幼馴染を起点とする異世界ハーレム

いあっち

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異世界&冒険者

護衛依頼

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 この世界に来てから数週間が経った。

 ずっと討伐依頼をやってお金を稼ぎつつ鍛えていたのだが、そろそろ討伐系依頼以外もやろうという話が出た。

 

 討伐以外だと以下のものがある。

 ・採取系

 ・手伝い系

 ・護衛系



 この他にも情報集めを始め他の系統の依頼もあるようだがそれは指名依頼が殆どで公開依頼になることは基本ないようだ。


 そりゃそうだ。

 情報集めなんて信頼のある人以外にやらせたくない。

 下手すれば偽の情報をつかまされる可能性だってあるわけだ。


 だからもしあるとすればそれはよっぽど緊急のものかそこまで重要なものではないか、あるいはただのバカかの三択になる。



 そんなレア依頼は当然のことながら無かったので最初に挙げた三つの内のどれかとなる。



「やっぱり護衛系か?」



「どうしてもそうなるわよね」



「確かBランクに上がるためには護衛依頼を成功させていることが条件でした。このことを考えると今やっておいた方が後々良いと思います」



 だよなぁ。

 ランクを上げるためにも一番良いのは護衛だよなぁ。

 でも面倒くさいんだよなぁ。

 やりたくないなぁ。

 討伐やっていたいなぁ。



「なんであんたはそんなに嫌そうなのよ」



「だって護衛とか何かしらトラブルが起きるじゃん」



 ほら、よくあるじゃん?

 依頼主と俺達冒険者が喧嘩とか、複数パーティーで依頼を受ける場合冒険者同士での揉め事とか。



「言いたいことは分かるけど、これやらないとランク上がらないわよ?」



「むぅー。やるしかないか……」



 仕方ない。

 トラブルが起きないことを祈るか。



「それで、どの依頼にするか決めたのか?」



「これが良いんじゃないかしら。二つとなりの街までの護衛で私達以外にもう一つ四人組のパーティーがいるそうよ。報酬は片道で金貨十枚、往復なら倍の二十枚だって」



 往復二十枚か。

 良いじゃん。



「結構良いじゃん。護衛の対象って商人?」



「商人ね」



 商人なのか。

 なら寝袋が必要そうだな。

 たぶん馬車は荷物が一杯で入れないだろうし。


 いやそもそも護衛するのに中入ってたらダメか。



「よし、じゃあ準備するか」



「受けるのね?」



「こんな割りのいい依頼やるしかないでしょ」



 片道だけで金貨十枚やぞ?

 やるしかないじゃん。



「お金好きね……」



「あったりまえじゃないか!金最高!」



 金に勝るものなし!









 いややっぱりモフモフには勝てないわ。





・~・~・~・





 護衛するに当たって必要なものを買い、その日は寝ることにした。

 というのもいつ出発するのかを確認したところ明日だったからだ。

 それを聞いた俺達は慌てて準備して明日に備えることにした。


 因みに買ったものはこれだ。


 ・携帯食料

 ・寝袋

 ・予備の武器

 ・回復ポーション(下)

 ・水筒

 

 まだ何か必要な気がしないでもないが今日思いついたのはこれだけだった。


 ああ、そうそう。

 この前ステータスを確認したんだが新しい項目が追加されていた。

 新しいっていってもなんで今まで無かったんだと思うようなものだけど。

 あと新しいスキルもいくつか増やした。



『ステータス』

 鈴木海斗

 Lv.16

 体力 1080

 魔力 840



 物理攻撃 329

 物理防御 250

 魔法攻撃 280

 魔法防御 312

 SP    11



 スキル

 異世界言語 魔法全属性適性 刀剣術Lv.3 経験値上昇

 鑑定 アイテムボックスLv.2 気配察知Lv.3 偽装Lv.1

 見切りLv.1 背水の陣Lv.1



 所有奴隷(個人)

 なし

 所有奴隷(共有)

 サーシャ ミーシャ




 見ての通り体力と魔力の項目が追加された。

 なぜ今まで表示されていなかったのかが謎だが何かしらの条件とかが絡んでいるのだろう。


 次にスキルだ。

 偽装は異世界言語がバレたらまずいと思って俺と愛花がとった。

 この街に入る時とかギルドカード作る時とかも水晶で解析されたからな。

 いつバレるか分かったもんじゃない。

 そんなわけで偽装を取った。



 見切りは戦闘であった方が楽だからという理由だ。

 特にそれ以外の理由はない。



 残る背水の陣だけど……。

 これは俺の性格の問題だな。

 俺はどうやら追い込まれた方がやる気が出るタイプらしく、取ったというよりも気付いたら取れてた。

 確かに自分でも背水タイプっていうのは感じてたから不思議ではない。



 例を挙げれば持久走の時とかは後半になればなるほど速くなっていたりな。

 あまり持久走でこれは良くないんだけどね。



 スキルはこのくらいだな。



 それより気になったのは攻防の数値だ。

 明らかに差が広がっている。

 物理は攻撃に、魔法は防御に。



 物理は分かる。

 攻撃ばっかりしてあまり守ってこなかったからな。

 強いて言うなれば受け流しか返し技くらいのものだ。



 
 ただ魔法……。

 俺防御魔法なんて使った覚えないんだけどな。

 もしやあれか?

 回復魔法はわりと使っていたからそれのせいか?

 回復が防御判定になるのなら納得はする。

 でもなあ、そもそも防御判定なのが納得いかない。



 回復は回復で良いじゃないか!




 あ、だめ?

 回復も死ぬのを防ぐという意味では防御?

 あっそうですか。

 分かりました。




 回復は防御だーー!




 ……ふぅ。

 心の中だけど叫んだら楽になった。

 自分でも気付かない内に明日の依頼について緊張していたようだ。



 気持ちも落ち着いたし、今日はもう寝よう。

 明日に響いても困るしな。

 おやすみ。





・~・~・~・





 翌朝。



「ふゎぁ~あ。よく寝た」



 眩しい朝日が窓から射し込み目を覚ました俺。

 時刻は朝の六時当たりかな?

 この世界は時計がないから正確な時間が分からないんだよな。

 次にスキルとる時は時間に関するものにしようかな?



 朝の支度を済ませ下の食堂にいくと既に愛花達が待っていた。



「おはよう」



「おはよう。遅いわよ」



「おはようございます」



「おはよー!」



「俺そんな遅かった?」



 そこまで遅くないと思っていたんだが。



「もう三十分前にはいたわよ」



「早っ!」



 三十分前って……丁度俺が起きた辺りじゃん!

 体内時計だから正確かは微妙だが少なくとも俺が起きるよりは前だ。


 そんなに早く起きれるとかどうなってるんだ……。



「早いっていうけどね、私よりも二人の方が早いわよ。私が起きたときには既に身支度終えて私のこと待ってたからね」



 上には上がいるのか……。



「二人とも、しっかり寝てるんだよな?無理してないよな?」



 もし無理してるのなら今からでも寝かせるぞ。



「はい、無理はしてないです。むしろよく眠れました」



「私もだよ。ぐっすり眠れた!」



 子供って元気だねぇ。



「そ、そうか。眠れたならそれでいい」



「睡眠事情はここまでにして、早くごはん食べて待ち合わせ場所に行きましょう」



「そうだな」



 遅刻は厳禁だ。





・~・~・~・





 待ち合わせ場所は東の門だ。

 俺達が入ってきたのが西の門だから正反対だな。



 東の門には既に冒険者達が待っていた。

 男二人に女二人だ。

 全員二十歳辺りに見える。



「よお、お前らが今回一緒に依頼を受けるパーティーか?」



 男二人のうち、若干背が高い方が話しかけてきた。

 髪はオールバックにしていて中々かっこいい。



「はい、そうです。よろしくお願いします」



 挨拶はしっかりしておかないとな。



「おう、よろしくな。俺はゴル、こっちがシアンだ。そんであっちの赤髪で杖持ってるのがスカーレット、茶髪で剣持ってるのがルンだ」



「シアンです。よろしくお願いします」



「スカーレットよ、よろしくね」



「ルンです、よろしくお願いしますね」



 シアンさんは小柄で武器らしいものは何も持っていない。


 スカーレットさんは杖か。


 ルンさんが剣と。





 ……スカーレットさんとルンさんの役割逆な気がする。

 スカーレットさんは大胆って感じだけどルンさんは比較的大人しい印象だ。





 ……やっぱり逆な気がする。



 そんなことを考えている内に俺以外の自己紹介が終わったようだ。

 俺もぱっぱと自己紹介を済ませてしまおう。



「カイトです。基本は剣ですが魔法も使えます。よろしくお願いします」



 こういう時は無難な自己紹介が一番だ。



「カイトか。良いことを一つ教えといてやる。スカーレットとルンは戦いになると印象がガラッと変わると思うぜ。お前のさっきの顔を見たが、考えていることは分かるぜ。最初は俺もそうだった」



 俺そんなに顔に出てたのか?

 というか印象がガラッと変わるって、もしかして人は見かけによらずの典型例だったりするのか?

 ゴルさんも最初はそうだったっていうことは結構普段の時と差が激しいのかな?



「そうなんですか。どう印象が変わるのか楽しみにしていますね」



「ははは、度肝を抜かれると思うぜ!」



「ゴル!そんなバカ話してないでもっと周りを見なさいよ!依頼人来てるわよ?」



 俺もそのバカ話をしていたんですけど。



「ほら、そっちのカイトっていうのも!あんたリーダーじゃないの?早く挨拶してきなさい!」



 俺も含まれてた。

 ていうかリーダー?

 リーダーなんて俺達決めてないんだが。



「愛花、リーダーって俺なの?」



「私やりたくないから海斗やって。よろしくね」



「ええ……。押し付けかよ……」



 まあ良いけどさ。



 えーっと、いた。

 あの人が依頼人か。


 ほっそりしていて弱そうな人だ。



 ……弱そうだから護衛を頼んだのか。



「今回はよろしくお願いします」



「ええ、よろしくお願いします。自分は全く戦えないので皆さん頼りにしてますよ」



 礼儀正しくていい人だな。

 裏がとんでもないとかじゃないことを俺は信じる。




 こうして今のところ順調な護衛依頼が始まった。
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