はあっ? いちいち僕を巻き込むんじゃねぇっ!

栞遠

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消毒

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とりあえず、暁人の担任にルイの家まで連れてってもらい、家の少し手前で下ろしてもらう。
「すごい家だな……」
「……貰ったんだよ……。家はどうでもいいから、暁人を運ぶの手伝ってくれ」
ルイはため息を吐きながら、車から出る。

すると担任も、エンジンを切って車から出てきてくれた。

後部座席でぐたーっとしている暁人の腕を掴んで、ルイは自分の肩に載せる。

同じように、担任は反対側を掴む。


まるで、グダグダに酔った酔っぱらいを2人がかりで運んでいる光景になった。

ルイは慣れた手つきで暁人を車から降ろす。

「んぅ……」

ぴくっと反応した暁人だが、またそのまま意識を失ったように反応しなくなった。
ルイはそのまま黙って、エントランスを抜け、エレベーターのボタンを押す。

「はぁ……結構ヤられたんだな……」
「そうだな……。犯人は誰なんだ……」
ため息をお互いに吐きながら、悪態をつきまくる。
ポーン、という音がした後、一階に到着したエレベーターが開いて、そこに乗り込む。
「誰って……」
担任の言い方に、ルイはさらに深いため息を零す。
ドアが閉まってルイの部屋に向かって登っていく。
「んなの、決まってんだろ」
「は?」
どうして分からないんだ、とでも言いたげな目で担任を見る。

すると、担任は、ぐぅ、と唸った。

「君は知っているのか?」

そう担任が尋ねた瞬間、エレベーターが開く。
全身の力が抜けきっている暁人は、両足を引きづっている。

まぁ、引きづってしまうのはしょうがない。


「知ってるよ……、暁人の彼氏だからな……」


そう。
知っているから、余計に辛いのだ。


絶対に、確実に、誰がなんと言おうと、アイツの仲間がどんだけカバーしても、暁人を無理やり犯した犯人は「永良」だ。


断言出来る。

そして担任には、正直に言うことを決めたルイ。



「…………同学年の、永良って男だよ」



「、は……?」


💫💫💫


やっとの思いでルイの部屋に入り、そのまま彼の寝室に向かう。
「ここが君の家……?」
「あぁ……まぁな。深いことは気にすんな」
説明なんかしてられるか。
面倒なんだから。

「よいしょ……」

二人で息を合わせて、暁人をベッドに寝かせる。

かなり身体を酷使されたのか、暁人の身体はボロボロだし、頬は赤く腫れていた。
きっと永良に叩かれたんだろう。

それに、暁人を見つけた時、暁人の尻からは永良の精液が溢れ出ていた。


何回、中出しされたのだろう。


ルイには全く分からないが、暁人がルイ相手にも怖がってしまうほど、犯されたんだろう。

「チッ……。あー……殺したくなってきた」

深く考えれば考えるほど、腹の底から、マグマのように沸騰した怒りが、せり上がってくる。

舌打ちをすると、横にいた担任が慌てふためく。

「こ、殺すのはダメだぞ」


「は? あんなクズの為にこの手を汚して犯罪者になるのは死んでも嫌だな」


とても冷たい顔で、にやぁっ、と笑うルイは、とてつもなく怖い。

きっと暁人が見たら、「怖いってば、ルイ」と言ってデコピンしてくるだろう。


「……と、いうか…………。犯人は永良って、本当なのか?」

ゆっくりと寝室から出ていく二人。
暁人には、ゆっくり休んで貰いたい。


部屋を出て、ほとんど物も置いていない広いリビングに向かう。
そのまま椅子にルイが座り、目の前を指さす。
「?」
「座れ。話してやるよ」
ルイの目の前の椅子に、担任を座らせる。

さぁて……。



暁人、ごめんな。

全部、話すことにするよ……。

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