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第四話・雨爺
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雨爺の独白
沢の水は冷たく、苔がしっとりと根を張っていた。そこにいたあの子は、時間の流れを忘れたかのように佇んでいた。唇は乾き、震える小さな手はなぜか爪先の泥を掻きむしる癖があった。
目は遠くを見据えていたが、その瞳の奥には幾重にも層をなす暗い記憶が潜んでいた。ワシにはそう見えた。山小屋の木漏れ日が、苔むす岩の隙間から零れ落ちる。濡れた髪を輝かせている。言葉を失くしたあの子は、水の流れに吸い込まれそうだった。だが確かに「ここにいる」とも主張していた。
あの子は言葉を持たず、ただ世界に呆然と立っていた。時間の感覚は消え、清流のせせらぎだけが、生命線となっていた。清流を飲み、小さな蟹を喰らい生きながらえてきたようだ。どれほどの日々をこの沢で過ごしたのか、想像もできなかった。
まだ若かった息子夫婦に引き合わせたとき、迷いなく育てると言った。ナガメは、まだ幼いが、姉ができたことを心から喜んでいた。その無邪気な笑顔が、あの子の氷のように閉ざされた心に、ほんの少しだけ、温度を取り戻させていた。
ワシが「雨爺」と呼ばれるようになったのは、十五年前あたりからだ。かつての名は、シューヴァ。ワシは自分の名をあの子に譲った。
もうワシのことを名で呼ぶ者はいなかったからだ。息子夫婦は、お爺と呼ぶ、周りの者たちは雨爺と呼ぶ。名は記憶の証。誰からも呼ばれなくなった名に、もう価値はなかった。
シューヴァは常に、どこかに怒りを秘めて生きていた。その怒りは深く根を張り、まるで川底の苔のように動じなかった。だから、ワシは彼女の側にいることを決めた。母親を自称したあの女は、いつしか興味を失い、冷たくあしらうようになっていった。息子もまた、どこか距離を置いていた。おそらく畏れたのだ。弟のナガメは、物心がついた頃には、雨降師の後継者の座を奪われると考え、姉のことを憎み始めた。
そういう意味でシューヴァは孤独だった。
雨降師は女には務まらない。古の伝承はそう告げる。だが、ワシのように女神の加護を受ける者は、かえってその伝承やしきたりという、細やかで重苦しい枷に縛られてこそ、力の真価が問われる。
シューヴァは鈍感だった。いい意味でも悪い意味でも。だからこそ、いなくなった父も、冷たくなった母も、弟の誤解と憎しみも、彼女の中で混ざり合いながらも愛に変換していた。
ワシだけが、彼女を愛していたが、それを伝えることは叶わなかった。
ワシは同時にシューヴァを畏れていた。息子と同じ理由だ。だが、息子はシューヴァを愛してはいない。その点は大きく違う。
シューヴァは生まれながらにして雨降師の力を備えていた。それはかつて例のないことだった。唯一の弟子サンレですら、遠縁とはいえ雨降師の血を引いている。
だが、シューヴァは苔むす沢で拾った娘で、ワシらの血とは何の縁もない。運命の巡り合わせなのか。そう考えていた矢先、息子が修行から逃げ、家族を捨て霧の中へ消えた。息子の妻によれば、シューヴァを畏れたからだという。
今年、ラグス村では不穏な事故が続いていた。すべて溺死だ。しかし村に水は豊富ではない。溺死したのは、弟ナガメを虐めていた少年たちであり、息子夫婦はまずシューヴァを疑った。
隣家のハルジの息子も二人、溺死した。ハルジはワシを疑った。雨の降らぬこのラグス村での頻発する溺死。その死因はワシに矛先を向けるのに十分だった。ハルジの怒りはワシら家族に向いていたのは事実だ。次第にハルジはシューヴァを犯人と確信し始めた。疑いではない、確信だった。
もしそうなら、シューヴァはナガメを虐めていた三人と、ハルジの息子二人の五人を殺害したことになる。
