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魔法少女は火力重視

勇気の買収

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「どうしたの?」
「いやぁこのままの戦闘でいいのかと……」
「今回の仕事は魔法少女での練習を兼ねているから最悪この世界が救えなくても大丈夫だったハズ」
「それは随分侵害ね」
「なんで?!」
 完全に巻いたつもりだったハズだったがいつの間にか先ほどの魔法少女が腕を組んで立っていた。
 サヨが常に周囲を警戒していたので、いきなり現れた魔法少女に対して最大限の警戒をしている。
「そこまで警戒してくれないても今の私に貴女方をどうにか出来る力は無いわよ」
 両手を上げて無抵抗だと証明する。

「そこで聞きたいのだけど、貴女方はこの世界の住人ではないと思ってくれていいからしら?」
「そうなりますね」
「この世界が救えなくても良いって言っていたけど、この世界を終わらせる気は無いと判断して良いわよね?」
「そうですね」
「ちなみにお金はどうしているのかしら?」
「電子マネーが使えたのでそれを利用しています」
 今の立場的にはこちらが有利のハズなのだがなぜかこちらが咎められている気分がする。
「そっちの世界の電子マネーってことはこっちの世界に利益が出ていないようだけど?」
「そうなりますね……」
「つまり窃盗と同じと言えそうな感じね」
「そう、とも言えますね……」
「じゃあ調べたら貴女方が犯罪者って事になりますね」
「……何が言いたいんですか?」
「つまりね、ちょっと手伝ってほしいほしい事があるのよ」
「手伝い、ですか?」
「そうよ、お手伝いよ、そうすればこっちから少々のお小遣いが合法的に出るわ、もちろん国籍不明でもね」
「ついでに拒否権は?」
「この世界の日本では職業選択の自由はあるわ、もちろん犯罪者じゃなければね」
「手伝わせて、いただきます……」
「じゃあその怖い顔している人を引っ込めてくれないかしら」
「え……、あぁサヨ」
 サヨの肩を叩いて静止させる、まだ不服そうにしているが何とか抑え込んでいるようだ。
「ふう、さしあたってそのお金じゃなくてこっちを使いなさい、一部先払いよ」
「ありがとうございます」
「それじゃあ3日後に改めて連絡するからそれまで魔法少女の使い方を練習しておくことね、すくなくてもそんな怖い顔じゃ勤まらないわよ、じゃあね」
 そういって彼女は魔法を使用して消えていった。
「……とりあえずトレーニングするよ」




「ごわがっだぁ~、あの人絶対変身しない方が強いって」
「なんとか仲間に引き入れたけどアレは弱みがあったらいけたけどそれが無かったら本当にやばがっだぁ」
「それはそうだけど争わないのが一番だよぉ」
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