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数週間ぶりに目覚めた婚約者は、全くの別人へと変貌していた・・・。
(はあー、ここにきて益々複雑化しちゃってる気がする)
ベルーラは進展を見いだせず、頭を抱え大きな溜息を吐いた。そんな様子を一瞥しながら、ノアはハーブティーを淹れ、テーブルにそっと置く。ふわりと林檎の優しい香りが広がり、迷宮に迷い込んだベルーラの思考を少し和ませてくれた。
「お嬢様、大丈夫ですか?あまり眠れていなかったみたいですが・・・」
ノアの心配そうな眼差しを受け、ベルーラは力のない笑みを浮かべた。
「心配かけてごめんね。でもまあ、正直参ってるは参ってる。向こうが私のことを覚えてないってことは、婚約解消のことも忘れちゃってるわけで・・・。今後、どうすればいいのか」
『ベルーラ嬢のことは本当に大事に想っていたと思うんだ。じゃなきゃ、忘れているはずなのに、キミといるだけで胸がこんなに高鳴るわけがない』
・
・
・
(きっと・・・あれは、記憶の混濁。本来はマーヴェル様に向けられていた感情を、記憶を失ったせいで“婚約者の私”だと勘違いしてるだけ)
記憶のないキリウからの言葉に、信憑性は低いとわかっていても、どこか胸の奥がざわついた。
“もしかしたら・・・”そんな小さな淡い期待が一瞬だけ頭をよぎる。けれど結論はいつも同じで、どう転んでも良い結果は浮かばず、気持ちはどんどん沈んでいった。
(私だけが悶々としても、現状は変わらないか)
べルーラは一旦気持ちを切り替えようと、ハーブティーを口にし、一息ついた。
「そろそろアカデミーの学期も始まるし、慌ただしくなるわね。その前に、気分転換に王都へでも出かけてみようかしら」
「それは名案です!!そういえば今、中央区の外れでスプリングマルシェ、というイベントが開催されているみたいなんです。様々な催し物はもちろん、パフォーマンスショーや珍しい飲食もあるようですし、行ってみましょう!美味しいものをいっぱい食べたり飲んだりすれば、沈んだ心も一気に回復ですっ!!!」
ベルーラのさりげない一言に、ノアは目を輝かせ、身振り手振りを交えて熱心に語り始めた。その様子に、ベルーラは思わず笑みを零した。
「ふふ、そうね。たまには気晴ら—「ベルーラ様、よろしいでしょうか?」
言いかけた刹那、扉を軽く叩く音とともに、侍女の声が部屋の外から聞こえてきた。べルーラが許可を与え扉が開くと、少し不思議そうな表情をした侍女が立っていた。
「キリウ様がお見えでございます。どうぞ、エントランスまでお越しくださいませ」
「・・・はっ!?なんでッッ?」
キリウが何の前触れもなくモーリス邸を訪れることは、これまで一度もなかった。その予想外の訪問に、彼女の顔には驚きと戸惑いが入り混じっていた。
ふと、隣にいたノアに目を向けると、ノアもまた同じ気持ちだったのか、困惑した目でベルーラを見返してきた。
「と、とりあえずお待たせしては失礼ですので、エントラスへ向かいましょう」
「そ、そうね」
困惑し、その場に立ち尽くすベルーラに、ノアがやや促すように声をかけた。二人はようやく動き出し、急ぎ足で部屋を後にすると、キリウの待つエントランスへ向かった。
☆☆☆
「昨日の今日でどうかとは思ったが、君の顔がどうしても見たくて来てしまった。約束もなく訪ねてしまって、本当にすまない。でも、べルーラ嬢に会えば何か思い出せる気がしたんだ」
「そんな、謝らないでください。今日は特に用事もなくて、暇を持て余していたんです。だから、私もキリウ様にお会いできて嬉しいです」
ひとまず客室にキリウを通したベルーラは、何度も頭を下げられ困惑しつつも、問題ないことを伝えた。
やはり、以前の彼とは違う、柔らかな雰囲気に戸惑いながらも、とりあえず愛想笑いを返した。そんなベルーラの言葉や仕草に、事情を知らぬキリウは安堵から表情を緩め、彼もまた笑みを滲ませた。
(はあ・・・どうすればいいのかしら)
今まで味わったことのない穏やかな空気にベルーラは戸惑い、困惑していた。相変わらず会話は上手くいかず、それでもどうにか糸口を探そうと模索する。
(だめだわ、何を話せばいいのか、わかんなくなってきた)
ひとまず、心を落ち着かせようと、ベルーラは淹れたての紅茶を口に運んだ。キリウは、そんなベルーラをじっと見ながら静かにカップを置き、ふいに提案を口にする。
