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91.スイーツ巡り
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ど、ど、どうしよう…!?まさか一緒に食べに行こうと誘われるなんて夢にも考えていなかったから、突然そんなことを言われて、悩んでいるうちに明け方に近かった。
ボーッとした頭で出勤し、しっかりしないとと思うたびに、山川さんのお誘いを思い出す。
いよいよこれではミスをすると思った矢先、私の教育係だった渡部さんに、
「岡本、具合が悪いのか?何かあれば相談に乗るぞ」と言われ、すぐに話した。恋愛未経験者が悩んでも答えは出ないだろう。
でも自分の事として話すのも恥ずかしくて、架空の友だちを作った。
渡部さんは、一緒に歩くのが嫌だったら誘わないだろうと言い、頑張れと言われた。
その日の夜、また山川さんから連絡が来て、あっという間に一緒に食べに行く日が決まってしまった。
「お父さん!みーちゃん今日ね、デートだって!」
父修一はガシャン!と持っていた茶碗をテーブルの上に落とした。
「それ…ホントなの?美麗が、俺の美麗が男と…?」
「もう!危ないわねぇ。お父さん!そういうのウザいって言うのよ!みーちゃんにもやっと春が来たわね~、今日の夜はちらし寿司にしよっかしら?フフフ」
なんとか着やせして見える服を選んで、待ち合わせの場所に行った。
山川さんはすでにその場所に立っていた。背の高いイケメンだ、かなり目立っている。
あの人にお待たせしましたって声かけるの罰ゲームくらい厳しくない…?
すると山川さんが顔を上げて、私を見つけると真っ直ぐこちらに向かってきた。ニコニコしている。
「岡本さん…今日はありがとう、無理言って付き合ってもらって」
近くに寄れば寄るほど私服のイケメンに動悸がする。それになんかフワッと柑橘系のいい匂いがした。
「いえ、こちらこそ、お誘いありがとうございます」
じゃあ行こうかと並んで歩き始める。もうイケメン男子と歩くなんて最初で最後かも知れない。それなら楽しんでしまおう。
その日は3店舗を回ろうと二人で計画していた。
1店舗目から山川さんはものすごく食べた。
男の人と食事なんて生まれて初めてで、男の人がどれくらい食べるのかまったくわからない。
家では、お父さんと私はいつまでも食べている。そして似たような体型になっている。それを間近で見ている裕太は、こんなデブになりたくないと食べる量を調整し、筋トレを始めた。
山川さんはそこそこの厚さのカツサンド3つとお目当てのシフォンケーキを食べた。
それを見たら私も一気に食欲が増し、この店で大人気のシフォンケーキを3種類とも食べた。
それからあと2店舗も同じ感じで、山川さんはどの店でもモリモリと食べた。
「山川さん、結構食べる方なんですね」
「え?そう?男ならこれくらいは食べると思うよ?岡本さんももっと食べたら?全然食べてないじゃん」
そう言われるとそうかと思い、いつものペースで食べた。
スイーツを撮影して食べて、その感想を話して、会社の話もして、渡部さんと同期だということも聞いた。
私の体型で迷惑かけちゃうかなと思ってたことも忘れて、楽しい時間を過ごしていた。
「ねえ、イケメンがあんなマシュマロマンと一緒にいて残念過ぎない?」
「まさか妹でしょ?彼女とか無理だって!」
あー……やっぱり……私は良いけど、山川さんに聞こえるように言わないで欲しい…!お願い…
「美麗、美味しい?今日も可愛いね?」
山川さんが大きめの声で突然そう言うと、私のほっぺを指で撫でた。
……へ?
