215 / 427
ぶらり適当旅
何かが見てる
しおりを挟む
「え、めっちゃ光ってる」
「え、当たり前じゃん」
奈良の大仏といえば黒っぽいような地味な配色のイメージしかなかったのだが目の前にある大仏は光輝いており、もちろん後光もはっきりと視認できる。
「というかここまでなんだ」
前世の日本では大仏に触れてるほど近づくことができたのにたいして、こちらの日本では遠くからしか眺めることができないようだ、それでも迫力があり、まるで至近距離で見られているような感覚がある。
「そういえばココと京都は何の関係が?」
「えっとこれは言ってしまえば壁なんだよ」
「壁?」
「呪いを受け止めて消すための壁?」
「へーうん?」
気のせいだろうか、大仏から視線を感じてこれ以上詮索するなと言われたような気がした、サヨも感じたようでこれ以上話す気はないようだ。
「あー、変なところにアクセスしてたっぽい、もうこれ以上はやめとくよ」
「そうだね観光して帰ろう、すぐそこに春日大社あるしそこに行こう」
「いいね行こう」
東大寺を出ると周囲の観光地が地図で表示されている案内板がありそれによるとかなり近くにあるように見える、しかし歩いてみると曲がりくねった砂利道で20分ほど歩いてようやく鳥居の前に到着した。
「えっとまずは……」
鳥居の前に立って中央を避けて一礼してから鳥居をくぐっていく、そのまま中央を避けつつ進んでいくとすぐ左方向に手水舎があるのでそこで手と口を漱ぐ。
それから本殿へ向かう、京都よりかは少ないが観光客がいるのでそれらを縫うように進んでいく大きな門を一礼してからくぐって行くとまずは大きな木が視界に入ってくる、そこには大きなナニカがいるようだが嫌な感じはなくむしろ神々しい何かを感じる。
ただ感じるだけで姿が見えないのでとりあえずお賽銭を投げにいく。
お賽銭を入れるところは2ヶ所あるようで片方はすぐ近くにありもう片方は本殿の目の前にありそこに行くには入場料が必要なようだ。
もちろんお金を支払って本殿の目の前まで行く、お賽銭を入れてから二拝二拍手一拝して願い事をする。
参拝が終わったので反転して奈良駅に向かう。
「それにしても熱い……」
奈良駅から常々思っていたのだが空には雲が無く太陽の日差しが強く当たってやけどしそうだ。
帰りにお土産屋で木刀とついでに帽子を2つ購入する、中二病心を刺激するキーホルダーやご当地グッズを買いそうになるが「何に使うんだ」と言い聞かせて購入を我慢する。
その代わりに近くの売店でソフトクリームを2つ買い食べながら駅に向かう。
「さて次はどこに行こうかな」
次に行くところを時刻表を眺めようとすると端末にメールがあり次の仕事が決まったのでなるべく早く帰ってきてほしい旨の連絡がきた。
「どうしたの?」
「もう旅は終わりっぽい」
「そっか、楽しかったね」
「帰宅するまで旅は続くんだなぁ」
なるべく早く帰ってこいとのことなのでこの世界の電車で大回りして帰ることにした。
「え、当たり前じゃん」
奈良の大仏といえば黒っぽいような地味な配色のイメージしかなかったのだが目の前にある大仏は光輝いており、もちろん後光もはっきりと視認できる。
「というかここまでなんだ」
前世の日本では大仏に触れてるほど近づくことができたのにたいして、こちらの日本では遠くからしか眺めることができないようだ、それでも迫力があり、まるで至近距離で見られているような感覚がある。
「そういえばココと京都は何の関係が?」
「えっとこれは言ってしまえば壁なんだよ」
「壁?」
「呪いを受け止めて消すための壁?」
「へーうん?」
気のせいだろうか、大仏から視線を感じてこれ以上詮索するなと言われたような気がした、サヨも感じたようでこれ以上話す気はないようだ。
「あー、変なところにアクセスしてたっぽい、もうこれ以上はやめとくよ」
「そうだね観光して帰ろう、すぐそこに春日大社あるしそこに行こう」
「いいね行こう」
東大寺を出ると周囲の観光地が地図で表示されている案内板がありそれによるとかなり近くにあるように見える、しかし歩いてみると曲がりくねった砂利道で20分ほど歩いてようやく鳥居の前に到着した。
「えっとまずは……」
鳥居の前に立って中央を避けて一礼してから鳥居をくぐっていく、そのまま中央を避けつつ進んでいくとすぐ左方向に手水舎があるのでそこで手と口を漱ぐ。
それから本殿へ向かう、京都よりかは少ないが観光客がいるのでそれらを縫うように進んでいく大きな門を一礼してからくぐって行くとまずは大きな木が視界に入ってくる、そこには大きなナニカがいるようだが嫌な感じはなくむしろ神々しい何かを感じる。
ただ感じるだけで姿が見えないのでとりあえずお賽銭を投げにいく。
お賽銭を入れるところは2ヶ所あるようで片方はすぐ近くにありもう片方は本殿の目の前にありそこに行くには入場料が必要なようだ。
もちろんお金を支払って本殿の目の前まで行く、お賽銭を入れてから二拝二拍手一拝して願い事をする。
参拝が終わったので反転して奈良駅に向かう。
「それにしても熱い……」
奈良駅から常々思っていたのだが空には雲が無く太陽の日差しが強く当たってやけどしそうだ。
帰りにお土産屋で木刀とついでに帽子を2つ購入する、中二病心を刺激するキーホルダーやご当地グッズを買いそうになるが「何に使うんだ」と言い聞かせて購入を我慢する。
その代わりに近くの売店でソフトクリームを2つ買い食べながら駅に向かう。
「さて次はどこに行こうかな」
次に行くところを時刻表を眺めようとすると端末にメールがあり次の仕事が決まったのでなるべく早く帰ってきてほしい旨の連絡がきた。
「どうしたの?」
「もう旅は終わりっぽい」
「そっか、楽しかったね」
「帰宅するまで旅は続くんだなぁ」
なるべく早く帰ってこいとのことなのでこの世界の電車で大回りして帰ることにした。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる