婚約解消(予定)をするはずだった婚約者からの溺愛がエグいです

なかな悠桃

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―――――――――――――――――――――――――――
いつの間にか、部屋に満ちていた光が静かに消え、薄闇がゆるやかに広がっていた。

キリウはベルーラの傍らに身を寄せると彼女をシーツに沈め、包み込むように抱き締めた。
キリウの手が優しくべルーラの髪を撫で、口づけをされるたび、呼吸は静かに乱れ、部屋の空気がわずかに熱を帯びていった。

そのたびにベルーラは息をひそめ、込み上げる熱を必死に押さえ込もうとした。けれども、抑えきれぬ感情が微かな声となって漏れ出し、肩が小さく震えた。

「あ、ふッ・・・んん、あァッ・・・」

ベルーラのはだけた制服のシャツからはすでに抜き取られたランジェリーが寝台の下に落ちていた。零れそうな胸元が、ベルーラの小さな抵抗に合わせて揺れ、その光景がキリウの理性を微かに乱した。

「・・・美味しそう」

「やッ、んんっ・・・!あ、吸っちゃ、んん、だ」

キリウは、淡く色づいた先端に舌を這わせ、クニクニと弄びながら舐め上げる。べルーラから漏れ出る色香が濃くなり、さらにキリウを欲情させた。大きく膨らんだ乳房を口に含み、強く吸い上げたり、甘噛みしたりと鬱屈した欲望を吐き出した。

そんなキリウから与えられる刺激は、今まで味わったことがなく、べルーラは身体を大きく痙攣させた。

(どうしよう・・・どうしよう・・・)

記憶を失ったキリウから、これまでに幾度となく熱を向けられてきた。だが、今日ばかりは、その想いがさらに深く、官能的なものへ変わるとは夢にも思わなかった。

つい数カ月前までは、手すら触れたことのなかった相手から快楽を受けている。でもどこかで、今この身に起こっていることが実は夢なのでは、と考えてしまう自分もいた。

「んッッ」

しかし時折、鎖骨や胸元、腹部、さらには腕や手首に微かな痛みが伝わるたび、ベルーラの意識はふっと現実へと引き戻される。心音が激しく胸を打ち、身体中に熱が巡った。

「ベルが忘れないためにもこうやって一つ一つおれを刻んでいくから」

「キリウさ、痛ッ」

まるで考えを見透かすかのように、キリウはベルーラの指先に触れた。左手の薬指にそっと口づけを落としたかと思えば、第三関節付近を強く噛み、鋭い痛みが彼女の身体に走った。

「今度、ベルーラに似合う指輪を買いに行こう。いや、せっかくだから、世界にひとつだけ・・・二人だけの特別なものにしようか」

赤みを帯びた薬指を、キリウの指先がそっと優しくなぞる。その光景にベルーラの鼓動は大きく高鳴った。キリウから向けられる瞳は、これまで以上の恍惚と執着が宿り、その表情からベルーラは視線を逸らすことができなくなっていた。

「キリ・・・んんッ!?ちょッ、」

キリウは無言で上体を起こすと、短く浅い呼吸を吐いた。ベルーラに跨るように膝立つと彼女の目の前でベルトを外し始めた。その仕草ひとつひとつにベルーラの鼓動は速まる。続けざまにトラウザーのファスナーをゆっくりと下ろす姿に色香が混ざり合い、ベルーラの意識をかすかに痺れさせた。

「おっ・・・!?」

生まれて初めて見る男性器の衝撃に言葉を失い、思わず瞬時に視線を逸らした。一瞬とはいえ、主張がわかるほど、硬く尖った屹立が存在感を出していた。

「俺だけじゃあ恥ずかしいから、ベルも脱いで」

「へっ?あ、や、それは・・・きゃっ」

キリウは、ベルーラが着衣していた全ての生地を手際よく引き離した。べルーラは恥ずかしさからすぐさま傍にあった肌触りのよい薄布を引っ張り包まれるよう身体を覆った。

「ダメだよ、それじゃあ何もわからない」

キリウは、容赦なくそれを剥ぎ取ると、ベルーラに覆い被さった。互いの心地よい素肌が密着し、ベルーラは不思議な感覚に襲われた。それと同時に、ベルーラの太腿の付け根あたりに硬く熱を帯びた塊が際どい場所を何度も掠めてきた。

「あぁ、本当に綺麗だ」

「や、やだ・・・やめ・・・んんッ」

キリウは、べルーラの唇を塞ぎ、舌でこじ開けるよう咥内へ挿入した。それと同時に、片方の手は柔らかく弾力のある乳房を揉み、時折硬くなった淡く小さな先端を指で摘んで弄んだ。

「やめ、て、あんッ!そ、れ・・・あッ、や、やだ・・・んんッ」

ベルーラは両手で必死にキリウの上半身を押しのけようとしたが、鍛え上げられた彼の身体にはまるで歯が立たず、逆に両手首を掴まれて身動きを封じられてしまった。

「だめ。俺に委ねて」

キリウの指先は、ベルーラの秘部をゆっくりとなぞり、そのたびにビリビリとした感覚に襲われる。ベルーラが気付かないうちに膣口からぬるぬるとした体液が滲み、その情景にキリウの思考はどんどん侵されていった。

「んっ・・・はッん・・・んんーッ」
(なんか・・・変なカン・・・・・・ジ)

「はあ、ヤバいな・・・これは」

キリウの引き締まった上半身は汗ばみ、呼吸も少しずつ荒くなっていた。ベルーラは虚ろな瞳でキリウの上半身に目をやると、彼の肌にはところどころに古い小さな傷跡が見受けられた。そのひとつひとつが、彼を取り巻く戦いの激しさを物語っていることを思い知らされた。

「傷・・・こんなにあったんですね」

「ん?あぁ、若い時のものだ。あの頃は弱くて・・・これでは誰も護れない、そう思って鍛錬に勤しんだもんだよ」

キリウの言葉に、ベルーラはなぜか彼の古傷に触れたいという欲求に駆られたが、腕を絡め取られているためそれは叶わなかった。

「キ、リウさ・・・ま、・・・?」

ベルーラの頬が熱に染まり、唇から漏れる吐息は艶を帯びていた。その様にキリウは目を細め、ベルーラの手首を解放すると淫靡な口づけをし、そのまま熱い舌を深く捩じ込み蹂躙していく。
絡み合う水音が鼓膜まで響き、互いの思考は思うように働かなくなっていた。

「はあ、はあ・・・あぁ、このままベルに包まれたら俺はどうなってしまうんだろう」

「うぅッ・・・あッ・・・んあッ♡」

キリウは、今にも爆発しそうなモノをベルーラの赤く熟れた入口にぐっと押し当てた。敏感になっている秘部への強い刺激が、べルーラの身体を何度も痙攣させた。初めての感覚に、細く淫らな声色と共に泪が溢れ、シーツに滲ませた。

「あッ、んぁッ・・・んッ、や・・・」

「綺麗だ・・・本当に」

「キ・・・リ、ウ様?」

気づくとキリウの身体がベルーラから離れていた。不意に、視線を下へ向けると両足を開かされべルーラの未知な場所をじっと見つめるキリウの姿があった。

「ちょっ!?な、な、な、」

べルーラは、あまりの衝撃に言語力を失い、身体をずらそうとした。しかし、すぐに足首を掴まれ動きを阻まれてしまった。抵抗を続けるベルーラをよそにキリウは、骨ばった長い指でテラテラと濡れ光る割れ目に沿って撫で上げた。

「んっ!んんっ、あッ・・・んあッ♡」

股下から聞こえるぴちゃぴちゃとした水音が、恥ずかしく、衝撃的だった。これ以上の羞恥に耐えられなくなったべルーラは、せめてもの自己防衛として枕を顔に乗せ、視覚と聴覚を遮った。しかし、そのせいで逆に触覚が研ぎ澄まされてしまい、無駄に感度が上がってしまった。

キリウは、右手でべルーラに触れながら、もう片方の手で自身を慰めるように扱く。

「はぁ、はぁ・・・」

次第にキリウから甘い吐息が漏れ出し、苦しそうな声色が寝室に溶けていく。キリウは、枕を取り上げると頬を紅潮させ、目に泪をたくさん溜めて睨みつけるべルーラの姿だった。そんな姿も今のキリウにとっては、情欲を高めるスパイスの一つになっていた。
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