ピシャッと固まる私に、クスクスと笑い続ける山川さん。
すぐにその店を出ることにした。
「岡本さんごめんね、勝手に名前呼んで触ったりして。なんかムカついて」
「あっ、いや大丈夫です、なんかすみません私のせいで」
山川さんは少し考えた顔をすると、座ろうかと最近出来たオシャレな公園のベンチに座った。
「岡本さん、なんか色々気にしてるみたいだけど、どうしてかなって思って」
そう言われても、今日はこの体型を気にしないではいられなかった。
自分で作り上げたこのぽっちゃりワガママボディ、人生の途中でどうにかすることだってできたのに…。
案の定、山川さんにもご迷惑をかけてしまった。
「すみません私、こうなると何となくわかっていてお誘いを受けて…やっぱりご迷惑おかけしてしまって」
「ごめん、岡本さんが気にしてることを俺が違うよって言うのは間違ってるな…俺は周りのことはどうでもいいかな、今日は俺が岡本さんと食事したくて誘ったんだから。それは知ってて欲しいかな」
「…はい、わかりました」
沈黙が続いてどうしようかと山川さんをチラッと見ると、私をジッと見ていた。
えっ!?なに?なんだろう?わからない、どうすればいいの!?
「岡本さんて彼氏とか好きな人とかいないの?」
い、いるわけないです!きっちり同じ時間に家に帰って、ダラダラしてるだけの未だに実家暮らしの女です……
「い、いません、いたことないです」
「良かった、あのさ突然だと思うかもしれないけど、俺と付き合って欲しいんだ、いいよね…?」
え?へ?付き合う… 私が?
いいよね!?……とは?
いいよね?って、もうオッケーしろってこと!? 高度すぎる!
「あ、あの、私、…どうすればよいか、その…」
「はいって言ってくれればいいよ?」
「は、はい……」
「よしっ!良かったーぁ……!ありがとう!これからよろしくね?あ、それでさ、さっきもどさくさに紛れて名前呼んじゃったけど、これから名前で呼んでいいかな?」
なにこの展開!?ついて行けない!早い早い…!私、山川さんと付き合うことになって、そして私を名前で呼ぶと…
「はい…」
「良かった、俺のことも名前で呼んで?はると」
山川さんが、はい続けてどうぞという顔で見ている。
「…はると?」
「よし!じゃあ美麗?行こうか」
山川さんはそう言って立ち上がる時に、私のむちむちの手を掴んだ。嫌じゃない?と聞かれたが、嫌ではないが握っている間中、ずっとその私の手をモミモミしていた。
それから有名コーヒー店でコーヒーを飲みながら、お互いのことを色々話した。その間、山川さんはずっと私の手を掴んだままモミモミしていた。どうしたらよいかまったくわからないから、されるがままにしていた。
帰ることになり、家まで送ると言われそれはさすがに申し訳ないと思っていたら、デートの帰りはそれが当たり前と言われ、恋愛初心者の私はうなずくしかなかった。
家に着くと今度は、ご両親に挨拶したい、と言う。それも戸惑っていると、ここまで送って顔も出さず帰るのは不誠実だからと言われ、家に入り玄関からお母さんを呼ぶと、
「おかえりー、楽しかっ…!…あら!?あらやだ!ちょっとお父さん!お父さん来て!」
お母さんが慌ててお父さんを呼ぶ。はぁ、動悸が収まらない……。
「どうしたの、美麗が帰ってきた……ひっ!」
お父さんのこの驚いた顔は一生忘れないと思う。
「初めまして、突然申し訳ありません。どうしてもご挨拶させていただきたくて、私は美麗さんと同じ職場の山川遥翔といいます。美麗さんと仲良くさせていただいております。今後も食事に誘ったり、こうして送ってきたりすることがありますので、ご挨拶しておこうと思いまして」
山川さんは柔らかい笑顔で、終始穏やかな口調で私の両親に挨拶していた。
お父さんは、ああとか、はぁしか言わず、お母さんが、
「まあそうですか!それはご丁寧にありがとうございます。私たちの大切な娘ですので、よろしくお願いしますね」