「もしよければ、今からモーリス邸の庭園を散策したいんだ。子どもの頃、何度かここの庭園に出入りしたことがあると、自邸の者から聞いてね」
「庭園を散策・・・ですか?」
「ああ、きっと昔はベルーラ嬢と遊んでいたのかな、なんて思ったんだ。一緒に歩いたり眺めたりすれば、何か思い出せるかもと期待しているんだが」
「そ、そうですね。とてもよい考えだと思います」
( んー・・・遊んでいたのはお兄様で、私とはほとんど交流なかったんだけどなあ)
そんなことを考えつつ、ベルーラはキリウの提案を受け入れた。ノアたち使用人に庭園へ出ることを伝えると、皆は急いで準備を始めた。
先ほどと同じように、ぎこちない会話を続けていると、ほどなくして、客間の扉をノックする音が響いた。
ノアから準備が整ったことを知らされると、“待ってました”と言わんばかりに、ベルーラは庭園へ向かおうと立ち上がった。
「キリウ様、では早速庭園へご案内いたしますわ」
「あ、ちょっと待って」
べルーラが扉へ向かおうと一歩踏み出した瞬間、キリウが歩みを止めるよう声をかけた。
「できれば、二人きりで散策したいんだが・・・だめかい?」
「へっ?ふたり、きり・・・ですか?」
頭にもないことを急に提案され、ベルーラは一瞬固まってしまった。その様子にノアは慌てて、キリウに気付かれないようそっと裾を引く。
我に返ったベルーラが視線をキリウに戻すと、そこにはまるで仔犬のように甘える目で返事を待つキリウが、こちらを見ていた。ベルーラは、正直気が進まなかったが、表に出さないように、無理に笑顔を作って応えた。
「いいえ、問題ございませんわ。正直、そんなふうに言われたのは初めてで、ちょっと驚いてしまいましたけれど・・・。でも、キリウ様と一緒に過ごす時間が、さらに楽しく有意義なものになりそうで嬉しく思います」
「よかった、じゃあ早速行こう!」
「ッ!?」
その瞬間、キリウの表情がぱっと弾み、戸惑うベルーラの手を取ると、迷う間もなく部屋から駆け出してしまった。
「お、お二人ともお待ちくださーいっっ」
その様子を見て、慌てるようにノアも急いで後を追った。
(はあー、ここにきて益々複雑化しちゃってる気がする)
ベルーラは進展を見いだせず、頭を抱え大きな溜息を吐いた。そんな様子を一瞥しながら、ノアはハーブティーを淹れ、テーブルにそっと置く。ふわりと林檎の優しい香りが広がり、迷宮に迷い込んだベルーラの思考を少し和ませてくれた。
「お嬢様、大丈夫ですか?あまり眠れていなかったみたいですが・・・」
ノアの心配そうな眼差しを受け、ベルーラは力のない笑みを浮かべた。
「心配かけてごめんね。でもまあ、正直参ってるは参ってる。向こうが私のことを覚えてないってことは、婚約解消のことも忘れちゃってるわけで・・・。今後、どうすればいいのか」
『ベルーラ嬢のことは本当に大事に想っていたと思うんだ。じゃなきゃ、忘れているはずなのに、キミといるだけで胸がこんなに高鳴るわけがない』
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(きっと・・・あれは、記憶の混濁。本来はマーヴェル様に向けられていた感情を、記憶を失ったせいで“婚約者の私”だと勘違いしてるだけ)
記憶のないキリウからの言葉に、信憑性は低いとわかっていても、どこか胸の奥がざわついた。
“もしかしたら・・・”そんな小さな淡い期待が一瞬だけ頭をよぎる。けれど結論はいつも同じで、どう転んでも良い結果は浮かばず、気持ちはどんどん沈んでいった。
(私だけが悶々としても、現状は変わらないか)
べルーラは一旦気持ちを切り替えようと、ハーブティーを口にし、一息ついた。
「そろそろアカデミーの学期も始まるし、慌ただしくなるわね。その前に、気分転換に王都へでも出かけてみようかしら」
「それは名案です!!そういえば今、中央区の外れでスプリングマルシェ、というイベントが開催されているみたいなんです。様々な催し物はもちろん、パフォーマンスショーや珍しい飲食もあるようですし、行ってみましょう!美味しいものをいっぱい食べたり飲んだりすれば、沈んだ心も一気に回復ですっ!!!」
ベルーラのさりげない一言に、ノアは目を輝かせ、身振り手振りを交えて熱心に語り始めた。その様子に、ベルーラは思わず笑みを零した。
