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 ユミトの親指がエリナの昂る尖りへ触れている。

 ぴん、と主張するそこに添わされ、形を確かめるようにじっくり何度も擦られた。

「ッ……ぅ、っ」

 布越しのじれったさと摩擦の快感で、零れる吐息が甘ったるく色付く。

「こっち見ろって」

 込み上げる気持ちよさに瞼が落ちかけるがユミトの声に制止される。

 言われるがまま瞳を見つめると、彼は満足げに目を細めた。

「えろい顔」

 両の先端へユミトの親指が立てられた。

 爪で引っ掻くように擦られ、ぴりついた快感が尖りに湧く。

 強められた刺激に体が跳ねて反応する。

 腰が勝手にくねり、ふとももの間に挟んだ彼の足をきゅっと締めつけてしまう。

 ぐっと押し上げてくる膝に秘処が圧迫されて、愉悦に震えるたびに摩擦されさらなる悦が生まれ続ける。

「自分で擦りつけてるみたいで、えろ」

 胸の飾りへの愛撫を止めることなく唇を奪われた。

 わずかにユミトの息が上がっている気配がする。

 赤い瞳の奥に覗いたくすぶる雄の色が濃さを増し、自身に興奮しているのだと意識させられた。

 そんな彼を見てエリナ自身も追い立てられる。

 会って間もない相手にここまで劣情を煽られることは初めてだった。

 腹に外気を感じ、シャツをたくし上げられたことに気付いた時にはすでに先端が彼の指に捕らえられていた。

 人差し指と親指でつままれ、こりこりとこねられている。

 直接的な刺激はみるみる官能を高め、じくじくと昂らせて腰へと重く快感を落としていく。

 堪えきれずに目を閉じた。

「…………」

 なにか言われるかと思ったが、ユミトは言葉を発さずに唇を開放した。

 体と手が離れていく気配がする。

 急に悦から解放され、反射的に瞼を上げると彼の漆黒の髪が視界に広がった。

「ッん、ぁ……」

 胸の先に熱く濡れた感触が添った。

 ぬるつくざらつきが、硬く敏感にそそり立つそこを擦りあげる。

 指とは違った摩擦がさらに愉悦を呼び、エリナの唇からは嬌声が零れた。

 「はは、良い声」

 ますます舌が尖りに絡みつく。

 高められ続ける悦を留めておけず体が動いてしまう。

 咄嗟に宙を掻いた手は無意識にユミトの後頭部に触れていた。

 さらりとした髪の感触が気持ちよくて思わず撫でる。

「犬かよ」

 ぶっきらぼうな言葉に反して声色はなんだか嬉しそう。

 拒絶されないのでなんとなく彼の髪を撫で続けていた。

「……まだまだ余裕あるみてえだな」

 エリナが問い返す前に彼の手が内ももを撫でた。

 下衣が取り払われ秘められた場所があらわにされる。

 抵抗する間もなく、鼠径部をなぞった彼の指先に蜜口を探られた。

「優秀」

 わずかに指を動かされただけでくちゅりと水音が聞こえてくる。

 節張るユミトの指が入り口を行き来するたびに引っかかって甘い心地が込み上げた。

 きゅっと中がひくつき、濡れた襞が彼の指にまとわりついているのが見ずともわかる。

「焦るなよ」

 愛液をまとった指は割れ目を辿って充血した蕾に届く。

「こっちも楽しんでからだ」


 
 
 
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