と言い、お母さんが上がっていってというと、今日は突然なので帰るが、また近いうちにご挨拶に来ますと言って山川さんは帰っていった。
「やだー!みーちゃん、どこであんなイケメンと出会ったの~!?それにあんな風にご挨拶してもらっちゃって、いいとこのお坊ちゃんなんじゃないの?」
山川さんのご両親は3年前に車の事故で二人とも亡くなってしまったそうだ。兄弟もいないから、一人なんだと言っていた。
「そうなの、それは寂しいわね…今度うちにご飯でも食べに連れていらっしゃいよ?大したものは作れないけど」
お母さんが優しい…。お父さんをチラッと見ると、お茶の入っていないコップを何度も口元に運んでいた。
ボーッとした頭で出勤し、しっかりしないとと思うたびに、山川さんのお誘いを思い出す。
いよいよこれではミスをすると思った矢先、私の教育係だった渡部さんに、
「岡本、具合が悪いのか?何かあれば相談に乗るぞ」と言われ、すぐに話した。恋愛未経験者が悩んでも答えは出ないだろう。
でも自分の事として話すのも恥ずかしくて、架空の友だちを作った。
渡部さんは、一緒に歩くのが嫌だったら誘わないだろうと言い、頑張れと言われた。
その日の夜、また山川さんから連絡が来て、あっという間に一緒に食べに行く日が決まってしまった。
「お父さん!みーちゃん今日ね、デートだって!」
父修一はガシャン!と持っていた茶碗をテーブルの上に落とした。
「それ…ホントなの?美麗が、俺の美麗が男と…?」
「もう!危ないわねぇ。お父さん!そういうのウザいって言うのよ!みーちゃんにもやっと春が来たわね~、今日の夜はちらし寿司にしよっかしら?フフフ」
なんとか着やせして見える服を選んで、待ち合わせの場所に行った。
山川さんはすでにその場所に立っていた。背の高いイケメンだ、かなり目立っている。
あの人にお待たせしましたって声かけるの罰ゲームくらい厳しくない…?
すると山川さんが顔を上げて、私を見つけると真っ直ぐこちらに向かってきた。ニコニコしている。
「岡本さん…今日はありがとう、無理言って付き合ってもらって」
近くに寄れば寄るほど私服のイケメンに動悸がする。それになんかフワッと柑橘系のいい匂いがした。
「いえ、こちらこそ、お誘いありがとうございます」
じゃあ行こうかと並んで歩き始める。もうイケメン男子と歩くなんて最初で最後かも知れない。それなら楽しんでしまおう。
その日は3店舗を回ろうと二人で計画していた。
1店舗目から山川さんはものすごく食べた。
男の人と食事なんて生まれて初めてで、男の人がどれくらい食べるのかまったくわからない。
家では、お父さんと私はいつまでも食べている。そして似たような体型になっている。それを間近で見ている裕太は、こんなデブになりたくないと食べる量を調整し、筋トレを始めた。
山川さんはそこそこの厚さのカツサンド3つとお目当てのシフォンケーキを食べた。
それを見たら私も一気に食欲が増し、この店で大人気のシフォンケーキを3種類とも食べた。
それからあと2店舗も同じ感じで、山川さんはどの店でもモリモリと食べた。
「山川さん、結構食べる方なんですね」
「え?そう?男ならこれくらいは食べると思うよ?岡本さんももっと食べたら?全然食べてないじゃん」
そう言われるとそうかと思い、いつものペースで食べた。
スイーツを撮影して食べて、その感想を話して、会社の話もして、渡部さんと同期だということも聞いた。
私の体型で迷惑かけちゃうかなと思ってたことも忘れて、楽しい時間を過ごしていた。
「ねえ、イケメンがあんなマシュマロマンと一緒にいて残念過ぎない?」
「まさか妹でしょ?彼女とか無理だって!」
あー……やっぱり……私は良いけど、山川さんに聞こえるように言わないで欲しい…!お願い…
「美麗、美味しい?今日も可愛いね?」
山川さんが大きめの声で突然そう言うと、私のほっぺを指で撫でた。
……へ?
