異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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ゾンビパニックで火力マシマシ

感染はしないタイプ

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「くっ、これじゃあダメだ」
「だなぁ、流石にこの状態じゃあ次の波には耐えられないだろうな」
「仕方ないが移動するしかないな」
「なにごと?」
「あぁ、あんたか、そういえば名前を聞いて聞いていなかったな俺はレオナルドだ」
「私の名前はメリジューヌだ」
「……本名だよな?」
 名前を名乗ると周囲の人全員が警戒の構えをとる。
「ん?、あぁ私に似合うとつけてくれたぞ?」
「そうか、俺達に敵対する気はないよな?」
「別に無いが?」
 なぜか警戒されているが理由が分からないので首を傾げておく。
「……拾ったのは僕達だ、最後は責任をとる」
 集団のリーダーらしき人物のレオナルドが大声で宣言すると周りの人達は落ち着き始める、メリジューヌという名前は良くない物なのだろうか……。


「しっかしどうするよ」
「仕方ない一旦ムジーナシティに行っていろいろ補給するしかないだろう、各自荷物をまとめ終わり次第に移動を開始する」
 その号令で全員が荷物をまとめ始める、メリジューヌはサヨ譲りの収納があるので荷物は手にもっていない。
「というかそこになにがあるんですか」
 メリジューヌにとって全てが初めてなのと暇なので質問でもしてみる。
「あそこはゾンビに対する装備や設備を開発している企業があるからな、自分達もそこの企業の調査できてるんだよ」
「はぇ~」

 全員の荷物がまとめ終わったようでゾロゾロと歩き始める、向かっている方向には特に見える物がないのでそれなりに距離があるのだろう。
「到着までどれくらいだ?」
「あー大体2時間くらいだな」
 歩きのペースは人数がいるせいで大して早くはない、なのでおおよそ5キロほどだろうとあたりをつける。

「そういえばゾンビってなんなの?」
「キミは本気で言っているのか、もしかして記憶喪失か何かか?」
「そんな感じですね」
「……正確な時期は諸説あるんだがいつの間にか夜になると奴らはどこからか現れるようななったんだ、見た目から映画やゲームで出てくるゾンビに特徴が似ていることからそう呼ばれている、奴らは一定の周期で数が増えたり減ったりする、一昨日の夜が直近のピークだな、それから銃とかで攻撃しても大してダメージが入らないのも特徴だな、頭をしっかりと打ち抜かないと倒せないのもあるな、あぁあとゾンビに噛まれたりしても人間がゾンビになる訳でもないし普通に死ぬ」
「なるほどなぁ」
 とりあえず感染しないゾンビという認識でいいだろう。
「後はキミが見つけた強い光に弱いという事だな、おそらくこのままだと暗所にも出てくる可能性があるな」
「はえ~」
 それからは特に会話が続かなかった、無言のまま進んでいきムジーナシティと思われる場所に到着した。
「なんか暗くない?」
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