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6 待ち望んだ男
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ベッドに寝ころんでウトウトしていると、ドアをノックする音。
「レイモンド、開けろっ。用があるから出てこい」
聞きあきたクラークの怒鳴り声。また殴られるのかと、チッと舌打ちしてベッドの上に起きあがる。
このまま籠城しようか。それともドアを開くべきかと躊躇していると、
「レイモンド、わたしです。開けなさい」と低い静かな声が…。
弾かれたようにドアに飛びつく。
「マリオン!」
ドアの外に、戻ってきてほしいと待ち望んでいた男がいた。威厳ある姿がそこにあるのがうれしくて、目を輝かせて顔を見上げ…、ハッと凍りついた。マリオンの目が厳しい非難の色をはらんでいたのである。
一緒に連れて行ってください…、そのひと言を発することができないほど、マリオンは全身で俺を拒んでいた。
「わたしに話があるとか。入っていいですね」
黙ってうなずくことしかできない。
「クラーク補佐官。しばらく二人にしてもらえますか」
そう断り、マリオンは部屋に入って静かにドアを閉めた。
乱雑な部屋、皺の寄った服を見てかすかに顔をしかめる。そして、あざが残る無惨な顔をマリオンはじっと見つめた。心の奥底まで見透かすような視線にさらされて、言い訳をすることもできず、ただうつむくのみ。
マリオンが、ふ、とため息をついた。自分は椅子に腰をおろすと、突っ立ったままの俺にそこに座りなさいとベッドを指差した。
「ずいぶん、クラーク補佐官を困らせているようですね。おまえはレイモンドにどんな教育をしたのだと責められました」
俺の目をしっかり捕らえたまま、マリオンが言葉を続ける。
「わたしは、礼儀作法も命令への服従も厳しく教え込んだつもりでした。上のものに刃向かうことなど、許した覚えはありません。クラーク補佐官が何を命じても、部屋に閉じこもったままだとか。
しかも、極東地域にいるわたしを呼びつけるなど…、そんなわがままが許されると思っているのですか」
言葉遣いは丁寧だが、突き刺すような厳しい口調である。
それよりも何よりも、怒りを湛えた男の目が恐ろしい。
「……ごめんなさい。悪いことだとわかっています。あなたの教えに反していることも。でも…、どうしても会いたかったから。俺にはマリオンが必要だから」
マリオンの目がすっと細められた。
「俺は、マリオンに、指導してもらいたい。立派なキャプテンになるまで面倒を見てくれるとあなたは言った。約束は破るなと教えたでしょう。それを守ってほしい」
言いたいことがうまく伝えられない、必死に訴えかけているのに。
軽くつむっていた目を開いたマリオンが、
「レイモンド。確かにわたしは、おまえが立派なキャプテンになるまで鍛えると言いましたが、事情は変わるものです。命令の変更などよくあること。上のものの指示にいちいち文句を言うものではありません。それに、クラーク補佐官はわたしほど厳しくないでしょう」
事実だから仕方がない。目だけでそうだと返事をする。
返事は口でしなさいと叱られるかと思ったが、マリオンはその件については、何も言わなかった。
「わたしの前では平気そうな顔をしていたけれど、おまえは毎日、自分の部屋に戻ると泣いていた。トレーニングに根をあげていたことはわかっていますよ。
クラーク補佐官あたりならちょうどいい。それなのに、どうしてわたしにこだわるのですか」
「マリオンに、俺はあなたに憧れていました。あなたみたいに強くなりたいと。いつでも冷静でいたいと。何事にも動じない凛とした男になりたいと。だから…」
マリオンはふうと息を吐きながら、
「そんなことですか。ポーカーフェイスならおまえはもう立派に身につけています。身体の調子が悪いのにわたしが気づかなかったくらいですから、完璧です。
それに、わたしは、誰かに憧れられるような男じゃない。自分のやりたい仕事が手に入るなら、喜んでおまえを見捨てていく男です」
自分を卑下したようなマリオンの言葉に、俺は激しく反応した。
「ちがう! 聞きました。最後まで俺の面倒を見させてくれと総督に掛け合ってくれたと。俺を傷つけたら許さないと、クラーク補佐官を脅したと。どうして嘘をつくんですか!」
詰め寄った俺に、夢中で吐き出した言葉に、マリオンが初めてたじろぐ。
「俺のせいで、総督に罰せられたと、聞きました…」
「……ひとの口は封じられないものですね」
しばらく、いやな沈黙が続いた。
緊迫した空気を破ったのは、マリオンの静かな声。
「おまえの言うとおりです。情けない話ですが、わたしは総督からおまえの教育係として不合格を言い渡されたんです。だから、どうしようもない。おまえもわたしを困らせないで、クラーク補佐官の元で学びなさい。
クラーク補佐官は腹黒い男じゃない。経験もあるし、得るものはあるはずです。おまえは若いけれど、腕も度胸もあるから、きっとすぐにキャプテンになれる。しばらくの辛抱です」
マリオンはひとこと、ひとこと言葉を吟味しながら言い聞かせるように話を続ける。
いやだ。いやだッ。俺は泣きながらマリオンにしがみついた。
「マリオン。どんなに厳しくても泣いたりしないから。もう絶対、倒れたりしないから。あなたが望むことができる男になるから。へこたれたら、立ち上がれないくらい叩きのめしてくれていいから。俺を捨てないで。マリオン、お願い。お願い、します」
マリオンは俺を胸にしがみつかせたまま、立ちつくしていた。引き離すこともせず、抱きしめることもせず、そのまんまの姿勢で。
「おまえはなんて無茶を言うんだ。わたしにできることと、できないことの区別くらいつくだろうに」
何と言われてもマリオンに説得されるつもりはない。その胸に顔を埋めてかぶりをふる。
「お得意のポーカーフェイスはどうしたんですか。子どものように泣きじゃくるなんて、賢くて冷静なおまえらしくもない」
俺もそう思うけれど、涙が止まらないのだから仕方がない。
マリオンが両肩に手をかけた。その手に力がこもる。話を終わらせようとしている!
いやだッ! このまま置いて行かれるくらいなら…。
「捨てられるなら、殺された方がマシ。マリオン、連れて行ってくれないなら殺していって。それとも、自分で…」
「馬鹿を言うんじゃない!」
マリオンが俺の言葉をピシリと遮った。
「レイモンド! 殺すとか死ぬとか、軽々しく言うもんじゃない。おまえは我々にとって大切な財産だ。これからのコスモ・サンダーを背負う一人だと総督は考えておられる。それなのに、言うに事欠いて!」
怒鳴りながらマリオンは、肩をつかむ手にさらに力を入れた。俺は涙に濡れた瞳に強い意志の光を煌めかせて、マリオンに突き付けた。
「軽々しくなんて、言ってない。俺の本心です。嘘だと思うなら…」
マリオンが一瞬、目を見開く。
「嘘だなんて思いません。おまえならやりかねないから、勝手に言ってろと放り捨てていけないんじゃないですか」
なだめるような口調。
マリオンは俺の頬を両手で包みこんだ。そして、眉を、瞼を、鼻を、くちびるを、ひとつずつ確かめるようになぞりながら、その瞳をなごませる。
「ほんとうに。女たちがうらやむほど美しい造形だ。深いエメラルド・グリーンの瞳。見慣れているはずのわたしでも飲み込まれそうですよ。
でも、この目にこそ、おまえの本質が現れている。わたしなど比べものにならないくらい意志が強い。光が揺るぎもしない。クラークのもとで学びなさい」
「いやだ」
「どうしようも、ないでしょう」
「いやだッ」
「わがままを言うもんじゃない」
「いやなもんは、いやだッ」
「レイモンドッ!」
俺はダダをこねる子どものように、いやだと繰り返した。
「…なんて強情なんだ」
しばらくじっと俺の瞳に映る自分の姿をのぞき込んでいたマリオンが小さく両手を挙げた。そして、
「降参です、おまえの勝ち」
マリオンが苦笑を含んだ声でつぶやいた。
「レイモンド、開けろっ。用があるから出てこい」
聞きあきたクラークの怒鳴り声。また殴られるのかと、チッと舌打ちしてベッドの上に起きあがる。
このまま籠城しようか。それともドアを開くべきかと躊躇していると、
「レイモンド、わたしです。開けなさい」と低い静かな声が…。
弾かれたようにドアに飛びつく。
「マリオン!」
ドアの外に、戻ってきてほしいと待ち望んでいた男がいた。威厳ある姿がそこにあるのがうれしくて、目を輝かせて顔を見上げ…、ハッと凍りついた。マリオンの目が厳しい非難の色をはらんでいたのである。
一緒に連れて行ってください…、そのひと言を発することができないほど、マリオンは全身で俺を拒んでいた。
「わたしに話があるとか。入っていいですね」
黙ってうなずくことしかできない。
「クラーク補佐官。しばらく二人にしてもらえますか」
そう断り、マリオンは部屋に入って静かにドアを閉めた。
乱雑な部屋、皺の寄った服を見てかすかに顔をしかめる。そして、あざが残る無惨な顔をマリオンはじっと見つめた。心の奥底まで見透かすような視線にさらされて、言い訳をすることもできず、ただうつむくのみ。
マリオンが、ふ、とため息をついた。自分は椅子に腰をおろすと、突っ立ったままの俺にそこに座りなさいとベッドを指差した。
「ずいぶん、クラーク補佐官を困らせているようですね。おまえはレイモンドにどんな教育をしたのだと責められました」
俺の目をしっかり捕らえたまま、マリオンが言葉を続ける。
「わたしは、礼儀作法も命令への服従も厳しく教え込んだつもりでした。上のものに刃向かうことなど、許した覚えはありません。クラーク補佐官が何を命じても、部屋に閉じこもったままだとか。
しかも、極東地域にいるわたしを呼びつけるなど…、そんなわがままが許されると思っているのですか」
言葉遣いは丁寧だが、突き刺すような厳しい口調である。
それよりも何よりも、怒りを湛えた男の目が恐ろしい。
「……ごめんなさい。悪いことだとわかっています。あなたの教えに反していることも。でも…、どうしても会いたかったから。俺にはマリオンが必要だから」
マリオンの目がすっと細められた。
「俺は、マリオンに、指導してもらいたい。立派なキャプテンになるまで面倒を見てくれるとあなたは言った。約束は破るなと教えたでしょう。それを守ってほしい」
言いたいことがうまく伝えられない、必死に訴えかけているのに。
軽くつむっていた目を開いたマリオンが、
「レイモンド。確かにわたしは、おまえが立派なキャプテンになるまで鍛えると言いましたが、事情は変わるものです。命令の変更などよくあること。上のものの指示にいちいち文句を言うものではありません。それに、クラーク補佐官はわたしほど厳しくないでしょう」
事実だから仕方がない。目だけでそうだと返事をする。
返事は口でしなさいと叱られるかと思ったが、マリオンはその件については、何も言わなかった。
「わたしの前では平気そうな顔をしていたけれど、おまえは毎日、自分の部屋に戻ると泣いていた。トレーニングに根をあげていたことはわかっていますよ。
クラーク補佐官あたりならちょうどいい。それなのに、どうしてわたしにこだわるのですか」
「マリオンに、俺はあなたに憧れていました。あなたみたいに強くなりたいと。いつでも冷静でいたいと。何事にも動じない凛とした男になりたいと。だから…」
マリオンはふうと息を吐きながら、
「そんなことですか。ポーカーフェイスならおまえはもう立派に身につけています。身体の調子が悪いのにわたしが気づかなかったくらいですから、完璧です。
それに、わたしは、誰かに憧れられるような男じゃない。自分のやりたい仕事が手に入るなら、喜んでおまえを見捨てていく男です」
自分を卑下したようなマリオンの言葉に、俺は激しく反応した。
「ちがう! 聞きました。最後まで俺の面倒を見させてくれと総督に掛け合ってくれたと。俺を傷つけたら許さないと、クラーク補佐官を脅したと。どうして嘘をつくんですか!」
詰め寄った俺に、夢中で吐き出した言葉に、マリオンが初めてたじろぐ。
「俺のせいで、総督に罰せられたと、聞きました…」
「……ひとの口は封じられないものですね」
しばらく、いやな沈黙が続いた。
緊迫した空気を破ったのは、マリオンの静かな声。
「おまえの言うとおりです。情けない話ですが、わたしは総督からおまえの教育係として不合格を言い渡されたんです。だから、どうしようもない。おまえもわたしを困らせないで、クラーク補佐官の元で学びなさい。
クラーク補佐官は腹黒い男じゃない。経験もあるし、得るものはあるはずです。おまえは若いけれど、腕も度胸もあるから、きっとすぐにキャプテンになれる。しばらくの辛抱です」
マリオンはひとこと、ひとこと言葉を吟味しながら言い聞かせるように話を続ける。
いやだ。いやだッ。俺は泣きながらマリオンにしがみついた。
「マリオン。どんなに厳しくても泣いたりしないから。もう絶対、倒れたりしないから。あなたが望むことができる男になるから。へこたれたら、立ち上がれないくらい叩きのめしてくれていいから。俺を捨てないで。マリオン、お願い。お願い、します」
マリオンは俺を胸にしがみつかせたまま、立ちつくしていた。引き離すこともせず、抱きしめることもせず、そのまんまの姿勢で。
「おまえはなんて無茶を言うんだ。わたしにできることと、できないことの区別くらいつくだろうに」
何と言われてもマリオンに説得されるつもりはない。その胸に顔を埋めてかぶりをふる。
「お得意のポーカーフェイスはどうしたんですか。子どものように泣きじゃくるなんて、賢くて冷静なおまえらしくもない」
俺もそう思うけれど、涙が止まらないのだから仕方がない。
マリオンが両肩に手をかけた。その手に力がこもる。話を終わらせようとしている!
いやだッ! このまま置いて行かれるくらいなら…。
「捨てられるなら、殺された方がマシ。マリオン、連れて行ってくれないなら殺していって。それとも、自分で…」
「馬鹿を言うんじゃない!」
マリオンが俺の言葉をピシリと遮った。
「レイモンド! 殺すとか死ぬとか、軽々しく言うもんじゃない。おまえは我々にとって大切な財産だ。これからのコスモ・サンダーを背負う一人だと総督は考えておられる。それなのに、言うに事欠いて!」
怒鳴りながらマリオンは、肩をつかむ手にさらに力を入れた。俺は涙に濡れた瞳に強い意志の光を煌めかせて、マリオンに突き付けた。
「軽々しくなんて、言ってない。俺の本心です。嘘だと思うなら…」
マリオンが一瞬、目を見開く。
「嘘だなんて思いません。おまえならやりかねないから、勝手に言ってろと放り捨てていけないんじゃないですか」
なだめるような口調。
マリオンは俺の頬を両手で包みこんだ。そして、眉を、瞼を、鼻を、くちびるを、ひとつずつ確かめるようになぞりながら、その瞳をなごませる。
「ほんとうに。女たちがうらやむほど美しい造形だ。深いエメラルド・グリーンの瞳。見慣れているはずのわたしでも飲み込まれそうですよ。
でも、この目にこそ、おまえの本質が現れている。わたしなど比べものにならないくらい意志が強い。光が揺るぎもしない。クラークのもとで学びなさい」
「いやだ」
「どうしようも、ないでしょう」
「いやだッ」
「わがままを言うもんじゃない」
「いやなもんは、いやだッ」
「レイモンドッ!」
俺はダダをこねる子どものように、いやだと繰り返した。
「…なんて強情なんだ」
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