異世界召喚?そんなこと望んでません!元の世界に帰してください!

翡翠と太陽

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69.ノアさんの実家へ

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 あれから、対象者の同意を得ながら、城の人たち、私兵の皆さん、街の皆さんと薬を試していくと、副作用も無く、それぞれの症状がすべて回復するという効果が出た。

 ちなみに、もしかして水だけでも薬になるのか?と思って、ただの水に私の魔法を同じように掛けて飲んでもらったものは、まったく効果がなかった。

 この薬は、私の魔法とマーゴットさんの草の相互作用で効果を出しているようで、私の治癒魔法は間接的には施せないこともわかった。

 そして、病気に効果があるのは煮汁の方で、煮出して取り出した草は粉末にして抹茶のようにして飲むと、疲労回復の効果があった。

 こうなったら、この草を摘んでいるマーゴットさんは医学界に大きな功績を残す偉業を成し遂げたことなる。凄い、マーゴットさん!

 あとはチビッコがいる家庭に置いてもらって微量から試してもらい、どのくらいの量で効果が出だしたかを記録してもらい、それを集計することにした。

 薬の件が落ち着くと、作り始めてから一月くらい経っていた。

 「美麗?戻ってきた?あぁやっと美麗が戻ってきた!美麗、愛してるよ、好きだよ?薬は上手くいったね!今日はもう俺だけの美麗だよ?」

 あれ?私そんなにあっちの世界に行っちゃってた?
 こんなにどっぷり夢中になったのは久しぶりだった。まだ薬の効果の集計と考察が済んでないので落ち着かないけど、とりあえずやることはやった。

 ハルは私を抱き締めて抱えると、ベッドに運んだ。

 「え?ハル?もう寝る時間なの?」

 「違うよ、俺が美麗を独り占めする時間だよ?」

 ハルは優しく笑うと、寝ている私に覆い被さり私の髪を優しく撫でると、私の唇を舐めた。そのままゆっくり髪を撫でながら唇と口の中も舌も舐めて絡める。
 ハルの手が少しずつ私の体に移動し、私の胸に触れる。私がビクッと反応すると、
 
 「美麗少しだけ、ね?ご褒美頂戴?」

 と、うるうるした目で私を見る。
 ご褒美…なんのご褒美だっけか?

 「美麗が忙しくしてるから、ずっと我慢して待ってたんだよ?」

 そうか、私、薬に夢中でハルとゆっくり過ごしたのいつだっけ…?お、思い出せない……。
 
 「ね?だからご褒美」

 ハルはまた私の口の中に自分の舌を入れると、器用に私のドレスのホックを外し始めた。ど、どうしよう…、初心者なんですけど…どうしたらいいの?わからない!

 「美麗は力を抜いてて?大丈夫だから、好きだよ美麗」

 さすがにハルも全部脱がすことはせず、かなり我慢したらしい。それでも私の上半身も好き勝手して、かなりご機嫌になった。
 私は自分でも知らない感覚があったことに驚くやら恥ずかしいやらで、ハルの顔が見れなかった。初心者には事前学習の時間が欲しかった……。

 「美麗、綺麗だよ、愛してる。早く結婚式の日にならないかなー!結婚式の日から一週間は夫婦の寝室から出られないんだよ?楽しみだね!」
 
 なんだろう…今一瞬、身体を鍛えないとって思ったけど、あってる?私の野生の勘が体力付けておかないと!って言ってる。

 ハルがとてもご機嫌になった翌日、私とノアさんは、ノアさんの実家に行くことになった。私の薬研究でノアさんも足止めをくらった被害者の会二人目だ。

 お詫びに薬をたくさん小瓶に詰めて持っていくことにした。

 「おぉー!レイ、凄いな!これはかなり喜ばれるぞ!来てくれるだけで嬉しいのにな!」

 ノアさんのご機嫌も取りつつ、なんとか準備をし、事前に教えてもらったノアさんの実家のお城に瞬間移動した。

 「お…おおーっっ!見たか!凄いぞ!突然現れた!ノアに聞いていた通りだ!信じられん…! ……お、おい、ノア?そちらの方が大聖女様なんだよな?……(おい、ノア!なんで美女だと言っておかない!?緊張するだろ!) 大聖女様、ようこそ我がザイカラル帝国へお越し下さいました。この国の皇帝でノアの父親、コンラッド·ザイカラルです」

 ノアさんと変わらない大きな人だけど、かなりのイケオジでとても優しい顔をしている。ノアさんと並ぶと親子だとわかる、似てる。

 「はじめまして、レイと申します。ノアさんには大変お世話になりました。この度はご招待、ありがとうございます」

 「レイ、紹介するよ、この父親の隣が母だ。そして、その隣が―――」

 「ちょっとノア、そんな紹介の仕方だと寂しいわ!まあ大聖女レイ様、ようこそザイカラル帝国へお越し下さいました―――」

 「母上、それは今父上が言ったでしょう?省略して下さい」

 「まあ!ノア!いいじゃない!私だってこんな可愛らしい大聖女レイ様とお話しがしたいわ!レイ様、あっ!レイ様とおよびしても?……ありがとう、私はキャサリンよ、キャサリン·ザイカラル、よろしくね」

 「……その隣が兄二人だ」

 「おいノア、そんな紹介の仕方あるか? 
 大聖女レイ様、はじめまして、私はこの国の皇太子エルドレッドです。お会いできて光栄です」

 「はじめまして大聖女レイ様…、私はノアのすぐ上の兄でルーシャスです。お会いできるのを楽しみにしていました」

 「………いつも通りにすれば良いのに…」
 
 「「黙れノア!」」

 (お兄様、早く私を紹介してください!)

 「…レイ、これが俺の妹の―――」

 「お兄様!?これって、ヒドいわ!
 あっ、大聖女レイ様…私が一番大聖女レイ様にお会いしたかったノアお兄様の下の妹、シャルロッテです。お会いしたかったです…!」

 皆さん、とても仲が良さそうで、なんと言うか個性的な?でも友好的で良かった、嬉しい。

 「皆さま、歓迎してくださりとっても嬉しいです。ありがとうございます。少しの間お世話になります。よろしくお願い致します」
 美麗、スマイル!スマイル!私も友好的にいかないと!

 「………え?あれ?血が……え?鼻血?」

 上から2番目の皇子様ルーシャスさんが鼻血を垂らした。だ、大丈夫…?なぜ?のぼせたのかな?

 それからは城を挙げての大歓迎パーティとなった。


 
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