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基希のせいで、朝一に片付ける予定だった資料整理が遅れてしまったため、史果は急ピッチでパソコンのキーボードを叩いていた。あの後何とかオフィスに着き、自席に着くや否や上司からは基希に何か言われていたのか体調の心配をされ、隣の席の後輩からも「顔、赤いですけど熱でもあるんじゃないですか?」と心配される始末。
まさか“基希に昨日今日と、厭らしいことをされたので身体が辛いんです!!”なんて言えるわけもなく力ない笑いを浮かべ、やり過ごすしかなかった。
(そもそも、偽装なら人気のないところであんなことする必要ないじゃん!藤さんが何を考えてるのかほんと全く理解できない・・・まぁ、彼にとって私はきっと“体のいい動いて喋る玩具”位にしか見えてないんだろうな)
などとぼんやり考えていると「瀬尾さん、デザイン部の山田さんから内線一番に電話です」向かいの席の女性同僚から連絡を受け、自席にある受話器を取った。
「お疲れ様です、瀬尾です」
『瀬尾さん!どうなってんの?!今回の企画のゲーム、漫画家のヤマメ先生から昨夜メール来てて期日過ぎても連絡ないし、いい加減な仕事するなら今回は辞退するって送られてきてたんだけどどういうこと?!今回って、直接瀬尾さんがヤマメ先生とやり取りする話じゃなかったっけ?!』
(ヤバい!バタバタしてたからすっかり忘れてた!!)
「すみませんっ!!今から確認してヤマメ先生に直接連絡します!本当にすみませんでした!」
『頼むよ!この企画はヤマメ先生じゃないと合わないんだから』
受話器を切り、すぐさまヤマメ宛に連絡するもなかなか連絡が付かず一度時間を置くことにした。
「はぁー・・・」
(佐伯さんのことや藤さんのことがあったとは言え、仕事に支障きたすなんて最低だ・・・)
椅子の背もたれに凭れかけ先ほど言われた企画書の書類を引っ張り出し、内容をもう一度確認した。
この企画は、史果が初めて通った企画案件で、しかも今回イラストを担当してもらう予定のヤマメは今人気の漫画家兼イラストレーター、史果が最も大好きな作家の一人だった。他の企業からも引っ張りだこで忙しい中、史果は何度も足を運びお願いしてやっと了承してもらった人物だった。
「トラブル?」
持っていた書類をひょいっと取り上げられ振り向くと顎に手を置きながら書類に目を通す基希の姿が現れた。
「何でもありませんから」
冷静を装い取られた書類を取り返そうとするがなかなか手が届かない。その一方、基希は書類に目を通しながら難しい表情を見せた。
「ヤマメ先生ってルーズな人嫌うで有名だからなぁ。だから自分も絶対に締め切りまでに仕上げるし出来ないような仕事はまず受けない人だから・・・これ、かなりマズいんじゃない?」
その言葉に史果の表情は更に曇りがちになっていると基希は史果の腕を取り、席で書類のチェックをしていた上司に声をかけた。
「ちょっとトラブル発生したんで瀬尾と外出てきます」
基希は上司からの了承を得ると、そのまま史果と共にオフィスを後にした。
外に出ると朝の天気予報では晴れと伝えられていたはずなのに、空を見上げると今にも降り出しそうな濃い灰色が地上を覆い、史果は今の自身のようだと心の中で自嘲した。
「おいっ、何ボーッと突っ立ってるんだよ。行くぞ」
サッサと先に進む基希に荒てるように後ろから着いて行くが、何も策がない中どうするのか疑問に思って問い質そうとした。
「一体どうするつもりなんですか?!大体連絡つかないのに向かったって仕方ないじゃないですか」
「はっ?じゃあ向こうからの連絡あるまで待つのか?」
「そういうわけではないですけど、いきなり伺ってもご迷惑かもしれないし・・・」
「はぁー・・・とりあえず俺に任せて着いてこい」
何の答えも聞けず史果は、基希の背中を追いかけるように着いて行くしかなかった。
☆☆☆
「何故ここに・・・?」
ヤマメの元へ向かうのかと思ったが、何故かマニアが喜びそうな様々な種類のフィギュアや人気声優が出しているCD、コスプレ用品など多種多様の商品が並べられたショップへと連れて来られた。
「あれ?もっちゃん、久しぶりだねー♪」
陳列をしていた人物が基希に気づき、如何にも人の良さそうな小太りの男性店員がニコニコと笑みを浮かべ基希の元へと歩み寄ってきた。
「お久しぶりっス。この前頼んであった例のフィギュア入荷しました?」
「そうそう、丁度昨日入荷したから今日にでも連絡しようと思ってたんだよ」
男性店員は早速基希をバックヤードへ呼び、慌てるようにその後ろから史果も着いて行った。中へ入ると乱雑に置かれた品物の中から基希が頼んでいたであろう商品を手渡していた。
「今回は結構大変だったよー、これ生産数かなり少なかったから市場でもなかなか出回らなくてね」
「助かります。このシリーズ集めてるんだけど、このキャラだけ手に入んなくて」
二人が話す中、紙袋の中身をちらっと見ると中には当時流行った美少女戦隊のフィギュアの箱が入っていた。
「じゃあ代金はいつも通り振り込みで・・・あっ!あとコレなんだけど、会社で配信してるアイドル育成ゲームで声あててもらってる“はるるん”のサイン。あとはー、非売品のタオルとグラス。良かったら使ってよ」
そう言いながら基希は鞄から取り出し男性店員に渡すと目を輝かせ明らかに先ほどのテンションとは桁外れに上がったのが分かった。
「うわー、コレは嬉しいよー!!もっちゃんありがとー・・・って、後ろの女子は?」
先程から傍にいたのに今の今まで気づかれていなかったことに少しショックを受けていると基希は微笑しながら史果を紹介した。
「瀬尾史果、俺の後輩。此方はこの店の店長の金森さん、仕事以外でも俺が個人的にお世話になってる人」
「初めまして、瀬尾です」
「あっ、初めまして金森です・・・にしても、もっちゃんが社員とは言え、女の子連れてくるなんて珍しいね」
「あー、まぁ丁度一緒に外出る予定なったからついでにね。ってそろそろ行くかな、フィギュアありがとうございました」
基希は軽く頭を下げるとつられて史果も慌てて頭を下げた。
ショップを後にした二人は、またしても先へ行く基希に先生への手土産を購入したいことを伝えるが何故か拒否された。
「いやいや、手ぶらなんて流石に・・・」
「ヤマメ先生、食に対して執着ないから、持って行ったところで対応は変わんないと思うけど」
「だからって何も食べないわけではないですよね?それにアシの方たちだっていらっしゃるだろうし、もし先生が召し上がらないならアシさんたちに」
「んー・・・じゃあ、あそこ行こっか」
基希が辺りを見渡し史果に告げるとそこは、雑誌などで何度か取り上げられている有名なチーズケーキ専門店が建っていた。
「ヤマメ先生、チーズは好きだから」
史果と基希が店内に入ると休日よりはマシだが、平日でもそれなりの買い物客が購入するのに並んでいた。基希がどれにするか選んでいると女性店員はもちろん、周りの女性客も騒めき始めるが、一緒にいる史果には刺さるような視線を向けられた。史果はこの店内の空気に居心地が悪くなり急いで商品を選ぶと逃げるように店内を飛び出した。
(この人のイケメンオーラ何とかしてほしいよ・・・一緒にいるこっちの身にもなってよ)
短時間滞在しただけなのにドッと疲れ、深い溜息をつき歩いていると基希が急に立ち止まった。いきなり止まられたせいで後ろを歩いていた史果の顔が基希の背中に思いっきりぶつかった。
「着いたぞ」
「えっ?ここは・・・前に伺ったマンションじゃないんですが。引っ越しされたとか?」
「あー、あれは仕事場。まぁ普段もあっちにいること多いからそう思うのも仕方ないけど」
何故基希があまり接点がないはずのヤマメ先生の住居を詳しく知っているのか不思議に思いながらマンション内へ入っていく。が、オートロックのため部屋番号すら知らない史果は途方に暮れていると基希は迷うことなく暗証番号を入力しロックが解除される。
自動ドアが開き基希が颯爽と当たり前のように入って行く。その後ろを着いて行く史果は、益々脳内に?マークが増殖していく中、開いたエレベーターへ後を追うように乗り込んだ。
「あ、あのーふ・・・基希さんはヤマメ先生と親しいんですか?」
「親しいって言うか・・・あっ、着いたぞ」
エレベーターが止まる音が鳴り扉が開いた。基希がある部屋のドアの前に立ち玄関先にあるインターホンを押しながらスマホを取り出しどこかに電話をかけていた。
「さっき連絡したんだけど寝てた?着いたし勝手に入っていい?」
そう言うと数秒後、部屋のドアがゆっくり開き出てきたのは黒縁のメガネをかけ長い髪はボサボサ、服もどこのメーカーかもわからない上下オリーブカラーのジャージ姿。しかも、恐ろしい程の不機嫌そうな表情をした女性がドアから顔を覗かせた。
「何なのよ、こんなところまで。こっちは原稿明けで疲れてんだけど」
「悪かったって、涼香」
そう言うと基希は目の前の女性を抱きしめた。何が起きているのか全く理解できず、一歩下がって立ちつくす史果はその光景を茫然自失で見つめていた。
まさか“基希に昨日今日と、厭らしいことをされたので身体が辛いんです!!”なんて言えるわけもなく力ない笑いを浮かべ、やり過ごすしかなかった。
(そもそも、偽装なら人気のないところであんなことする必要ないじゃん!藤さんが何を考えてるのかほんと全く理解できない・・・まぁ、彼にとって私はきっと“体のいい動いて喋る玩具”位にしか見えてないんだろうな)
などとぼんやり考えていると「瀬尾さん、デザイン部の山田さんから内線一番に電話です」向かいの席の女性同僚から連絡を受け、自席にある受話器を取った。
「お疲れ様です、瀬尾です」
『瀬尾さん!どうなってんの?!今回の企画のゲーム、漫画家のヤマメ先生から昨夜メール来てて期日過ぎても連絡ないし、いい加減な仕事するなら今回は辞退するって送られてきてたんだけどどういうこと?!今回って、直接瀬尾さんがヤマメ先生とやり取りする話じゃなかったっけ?!』
(ヤバい!バタバタしてたからすっかり忘れてた!!)
