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82.ザイカラル大帝国
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旧ユストル王国は王族が失脚し、ザイカラル帝国によって統治されることになったが、国民に大きな混乱もなく、ユストル王国を吸収したザイカラル帝国は大陸最大の強国となった。
これもコンラッド·ザイカラル皇帝の卓越した能力、強いリーダーシップと他国を手玉に取る並外れた外交力、柔和な印象を与えつつ虎視眈々と隙を狙い確実に利を掴み取る才能は、他国の王とは比較にならなかった。
そのコンラッドの次代の皇帝がエルドレッドだ。
第二皇子であるルーシャスは、過去に受けた呪いの影響がトラウマとなっており、自らサポート役を申し出ている。
ルーシャスこそ、コンラッドの血を濃く受け継いでいただけに惜しまれたが、本人の気概がなければ大国を統治することは難しく、他国に隙を与えかねない。
エルドレッドは優秀な弟が手助けしてくれるのは嬉しいと、兄弟仲が良いのが国民に喜ばれている。
ハルバードは治めている領地が辺境ではなくなり、結婚前に公爵となった。
この新たな国で責任ある重要な立場となり忙しい日々を送っている。
そして今日は、ザイカラル家の唯一の娘シャルロッテが隣国に嫁入りする日だ。
「あーん!レイレイとしばらく会えないの寂しいよーっ!すぐに帰ってきて良い…?」
「シャルりん、すぐには無理だけど落ち着いたら手紙ちょうだい?私がすぐに飛んで行くから!でもその前に結婚式だね!楽しみにしてるから!」
私たちは実は同じ歳で、私が眠りから目覚めてから、お互いをレイレイ、シャルりんと呼び合い、それはそれは仲良くしていた。
私はシャルりんの天真爛漫なところが大好きで、一緒にお買い物に行ったり、お泊り会をしたり、こっそり瞬間移動で旅行に行ったりした。バレた時、パパとママとハルにものすごく怒られた。
元の世界と合わせても、初めての親友と呼べる友だちができた。
それなのに結婚のため遠くに行ってしまう。泣きたいのをこらえるのに必死だ。
それでも救いは、シャルりんと結婚する王子様がシャルりんのことが大好きで、生涯シャルりんだけを愛すると国中に宣言したことと、シャルりんもその王子様が大好きだということだ。
「何かあったらすぐに行くからね?」
「わかったわ、何も無いように頑張る!……だって見て、ハルバード様がずっと不安な顔で私たちを見てるわ…レイレイを独り占めしたらまた苦情が来るわよ…」
「レディたち、何をコソコソ話しているのかな?また二人で消えたりしたら……」
「……ヒャァッ!…あぁハル!コソコソなんてしてないよ?ね、シャルりん!手紙を書くからねって話しを少々していただけで、ねー」
ハルは私たちに微かに不審な目を向けながら作り笑いをしていた。
シャルりんは迎えに来ていた王子様にエスコートされ、元気に、
行ってきまーす!と言って隣国へ向けて行ってしまった。
私はその馬車が見えなくなると、嗚咽を堪えきれず子供のように泣いてしまった。
「レイ!ほらパパのところにおいで!パパの胸で泣きなさい!」
と両手を広げたパパのもとにフラフラと近寄ると、横から強い力で引っ張られた。
「あ!ハルバード!何をする!?レイのえんえんタイムを俺から奪う気か!?」
「コンラッド様、私が自分の妻を抱えて何か問題でも?」
「うぐっ…!…レイ?パパでも良かったよな?パパなら高い高いしてあげたよ?」
この人本当に私をなんだと思ってるの……?
