異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

聖なる物の抜け殻

外野

　ユーフィリアだったモノが消えると瓦礫が一気に崩れて、辛うじて建物と呼べそうだったものがただの瓦礫の山になった。

「なんかあっけなく終わったね」
「そんなときもあるよ」
「じゃあ帰っろっか」
「うん」

　端末を操作して日本に帰る。
「おかえりなさい」
「今回はかなり早く終わりました」
　結局話を聞くだけで終わったのでかなり短い時間で終わってしまった。

「それでも仕事は仕事です、あのまま放置していればいつか暴走して呪いを振りまくだけの存在になったんですよ、それを討伐するのにかなりの日数と人員が必要になりましたので、そうなる前に潰してしまおうとしたのですよ、それを事前に潰したのですから大手柄ですよ」
「はぁ、ありがとうございます……」
「でもまさかアレがあんな簡単に何とかできるとは以外ですよ」
　話を聞いただけがなのでいまいちピンと来ないが良しとしておこう。

「あ、サヨちゃん後でいい？」
　サヨが自分の方をチラッと見る。
「いいよ」
「はい、時間は空いてます」
「じゃあちょっとの間借りますね、大丈夫ですよ日没までに返しますよ」
　時計を見るとまだ日没までまだまだ時間がある。

「じゃあ家に帰って適当にしてます」
「はいお疲れさまでーす」


　家に帰り、適当に過ごしていると太陽が沈む頃にサヨが帰ってきた、サヨが真っ直ぐに自分の所に向かいもたれかかるように眠ってしまった、いったい何をしていたんだろう。