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魔法少女は火力重視

敵の本拠地へのカチコミ

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「それじゃあ休憩そろそろ終わりましょうか」
「ようやく終わったか……」
 おおよそ30分ほどで休憩時間が過ぎ、その間に魔物が襲ってくることは無かった。

「それでは今から敵の本拠地へ強襲をかけます、作戦は特にありませんので各自お互いの邪魔にならないようにしましょう、おそらく魔王に当たる存在を討伐すれば魔物は増殖しないと思われます」
 結構適当だな、それでいいのか?
 他の魔法少女達を見てみると決心した表情で聞いていた、どうやらそれでいいらしい。

「それでは私はここで全力をもって行使しますので後は各自皆様にお任せします」
 全員を仕切っていた魔法少女が斜面に向かって大がかりな魔法を行使した、行使した魔法少女はそのまま地面に倒れこんだかと思うと大きな音が響きわたり、魔法少女が立っていた正面に大きな穴が空いた、その空いた大きな穴から大量の魔物が這い出てきた。
 出てきた魔物が虫型が多いのもあって背筋が凍りつくような気持ちになってしまう、一部の魔法少女は悲鳴を上げて逃げ腰になっている。
「何ビビッているの行くわよ」
 炎の扱いが得意な魔法少女が大声で叱咤し出てきた魔物を焼き払い道を作る、他の炎使いと思われる魔法少女達も続けて魔法を放ち道を作っていく、さらに攻撃に特化していそうな魔法少女達が攻撃しながた大きな穴の中に入っていった。
 どうやら得意分野があるので勝ってに役割分担してるようだ、自分たちは後ろで殿をやっていればいいだろう。

「先に変身しておいた方がいいかも」
「分かった、じゃあ私は隠れているね」
「おう」
 魔法少女達が大きな穴に入っていき自分たちだけになったので変身してから自分も穴に飛び込んでいく。
 中は炎で焼け焦げた跡がつづいており所々燃え残っている箇所があり、そのおかげで明かりは足りている、後方を進んでいるおかげで未だに戦闘はない、先を行く魔法少女がしっかりと殲滅をしているようだ。

「ここからは各自で行動するように、各員、絶対に生きて帰りましょう!」
「はい!!」
 どうやら中枢に入ったようで一本道ではなくなったようだ、ここからはバラバラで行動することになるようで、すでに複数のグループに分かれて行動を開始していた、もちろん自分は1人である。
「ねえ貴女、もしよかったら私たちと来ない、私たちじゃ火力が少ないの、来てくれると助かるなぁ」
 どうやら1人ではなくなったようだ。
「良いですよ」
「本当、ありがとう」
 身長は向こうの魔法少女達の方が高いせいで子供扱いされているようだ、今そんな事に拘ったところで場が乱れるだけので流しておこう、どうせもう二度と会うことはないのだから。
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