私は二月前に結婚式を挙げた。
式はメルトル村の広場で、家族と友人のみで行った。
メルトル村の皆さん、マーゴットさんとサイモンお爺のご家族、ザイカラルファミリー、辺境の城でお世話になった皆さん。
大切な人たちに大切な場所で祝ってもらい、忘れられない幸せな日になった。
ガーデンパーティーのお料理は、もちろんカイルさんご夫婦の料理だ。ドレスがサイズピッタリで、満足する程には食べられなかったので、今度またカイルさんに作ってもらおうと思った、絶対に。
そしてそのウエディングドレスも、私が一年眠っている間に、ハルが作り続けてくれていた。私をあきらめないでくれて、感謝しかない。
その結婚式の最中、真っ青な空に大きな虹がかかり何時間も消えることはなかった。
そして、その虹の周りで霧吹きで吹かれたミストのような水滴が、太陽の光に反射して小さな虹がいつまでも現れていた。
国中に虹色の小さな花がフワフワと降ってくると、その花はすぐに大地に根を張り花畑となった。
その日は一日中細かな光の粒が国中に降り注ぎ、国中の人々が幸せな感情で満たされた。
夜になると、小さな暖かい火の灯りが村中に灯り、柔らかい風に揺られたその火を見ていると、いつまでも穏やかな気持ちでいられた。
「ねえカイル、デザートと飲み物がいつまでも冷えたままだよ?不思議…」
「今日はそういう日だ」
メルトル村では夜中になるまで、優しい美しい少女とその少女を愛おしい目で見つめる男を囲んで、大切な家族たちと幸せな時間が続いた。
【自分の意思とは関係なく、家族と平和な日常から引き離され、知らない国に連れてこられた少女は、その国の残酷な扱いに嘆き悲しんだ時もあった。
しかし、少女を愛する人たちに支えられ、その人たちの役に立てるよう過ごしているうちに、自分の居場所を作り、その国にはなくてはならない存在になった。そして、その少女を心から愛する男性と愛を誓い、生涯その国で幸せに暮らしました。完】
「レイ様、どうでしょうか……?」
「す、凄い…!魔物と瘴気の辺りは私がお伝えした以上に完璧に面白いです!ドキドキして目の前で私も戦っている気分になりましたっ!で、でも私の箇所が少し良く書かれ過ぎてるような……?そこをもう少し控えめでも…?」
「レイさま?僕も父上と一緒に読みました!とても面白くて父上は天才です!レイさまの部分は、僕が赤ちゃんの時から父上に聞いていて、本当のことなのでこのままです!」
私がこの国の魔物と瘴気の始まりの物語をキースさんにお願いして、この度完成したということで、先日受け取り読んでいた。
その感想を聞きにキースさんとキースさんの息子さんで、私がユートと幼名を名付けたリアムくんが来てくれた。
リアムくんは今、元辺境の地、現公爵領の幼稚園生だ。あの赤ちゃんがこんなに立派に……ううっ…!
「私もユートが言うように、事実を書いているだけで嘘はありません。物語を盛り上げる描写ですので、どうかこのままでお願いしたいです」
「レイさま、僕からもお願いします!」
リアムくんは、なんとすでに小学校のカリキュラムを3年分終わらせているそうだ。
幼稚園のフィールドワークがドはまりして、今は昆虫博士と呼ばれるくらい虫の生態に詳しく、虫の生態から人の生活に役立つ仕組みを発明し、他国の大学から研究生として留学してほしいと、かなり高額な援助金を提示されたそうだ。
「僕は、レイさまのいる国から離れません!レイさまが…だ、大好き、だから」
はぁ~かわえぇ~…!こんなに素直に育って、もうギュッとしてチュッチュッしちゃう!
「レ、レイさま…!?ぼ、僕はもう赤ちゃんじゃありませんよ!?」
ええー?ほっぺぷくぷくしてるのにぃ?
でも逃げないところも可愛いー!もうチュッチュッチュッ!はぁ~癒される~!
このあと出版された【魔物に負けなかった少女の物語】は、子供から大人まで読まれ国内で大ヒットすると、国外からの発注依頼が相次ぎ、出版業界で初の皇帝お墨付き図書として登録された。
「レイさま、僕は昆虫博士になって図鑑を完成させます!だ、だから、…その時は…ぼ、ぼ、僕と、けっ、結婚式をしま―――」
「リアム、残念だったな、美麗はもう俺の奥さんだ。もう結婚は出来ない」
ハル、こんな小さな子にそんなハッキリとそんな怖い顔で、あー!ほらリアムくんがウルウルして、あーっ!行っちゃった…!
「ハルっ?なんであんなこと言ったのー!リアムくん泣いてたよ…!」
「美麗、俺は事実を言っただけだ。子供扱いする方がアイツには良くない」
その10年後、リアムくんはザイカラル帝国では知らない人がいないくらいの学者になった。国の宝で財産でもあるリアムくんを皇帝が手放すわけもなく、豊富な研究費用とその施設を用意し、好きなことを好きなだけさせた。
他国からの留学生は、リアムくんの桁違いの知識量に刺激を受け、このままザイカラル帝国に永住を決める子もいた。
こうして私のまわりの人たちも皆、自分の選択した道を進み続けている。
私はこれから何が出来るのだろう。
これもコンラッド·ザイカラル皇帝の卓越した能力、強いリーダーシップと他国を手玉に取る並外れた外交力、柔和な印象を与えつつ虎視眈々と隙を狙い確実に利を掴み取る才能は、他国の王とは比較にならなかった。
そのコンラッドの次代の皇帝がエルドレッドだ。
第二皇子であるルーシャスは、過去に受けた呪いの影響がトラウマとなっており、自らサポート役を申し出ている。
ルーシャスこそ、コンラッドの血を濃く受け継いでいただけに惜しまれたが、本人の気概がなければ大国を統治することは難しく、他国に隙を与えかねない。
エルドレッドは優秀な弟が手助けしてくれるのは嬉しいと、兄弟仲が良いのが国民に喜ばれている。
ハルバードは治めている領地が辺境ではなくなり、結婚前に公爵となった。
この新たな国で責任ある重要な立場となり忙しい日々を送っている。
そして今日は、ザイカラル家の唯一の娘シャルロッテが隣国に嫁入りする日だ。
「あーん!レイレイとしばらく会えないの寂しいよーっ!すぐに帰ってきて良い…?」
「シャルりん、すぐには無理だけど落ち着いたら手紙ちょうだい?私がすぐに飛んで行くから!でもその前に結婚式だね!楽しみにしてるから!」
私たちは実は同じ歳で、私が眠りから目覚めてから、お互いをレイレイ、シャルりんと呼び合い、それはそれは仲良くしていた。
私はシャルりんの天真爛漫なところが大好きで、一緒にお買い物に行ったり、お泊り会をしたり、こっそり瞬間移動で旅行に行ったりした。バレた時、パパとママとハルにものすごく怒られた。
元の世界と合わせても、初めての親友と呼べる友だちができた。
それなのに結婚のため遠くに行ってしまう。泣きたいのをこらえるのに必死だ。
それでも救いは、シャルりんと結婚する王子様がシャルりんのことが大好きで、生涯シャルりんだけを愛すると国中に宣言したことと、シャルりんもその王子様が大好きだということだ。
「何かあったらすぐに行くからね?」
「わかったわ、何も無いように頑張る!……だって見て、ハルバード様がずっと不安な顔で私たちを見てるわ…レイレイを独り占めしたらまた苦情が来るわよ…」
「レディたち、何をコソコソ話しているのかな?また二人で消えたりしたら……」
「……ヒャァッ!…あぁハル!コソコソなんてしてないよ?ね、シャルりん!手紙を書くからねって話しを少々していただけで、ねー」
ハルは私たちに微かに不審な目を向けながら作り笑いをしていた。
シャルりんは迎えに来ていた王子様にエスコートされ、元気に、
行ってきまーす!と言って隣国へ向けて行ってしまった。
私はその馬車が見えなくなると、嗚咽を堪えきれず子供のように泣いてしまった。
「レイ!ほらパパのところにおいで!パパの胸で泣きなさい!」
と両手を広げたパパのもとにフラフラと近寄ると、横から強い力で引っ張られた。
「あ!ハルバード!何をする!?レイのえんえんタイムを俺から奪う気か!?」
「コンラッド様、私が自分の妻を抱えて何か問題でも?」
「うぐっ…!…レイ?パパでも良かったよな?パパなら高い高いしてあげたよ?」
この人本当に私をなんだと思ってるの……?
私は二月前に結婚式を挙げた。
式はメルトル村の広場で、家族と友人のみで行った。
メルトル村の皆さん、マーゴットさんとサイモンお爺のご家族、ザイカラルファミリー、辺境の城でお世話になった皆さん。
大切な人たちに大切な場所で祝ってもらい、忘れられない幸せな日になった。
ガーデンパーティーのお料理は、もちろんカイルさんご夫婦の料理だ。ドレスがサイズピッタリで、満足する程には食べられなかったので、今度またカイルさんに作ってもらおうと思った、絶対に。
そしてそのウエディングドレスも、私が一年眠っている間に、ハルが作り続けてくれていた。私をあきらめないでくれて、感謝しかない。
その結婚式の最中、真っ青な空に大きな虹がかかり何時間も消えることはなかった。
そして、その虹の周りで霧吹きで吹かれたミストのような水滴が、太陽の光に反射して小さな虹がいつまでも現れていた。
国中に虹色の小さな花がフワフワと降ってくると、その花はすぐに大地に根を張り花畑となった。
その日は一日中細かな光の粒が国中に降り注ぎ、国中の人々が幸せな感情で満たされた。
夜になると、小さな暖かい火の灯りが村中に灯り、柔らかい風に揺られたその火を見ていると、いつまでも穏やかな気持ちでいられた。
「ねえカイル、デザートと飲み物がいつまでも冷えたままだよ?不思議…」
「今日はそういう日だ」
メルトル村では夜中になるまで、優しい美しい少女とその少女を愛おしい目で見つめる男を囲んで、大切な家族たちと幸せな時間が続いた。
【自分の意思とは関係なく、家族と平和な日常から引き離され、知らない国に連れてこられた少女は、その国の残酷な扱いに嘆き悲しんだ時もあった。
しかし、少女を愛する人たちに支えられ、その人たちの役に立てるよう過ごしているうちに、自分の居場所を作り、その国にはなくてはならない存在になった。そして、その少女を心から愛する男性と愛を誓い、生涯その国で幸せに暮らしました。完】
「レイ様、どうでしょうか……?」
「す、凄い…!魔物と瘴気の辺りは私がお伝えした以上に完璧に面白いです!ドキドキして目の前で私も戦っている気分になりましたっ!で、でも私の箇所が少し良く書かれ過ぎてるような……?そこをもう少し控えめでも…?」
「レイさま?僕も父上と一緒に読みました!とても面白くて父上は天才です!レイさまの部分は、僕が赤ちゃんの時から父上に聞いていて、本当のことなのでこのままです!」
私がこの国の魔物と瘴気の始まりの物語をキースさんにお願いして、この度完成したということで、先日受け取り読んでいた。
その感想を聞きにキースさんとキースさんの息子さんで、私がユートと幼名を名付けたリアムくんが来てくれた。
リアムくんは今、元辺境の地、現公爵領の幼稚園生だ。あの赤ちゃんがこんなに立派に……ううっ…!
「私もユートが言うように、事実を書いているだけで嘘はありません。物語を盛り上げる描写ですので、どうかこのままでお願いしたいです」
「レイさま、僕からもお願いします!」
リアムくんは、なんとすでに小学校のカリキュラムを3年分終わらせているそうだ。
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ええー?ほっぺぷくぷくしてるのにぃ?
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このあと出版された【魔物に負けなかった少女の物語】は、子供から大人まで読まれ国内で大ヒットすると、国外からの発注依頼が相次ぎ、出版業界で初の皇帝お墨付き図書として登録された。
「レイさま、僕は昆虫博士になって図鑑を完成させます!だ、だから、…その時は…ぼ、ぼ、僕と、けっ、結婚式をしま―――」
「リアム、残念だったな、美麗はもう俺の奥さんだ。もう結婚は出来ない」
ハル、こんな小さな子にそんなハッキリとそんな怖い顔で、あー!ほらリアムくんがウルウルして、あーっ!行っちゃった…!
「ハルっ?なんであんなこと言ったのー!リアムくん泣いてたよ…!」
「美麗、俺は事実を言っただけだ。子供扱いする方がアイツには良くない」
その10年後、リアムくんはザイカラル帝国では知らない人がいないくらいの学者になった。国の宝で財産でもあるリアムくんを皇帝が手放すわけもなく、豊富な研究費用とその施設を用意し、好きなことを好きなだけさせた。
他国からの留学生は、リアムくんの桁違いの知識量に刺激を受け、このままザイカラル帝国に永住を決める子もいた。
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