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72.愚か者
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※残酷な描写があります。
―――――――――――――――
プツリと糸が切れたように、その場に崩れるように倒れた美麗は、心臓が止まったかと思うほど顔は白く唇も血の気が無かった。
慌てて呼吸を確認すると、弱くはあるがある程度一定に呼吸をしている。すぐに周りの瓦礫を除けて、その場に寝かせ俺の上着を掛けた。
許さない!!
そう叫んだ美麗は俺の知る穏やかで柔らかな空気を纏う美麗ではなかった。
激しい憎悪を爆発させ、俺の声すら届かなかった。
美麗を憎しみの感情で満たしたアイツを許さない。アイツだけは許さない。
美麗の魔力で壁に押し付けられ、意識が飛びそうになっているサイラスの太腿をゆっくり剣で刺す。
「…ぎぃやぁぁーっ!!ああぁーっっ!やめろ!やめてくれっ!!ハルバード、すまん許してくれ!頼む!」
暴れて壁から離れようとしているが、押し花のように押さえ付けられたまま、ピクリとも動けない。ただ、俺の剣の動きを目で追うだけだ。
「なぜやめないとならない。お前はやめてと言う美麗の言葉を無視した。ならば俺もお前の言葉を無視しても何ら問題ない、そうだよな?」
ゆっくりとサイラスの太腿から剣を引き抜く。太い血管にあたって出血量が多い。シャツの胸ポケットからハンカチを出し、張り付いて隙間の無い足の部分の壁を剣で削り、その隙間にハンカチを通すと止血するために太腿をキツく縛る。
「すぐに死なれたら困るんだよ。フェリクスほど頭が悪かったらすんなり死ねたものを、少しだけ知恵が回るせいでお前は地獄の苦しみを味わいながら生きるんだよ」
サイラスの全身は冷や汗が流れ、壁に押し付けられ固定された身体は震えることも出来ない。
何よりこのハルバードは俺の知るお人好しのハルバードじゃない。
「ずっと見ていろ、目は最後に潰してやる。それまで自分の身体がどうなっていくか見届けろ」
「やめろ!ハルバード、やめてくれ…頼む…お願いだ…やめてくれ……ギャアァァァーッッ!!」
「美麗もやめろ言ったはずだ。でもお前はやめなかっただろ?それなら仕方無いな?」
瓦礫の下にあった、このユストル王国の旗を引っ張り出し、それを引き裂くと無くなった右腕の根元を縛り止血した。
「ギャアァー!!アァーッ!!た、頼む…許してくれ!もう…十分だろ?な…ハルバード?頼むよ…許してくれ!!何でもやるから…!」
「美麗はお前たちを許さないと言っていた。
だけどこれはただ単に俺の余興だ。
俺の美麗を壊れるまで弄んだ結果どうなるか、見せしめとも言えるな。
でも、ここまでしても何が悪いのかまだわかってないだろ?そういうとこだよ、お前たちのどうしようもなく愚かなところは。
なぜ腕が無くなったのか一生考え続けろ」
サイラスはあの日、大聖女に拒絶され、自分は存在しないかのように二人が目の前から消えたことに、腸が煮えくり返るくらいイラついていた。
「クソッ!!アイツら俺をバカにしやがって…!俺は次期国王だぞ!絶対にアイツら痛い目にあわせてやる…」
サイラスはすでに自身の父親である国王を軟禁し、バカな兄フェリクスは北の塔に幽閉した。母親と救いようのない妹は、ギャーギャーうるさいので地下牢に移した。
これであとはあの大聖女を妻にすれば完璧だ。
あの浄化の光、あの巨大で強い力を持つ大聖女。
美しくなって城に戻ってきた大聖女を見た兄フェリクスは、その大聖女の美しさに呪いでもあるのか、
「あぁレイ、レイ、愛してるレイ、早く私のものにしたい」
と永遠に呟いている。自分で醜いと虐げておいて、いよいよおかしくなったようだ。
とにかくあの力は私のものだ。
聖女は王太子、王の妻と決まっている。
辺境の地にいつまでも留まっている大聖女に伝書を送り、辺境伯当主ハルバードにも何度となく登城するよう伝書を送ったが、いっこうに返事がない。
ふざけてるのか!俺に返事をよこさないなんて不敬だろ。子供の頃、ハルバードにはよく遊んでもらったが、それとこれとは話しは別だ。
しかも大聖女は、転移魔法を使えるという。うかつに近寄って転移されても面倒だ。
そんなところに王家の影が、大聖女とハルバードが王都に来ていると報せてきた。
この機会を逃せばまた辺境の地から出てこないかも知れない。
仕方無いので平民の服を着て街に降りた。
そこに居たのは、見たことのないような異国の美女がいた。
なんてことだ、兄フェリクスがおかしくなるのも理解出来る。今すぐにでも俺の上に跨がらせたいほどその女が欲しかった。
それなのに、ハルバードとは友人以上の関係性を見せ付けてくる。
ふざけるな、この女は俺の女だぞ。
その事を怒りを押し留め説明するが、私を受け入れるどころか、激しく拒絶し尚且つ気持ちが悪いとまで言ったのだ。
次期国王である私の命令を、聞く耳も持たず拒否する。は?王命だぞ!王命を拒否できるわけないだろ!?
しかし、話しにならないとばかりに、私を嘲笑うかのように、何の挨拶も無く突然私の前から消え去ったのだ。
クソッ、クソッ、クソッ!!バカにしやがって!俺をバカにしたツケはきっちり何十倍にもして返してやる!!
そうして王宮の文官の一人で、ハルバードと懇意にしている奴の娘を誘拐し、ハルバードをこの王宮に呼び寄せないと娘を痛い目に遭わせると脅した。
大聖女の住んでいるメルトル村から年寄りを何人か人質にするのに兵を向かわせたが、いつまで経っても連絡が無い。
老いぼれを連れてくるだけのことに何をてこずっているのだ!無能な奴らめ…
仕方ないから、辺境の地から適当に人質を見繕わせた。
そして、収監されていた魔法省長官ライルを牢から出し、私に絶対的な忠誠を誓うと魔法契約をさせ魔力拘束具を外した。
コイツももれなく大聖女に異常なほど執着しており、早く大聖女に会わせろとしつこいので、命令通り動いたら一度だけなら抱かせてやると言うと、恍惚とした表情をして頷いた。
あともう一人、地下牢から頭の悪いうるさい妹を出し、裸同然の格好で客間に押し込めた。
今からハルバードがここに来る。アイツはやはりお前を求めている。
ここに連れてくるから、アイツの欲を満たし慰めてやれ。上手くやればアイツと結婚させてやると言うと、キャーキャー言って喜んでいた。前祝いだと妹の飲むワインにも媚薬を入れておいた。
そして現れたハルバードの紅茶に媚薬を入れ、それをライルの魔法でハルバードの口に全部流し込み、媚薬が効いておかしくなっている妹のいる客間に押し込んだ。
そしてライルに魔法で扉が開かないように固定させた。
これで良い。
あとはハルバードが行方不明になったと情報を流せば、あの大聖女はすぐに飛んでくるだろう。
隙を見て魔力拘束具を装着しないとな。
そして私の前に跪き、許してくださいと懇願させ、サイラス様と結婚したいと言えばハルバードを解放しよう。
その時にはもう妹の腹にはヤツの子種が入っているか。その事を大聖女に教えてやるのも一興だな。
大聖女が私を拒むごとに、目の前でハルバードの腕から順番に切り落としてやる。
しかし大聖女が現れた途端、城が何者かによって襲撃され始めた。
なぜだっ!なぜこのタイミングなんだ!
これからこの美しい女の顔を絶望で歪ませ、その愛らしい口で私に愛を囁かせたあとその口に私の愛を受け入れさせようとしていたのに!!
城が恐ろしく早いスピードで破壊されていくが、敵国が特定出来ない!
クソッ…!なんなんだ!兵士たちも突然のことにまったく対応できず、右往左往するばかりの役立たずたち!
……しかしおかしい、このタイミングで敵国が攻め入る理由などあるのか?
目の前に立つ大聖女を見ると、その美しさが恐ろしいくらいの負のオーラを纏っている。
……コイツなのか……?コイツの仕業か?
ドオオォーーーッッン!!と容赦なく城を破壊していく。
バカめ、そんなことを続ければお前の愛する男も、お前すらこの城に押し潰される。
勝手にやってろ!おかしくなったお前など要らない。
しかし逃げようと歩き出した途端、壁に激しく叩きつけられ、そのままその壁にめり込む程に押さえ付けられた。
何だこの力は……っ!ビクともしない圧力に少しも抗うことが出来ず、チラと大聖女を見ると、魔王とも思える激しい憎悪を私に向けている……殺される……そう思った瞬間、大聖女がその場に倒れた。
助かった……
しかし本当の地獄はここからだった。
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プツリと糸が切れたように、その場に崩れるように倒れた美麗は、心臓が止まったかと思うほど顔は白く唇も血の気が無かった。
慌てて呼吸を確認すると、弱くはあるがある程度一定に呼吸をしている。すぐに周りの瓦礫を除けて、その場に寝かせ俺の上着を掛けた。
許さない!!
そう叫んだ美麗は俺の知る穏やかで柔らかな空気を纏う美麗ではなかった。
激しい憎悪を爆発させ、俺の声すら届かなかった。
美麗を憎しみの感情で満たしたアイツを許さない。アイツだけは許さない。
美麗の魔力で壁に押し付けられ、意識が飛びそうになっているサイラスの太腿をゆっくり剣で刺す。
「…ぎぃやぁぁーっ!!ああぁーっっ!やめろ!やめてくれっ!!ハルバード、すまん許してくれ!頼む!」
暴れて壁から離れようとしているが、押し花のように押さえ付けられたまま、ピクリとも動けない。ただ、俺の剣の動きを目で追うだけだ。
「なぜやめないとならない。お前はやめてと言う美麗の言葉を無視した。ならば俺もお前の言葉を無視しても何ら問題ない、そうだよな?」
ゆっくりとサイラスの太腿から剣を引き抜く。太い血管にあたって出血量が多い。シャツの胸ポケットからハンカチを出し、張り付いて隙間の無い足の部分の壁を剣で削り、その隙間にハンカチを通すと止血するために太腿をキツく縛る。
「すぐに死なれたら困るんだよ。フェリクスほど頭が悪かったらすんなり死ねたものを、少しだけ知恵が回るせいでお前は地獄の苦しみを味わいながら生きるんだよ」
サイラスの全身は冷や汗が流れ、壁に押し付けられ固定された身体は震えることも出来ない。
何よりこのハルバードは俺の知るお人好しのハルバードじゃない。
「ずっと見ていろ、目は最後に潰してやる。それまで自分の身体がどうなっていくか見届けろ」
「やめろ!ハルバード、やめてくれ…頼む…お願いだ…やめてくれ……ギャアァァァーッッ!!」
「美麗もやめろ言ったはずだ。でもお前はやめなかっただろ?それなら仕方無いな?」
瓦礫の下にあった、このユストル王国の旗を引っ張り出し、それを引き裂くと無くなった右腕の根元を縛り止血した。
「ギャアァー!!アァーッ!!た、頼む…許してくれ!もう…十分だろ?な…ハルバード?頼むよ…許してくれ!!何でもやるから…!」
「美麗はお前たちを許さないと言っていた。
だけどこれはただ単に俺の余興だ。
俺の美麗を壊れるまで弄んだ結果どうなるか、見せしめとも言えるな。
でも、ここまでしても何が悪いのかまだわかってないだろ?そういうとこだよ、お前たちのどうしようもなく愚かなところは。
なぜ腕が無くなったのか一生考え続けろ」
サイラスはあの日、大聖女に拒絶され、自分は存在しないかのように二人が目の前から消えたことに、腸が煮えくり返るくらいイラついていた。
「クソッ!!アイツら俺をバカにしやがって…!俺は次期国王だぞ!絶対にアイツら痛い目にあわせてやる…」
サイラスはすでに自身の父親である国王を軟禁し、バカな兄フェリクスは北の塔に幽閉した。母親と救いようのない妹は、ギャーギャーうるさいので地下牢に移した。
これであとはあの大聖女を妻にすれば完璧だ。
あの浄化の光、あの巨大で強い力を持つ大聖女。
美しくなって城に戻ってきた大聖女を見た兄フェリクスは、その大聖女の美しさに呪いでもあるのか、
「あぁレイ、レイ、愛してるレイ、早く私のものにしたい」
と永遠に呟いている。自分で醜いと虐げておいて、いよいよおかしくなったようだ。
とにかくあの力は私のものだ。
聖女は王太子、王の妻と決まっている。
辺境の地にいつまでも留まっている大聖女に伝書を送り、辺境伯当主ハルバードにも何度となく登城するよう伝書を送ったが、いっこうに返事がない。
ふざけてるのか!俺に返事をよこさないなんて不敬だろ。子供の頃、ハルバードにはよく遊んでもらったが、それとこれとは話しは別だ。
しかも大聖女は、転移魔法を使えるという。うかつに近寄って転移されても面倒だ。
そんなところに王家の影が、大聖女とハルバードが王都に来ていると報せてきた。
この機会を逃せばまた辺境の地から出てこないかも知れない。
仕方無いので平民の服を着て街に降りた。
そこに居たのは、見たことのないような異国の美女がいた。
なんてことだ、兄フェリクスがおかしくなるのも理解出来る。今すぐにでも俺の上に跨がらせたいほどその女が欲しかった。
それなのに、ハルバードとは友人以上の関係性を見せ付けてくる。
ふざけるな、この女は俺の女だぞ。
その事を怒りを押し留め説明するが、私を受け入れるどころか、激しく拒絶し尚且つ気持ちが悪いとまで言ったのだ。
次期国王である私の命令を、聞く耳も持たず拒否する。は?王命だぞ!王命を拒否できるわけないだろ!?
しかし、話しにならないとばかりに、私を嘲笑うかのように、何の挨拶も無く突然私の前から消え去ったのだ。
クソッ、クソッ、クソッ!!バカにしやがって!俺をバカにしたツケはきっちり何十倍にもして返してやる!!
そうして王宮の文官の一人で、ハルバードと懇意にしている奴の娘を誘拐し、ハルバードをこの王宮に呼び寄せないと娘を痛い目に遭わせると脅した。
大聖女の住んでいるメルトル村から年寄りを何人か人質にするのに兵を向かわせたが、いつまで経っても連絡が無い。
老いぼれを連れてくるだけのことに何をてこずっているのだ!無能な奴らめ…
仕方ないから、辺境の地から適当に人質を見繕わせた。
そして、収監されていた魔法省長官ライルを牢から出し、私に絶対的な忠誠を誓うと魔法契約をさせ魔力拘束具を外した。
コイツももれなく大聖女に異常なほど執着しており、早く大聖女に会わせろとしつこいので、命令通り動いたら一度だけなら抱かせてやると言うと、恍惚とした表情をして頷いた。
あともう一人、地下牢から頭の悪いうるさい妹を出し、裸同然の格好で客間に押し込めた。
今からハルバードがここに来る。アイツはやはりお前を求めている。
ここに連れてくるから、アイツの欲を満たし慰めてやれ。上手くやればアイツと結婚させてやると言うと、キャーキャー言って喜んでいた。前祝いだと妹の飲むワインにも媚薬を入れておいた。
そして現れたハルバードの紅茶に媚薬を入れ、それをライルの魔法でハルバードの口に全部流し込み、媚薬が効いておかしくなっている妹のいる客間に押し込んだ。
そしてライルに魔法で扉が開かないように固定させた。
これで良い。
あとはハルバードが行方不明になったと情報を流せば、あの大聖女はすぐに飛んでくるだろう。
隙を見て魔力拘束具を装着しないとな。
そして私の前に跪き、許してくださいと懇願させ、サイラス様と結婚したいと言えばハルバードを解放しよう。
その時にはもう妹の腹にはヤツの子種が入っているか。その事を大聖女に教えてやるのも一興だな。
大聖女が私を拒むごとに、目の前でハルバードの腕から順番に切り落としてやる。
しかし大聖女が現れた途端、城が何者かによって襲撃され始めた。
なぜだっ!なぜこのタイミングなんだ!
これからこの美しい女の顔を絶望で歪ませ、その愛らしい口で私に愛を囁かせたあとその口に私の愛を受け入れさせようとしていたのに!!
城が恐ろしく早いスピードで破壊されていくが、敵国が特定出来ない!
クソッ…!なんなんだ!兵士たちも突然のことにまったく対応できず、右往左往するばかりの役立たずたち!
……しかしおかしい、このタイミングで敵国が攻め入る理由などあるのか?
目の前に立つ大聖女を見ると、その美しさが恐ろしいくらいの負のオーラを纏っている。
……コイツなのか……?コイツの仕業か?
ドオオォーーーッッン!!と容赦なく城を破壊していく。
バカめ、そんなことを続ければお前の愛する男も、お前すらこの城に押し潰される。
勝手にやってろ!おかしくなったお前など要らない。
しかし逃げようと歩き出した途端、壁に激しく叩きつけられ、そのままその壁にめり込む程に押さえ付けられた。
何だこの力は……っ!ビクともしない圧力に少しも抗うことが出来ず、チラと大聖女を見ると、魔王とも思える激しい憎悪を私に向けている……殺される……そう思った瞬間、大聖女がその場に倒れた。
助かった……
しかし本当の地獄はここからだった。
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