ワシ、シューヴァの母親、弟ナガメは隣村カーラルへ逃れることを画策した。シューヴァに気づかれぬように。ラグス村への襲撃計画を察知し、カーラル村の村長サルファに交渉を持ちかけた。
「この襲撃計画を漏らさないかわりに、シューヴァを除く我々一家をカーラル村で保護してほしい」
サルファは残忍にして冷徹で、感情に左右されぬ計算高さは交渉に値した。話が通じるとは、感情に支配されず、損得だけで物事のすべてを判断できるかのことだ。
サルファは条件を示した。
・ラグス村の住人として戦ったように見せかけること
・カーラル村では身分を保証するが、我々のために戦うこと
・我々の命令に従い、雨を降らせること
シューヴァの母親と弟には「恵みの雨」を施し、自力回復ができるようにしておいた。もちろん、ハルジにも話は通してある。致命傷を負わせぬようにと、だが痛めつけろと。
計画は途中までうまくいっていた。だが、ハルジが裏切ったのだ。シューヴァが母親と弟を救出し、そのままワシがシューヴァから奪い去るという計画だった。だが、ハルジが二人を射抜いてしまった。復讐の相手は、シューヴァだというのに、ハルジは感情で動いたのだ。シューヴァが大切にしている人を奪うことが、ハルジが計画している復讐のなかのひとつであった。もちろん、シューヴァにもトドメを刺すのがハルジの狙いだろうに。
カーラル村に戻ったハルジを、ためらいなく殺したのはワシだ。計画を台無しにした報いとしては不十分だ。ハルジの子を殺したのはシューヴァだ。ならばシューヴァを討てばいいものを。
その後、耳にした。サンレがシューヴァと共にカーラル村に入り、ワシを奪還すると。サンレがこっちに戻るとは想定外だったが、シューヴァと組むのは想定内だ。サンレはワシを憎んでいる。サンレの村を干上がらせ、滅ぼしたたのはワシだからだ。
物見台からは、サンレとシューヴァの姿が見える。カーラル村の天眼鏡は優秀で、四キロ離れていても二人を捉え続けていた。
サンレの三連弾が放たれた。物見台は狭く、逃げ場はない。乱れ草を煙管に詰め、火打石で火を点けた。すうっと吸い込み、勢いよく吐き出す。迷いはなかった。サンレとシューヴァを、大弓の矢雨で仕留めるつもりだ。道端の石を蹴るように。シューヴァにはあのペンダントを与えている。だからワシは負けるわけがない。
雨降師の務めは雨を降らせること。それも必ず降らせることに意味がある。つまり、ワシは勝てる勝負しかしない。勝ちは保証されているものを掴むだけだ。朝、パンにバターを塗り、コーヒーを飲む。それが当たり前のように身体に刻まれている。勝負はそういうものだ。疑念もなく、勝利がそこにある。勝利はパンに塗られたバターのようで、コーヒーで流し込むのが当たり前のことなのだ。
逸らしたサンレの銃弾が弧を描き、再び狙いを定めてくる。殺傷力は低いが、追尾能力が上がっている。さらなる修行を積んだのだろう。サンレには敬意を表したいが、ワシを霰で攻撃するとは片腹痛い。
サンレの三連弾は幾層にも重ねた雲の盾で防いだ。霰の銃弾は雲に吸い込まれ、力尽きて狭い物見台の足元に落ちた。
サンレの銃はワシが授けたものだ。六連発のリボルバー。サンレは三発まで霰の弾丸を作れる。十分に驚異的な能力だ。三連弾にはリズムがあり、避けやすい。修行では三連弾のうち一発は追尾必中が可能だった。だがサンレは成長し、三発全てが追尾必中できるようになった。
背中に激痛が走る。弾丸がめり込む音がした。リロードか? いや、三連弾を放ってから十秒も経っていない。ならば考えられるのは――
「雨ジジイ! 久しぶりだな。四発目の威力はどうだ?」
背中の霰弾が体温で溶けるのを感じる。鈍い痛みの後、血管が裂ける感覚が広がった。その感覚の理解とともに、激痛が身体の裏側を包み込んだ。
シューヴァの姿が見えた。雲の盾をドーム状に生成している。どうして、あのペンダントを肌身離さず持っているのではないのか。雨の力を弱める、あのペンダントを。
沢の水は冷たく、苔がしっとりと根を張っていた。そこにいたあの子は、時間の流れを忘れたかのように佇んでいた。唇は乾き、震える小さな手はなぜか爪先の泥を掻きむしる癖があった。
目は遠くを見据えていたが、その瞳の奥には幾重にも層をなす暗い記憶が潜んでいた。ワシにはそう見えた。山小屋の木漏れ日が、苔むす岩の隙間から零れ落ちる。濡れた髪を輝かせている。言葉を失くしたあの子は、水の流れに吸い込まれそうだった。だが確かに「ここにいる」とも主張していた。
あの子は言葉を持たず、ただ世界に呆然と立っていた。時間の感覚は消え、清流のせせらぎだけが、生命線となっていた。清流を飲み、小さな蟹を喰らい生きながらえてきたようだ。どれほどの日々をこの沢で過ごしたのか、想像もできなかった。
まだ若かった息子夫婦に引き合わせたとき、迷いなく育てると言った。ナガメは、まだ幼いが、姉ができたことを心から喜んでいた。その無邪気な笑顔が、あの子の氷のように閉ざされた心に、ほんの少しだけ、温度を取り戻させていた。
ワシが「雨爺」と呼ばれるようになったのは、十五年前あたりからだ。かつての名は、シューヴァ。ワシは自分の名をあの子に譲った。
もうワシのことを名で呼ぶ者はいなかったからだ。息子夫婦は、お爺と呼ぶ、周りの者たちは雨爺と呼ぶ。名は記憶の証。誰からも呼ばれなくなった名に、もう価値はなかった。
シューヴァは常に、どこかに怒りを秘めて生きていた。その怒りは深く根を張り、まるで川底の苔のように動じなかった。だから、ワシは彼女の側にいることを決めた。母親を自称したあの女は、いつしか興味を失い、冷たくあしらうようになっていった。息子もまた、どこか距離を置いていた。おそらく畏れたのだ。弟のナガメは、物心がついた頃には、雨降師の後継者の座を奪われると考え、姉のことを憎み始めた。
そういう意味でシューヴァは孤独だった。
雨降師は女には務まらない。古の伝承はそう告げる。だが、ワシのように女神の加護を受ける者は、かえってその伝承やしきたりという、細やかで重苦しい枷に縛られてこそ、力の真価が問われる。
シューヴァは鈍感だった。いい意味でも悪い意味でも。だからこそ、いなくなった父も、冷たくなった母も、弟の誤解と憎しみも、彼女の中で混ざり合いながらも愛に変換していた。
ワシだけが、彼女を愛していたが、それを伝えることは叶わなかった。
ワシは同時にシューヴァを畏れていた。息子と同じ理由だ。だが、息子はシューヴァを愛してはいない。その点は大きく違う。
シューヴァは生まれながらにして雨降師の力を備えていた。それはかつて例のないことだった。唯一の弟子サンレですら、遠縁とはいえ雨降師の血を引いている。
だが、シューヴァは苔むす沢で拾った娘で、ワシらの血とは何の縁もない。運命の巡り合わせなのか。そう考えていた矢先、息子が修行から逃げ、家族を捨て霧の中へ消えた。息子の妻によれば、シューヴァを畏れたからだという。
今年、ラグス村では不穏な事故が続いていた。すべて溺死だ。しかし村に水は豊富ではない。溺死したのは、弟ナガメを虐めていた少年たちであり、息子夫婦はまずシューヴァを疑った。
隣家のハルジの息子も二人、溺死した。ハルジはワシを疑った。雨の降らぬこのラグス村での頻発する溺死。その死因はワシに矛先を向けるのに十分だった。ハルジの怒りはワシら家族に向いていたのは事実だ。次第にハルジはシューヴァを犯人と確信し始めた。疑いではない、確信だった。
もしそうなら、シューヴァはナガメを虐めていた三人と、ハルジの息子二人の五人を殺害したことになる。
ワシ、シューヴァの母親、弟ナガメは隣村カーラルへ逃れることを画策した。シューヴァに気づかれぬように。ラグス村への襲撃計画を察知し、カーラル村の村長サルファに交渉を持ちかけた。
「この襲撃計画を漏らさないかわりに、シューヴァを除く我々一家をカーラル村で保護してほしい」
サルファは残忍にして冷徹で、感情に左右されぬ計算高さは交渉に値した。話が通じるとは、感情に支配されず、損得だけで物事のすべてを判断できるかのことだ。
サルファは条件を示した。
・ラグス村の住人として戦ったように見せかけること
・カーラル村では身分を保証するが、我々のために戦うこと
・我々の命令に従い、雨を降らせること
シューヴァの母親と弟には「恵みの雨」を施し、自力回復ができるようにしておいた。もちろん、ハルジにも話は通してある。致命傷を負わせぬようにと、だが痛めつけろと。
計画は途中までうまくいっていた。だが、ハルジが裏切ったのだ。シューヴァが母親と弟を救出し、そのままワシがシューヴァから奪い去るという計画だった。だが、ハルジが二人を射抜いてしまった。復讐の相手は、シューヴァだというのに、ハルジは感情で動いたのだ。シューヴァが大切にしている人を奪うことが、ハルジが計画している復讐のなかのひとつであった。もちろん、シューヴァにもトドメを刺すのがハルジの狙いだろうに。
カーラル村に戻ったハルジを、ためらいなく殺したのはワシだ。計画を台無しにした報いとしては不十分だ。ハルジの子を殺したのはシューヴァだ。ならばシューヴァを討てばいいものを。
その後、耳にした。サンレがシューヴァと共にカーラル村に入り、ワシを奪還すると。サンレがこっちに戻るとは想定外だったが、シューヴァと組むのは想定内だ。サンレはワシを憎んでいる。サンレの村を干上がらせ、滅ぼしたたのはワシだからだ。
物見台からは、サンレとシューヴァの姿が見える。カーラル村の天眼鏡は優秀で、四キロ離れていても二人を捉え続けていた。
サンレの三連弾が放たれた。物見台は狭く、逃げ場はない。乱れ草を煙管に詰め、火打石で火を点けた。すうっと吸い込み、勢いよく吐き出す。迷いはなかった。サンレとシューヴァを、大弓の矢雨で仕留めるつもりだ。道端の石を蹴るように。シューヴァにはあのペンダントを与えている。だからワシは負けるわけがない。
雨降師の務めは雨を降らせること。それも必ず降らせることに意味がある。つまり、ワシは勝てる勝負しかしない。勝ちは保証されているものを掴むだけだ。朝、パンにバターを塗り、コーヒーを飲む。それが当たり前のように身体に刻まれている。勝負はそういうものだ。疑念もなく、勝利がそこにある。勝利はパンに塗られたバターのようで、コーヒーで流し込むのが当たり前のことなのだ。
逸らしたサンレの銃弾が弧を描き、再び狙いを定めてくる。殺傷力は低いが、追尾能力が上がっている。さらなる修行を積んだのだろう。サンレには敬意を表したいが、ワシを霰で攻撃するとは片腹痛い。
サンレの三連弾は幾層にも重ねた雲の盾で防いだ。霰の銃弾は雲に吸い込まれ、力尽きて狭い物見台の足元に落ちた。
サンレの銃はワシが授けたものだ。六連発のリボルバー。サンレは三発まで霰の弾丸を作れる。十分に驚異的な能力だ。三連弾にはリズムがあり、避けやすい。修行では三連弾のうち一発は追尾必中が可能だった。だがサンレは成長し、三発全てが追尾必中できるようになった。
背中に激痛が走る。弾丸がめり込む音がした。リロードか? いや、三連弾を放ってから十秒も経っていない。ならば考えられるのは――
「雨ジジイ! 久しぶりだな。四発目の威力はどうだ?」
背中の霰弾が体温で溶けるのを感じる。鈍い痛みの後、血管が裂ける感覚が広がった。その感覚の理解とともに、激痛が身体の裏側を包み込んだ。
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