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11 キャプテン・レイモンド
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11 キャプテン・レイモンド
同じ頃、惑星ガーラ。
海賊団コスモ・サンダーの本部である。
コンコンと軽いノックの音がして、「失礼します」と爽やかな声がかけられた。
執務机から背の高い男が立ち上がり、客を迎え入れる。
「わざわざ訪ねてくるなんて珍しいな。何かあったのか」
スマートにジャンプスーツを着こなしたアレクセイ・ミハイルは、ピシリと足をそろえて不動の姿勢をとった。右拳は敬意を表して、胸の前に斜めに掲げられている。
「ごぶさたしております、総督代理。お元気そうで何よりです」
「ありがとう、アーシャ。そんなに畏まらなくてもいい。長旅だったろう、楽にしなさい」
そう言って、マリオンは手でソファをすすめた。アレクセイは礼儀正しくお言葉に甘えますと言ってから腰をおろした。
「総督のお加減はいかがですか?」
「正直なところ、よくない。今でも分裂寸前のコスモ・サンダーだが、総督が亡くなられたらどうなるかと思うと気が重い」
マリオンは深いため息をついた。この一年、総督の病状は一進一退を繰り返しているが、それももう終わろうとしている。今度こそ、最期が近いと医者に告げられたのだ。
マリオンが動けなくなった総督に代わってコスモ・サンダーをまとめるようになったのは3年前だが、水面下で争いが巻き起こり、ずっと一発触発の危うい状態が続いている。
手に余る。わたしにはコスモ・サンダーをまとめあげるには力が足りないと、マリオンは思い知らされていたのである。
それなら誰にコスモ・サンダーの総督が務まるのか。私利私欲の固まりのような司令官やキャプテンたちの、いったい誰に。それならば、自分の方がまだましだと思って、マリオンは総督代理を引き受けていた。
総督が指示をだせる間はまだよかった。総督代理は単なるメッセンジャーボーイくらいの役割だったから。しかし、最近ではすべての采配を振るわなくてはならなくなっていた。
「アーシャ。おまえを別の任務に就かせていなかったら、今すぐここでわたしの補佐をしてもらいたいくらいだ」
らしくもない泣き言である。
マリオンはかなりやつれているように見えた。端正な目元にはクマができ、疲れが身体を蝕んでいる。
こんな時に、プリンスの話をしても大丈夫だろうか。
「僕にはそんな大役は務まりません。代表権を持つ司令官として、総督代理をいつでも支持しています」
そんなことはわかっているとでも言うように、マリオンは手をふった。
「前置きはいいよ。どうした。また、何かわたしに対する悪巧みでも聞こえてきたのかい?」
よくあることとでも言いたげな、諦めきった口調。
「いえ。実は今日は…、あの方の足跡を見つけたんです。キャプテン・レイモンドが生きていると知らせに来ました!」
ハッ、とマリオンの表情が固まった。
「ほんとう、なのか? わたしはこの10年間、何度もそんな知らせを受け、その度に落胆させられた。まあ、ここ2年ほどは誰もそんな話をもってきたものはいなかったが…」
「確信がなければ総督代理をわずらわせるようなことはしません。先を続けてよろしいですか」
遠くを見つめる目になったマリオンに注意を促し、アレクセイは言葉を続ける。
「最初に引っかかったのは、惑星キケロでの噂でした。キケロに寄港した時に宇宙船の修理を頼んだ男の話を聞いたんです。ビッグ・ファットに無理を言って、コスモ・サンダーの船よりも自分の船の修理を優先させた男がいると。
その時はビッグ・ファットは金を積まれたら節操がなくなるからと気にもしなかったんですが…。その男が、金髪でものすごい美貌だということを後から聞きました。しかも、修理をしたのはクリスタル号という小型の宇宙船。金持ちの豪華な船というわけではなかった。調べると、所有者は阿刀野レイだと管制塔の記録に載っていました」
マリオンは食い入るような鋭い視線をアレクセイに注いでいた。
「それでも、まさかと思っていたんです。コスモ・サンダーが総力を結集したのに捕まえることができなかったでしょう。ここ2~3年は実のある噂ひとつなかった。どこにいるとか。何をしているとかいう話は聞いたことがなかった。だから、キャプテン・レイモンドは追跡中に命を落としたのだと思いこんでいたんです。
あの時、僕たちはキャプテン・レイモンドが乗っているかも知れないと思ったら無差別に宇宙船を爆破したし、逃げ切れたはずがないと。
それが…。
この間の極東地域の話は総督代理も聞かれたでしょう? メタル・ラダー社の一件です。あれはクレイジーが総督代理の命に従わずにメタル・ラダー社に仕掛けたんですが、単なる私設軍程度ならクレイジー、いえ極東地区司令官であるトニーがしてやられるわけがないと思いませんか。あいつはなかなかやりますからね。用意周到でメタル・ラダー社の宇宙艦を囲んだのに、その中から飛び出した一隻の宇宙船が囲みを破って、ミスター・ラダーを乗せて逃げ去ったと。その宇宙船の名がキケロで知ったのと同じクリスタル号でした。トニーが舌を巻くほど大胆不敵だったそうですよ。
それで興味がわいて詳しく調べたんです。阿刀野レイは『美貌のクーリエ』と呼ばれています。荷物の配達サービスをやっているんですが、どんな危険地域だろうと、どれほど困難だろうと、荷が届かなかったことは一度もない凄腕だという噂です。荷の受け渡しで会ったものは緑の目を持つ、天使のように美しい男だと口をそろえます。美しいだけではなく、高貴で毅然としていて。ちょっかいを出そうものなら、簡単に相手を伸してしまうだけの力があるそうです」
ミハイルはマリオンにひたと目を据えて、キャプテン・レイモンドだと思いませんかと。
「金髪に緑の瞳か。レイモンドのような気もするが、生きていたとは…」
「外見もですが、操縦の腕は驚くほどだそうですし、あの人ならビッグ・ファットを黙らせることなどわけはない。僕は間違いないと思います」
マリオンは何か考えているのか、上の空である。
「それで、どうしますか?」
「見つけだして総督の前に引き据える。それは、10年間変わらぬわたしのいちばんの望みだ。レイモンドの命は総督のものだ。あの時ならいざ知らず、宇宙の果てでのたれ死にさせたり、宇宙船ごと爆死させるような甘いことはしない。アレクセイ。居場所を知っているなら、言え」
突然のキツい命令口調にアレクセイが躊躇する。総督代理の怒りは月日の流れとともに少しは収まったかと期待していたのだが。
あれだけ完璧にコスモ・サンダーを、そしてマリオンをも裏切ったのだから、総督の前に引きずり出されて、見せしめのために殺されるのは当然だろう。
アレクセイ・ミハイルはキャプテン・レイモンドが好きだった。クール・プリンスと呼ばれ恐れられてはいたが、ほんとうはやさしい男だと思う。自分が犠牲になっても、人を助けるような…。
しかし。
総督に銃を向けコスモ・サンダーから逃げ出し、コスモ・サンダーを根底から揺さぶった、その事実は消えない。
僕はあの人を殺すために、これほど必死に動静を調べたのだろうか。
苦い思いが胸に込み上げる。
「阿刀野レイの船、クリスタル号は惑星ベルンで登録されていました。彼は弟と2人で、ベルンに住んでいます」
「惑星ベルン、か。辺境だな。あそこまでは、めったに出向くことがない。それで今まで気がつかなかったのか!」
マリオンは冷たい調子で吐き捨てた。口もとにはうすい笑みが貼り付いている。
「よく、知らせてくれたな、アーシャ。礼を言うよ」
「当然のことをしたまでです」
「そうだな」
マリオンは再び、黙り込んだ。こういうときマリオンの頭の中は、フル回転していることをアレクセイは知っていた。
しばらくして。
黙って待っていたアレクセイに、マリオンが声をかける。
「レイモンドを捕まえるのは10年前でも大変だった。自分の宇宙船を持つ今では、もっと大変だろう。だが、今度は逃がすわけにはいかない。総督の命があるうちに、何があっても捉えてみせる」
「はい」
しっかりした返事を寄こす相手にマリオンはにやりと笑ってみせた。
「ところでアーシャ、おまえのことだ。何か策があるんだろう?」
そう、アレクセイには考えがあった。
策士と言われる鋭い頭を総動員して真剣に考えたのだ。いくら考えてもプリンスを助ける手だては思いつかなかった。でも、もう一度あの人に会いたいと思う。あの人のためならば、信頼してくれている仲間を裏切ってもいいと思う。
「はい」
「では、訊こうか」
同じ頃、惑星ガーラ。
海賊団コスモ・サンダーの本部である。
コンコンと軽いノックの音がして、「失礼します」と爽やかな声がかけられた。
執務机から背の高い男が立ち上がり、客を迎え入れる。
「わざわざ訪ねてくるなんて珍しいな。何かあったのか」
スマートにジャンプスーツを着こなしたアレクセイ・ミハイルは、ピシリと足をそろえて不動の姿勢をとった。右拳は敬意を表して、胸の前に斜めに掲げられている。
「ごぶさたしております、総督代理。お元気そうで何よりです」
「ありがとう、アーシャ。そんなに畏まらなくてもいい。長旅だったろう、楽にしなさい」
そう言って、マリオンは手でソファをすすめた。アレクセイは礼儀正しくお言葉に甘えますと言ってから腰をおろした。
「総督のお加減はいかがですか?」
「正直なところ、よくない。今でも分裂寸前のコスモ・サンダーだが、総督が亡くなられたらどうなるかと思うと気が重い」
マリオンは深いため息をついた。この一年、総督の病状は一進一退を繰り返しているが、それももう終わろうとしている。今度こそ、最期が近いと医者に告げられたのだ。
マリオンが動けなくなった総督に代わってコスモ・サンダーをまとめるようになったのは3年前だが、水面下で争いが巻き起こり、ずっと一発触発の危うい状態が続いている。
手に余る。わたしにはコスモ・サンダーをまとめあげるには力が足りないと、マリオンは思い知らされていたのである。
それなら誰にコスモ・サンダーの総督が務まるのか。私利私欲の固まりのような司令官やキャプテンたちの、いったい誰に。それならば、自分の方がまだましだと思って、マリオンは総督代理を引き受けていた。
総督が指示をだせる間はまだよかった。総督代理は単なるメッセンジャーボーイくらいの役割だったから。しかし、最近ではすべての采配を振るわなくてはならなくなっていた。
「アーシャ。おまえを別の任務に就かせていなかったら、今すぐここでわたしの補佐をしてもらいたいくらいだ」
らしくもない泣き言である。
マリオンはかなりやつれているように見えた。端正な目元にはクマができ、疲れが身体を蝕んでいる。
こんな時に、プリンスの話をしても大丈夫だろうか。
「僕にはそんな大役は務まりません。代表権を持つ司令官として、総督代理をいつでも支持しています」
そんなことはわかっているとでも言うように、マリオンは手をふった。
「前置きはいいよ。どうした。また、何かわたしに対する悪巧みでも聞こえてきたのかい?」
よくあることとでも言いたげな、諦めきった口調。
「いえ。実は今日は…、あの方の足跡を見つけたんです。キャプテン・レイモンドが生きていると知らせに来ました!」
ハッ、とマリオンの表情が固まった。
「ほんとう、なのか? わたしはこの10年間、何度もそんな知らせを受け、その度に落胆させられた。まあ、ここ2年ほどは誰もそんな話をもってきたものはいなかったが…」
「確信がなければ総督代理をわずらわせるようなことはしません。先を続けてよろしいですか」
遠くを見つめる目になったマリオンに注意を促し、アレクセイは言葉を続ける。
「最初に引っかかったのは、惑星キケロでの噂でした。キケロに寄港した時に宇宙船の修理を頼んだ男の話を聞いたんです。ビッグ・ファットに無理を言って、コスモ・サンダーの船よりも自分の船の修理を優先させた男がいると。
その時はビッグ・ファットは金を積まれたら節操がなくなるからと気にもしなかったんですが…。その男が、金髪でものすごい美貌だということを後から聞きました。しかも、修理をしたのはクリスタル号という小型の宇宙船。金持ちの豪華な船というわけではなかった。調べると、所有者は阿刀野レイだと管制塔の記録に載っていました」
マリオンは食い入るような鋭い視線をアレクセイに注いでいた。
「それでも、まさかと思っていたんです。コスモ・サンダーが総力を結集したのに捕まえることができなかったでしょう。ここ2~3年は実のある噂ひとつなかった。どこにいるとか。何をしているとかいう話は聞いたことがなかった。だから、キャプテン・レイモンドは追跡中に命を落としたのだと思いこんでいたんです。
あの時、僕たちはキャプテン・レイモンドが乗っているかも知れないと思ったら無差別に宇宙船を爆破したし、逃げ切れたはずがないと。
それが…。
この間の極東地域の話は総督代理も聞かれたでしょう? メタル・ラダー社の一件です。あれはクレイジーが総督代理の命に従わずにメタル・ラダー社に仕掛けたんですが、単なる私設軍程度ならクレイジー、いえ極東地区司令官であるトニーがしてやられるわけがないと思いませんか。あいつはなかなかやりますからね。用意周到でメタル・ラダー社の宇宙艦を囲んだのに、その中から飛び出した一隻の宇宙船が囲みを破って、ミスター・ラダーを乗せて逃げ去ったと。その宇宙船の名がキケロで知ったのと同じクリスタル号でした。トニーが舌を巻くほど大胆不敵だったそうですよ。
それで興味がわいて詳しく調べたんです。阿刀野レイは『美貌のクーリエ』と呼ばれています。荷物の配達サービスをやっているんですが、どんな危険地域だろうと、どれほど困難だろうと、荷が届かなかったことは一度もない凄腕だという噂です。荷の受け渡しで会ったものは緑の目を持つ、天使のように美しい男だと口をそろえます。美しいだけではなく、高貴で毅然としていて。ちょっかいを出そうものなら、簡単に相手を伸してしまうだけの力があるそうです」
ミハイルはマリオンにひたと目を据えて、キャプテン・レイモンドだと思いませんかと。
「金髪に緑の瞳か。レイモンドのような気もするが、生きていたとは…」
「外見もですが、操縦の腕は驚くほどだそうですし、あの人ならビッグ・ファットを黙らせることなどわけはない。僕は間違いないと思います」
マリオンは何か考えているのか、上の空である。
「それで、どうしますか?」
「見つけだして総督の前に引き据える。それは、10年間変わらぬわたしのいちばんの望みだ。レイモンドの命は総督のものだ。あの時ならいざ知らず、宇宙の果てでのたれ死にさせたり、宇宙船ごと爆死させるような甘いことはしない。アレクセイ。居場所を知っているなら、言え」
突然のキツい命令口調にアレクセイが躊躇する。総督代理の怒りは月日の流れとともに少しは収まったかと期待していたのだが。
あれだけ完璧にコスモ・サンダーを、そしてマリオンをも裏切ったのだから、総督の前に引きずり出されて、見せしめのために殺されるのは当然だろう。
アレクセイ・ミハイルはキャプテン・レイモンドが好きだった。クール・プリンスと呼ばれ恐れられてはいたが、ほんとうはやさしい男だと思う。自分が犠牲になっても、人を助けるような…。
しかし。
総督に銃を向けコスモ・サンダーから逃げ出し、コスモ・サンダーを根底から揺さぶった、その事実は消えない。
僕はあの人を殺すために、これほど必死に動静を調べたのだろうか。
苦い思いが胸に込み上げる。
「阿刀野レイの船、クリスタル号は惑星ベルンで登録されていました。彼は弟と2人で、ベルンに住んでいます」
「惑星ベルン、か。辺境だな。あそこまでは、めったに出向くことがない。それで今まで気がつかなかったのか!」
マリオンは冷たい調子で吐き捨てた。口もとにはうすい笑みが貼り付いている。
「よく、知らせてくれたな、アーシャ。礼を言うよ」
「当然のことをしたまでです」
「そうだな」
マリオンは再び、黙り込んだ。こういうときマリオンの頭の中は、フル回転していることをアレクセイは知っていた。
しばらくして。
黙って待っていたアレクセイに、マリオンが声をかける。
「レイモンドを捕まえるのは10年前でも大変だった。自分の宇宙船を持つ今では、もっと大変だろう。だが、今度は逃がすわけにはいかない。総督の命があるうちに、何があっても捉えてみせる」
「はい」
しっかりした返事を寄こす相手にマリオンはにやりと笑ってみせた。
「ところでアーシャ、おまえのことだ。何か策があるんだろう?」
そう、アレクセイには考えがあった。
策士と言われる鋭い頭を総動員して真剣に考えたのだ。いくら考えてもプリンスを助ける手だては思いつかなかった。でも、もう一度あの人に会いたいと思う。あの人のためならば、信頼してくれている仲間を裏切ってもいいと思う。
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