異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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数をこなすため

変な所にあるやる気スイッチ

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「さっそくの食料不足じゃん」
 人口林だと整備されているので適当に生えている物が無いため野草や木の実を食べる事ができそうになかった、それに水の音も聞こえてこないので水源も遠いのだろう。
「えぇ……倒すか」
 この場に居続けるのはよくないのでココに封印されている巨獣とやらを倒してしまえばいいだろうという結論にいたった。
「で、どうすんの?」


「とりあえず下かな?」
 見渡す限りは横にも上にもない、ならば下だろうと当たりをつけた。
「で、どうすんの……下に攻撃かなぁ、いやでもなぁ」
 どの程度の深さまで掘ればいいのか分からないしましてや直下掘りしても出てくる保障はない、魔力による探知についても世界が違うのでそもそも反応するか怪しい。
「こまった」
 ひとまずはサヨさんが持ってきた携帯食料を数えてからこの世界での生存可能日数を数える、とりあえずはこのまま1人の方がいいだろうと判断した。
「うーん……うん?」
 とりあえずは拠点を確保したいので適当に木を伐採して拠点をを作る、雨風を完全に防げる訳ではないがそれでもないよりはマシだ。
「ココで妥協しないとな」
 作り込みをすると時間がかかってしまうので最低限で留めておく。
「さぁて、どうしよ……寝よ」
 仮拠点が完成する頃にはすでに太陽が沈みかかっているのでこのまま寝る事にする。

「固った……」
 寝床にした木材が固いタイプだったため上手く眠る事ができなかった、それでも体制を変えて何とか睡眠をとり明け方まで過ごした。
「こんなの数日でもいられるか!」
 食料はあったとしても寝床が悪いので早々に終わらせると誓った。


「……しゃらくせぇ!! はぁ……」
 どこに巨獣がいるのか、どうやって出現させるのか考えてみるが手がかりが何もないので考えるのを辞めた。
「もうココでいいや」
 探す事も辞めて適当な場所で飛び上がる、大きめの銃を取り出して地面に向ける。
「出て来なさい!」
 うまく寝られなかったイライラも含めて地面に向けて放つ。
 轟音を放ち、地面が大きく抉れる。
「どうかな?」
 抉れた穴を眺めると何かがこちらを睨みつけているのがいた。
「アレ、かな?」
 巨獣と思われるものは大きな手をこちらに向けてきた、ゆっくりと伸ばしてきたため、連射できる銃に持ち替えて、向かってくる手を撃ちながら回避していく。
「固いなぁ」
 さすがに地面を大きく抉った攻撃を耐えきっただけある、通常の弾ではダメージを与えられる様子がない。
「これだとさっきのじゃあ時間稼ぎもできないじゃないか?」
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