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パンパン、と乾いた肌がぶつかり合う音が聞こえる。

風呂場には肌がぶつかる音と、ルメアの甘ったるい喘ぎ声。


「あんっ! あっ、気持ち……! きもちぃ……ぃっ! あっ、あっ!!」


理性が完全に消し飛んだルメアは、どんどん快楽に溺れていく。

もう何回イってるのかも、分からない。

「あっ、当って……るっ! ひぅ! んんっ、はぁああっ!」

ゴリゴリ、とルメアの突き当たりに、南波斗の先端が当たる。
もうルメアには、身体に力が入らない。


「気持ちいいでしょ?」

まだルメアの中で、一回しかイってない南波斗は、苦しそうだった。

ばちゅん、ばちゅん、と水音を含んだ音が、風呂場に響く。


「うん、ぅ、ん……! 気持ち、い……!!」


意識が朦朧とする中、南波斗の声だけは、ルメアの頭の中に入ってくる。

「あ、く……っ! ル、メア……っ!」

南波斗がルメアの汗ばんだ身体に後ろから抱きつく。
ぎゅうっ、とルメアの手を握る。


「イく、イッ……ぐぅ……! 南波……斗ぉ! あんっ! イっ、ちゃう……!」


髪を乱しながら、ルメアは目を瞑る。
すると、南波斗はルメアほ中心部をぎゅうっ、と掴んだ。

「あ、ヒッ!? なん、で? あ"、ぁああっ!!」


「一緒に……イこ……う? ルメアっ……!」


そう言うと、ルメアはまた、何度も頷いた。
腰を振るスピードを速くして、自身を追い詰める。

「あっ、んっ……!」

「やぁああ……もっ、ダメ……! 南……波斗、イく……ぅううっ!!」


とうに限界を超えているルメアは、南波斗を見つめる。

「ん……お、俺も……イきそ……っ!」

繋がった場所からは、今までに聞いたことない音が鳴っている。

けれどそんな物も気にする余裕は、二人にはない。


「あっ、あっ……! ——んあぁああっ!!」


ビュクビュクぅ、とお互いが欲を吐き出す。


何度もイっているルメアは、もう透明だし、量も少なかった。
出すものが、もう残っていなかった。

南波斗は二回目だけであって、大量にルメアの腹の中に注ぎ込んだ。


ブルっと身体を震えさせるルメアを、南波斗が抱きしめる。

「は、ぁああ、ああぁぁああ…………」


ずるっ、と南波斗を抜こうとするルメアを、慌てて止める。


「待……って、まだイってる、から……」


ドプっ、ドプっ、と今出した精液を、ルメアの中に出し切る南波斗。

「あ、はぁああ…………ッ!」



ピュッ、ビュク……と最後まで出し切ると、南波斗はルメアの中から自身を抜いた。

ずりゅっ、と少量の精液と共に外に出た南波斗のは、ビクンっと震えた。


「……ルメア、意識ある?」


そう尋ねると、弱々しいルメアが頷いた。

まだ意識がトんでいないことを確認した南波斗は、孔子に二本、指を挿れた。


「あん……っ!」


ピクンッ、と身体を揺らしたルメアは、上半身を捻って、目を見開いた。

「え……また、ヤるの……?」


「もうヤらないよ。中出ししちゃったから、掻き出すんだ」


南波斗は一度指を抜いて、ルメアの腕を掴む。
「えっ?」

ぐいっと引っ張られ、南波斗の胸板に背中が当たる。


「ほら、よく見てて」


後ろから声をかけられて、ルメアの肩が飛び跳ねる。


「いつも、こうやって掻き出してるんだよ」


ルメアの足をガバッと広げ、ルメアにも見えるようにする。

「や、ぁん……恥ずかし……ぃ!」


ぐちょっ、と音がして、そのまますんなりと南波斗の指が入っていく。

ナカを引っ掻くように、二本の指が動く。


時々、前立腺を指が掠めていくから、ルメアの身体がビクビクと震える。

「ん……ほら、ここ」

「は、あん…………ヒッ、ぅ……ぁあ……」

ぐちょぐちょっ、と何回か指を曲げると、どぷッ、とルメアの中から沢山の白濁液が流れ出した。


「あっ、あっ…………や、これ、止まんな……っ!」


南波斗が吐き出した白い精液が、ルメアのお尻を伝って、湯に溶け込む。

けれど、その湯はいつの間にか真っ白になりかけていた。


「全部出して、ルメア」


そう、出さないとルメアが痛い目に合うだけだ。
こうやって『後処理』をしないと、次の日から、腹が痛くなるのだ。


「…………いい子、だね」


こぷっ、こぷっ……と最後まで精液を出し切ったルメアは、ポスッと南波斗の胸板に身体を預けた。

「つか…………れた……」


「無理させたね、ごめん」

南波斗が覚えている限り、ルメアは五回ほどイってるはずだった。


「……で、も…………気持ち……よか……」


かなり眠たそうなルメアは、最後まで言いたいことを言えず、そのまま寝落ちした。

「……おやすみ、ルメア」


ルメアの額にちゅっ、とキスをした南波斗は、ルメアの身体を横抱きして、バスルームから出た。


✩.*˚✩.*˚✩.*˚


ふわふわのタオルでルメアの身体を綺麗に拭いたら、南波斗のシャツを着させる。

寝ているから、抵抗することはない。

南波斗も素早く自分の身体を拭いて、またルメアを抱っこする。

「……眠……」

だんだん南波斗にも眠気が襲ってきた。


ベッドにまずルメアを寝かし、そのまま南波斗もベッドに潜り込む。


「…………おやすみ」







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