいたします」
「お任せくださいサンチェスさん。本当にこんな莫大な量の宝物をすべて置いて行かれてよろしいのですか?」
「子爵様の差配で被害者家族の元に、遺品が戻る様に出来ればそれに越したことは御座いませんので」
「解りました。民の為に役立てるとお約束しましょう」
そして俺達は、次の街へと向け旅立った。
10
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる