24 / 108
10 姫とマスター
しおりを挟む
「相変わらず短気だね、エリス。でも、きれいになった」
レイは目を細めて女の顔を見つめ、そんな台詞を口にした。
女の表情と変わらぬくらい冷たい微笑を顔に張り付けたまま。
女が声もなく固まってしまったのを見て、つかんでいた手を離す。
「ここが誰かの指定席になってることは聞いたけど、銃を突き付けて脅さなくてもいいだろう? 昔の常連がお気に入りの席を懐かしむほんのしばらくぐらい、見逃してくれても罰はあたらないと思うよ。
…でも、きみに歓迎してもらえないなら、ティア・ドロップを飲んだらすぐに出ていく」
女は、穴のあくほどレイの顔を凝視していた。
しばらく経つと、意思の強そうなキツい表情が崩れて、その瞳にみるみる涙が涌きあがった。うれしそうでもあり、怒ってでもいるかのような複雑な表情。頼りなさそうに揺れるまなざし。
士官からひとりの女に戻ったエリザベスが口を開きかけるのを、レイが小さく片手で制した。
「違うよ。俺は阿刀野レイだ」
エリスと呼ばれた女はハッと息を呑み、かすかにうなずいた。
さすがに連合宇宙軍の士官である。その言葉にピンときたのだ。レイの身元を明かすわけにはいかないことを。
連合宇宙軍に属しているなら、エリザベスにはこの男を捉える義務がある。
両目に浮かんでいた涙を瞬きで隠し、鋭い口調のまま応えた。
「そうね。昔なじみだから、今夜は特別に許すわ」
その台詞に、店じゅうからブーイングの嵐がわき起こる。
「おい、姫。それはないんじゃないか」
「俺だって常連だぜ。なのに、有無を言わさず放り出された!」
「その席にこだわってたのは、姫だろ。見たこともない男に座らせていいのかよ」
エリザベスは、この男こそ、ここに座る権利を持つただ一人の男だと宣言したかった。この男がきっと戻ってくるからと信じて、誰にもこの席に座らせなかったのだと。
ブールジュがある限り、この席はこの男のものなのだ。
しかし、この男は連合宇宙軍だけではなく、コスモ・サンダーからも追われているおたずね者だ。
身元をばらすわけにはいかない。
「この男は、わたしの腕からいとも簡単に銃を取り上げたわ。油断していたわけでもないのに。だから、その強さに敬意を表する。ここを指定席にしている男も、この男になら一日くらい席を譲っても文句は言わないでしょう。
あんたたちも文句があるなら、わたしに挑んでみる?」
客たちを睨みつけながら挑発した。
みなは言葉にならないうなり声をあげ、レイは溜め息をついた。
「エリス。気持ちはうれしいけど、もう少し女らしい方が俺の好みだよ」
あまりに不謹慎な言葉に、バーテンダーがぎくりと固まった。
エリザベスはこれまで、客のこんな台詞を許した試しはなかったのだ。今度こそ、銃が発砲されるかもしれないと思ったのだ。
ところが。
バーテンダーの恐れとは裏腹に、エリザベスは銃に手をかけようともせず、「そうだったわね」とおとなしくレイの言葉にうなずいた。
「マスターに早く来るように言って」
客たちは「色男はトクだよな」とか「美男が姫の好みかい」とからかっている。
その言葉を耳にしたエリザベスは、内心、レイが切れやしないかと冷や冷やしていた。
横目でその落ち着かない様子を眺めていたレイが苦笑を浮かべる。
「これくらいで逆上したりしないよ。俺も苦労したから我慢強くなった」
リュウはどこが? と思ったけれど、それを口にするのはまずいとわかるくらいの分別は持ち合わせていた。
「そっちは、誰?」
リュウをあごで示しながらのエリザベスが問いかける。
「俺の弟、阿刀野リュウだ。いま、連合宇宙軍の士官訓練センターに通ってる」
へえ~という顔をしたエリザベスに、レイは次の質問を許さず、言葉を続けた。
「昔からおてんばなのは知っていたけど、なんで連合宇宙軍になんか入ったんだ? それも士官さまなんて。おそれ多くて近寄れないね」
「酷なことを言うもんじゃないぞ、レイモンド」
いつのまにかカウンターに入っていたマスターが、静かに諫めた。