「ふふ、そうね。たまには気晴ら—「ベルーラ様、よろしいでしょうか?」
言いかけた刹那、扉を軽く叩く音とともに、侍女の声が部屋の外から聞こえてきた。べルーラが許可を与え扉が開くと、少し不思議そうな表情をした侍女が立っていた。
「キリウ様がお見えでございます。どうぞ、エントランスまでお越しくださいませ」
「・・・はっ!?なんでッッ?」
キリウが何の前触れもなくモーリス邸を訪れることは、これまで一度もなかった。その予想外の訪問に、彼女の顔には驚きと戸惑いが入り混じっていた。
ふと、隣にいたノアに目を向けると、ノアもまた同じ気持ちだったのか、困惑した目でベルーラを見返してきた。
「と、とりあえずお待たせしては失礼ですので、エントラスへ向かいましょう」
「そ、そうね」
困惑し、その場に立ち尽くすベルーラに、ノアがやや促すように声をかけた。二人はようやく動き出し、急ぎ足で部屋を後にすると、キリウの待つエントランスへ向かった。
☆☆☆
「昨日の今日でどうかとは思ったが、君の顔がどうしても見たくて来てしまった。約束もなく訪ねてしまって、本当にすまない。でも、べルーラ嬢に会えば何か思い出せる気がしたんだ」
「そんな、謝らないでください。今日は特に用事もなくて、暇を持て余していたんです。だから、私もキリウ様にお会いできて嬉しいです」
ひとまず客室にキリウを通したベルーラは、何度も頭を下げられ困惑しつつも、問題ないことを伝えた。
やはり、以前の彼とは違う、柔らかな雰囲気に戸惑いながらも、とりあえず愛想笑いを返した。そんなベルーラの言葉や仕草に、事情を知らぬキリウは安堵から表情を緩め、彼もまた笑みを滲ませた。
(はあ・・・どうすればいいのかしら)
今まで味わったことのない穏やかな空気にベルーラは戸惑い、困惑していた。相変わらず会話は上手くいかず、それでもどうにか糸口を探そうと模索する。
(だめだわ、何を話せばいいのか、わかんなくなってきた)
ひとまず、心を落ち着かせようと、ベルーラは淹れたての紅茶を口に運んだ。キリウは、そんなベルーラをじっと見ながら静かにカップを置き、ふいに提案を口にする。
「もしよければ、今からモーリス邸の庭園を散策したいんだ。子どもの頃、何度かここの庭園に出入りしたことがあると、自邸の者から聞いてね」
「庭園を散策・・・ですか?」
「ああ、きっと昔はベルーラ嬢と遊んでいたのかな、なんて思ったんだ。一緒に歩いたり眺めたりすれば、何か思い出せるかもと期待しているんだが」
「そ、そうですね。とてもよい考えだと思います」
( んー・・・遊んでいたのはお兄様で、私とはほとんど交流なかったんだけどなあ)
そんなことを考えつつ、ベルーラはキリウの提案を受け入れた。ノアたち使用人に庭園へ出ることを伝えると、皆は急いで準備を始めた。
先ほどと同じように、ぎこちない会話を続けていると、ほどなくして、客間の扉をノックする音が響いた。
ノアから準備が整ったことを知らされると、“待ってました”と言わんばかりに、ベルーラは庭園へ向かおうと立ち上がった。
「キリウ様、では早速庭園へご案内いたしますわ」
「あ、ちょっと待って」
べルーラが扉へ向かおうと一歩踏み出した瞬間、キリウが歩みを止めるよう声をかけた。
「できれば、二人きりで散策したいんだが・・・だめかい?」
「へっ?ふたり、きり・・・ですか?」
頭にもないことを急に提案され、ベルーラは一瞬固まってしまった。その様子にノアは慌てて、キリウに気付かれないようそっと裾を引く。
我に返ったベルーラが視線をキリウに戻すと、そこにはまるで仔犬のように甘える目で返事を待つキリウが、こちらを見ていた。ベルーラは、正直気が進まなかったが、表に出さないように、無理に笑顔を作って応えた。
「いいえ、問題ございませんわ。正直、そんなふうに言われたのは初めてで、ちょっと驚いてしまいましたけれど・・・。でも、キリウ様と一緒に過ごす時間が、さらに楽しく有意義なものになりそうで嬉しく思います」
「よかった、じゃあ早速行こう!」
「ッ!?」
その瞬間、キリウの表情がぱっと弾み、戸惑うベルーラの手を取ると、迷う間もなく部屋から駆け出してしまった。
「お、お二人ともお待ちくださーいっっ」
その様子を見て、慌てるようにノアも急いで後を追った。
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