ピシャッと固まる私に、クスクスと笑い続ける山川さん。
すぐにその店を出ることにした。
「岡本さんごめんね、勝手に名前呼んで触ったりして。なんかムカついて」
「あっ、いや大丈夫です、なんかすみません私のせいで」
山川さんは少し考えた顔をすると、座ろうかと最近出来たオシャレな公園のベンチに座った。
「岡本さん、なんか色々気にしてるみたいだけど、どうしてかなって思って」
そう言われても、今日はこの体型を気にしないではいられなかった。
自分で作り上げたこのぽっちゃりワガママボディ、人生の途中でどうにかすることだってできたのに…。
案の定、山川さんにもご迷惑をかけてしまった。
「すみません私、こうなると何となくわかっていてお誘いを受けて…やっぱりご迷惑おかけしてしまって」
「ごめん、岡本さんが気にしてることを俺が違うよって言うのは間違ってるな…俺は周りのことはどうでもいいかな、今日は俺が岡本さんと食事したくて誘ったんだから。それは知ってて欲しいかな」
「…はい、わかりました」
沈黙が続いてどうしようかと山川さんをチラッと見ると、私をジッと見ていた。
えっ!?なに?なんだろう?わからない、どうすればいいの!?
「岡本さんて彼氏とか好きな人とかいないの?」
い、いるわけないです!きっちり同じ時間に家に帰って、ダラダラしてるだけの未だに実家暮らしの女です……
「い、いません、いたことないです」
「良かった、あのさ突然だと思うかもしれないけど、俺と付き合って欲しいんだ、いいよね…?」
え?へ?付き合う… 私が?
いいよね!?……とは?
いいよね?って、もうオッケーしろってこと!? 高度すぎる!
「あ、あの、私、…どうすればよいか、その…」
「はいって言ってくれればいいよ?」
「は、はい……」
「よしっ!良かったーぁ……!ありがとう!これからよろしくね?あ、それでさ、さっきもどさくさに紛れて名前呼んじゃったけど、これから名前で呼んでいいかな?」
なにこの展開!?ついて行けない!早い早い…!私、山川さんと付き合うことになって、そして私を名前で呼ぶと…
「はい…」
「良かった、俺のことも名前で呼んで?はると」
山川さんが、はい続けてどうぞという顔で見ている。
「…はると?」
「よし!じゃあ美麗?行こうか」
山川さんはそう言って立ち上がる時に、私のむちむちの手を掴んだ。嫌じゃない?と聞かれたが、嫌ではないが握っている間中、ずっとその私の手をモミモミしていた。
それから有名コーヒー店でコーヒーを飲みながら、お互いのことを色々話した。その間、山川さんはずっと私の手を掴んだままモミモミしていた。どうしたらよいかまったくわからないから、されるがままにしていた。
帰ることになり、家まで送ると言われそれはさすがに申し訳ないと思っていたら、デートの帰りはそれが当たり前と言われ、恋愛初心者の私はうなずくしかなかった。
家に着くと今度は、ご両親に挨拶したい、と言う。それも戸惑っていると、ここまで送って顔も出さず帰るのは不誠実だからと言われ、家に入り玄関からお母さんを呼ぶと、
「おかえりー、楽しかっ…!…あら!?あらやだ!ちょっとお父さん!お父さん来て!」
お母さんが慌ててお父さんを呼ぶ。はぁ、動悸が収まらない……。
「どうしたの、美麗が帰ってきた……ひっ!」
お父さんのこの驚いた顔は一生忘れないと思う。
「初めまして、突然申し訳ありません。どうしてもご挨拶させていただきたくて、私は美麗さんと同じ職場の山川遥翔といいます。美麗さんと仲良くさせていただいております。今後も食事に誘ったり、こうして送ってきたりすることがありますので、ご挨拶しておこうと思いまして」
山川さんは柔らかい笑顔で、終始穏やかな口調で私の両親に挨拶していた。
お父さんは、ああとか、はぁしか言わず、お母さんが、
「まあそうですか!それはご丁寧にありがとうございます。私たちの大切な娘ですので、よろしくお願いしますね」
と言い、お母さんが上がっていってというと、今日は突然なので帰るが、また近いうちにご挨拶に来ますと言って山川さんは帰っていった。
「やだー!みーちゃん、どこであんなイケメンと出会ったの~!?それにあんな風にご挨拶してもらっちゃって、いいとこのお坊ちゃんなんじゃないの?」
山川さんのご両親は3年前に車の事故で二人とも亡くなってしまったそうだ。兄弟もいないから、一人なんだと言っていた。
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