「エリスがどれだけおまえさんを慕っていたか覚えているだろう。この娘はおまえさんにもう一度逢いたくて、消息を知るためだけに、宇宙軍の厳しい訓練に耐えてきたんだ。
しかも、士官になってからも、時間があるとこの店へ通ってくる。おまえさんが戻ってくるかもしれんと言い張ってな。…エリスの気持ちも少しは汲んでやれ」
白いものの混じる髪。穏やかな話しぶりに似合わない頑固そうな表情。
しっかり引き結ばれたくちもとに、笑みは浮かんでいない。
「久しぶりだね。くたばっちまったんじゃないかと心配してたけど、よかった。元気そうだ」
レイがしれっと言うのに、マスターは顔を歪めた。
「変わらんな。おまえさんには忠告も小言も無駄だというのを忘れとったよ。これだけ経った後で、ふらっと訪ねてくれたことに対して、わしらは感謝せんといかんようだな」
きつい嫌味である。さすがのレイも眉をひそめる。
「悪かったよ、マスター。長いこと消息不明でさ。でも、俺がこんな中央に近いところに来られるわけがないだろう。…ほんとは二度と来るつもりはなかったんだけどね、こいつを酒場に連れてく約束をして、思い浮かんだのがブールジュだった。どうしても、ティア・ドロップを飲ませてやりたくてね…」
レイは腕組みをしたまま冷ややかに見ているマスターをちろっと見上げた。
「わかったよ、そんな目で見なくてもいい。正直に言うよ。ほんとは俺がティア・ドロップを飲みたくなったんだ。この店で、この席に座って。昔を懐かしみながらね。これでいい?」
納得したのか、マスターはエリザベスを目で促し、カウンターの中に入らせた。
エリザベスがカウンター奥の扉を開き、琥珀色の液体が入ったクリスタルの瓶を大切そうに取り出す。普段は使わない複雑なカットが施されたグラスを二つ用意し、琥珀色の液体を注ぎ込む。
そして、リュウの前にそのグラスを置き、次に、無言でレイの前にぐっとグラスを突き出した。
グラスを受け取ったレイは、薄暗い店内の光に透かしてその琥珀色を眺めている。
「この輝き、この香り。夢に見たよ。マスター、いただきます」
レイは琥珀の液体に口を付けた。リュウもレイにならって、酒を口に含む。
ふわっとひろがる甘い芳香。まったりとした、まろやかな風味。
刺激の少ない口当たりのいい酒だった。酒のことなど少しもわからないリュウにも、確かにうまいと感じられるほどの。
レイは満足そうに目を閉じ、ふうっ、と深く息をついた。言葉が出ないようである。
「堪能してもらえたようで、なによりだ。おまえさんのために、無駄を承知で毎年取り寄せてたのが、ようやく日の目を見たってわけだからな」
マスターはふっと表情をやわらげ、初めてレイに笑いかけた。
笑顔になると、厳しかった顔付きが急に人なつっこくなった。
「それで、この青年が?」
「そう。阿刀野リュウ、俺の弟だ」
たったそれだけの会話で、マスターはすべてを理解した。
「エリス、今夜は店を閉めよう。キミもあがってくれていよ」
カウンターの中の二人にそう言ってから、マスターは客席に声をかけた。
静かな声なのに、誰も無視することができないような、断固とした口調であった。
「悪いが今夜は看板にする。この男はわしの昔の知り合いでね、一緒に飲みたくなった。その代わり、今夜の飲み代はわしのおごりだ」
マスターの言葉に客たちはしぶしぶ立ち上がる。常連客たちはお気に入りの酒場を出入り禁止にされたくはないものなのだ。
レイとマスターがどんな関係なのか勘ぐる客もあったが、正面切って文句を言うものはいない。詮索しても無駄だと知っているのだ。
マスターは船乗りたちの間で少しは名の知れた無法者だったのだ。もう、ずいぶんと昔のことになるが。
そんなこんなで、荒くれ者たちは、マスターの言葉に素直に従ったのである。
マスターのことをよく知るものは、レイがその頃の知り合いかもしれないと思ったのかもしれない。
「悪いねマスター、店まで閉めさせて。もう見知った顔なんていないんだから、そこまでしてもらう必要なかったのに」
少しも悪びれずにレイが謝る。
「ふん。気にもしとらんくせに。余計なことはいわんでいい」
ピシャリとマスターが言い返した。
「そうだった。マスターにはおべんちゃらは効かなかった」
レイが苦笑する。
こんなに愉しそうなレイは珍しいとリュウは思った。人嫌いというほどではないが、誰かと打ち解けた姿など見たことがなかったのである。
レイは目を細めて女の顔を見つめ、そんな台詞を口にした。
女の表情と変わらぬくらい冷たい微笑を顔に張り付けたまま。
女が声もなく固まってしまったのを見て、つかんでいた手を離す。
「ここが誰かの指定席になってることは聞いたけど、銃を突き付けて脅さなくてもいいだろう? 昔の常連がお気に入りの席を懐かしむほんのしばらくぐらい、見逃してくれても罰はあたらないと思うよ。
…でも、きみに歓迎してもらえないなら、ティア・ドロップを飲んだらすぐに出ていく」
女は、穴のあくほどレイの顔を凝視していた。
しばらく経つと、意思の強そうなキツい表情が崩れて、その瞳にみるみる涙が涌きあがった。うれしそうでもあり、怒ってでもいるかのような複雑な表情。頼りなさそうに揺れるまなざし。
士官からひとりの女に戻ったエリザベスが口を開きかけるのを、レイが小さく片手で制した。
「違うよ。俺は阿刀野レイだ」
エリスと呼ばれた女はハッと息を呑み、かすかにうなずいた。
さすがに連合宇宙軍の士官である。その言葉にピンときたのだ。レイの身元を明かすわけにはいかないことを。
連合宇宙軍に属しているなら、エリザベスにはこの男を捉える義務がある。
両目に浮かんでいた涙を瞬きで隠し、鋭い口調のまま応えた。
「そうね。昔なじみだから、今夜は特別に許すわ」
その台詞に、店じゅうからブーイングの嵐がわき起こる。
「おい、姫。それはないんじゃないか」
「俺だって常連だぜ。なのに、有無を言わさず放り出された!」
「その席にこだわってたのは、姫だろ。見たこともない男に座らせていいのかよ」
エリザベスは、この男こそ、ここに座る権利を持つただ一人の男だと宣言したかった。この男がきっと戻ってくるからと信じて、誰にもこの席に座らせなかったのだと。
ブールジュがある限り、この席はこの男のものなのだ。
しかし、この男は連合宇宙軍だけではなく、コスモ・サンダーからも追われているおたずね者だ。
身元をばらすわけにはいかない。
「この男は、わたしの腕からいとも簡単に銃を取り上げたわ。油断していたわけでもないのに。だから、その強さに敬意を表する。ここを指定席にしている男も、この男になら一日くらい席を譲っても文句は言わないでしょう。
あんたたちも文句があるなら、わたしに挑んでみる?」
客たちを睨みつけながら挑発した。
みなは言葉にならないうなり声をあげ、レイは溜め息をついた。
「エリス。気持ちはうれしいけど、もう少し女らしい方が俺の好みだよ」
あまりに不謹慎な言葉に、バーテンダーがぎくりと固まった。
エリザベスはこれまで、客のこんな台詞を許した試しはなかったのだ。今度こそ、銃が発砲されるかもしれないと思ったのだ。
ところが。
バーテンダーの恐れとは裏腹に、エリザベスは銃に手をかけようともせず、「そうだったわね」とおとなしくレイの言葉にうなずいた。
「マスターに早く来るように言って」
客たちは「色男はトクだよな」とか「美男が姫の好みかい」とからかっている。
その言葉を耳にしたエリザベスは、内心、レイが切れやしないかと冷や冷やしていた。
横目でその落ち着かない様子を眺めていたレイが苦笑を浮かべる。
「これくらいで逆上したりしないよ。俺も苦労したから我慢強くなった」
リュウはどこが? と思ったけれど、それを口にするのはまずいとわかるくらいの分別は持ち合わせていた。
「そっちは、誰?」
リュウをあごで示しながらのエリザベスが問いかける。
「俺の弟、阿刀野リュウだ。いま、連合宇宙軍の士官訓練センターに通ってる」
へえ~という顔をしたエリザベスに、レイは次の質問を許さず、言葉を続けた。
「昔からおてんばなのは知っていたけど、なんで連合宇宙軍になんか入ったんだ? それも士官さまなんて。おそれ多くて近寄れないね」
「酷なことを言うもんじゃないぞ、レイモンド」
いつのまにかカウンターに入っていたマスターが、静かに諫めた。
「エリスがどれだけおまえさんを慕っていたか覚えているだろう。この娘はおまえさんにもう一度逢いたくて、消息を知るためだけに、宇宙軍の厳しい訓練に耐えてきたんだ。
しかも、士官になってからも、時間があるとこの店へ通ってくる。おまえさんが戻ってくるかもしれんと言い張ってな。…エリスの気持ちも少しは汲んでやれ」
白いものの混じる髪。穏やかな話しぶりに似合わない頑固そうな表情。
しっかり引き結ばれたくちもとに、笑みは浮かんでいない。
「久しぶりだね。くたばっちまったんじゃないかと心配してたけど、よかった。元気そうだ」
レイがしれっと言うのに、マスターは顔を歪めた。
「変わらんな。おまえさんには忠告も小言も無駄だというのを忘れとったよ。これだけ経った後で、ふらっと訪ねてくれたことに対して、わしらは感謝せんといかんようだな」
きつい嫌味である。さすがのレイも眉をひそめる。
「悪かったよ、マスター。長いこと消息不明でさ。でも、俺がこんな中央に近いところに来られるわけがないだろう。…ほんとは二度と来るつもりはなかったんだけどね、こいつを酒場に連れてく約束をして、思い浮かんだのがブールジュだった。どうしても、ティア・ドロップを飲ませてやりたくてね…」
レイは腕組みをしたまま冷ややかに見ているマスターをちろっと見上げた。
「わかったよ、そんな目で見なくてもいい。正直に言うよ。ほんとは俺がティア・ドロップを飲みたくなったんだ。この店で、この席に座って。昔を懐かしみながらね。これでいい?」
納得したのか、マスターはエリザベスを目で促し、カウンターの中に入らせた。
エリザベスがカウンター奥の扉を開き、琥珀色の液体が入ったクリスタルの瓶を大切そうに取り出す。普段は使わない複雑なカットが施されたグラスを二つ用意し、琥珀色の液体を注ぎ込む。
そして、リュウの前にそのグラスを置き、次に、無言でレイの前にぐっとグラスを突き出した。
グラスを受け取ったレイは、薄暗い店内の光に透かしてその琥珀色を眺めている。
「この輝き、この香り。夢に見たよ。マスター、いただきます」
レイは琥珀の液体に口を付けた。リュウもレイにならって、酒を口に含む。
ふわっとひろがる甘い芳香。まったりとした、まろやかな風味。
刺激の少ない口当たりのいい酒だった。酒のことなど少しもわからないリュウにも、確かにうまいと感じられるほどの。
レイは満足そうに目を閉じ、ふうっ、と深く息をついた。言葉が出ないようである。
「堪能してもらえたようで、なによりだ。おまえさんのために、無駄を承知で毎年取り寄せてたのが、ようやく日の目を見たってわけだからな」
マスターはふっと表情をやわらげ、初めてレイに笑いかけた。
笑顔になると、厳しかった顔付きが急に人なつっこくなった。
「それで、この青年が?」
「そう。阿刀野リュウ、俺の弟だ」
たったそれだけの会話で、マスターはすべてを理解した。
「エリス、今夜は店を閉めよう。キミもあがってくれていよ」
カウンターの中の二人にそう言ってから、マスターは客席に声をかけた。
静かな声なのに、誰も無視することができないような、断固とした口調であった。
「悪いが今夜は看板にする。この男はわしの昔の知り合いでね、一緒に飲みたくなった。その代わり、今夜の飲み代はわしのおごりだ」
マスターの言葉に客たちはしぶしぶ立ち上がる。常連客たちはお気に入りの酒場を出入り禁止にされたくはないものなのだ。
レイとマスターがどんな関係なのか勘ぐる客もあったが、正面切って文句を言うものはいない。詮索しても無駄だと知っているのだ。
マスターは船乗りたちの間で少しは名の知れた無法者だったのだ。もう、ずいぶんと昔のことになるが。
そんなこんなで、荒くれ者たちは、マスターの言葉に素直に従ったのである。
マスターのことをよく知るものは、レイがその頃の知り合いかもしれないと思ったのかもしれない。
「悪いねマスター、店まで閉めさせて。もう見知った顔なんていないんだから、そこまでしてもらう必要なかったのに」
少しも悪びれずにレイが謝る。
「ふん。気にもしとらんくせに。余計なことはいわんでいい」
ピシャリとマスターが言い返した。
「そうだった。マスターにはおべんちゃらは効かなかった」
レイが苦笑する。
こんなに愉しそうなレイは珍しいとリュウは思った。人嫌いというほどではないが、誰かと打ち解けた姿など見たことがなかったのである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冴えない建築家いずれ巨匠へと至る
木工槍鉋
ファンタジー
「建築とは、単なる箱を作ることではない。そこに流れる『時』を設計することだ――」
かつてそう語り、伝説の巨匠と呼ばれることになる男も、かつては己の名前に怯えるだけの冴えない二級建築士だった。
安藤研吾、40代。独立したものの仕事はなく、下請けとして「情緒のない真四角な箱」の図面を引き続ける日々。そんな彼が恩師に教えられた座標の先で迷い込んだのは、昭和初期を彷彿とさせる、魔法のない異世界だった。
現代の建築知識、そして一釘一釘を大切にする頑固大工との出会い。 「便利さ」ではなく「住む人の幸せ」を求めて、研吾は廃村に時計台を建て、水路を拓き、人々の暮らしを再生していく。
異世界で「百年の計」を学んだ研吾が現実世界に戻ったとき、その設計は現代の建築界をも揺るがし始める。 これは、一人の男が仕事への誇りを取り戻し、本物の「巨匠」へと駆け上がるまでの、ひたむきな再建の記録。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
【完結】魔王を殺された黒竜は勇者を許さない
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
ファンタジー
幼い竜は何もかも奪われた。勇者を名乗る人族に、ただ一人の肉親である父を殺される。慈しみ大切にしてくれた魔王も……すべてを奪われた黒竜は次の魔王となった。神の名づけにより力を得た彼は、魔族を従えて人間への復讐を始める。奪われた痛みを乗り越えるために。
だが、人族にも魔族を攻撃した理由があった。滅ぼされた村や町、殺された家族、奪われる数多の命。復讐は連鎖する。
互いの譲れない正義と復讐がぶつかり合う世界で、神は何を望み、幼竜に力と名を与えたのか。復讐を終えるとき、ガブリエルは何を思うだろうか。
ハッピーエンド
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/03/02……完結
2023/12/21……エブリスタ、トレンド#ファンタジー 1位
2023/12/20……アルファポリス、男性向けHOT 20位
2023/12/19……連載開始
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
東京ダンジョン物語
さきがけ
ファンタジー
10年前、世界中に突如として出現したダンジョン。
大学3年生の平山悠真は、幼馴染の綾瀬美琴と共に、新宿中央公園ダンジョンで探索者として活動していた。
ある日、ダンジョン10階層の隠し部屋で発見した七色に輝く特殊なスキルストーン。
絶体絶命の危機の中で発動したそれは、前代未聞のスキル『無限複製』だった。
あらゆる物を完全に複製できるこの力は、悠真たちの運命を大きく変えていく。
やがて妹の病を治すために孤独な戦いを続ける剣士・朝霧紗夜が仲間に加わり、3人は『無限複製』の真の可能性に気づき始める。
スキルを駆使して想像を超える強化を実現した彼らは、誰も到達できなかった未踏の階層へと挑んでいく。
無限の可能性を秘めた最強スキルを手に、若き探索者たちが紡ぐ現代ダンジョンファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる