異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

空の旅

この世界の弾薬とサヨの弾薬

　一週間ほど様子を伺っているとサヨが起き上がった。
「ふっかぁあつ！」
　サヨの復活に全員が喜びその日の食事は少し豪勢になった、自分はとりあえずサヨで楽しんだどうやら自分でも欲求不満だったようだその日はそのまま終わり、翌日から出発となった。

「それじゃあ行きましょうか」
「次はどこへ向かうのですか？」
「一度インドで化け物の掃討してからカスピ海の方向へ向かう」
　声には出さないがまたしても行ってみたかった場所でテンションが上がる、インドといえばガンジス川しかこの世界に残っているイメージがないがそれでも楽しみではある、カスピ海の方も湖なので景観も差があるものの問題ないだろう。
「急いで向かうぞ」
　サヨが寝ていた日数を取り戻したいらしく船の速度がいつもより早い、それならサヨが寝ている間に少しずつでも進めばいいのではないかと思ってしまう、そもそもこの任務に期限などは無かったはずだ。

「道中だが化け物だ、早速殲滅してくれ」
　そう思っていると化け物と遭遇したようだ、早速復活したサヨと殲滅に向かう。
「今回はこの前拾ってもらった弾を使っていこう」
「うん、わかった」
　サヨが出してくれた銃はいつもよりシンプルなデザインだ、デザイン案として出した即却下されそうだ。
「この銃は内部構造が精密で頑丈にするために外側は強固にする必要があったんだよ」
　この銃を見た視線で察したのか良い訳を始める、見た目はともかくよほど大きなものじゃないかぎりどんな大きさでも対応しているで凄いと思う、しかも重心も他の銃と大差ないのでいつも通り使い方で問題なさそうだ。
　サヨも同じような武器を取り出して化け物に向けて発砲する。
「アレ？」
　いつもなら一発で化け物が倒せるハズだが、正確に頭を撃ちぬかないと倒せなくなっている。
「おい、一発で倒せないぞ」
　試しに持ってきた弾を装填して化け物に向けて撃つと、腹部に当たったにも関わらず倒れた。
「これってサヨの弾が特別ってこと？」
「かもしれませんね」
「もしかすればそれを研究すれば化け物に特攻する手段があるかもしれない」
「じゃあ後でお願いします」
　とにかく今は研究よりも目の前の化け物退治が優先だ、サヨがいるおかげで退治が捗って仕方がない、適当に撃つだけでも当たってしまう、しかしこの前の戦闘のようにサヨ無しになってしまうと時間がかかってしまうので狙いが正確な今の内にしっかりと狙って撃つように心がける。

　サヨの手伝いもあって1時間ほどで片付いた、改めてサヨの凄さに気づいたのでとりあえず撫でておく。
「えへへー」