「すみませんっ!!今から確認してヤマメ先生に直接連絡します!本当にすみませんでした!」
『頼むよ!この企画はヤマメ先生じゃないと合わないんだから』
受話器を切り、すぐさまヤマメ宛に連絡するもなかなか連絡が付かず一度時間を置くことにした。
「はぁー・・・」
(佐伯さんのことや藤さんのことがあったとは言え、仕事に支障きたすなんて最低だ・・・)
椅子の背もたれに凭れかけ先ほど言われた企画書の書類を引っ張り出し、内容をもう一度確認した。
この企画は、史果が初めて通った企画案件で、しかも今回イラストを担当してもらう予定のヤマメは今人気の漫画家兼イラストレーター、史果が最も大好きな作家の一人だった。他の企業からも引っ張りだこで忙しい中、史果は何度も足を運びお願いしてやっと了承してもらった人物だった。
「トラブル?」
持っていた書類をひょいっと取り上げられ振り向くと顎に手を置きながら書類に目を通す基希の姿が現れた。
「何でもありませんから」
冷静を装い取られた書類を取り返そうとするがなかなか手が届かない。その一方、基希は書類に目を通しながら難しい表情を見せた。
「ヤマメ先生ってルーズな人嫌うで有名だからなぁ。だから自分も絶対に締め切りまでに仕上げるし出来ないような仕事はまず受けない人だから・・・これ、かなりマズいんじゃない?」
その言葉に史果の表情は更に曇りがちになっていると基希は史果の腕を取り、席で書類のチェックをしていた上司に声をかけた。
「ちょっとトラブル発生したんで瀬尾と外出てきます」
基希は上司からの了承を得ると、そのまま史果と共にオフィスを後にした。
外に出ると朝の天気予報では晴れと伝えられていたはずなのに、空を見上げると今にも降り出しそうな濃い灰色が地上を覆い、史果は今の自身のようだと心の中で自嘲した。
「おいっ、何ボーッと突っ立ってるんだよ。行くぞ」
サッサと先に進む基希に荒てるように後ろから着いて行くが、何も策がない中どうするのか疑問に思って問い質そうとした。
「一体どうするつもりなんですか?!大体連絡つかないのに向かったって仕方ないじゃないですか」
「はっ?じゃあ向こうからの連絡あるまで待つのか?」
「そういうわけではないですけど、いきなり伺ってもご迷惑かもしれないし・・・」
「はぁー・・・とりあえず俺に任せて着いてこい」
何の答えも聞けず史果は、基希の背中を追いかけるように着いて行くしかなかった。
☆☆☆
「何故ここに・・・?」
ヤマメの元へ向かうのかと思ったが、何故かマニアが喜びそうな様々な種類のフィギュアや人気声優が出しているCD、コスプレ用品など多種多様の商品が並べられたショップへと連れて来られた。
「あれ?もっちゃん、久しぶりだねー♪」
陳列をしていた人物が基希に気づき、如何にも人の良さそうな小太りの男性店員がニコニコと笑みを浮かべ基希の元へと歩み寄ってきた。
「お久しぶりっス。この前頼んであった例のフィギュア入荷しました?」
「そうそう、丁度昨日入荷したから今日にでも連絡しようと思ってたんだよ」
男性店員は早速基希をバックヤードへ呼び、慌てるようにその後ろから史果も着いて行った。中へ入ると乱雑に置かれた品物の中から基希が頼んでいたであろう商品を手渡していた。
「今回は結構大変だったよー、これ生産数かなり少なかったから市場でもなかなか出回らなくてね」
「助かります。このシリーズ集めてるんだけど、このキャラだけ手に入んなくて」
二人が話す中、紙袋の中身をちらっと見ると中には当時流行った美少女戦隊のフィギュアの箱が入っていた。
「じゃあ代金はいつも通り振り込みで・・・あっ!あとコレなんだけど、会社で配信してるアイドル育成ゲームで声あててもらってる“はるるん”のサイン。あとはー、非売品のタオルとグラス。良かったら使ってよ」
そう言いながら基希は鞄から取り出し男性店員に渡すと目を輝かせ明らかに先ほどのテンションとは桁外れに上がったのが分かった。
「うわー、コレは嬉しいよー!!もっちゃんありがとー・・・って、後ろの女子は?」
先程から傍にいたのに今の今まで気づかれていなかったことに少しショックを受けていると基希は微笑しながら史果を紹介した。
「瀬尾史果、俺の後輩。此方はこの店の店長の金森さん、仕事以外でも俺が個人的にお世話になってる人」
「初めまして、瀬尾です」
「あっ、初めまして金森です・・・にしても、もっちゃんが社員とは言え、女の子連れてくるなんて珍しいね」
「あー、まぁ丁度一緒に外出る予定なったからついでにね。ってそろそろ行くかな、フィギュアありがとうございました」
基希は軽く頭を下げるとつられて史果も慌てて頭を下げた。
ショップを後にした二人は、またしても先へ行く基希に先生への手土産を購入したいことを伝えるが何故か拒否された。
「いやいや、手ぶらなんて流石に・・・」
「ヤマメ先生、食に対して執着ないから、持って行ったところで対応は変わんないと思うけど」
「だからって何も食べないわけではないですよね?それにアシの方たちだっていらっしゃるだろうし、もし先生が召し上がらないならアシさんたちに」
「んー・・・じゃあ、あそこ行こっか」
基希が辺りを見渡し史果に告げるとそこは、雑誌などで何度か取り上げられている有名なチーズケーキ専門店が建っていた。
「ヤマメ先生、チーズは好きだから」
史果と基希が店内に入ると休日よりはマシだが、平日でもそれなりの買い物客が購入するのに並んでいた。基希がどれにするか選んでいると女性店員はもちろん、周りの女性客も騒めき始めるが、一緒にいる史果には刺さるような視線を向けられた。史果はこの店内の空気に居心地が悪くなり急いで商品を選ぶと逃げるように店内を飛び出した。
(この人のイケメンオーラ何とかしてほしいよ・・・一緒にいるこっちの身にもなってよ)
短時間滞在しただけなのにドッと疲れ、深い溜息をつき歩いていると基希が急に立ち止まった。いきなり止まられたせいで後ろを歩いていた史果の顔が基希の背中に思いっきりぶつかった。
「着いたぞ」
「えっ?ここは・・・前に伺ったマンションじゃないんですが。引っ越しされたとか?」
「あー、あれは仕事場。まぁ普段もあっちにいること多いからそう思うのも仕方ないけど」
何故基希があまり接点がないはずのヤマメ先生の住居を詳しく知っているのか不思議に思いながらマンション内へ入っていく。が、オートロックのため部屋番号すら知らない史果は途方に暮れていると基希は迷うことなく暗証番号を入力しロックが解除される。
自動ドアが開き基希が颯爽と当たり前のように入って行く。その後ろを着いて行く史果は、益々脳内に?マークが増殖していく中、開いたエレベーターへ後を追うように乗り込んだ。
「あ、あのーふ・・・基希さんはヤマメ先生と親しいんですか?」
「親しいって言うか・・・あっ、着いたぞ」
エレベーターが止まる音が鳴り扉が開いた。基希がある部屋のドアの前に立ち玄関先にあるインターホンを押しながらスマホを取り出しどこかに電話をかけていた。
「さっき連絡したんだけど寝てた?着いたし勝手に入っていい?」
そう言うと数秒後、部屋のドアがゆっくり開き出てきたのは黒縁のメガネをかけ長い髪はボサボサ、服もどこのメーカーかもわからない上下オリーブカラーのジャージ姿。しかも、恐ろしい程の不機嫌そうな表情をした女性がドアから顔を覗かせた。
「何なのよ、こんなところまで。こっちは原稿明けで疲れてんだけど」
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