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馬車に揺られること数時間、遠くに目的の城が見えてきた。今回、晩餐会に選ばれた会場は、かつて数代前の王が所有していた城。
一度火災に見舞われたものの、修繕と修復を重ねたことで古めかしさは失われ、今では洗練された造りへと生まれ変わっていた。
「早めに出たつもりでしたけど、混んでますね」
「あぁ、そうだな。一本道だし、こればっかりはどうしようもないな」
ひとまず城の敷地内には入ったものの、長い並木道が続いており、城の姿は見えるのに到着まではまだ時間がかかりそうだった。前方には、同じく招かれた貴族たちの馬車がずらりと並び、ゆっくりとしか進まなかった。
(やっと着いた・・・)
数十分かけ、漸く馬車は城の馬車寄せへと辿り着いた。ベルーラは裾を整えると、キリウの手を借りながら外へと降り立った。
城の内部へ辿り着いたベルーラたちは、キリウにエスコートされながら、案内役の導きに従って目的の会場へと向かった。胸の奥に緊張を抱えつつも、二人は静かに城の中へと歩を進めていく。
(うわ・・・やっぱり凄いわ)
城内を進む幅広の通路には深紅の絨毯が敷かれ、豪奢な雰囲気を漂わせていた。通路の壁には絵画が掛けられ、その手前には様々な彫刻がバランスよく並べられている。
しばらく歩くと、吹き抜けになった渡り廊下へと足を進める。そこは、中庭の中央には大きな噴水があり、その周囲には丁寧に剪定された木々と、色とりどりの薔薇が咲き誇っていた。そのあまりの美しさに、ベルーラは思わず息を呑んだ。
「こちらの中庭は、マーヴェル王女様が庭師と共に、丹精込めて造り上げたものです。国王陛下と王妃陛下もお忙しいため毎回というわけではございませんが、静養の際にはこの庭をご覧になるのを何よりの楽しみにされております」
(比べるなんて本当に失礼だけど・・・こんなに素晴らしいお庭を見たら、私のしていることって・・・)
案内役の説明に耳を傾けながらベルーラは、比べるべきではないとわかっていながらも、自分のしていることが急にちっぽけに思え、胸の奥に惨めさが込み上げてきた。
「確かに、ここは見事に手入れされてるけど・・・俺は、ベルが愛情込めて育てているモーリス邸の庭のほうが好きだな」
まるで心の中を見透かされたように、耳元でキリウに囁かれたベルーラは、一気に心拍が高まり、頬に熱が籠った。
「・・・ありがとうございます」
ベルーラは、あまりの緊張に小さく礼を言うのが精一杯で、頬の赤みに気づかれぬよう、そっとキリウから顔を逸らした。
「では、会場はこちらでございます。今宵はごゆるりと、心ゆくまでお楽しみくださいませ。何かございましたら、会場内の侍従までお申しつけください」
案内役から簡単な説明を受けたのち、二人は静かに会場の中へと歩を進めた。
「わあ・・・なんて華やかなの」
豪華なシャンデリアが天井から吊り下げられた、白と金を基調とする荘厳な大広間。白大理石の柱が並ぶ広間は二階まで吹き抜けになっており、金色の装飾がほのかに輝いている。奥の大窓には深紅のカーテンがかかり、その隙間から夕闇がぼんやりと滲んでいた。
会場の大ホールにはすでに多くの人々が集まり、笑い声と談笑があちこちで交わされている。国内でも名高い楽団の優雅な旋律が響く中、令嬢たちはパートナーとともに軽やかに舞い、会場は華やかな熱気に包まれていた。
「ベル、喉が渇いただろう。何か飲み物を取ってくるよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
キリウはベルーラの飲み物を受け取るため、給仕のもとへ向かった。一人残されたベルーラは、人の流れに巻き込まれぬよう、そっと壁際へ身を寄せた。
王女主催の晩餐会・・・やはり、あの日の記憶が嫌でもベルーラの脳にじわじわと蘇る。
(いや、あの日とは違うわ。だってキリウ様は今、私の傍にいる。・・・信じなきゃ)
不安を逃がすようにベルーラは頭を振り、人混みをかき分けながらキリウを探した。しかし、彼の姿は見つからなかった。
もし・・・また、キリウ様が・・・
数年前の自分の姿を重ね、足取りが重くなった。同時に心臓が苦しく脈がどんどん上がるような錯覚に襲われた。
(違うっ!あの時のキリウ様と今のキリウ様は違うじゃない)
すぐさま自分の考えを否定し、頭を小さく左右に振って払拭しようとした。それでも、嫌な汗がじわじわと額に滲み出てきた。
ハンカチで額の汗を拭い、再びキリウを探そうと身を反転させた瞬間、普段よりも重いドレスに足を取られ、思わず裾を踏んでしまった。
「わっ!!(転けるっっ!)」
そう思った矢先、重力に逆らうようにベルーラの腕が強く引かれ、地面に倒れ込むのを間一髪で免れた。
「あ、ありがとうございます。お見苦しいところをお見せせずに済みました」
ベルーラは、転倒を免れた安堵とともに、助けてくれた相手へ深く感謝の意を込めて頭を下げた。
「いえいえ、愛らしいご令嬢が怪我でもされたら大変だと思って。ふふ、気づいたら身体が動いてました。それより、お相手は?」
「え、その、今は飲み物を取りに行っておりまして・・・」
ベルーラの視線の先には、金糸のような髪を持つ青年貴族が静かに微笑んでいた。黒の燕尾服に紅い薔薇を飾り、翠の差し色が華やかさを添える。その瞳には余裕と遊び心が宿り、立っているだけで場の空気が華やぐようだった。
(なんか・・・この方、お兄様と同じ空気を感じてしまうわ)
自身の兄もきっと巧みにご令嬢たちの心へ入り込んでいるのだろう・・・そう思うと、無意識のうちに彼をじっと見つめていた。その瞬間、青年はベルーラの視線に気づいたのか、口元に小さな笑みを浮かべた。
「そんなに熱い視線を向けられたら、穴が開いてしまうよ」
その言葉で我に返ったベルーラは、無意識の失礼に気づき、慌てて頭を下げた。
「ご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません。ご挨拶が遅くなりましたが、私はモーリス家の長女、ベルーラ・モーリスと申します」
ベルーラがカーテシーをして名乗ると、青年は柔らかな笑みを返してくれた。
「ベルーラ嬢か、素敵な名前だね。こんなに綺麗なご令嬢、見かけたら絶対放っておかないのに。今まで気づけなかった自分が恥ずかしいよ」
過剰な褒め言葉に、ベルーラは困惑の色を浮かべ、静かに首を横に振った。
「そ、そんなやめてください。私、このような華やかな場が少し苦手で出席は控えていたんです。ただ今回は、王女殿下の主催ということで出席いたしましたが・・・」
「ふーん、なるほど。では、王女殿下に感謝しなくてはいけないな」
青年の手慣れた口調に困ったベルーラは、なんとか笑みを取り繕いながら視線を泳がせた。一旦、この場を離れようとベルーラは、一歩下がり青年から距離を取る。
「同行の者が心配いたしますので、そろそろ私──」
「ねえ、助けたお礼に僕と踊ってくれないかい?」
「え!?あ、ちょっ」
ベルーラがその場を離れようとした矢先、青年がその動きを遮った。彼は意味ありげに口角を上げると、そのままベルーラの腕を取り、どこかへ連れ出してしまった。
一度火災に見舞われたものの、修繕と修復を重ねたことで古めかしさは失われ、今では洗練された造りへと生まれ変わっていた。
「早めに出たつもりでしたけど、混んでますね」
「あぁ、そうだな。一本道だし、こればっかりはどうしようもないな」
ひとまず城の敷地内には入ったものの、長い並木道が続いており、城の姿は見えるのに到着まではまだ時間がかかりそうだった。前方には、同じく招かれた貴族たちの馬車がずらりと並び、ゆっくりとしか進まなかった。
(やっと着いた・・・)
数十分かけ、漸く馬車は城の馬車寄せへと辿り着いた。ベルーラは裾を整えると、キリウの手を借りながら外へと降り立った。
城の内部へ辿り着いたベルーラたちは、キリウにエスコートされながら、案内役の導きに従って目的の会場へと向かった。胸の奥に緊張を抱えつつも、二人は静かに城の中へと歩を進めていく。
(うわ・・・やっぱり凄いわ)
城内を進む幅広の通路には深紅の絨毯が敷かれ、豪奢な雰囲気を漂わせていた。通路の壁には絵画が掛けられ、その手前には様々な彫刻がバランスよく並べられている。
しばらく歩くと、吹き抜けになった渡り廊下へと足を進める。そこは、中庭の中央には大きな噴水があり、その周囲には丁寧に剪定された木々と、色とりどりの薔薇が咲き誇っていた。そのあまりの美しさに、ベルーラは思わず息を呑んだ。
「こちらの中庭は、マーヴェル王女様が庭師と共に、丹精込めて造り上げたものです。国王陛下と王妃陛下もお忙しいため毎回というわけではございませんが、静養の際にはこの庭をご覧になるのを何よりの楽しみにされております」
(比べるなんて本当に失礼だけど・・・こんなに素晴らしいお庭を見たら、私のしていることって・・・)
案内役の説明に耳を傾けながらベルーラは、比べるべきではないとわかっていながらも、自分のしていることが急にちっぽけに思え、胸の奥に惨めさが込み上げてきた。
「確かに、ここは見事に手入れされてるけど・・・俺は、ベルが愛情込めて育てているモーリス邸の庭のほうが好きだな」
まるで心の中を見透かされたように、耳元でキリウに囁かれたベルーラは、一気に心拍が高まり、頬に熱が籠った。
「・・・ありがとうございます」
ベルーラは、あまりの緊張に小さく礼を言うのが精一杯で、頬の赤みに気づかれぬよう、そっとキリウから顔を逸らした。
「では、会場はこちらでございます。今宵はごゆるりと、心ゆくまでお楽しみくださいませ。何かございましたら、会場内の侍従までお申しつけください」
案内役から簡単な説明を受けたのち、二人は静かに会場の中へと歩を進めた。
「わあ・・・なんて華やかなの」
豪華なシャンデリアが天井から吊り下げられた、白と金を基調とする荘厳な大広間。白大理石の柱が並ぶ広間は二階まで吹き抜けになっており、金色の装飾がほのかに輝いている。奥の大窓には深紅のカーテンがかかり、その隙間から夕闇がぼんやりと滲んでいた。
会場の大ホールにはすでに多くの人々が集まり、笑い声と談笑があちこちで交わされている。国内でも名高い楽団の優雅な旋律が響く中、令嬢たちはパートナーとともに軽やかに舞い、会場は華やかな熱気に包まれていた。
「ベル、喉が渇いただろう。何か飲み物を取ってくるよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
キリウはベルーラの飲み物を受け取るため、給仕のもとへ向かった。一人残されたベルーラは、人の流れに巻き込まれぬよう、そっと壁際へ身を寄せた。
王女主催の晩餐会・・・やはり、あの日の記憶が嫌でもベルーラの脳にじわじわと蘇る。
(いや、あの日とは違うわ。だってキリウ様は今、私の傍にいる。・・・信じなきゃ)
不安を逃がすようにベルーラは頭を振り、人混みをかき分けながらキリウを探した。しかし、彼の姿は見つからなかった。
もし・・・また、キリウ様が・・・
数年前の自分の姿を重ね、足取りが重くなった。同時に心臓が苦しく脈がどんどん上がるような錯覚に襲われた。
(違うっ!あの時のキリウ様と今のキリウ様は違うじゃない)
すぐさま自分の考えを否定し、頭を小さく左右に振って払拭しようとした。それでも、嫌な汗がじわじわと額に滲み出てきた。
ハンカチで額の汗を拭い、再びキリウを探そうと身を反転させた瞬間、普段よりも重いドレスに足を取られ、思わず裾を踏んでしまった。
「わっ!!(転けるっっ!)」
そう思った矢先、重力に逆らうようにベルーラの腕が強く引かれ、地面に倒れ込むのを間一髪で免れた。
「あ、ありがとうございます。お見苦しいところをお見せせずに済みました」
ベルーラは、転倒を免れた安堵とともに、助けてくれた相手へ深く感謝の意を込めて頭を下げた。
「いえいえ、愛らしいご令嬢が怪我でもされたら大変だと思って。ふふ、気づいたら身体が動いてました。それより、お相手は?」
「え、その、今は飲み物を取りに行っておりまして・・・」
ベルーラの視線の先には、金糸のような髪を持つ青年貴族が静かに微笑んでいた。黒の燕尾服に紅い薔薇を飾り、翠の差し色が華やかさを添える。その瞳には余裕と遊び心が宿り、立っているだけで場の空気が華やぐようだった。
(なんか・・・この方、お兄様と同じ空気を感じてしまうわ)
自身の兄もきっと巧みにご令嬢たちの心へ入り込んでいるのだろう・・・そう思うと、無意識のうちに彼をじっと見つめていた。その瞬間、青年はベルーラの視線に気づいたのか、口元に小さな笑みを浮かべた。
「そんなに熱い視線を向けられたら、穴が開いてしまうよ」
その言葉で我に返ったベルーラは、無意識の失礼に気づき、慌てて頭を下げた。
「ご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございません。ご挨拶が遅くなりましたが、私はモーリス家の長女、ベルーラ・モーリスと申します」
ベルーラがカーテシーをして名乗ると、青年は柔らかな笑みを返してくれた。
「ベルーラ嬢か、素敵な名前だね。こんなに綺麗なご令嬢、見かけたら絶対放っておかないのに。今まで気づけなかった自分が恥ずかしいよ」
過剰な褒め言葉に、ベルーラは困惑の色を浮かべ、静かに首を横に振った。
「そ、そんなやめてください。私、このような華やかな場が少し苦手で出席は控えていたんです。ただ今回は、王女殿下の主催ということで出席いたしましたが・・・」
「ふーん、なるほど。では、王女殿下に感謝しなくてはいけないな」
青年の手慣れた口調に困ったベルーラは、なんとか笑みを取り繕いながら視線を泳がせた。一旦、この場を離れようとベルーラは、一歩下がり青年から距離を取る。
「同行の者が心配いたしますので、そろそろ私──」
「ねえ、助けたお礼に僕と踊ってくれないかい?」
「え!?あ、ちょっ」
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