婚約解消(予定)をするはずだった婚約者からの溺愛がエグいです

なかな悠桃

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意地悪く口元に笑みを浮かべ、凶器のような大きな塊をベルーラのぱっくり開いた膣口にあてがった。

「もしこのまま、に直接を沈めたら確実に孕ませてしまうな。いや、それはそれでありか。結婚が少し早まるだけだしな」

キリウは愉しそうに先端でベルーラの体液を纏わせ上下に動かす。粘液で濡れ光った鬼頭が、ベルーラの小さく膨れ上がった突起に刺激を与えてくる。

それでも、何とか僅かな理性を寄せ集め、抵抗するように必死に頭を振った。

「だ、だめですっ!それだけはっ!そんなことをしたらキリウ様の・・・いえスクヴェルク家の汚点になってしまいます」

ベルーラの必死な訴えにキリウは困った笑みを浮かべ、彼女の髪を撫でた。

「だったら約束して・・・俺から離れないって」

キリウは、まるで母親に甘える小さな子どものように、ベルーラの柔らかな胸元へ顔をうずめた。ベルーラには、彼がここまで自分に執着を見せる理由がわからなかったが、無意識にキリウの後頭部をそっと撫でた。

「これからもずっとキリウ様のお傍にいさせてください。だからそんな顔しないで。貴方は凛々しいお顔が似合っているんですから」

べルーラのその言葉に、キリウは甘えたような視線を向けた。

「・・・キスしてもいい?」

「はい」

散々有無も言わさずしてきたのに・・・なんて脳内で悪態をつきながらも、ベルーラが見上げるとキリウは、恥ずかしそうな表情を漏らしていた。そっと彼女を抱き寄せ、身体を寄せ合うようにして肌と肌が触れ合う。互いの扇情的な視線を絡め交わると、ゆっくりと唇が重なった。

優しく啄むような口づけは、何度も角度を変えていく。キリウは、べルーラの唇の隙間から舌先を侵入させると、隅々まで堪能するかのように歯列や咥内を丁寧になぞった。ひたすら舌を這わせ、ベルーラの甘い香りと味わいに満たされてゆく。

キリウはべルーラの舌を絡め取り吸い上げると、卑猥な水音が耳から脳へと伝わり全身を疼かせた。

「んッ、んっく・・・」

呼吸の仕方を忘れるくらいの口づけに、ベルーラは全身の熱を感じながら身を委ね、キリウの背に手を回した。指先でそっと辿ると、柔らかい肌の中にわずかに硬く凹んだ部分があり、触れるたびに違和感が伝わってきた。

(こんな大きな傷・・・いつの間に?結構ひどそうだけど)

無意識に指先で確かめるように触れていると、キリウは唇を離し、不機嫌そうに此方を軽く睨んできた。

「そんな煽るようなことしたらどうなるかわかってる?」

「え?え?私は何も・・・ただ、キリウ様の背中に触れただけで・・・えっ、きゃっ!」

べルーラは無理やり起こされると、四つん這いの姿勢にさせられた。何が起こっているかわからずにいると、臀部から股の付け根あたりに熱を帯びたモノが差し込まれたのがわかった。

腟内なかには挿入れない。ベルとの初めてはもっとロマンチックにしたいからね」

背後でキリウが何かブツブツ呟いていたが、正直今のべルーラにはそれどころじゃなかった。

(こ、この体勢って、動物同士のこ、こ、こ、交尾する時と同じじゃない!?)

キリウは硬く熱り立ったモノをべルーラの割れ目に沿って強く押し当て擦るように触れる。ベルーラの秘部に強い刺激が与えられ、そのたびに身体が痙攣し、快感が怒涛の如く押し寄せてきた。

「あ・・・ッ、あッ・・・」

「あぁ、ベル・・・気持ちいい」

律動は止めることなく、激しさが増していく。キリウの婀娜めいたような声色がベルーラの下腹部に直接響き、疼かせた。得体の知れない何かが込み上げ、勝手に腰が動いてしまう。羞恥と快楽の狭間でべルーラの脳内は溶け、何も考えられなくなった。

「はうッ♡あッ・・・ん!だ、だめッ、変に・・・なッ」

その瞬間、ベルーラの身体は大きく仰け反り、下腹部を震えさせ、絶頂を迎えた。全身が性感帯のようになり、少しでも触れられるだけで身震いした。

「はっ、俺も・・・くっ・・・んっ!」

キリウは、苦しそうに奥歯を強く噛み締めた。一気に感度が高まり先端が膨張していくのがわかった。と同時にキリウは、べルーラから陰茎を引き抜き、軽く扱くとびゅっ!、びゅっ!!と痙攣を起こしながら、ベルーラの臀部目掛けて濃い白濁を迸った。

(なん、か・・・お尻、あったかい・・・)

どろりとした温かい感覚が伝わりながらも、朦朧とした意識のべルーラには、何が起きているのか知る由もなかった。

「・・・なんか、ごめん」

冷静さを取り戻したのか、気まずそうな表情のキリウは、チェストから布を取り出すと臀部に付着した白濁を綺麗に拭い取った。べルーラはうつ伏せの姿勢でいると隣に座るキリウに頭を撫でられた。

「今、水差しと身体を拭く物を用意するから待ってて」

キリウは、未だ放心状態で無言のベルーラに声を掛けると、一旦寝台から離れた。

緊張と疲労、そして味わったことのない感覚から解き放たれた瞬間、全身にずしりと重みがのしかかり、ベルーラは声を出すことさえできなかった。

ただ、ぼんやりとした眼差しのまま、キリウの背を見つめた。そこには、何か鋭い刃物で切りつけられたような大きな傷痕が残っていた。色あせたその痕からしても、かなり昔に負った傷なのだとわかる。

(・・・あの傷・・・なんか・・・どこかで・・・あぁ思い出せ・・・な)

ベルーラは意識が遠のく中、心の奥底に小さな引っかかりを覚えながらも、重くのしかかる瞼に抗えず、ゆっくりと暗闇に沈んでいった。
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