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ゾンビパニックで火力マシマシ

ゾンビは復活しない

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「ゲームじゃないんだよなぁ」
 施設の中は迷路のように意味不明に入り組んでいる訳でも無く、また破壊許可も貰っているので気になった扉なども破壊して無理やり入ったりして突破しているのでダンジョン攻略というよりも家宅捜索している気分になってくる。

 他人の部屋を漁るのは普通に抵抗があったのだが基本的に殺風景で私物がほとんど無いため淡々と進めることができた。
「もう時間か……」
 淡々と明後日いると端末からアラームが鳴った、どうやらセットした時間になったようだ。
 地図を頼りに拠点に戻る、道中に倒したゾンビはそのままになっており復活はしてなかった、ゲームで何回か経験しているせいか、それでも復活しそうな気がするので首だけは切断しておく。

「戻ってきました……」
 入るとまず全員に警戒された、自分を見るなり脱力して作業にもどった。
「あぁ君か……ところでグレルはどうしたんだ、帰ってきてないんだ」
「グレル……、あぁあの人は目的地についてから別れたっきりだけど、まだ帰ってきてないんですか?」
「あぁまだ帰ってきてないんだ、その様子だと知らないみたいだな、ちょっと見てきてくれないか」
「わかった、行ってくる」
 ここで断ってしまえば角が立つだろうしからそのまま回れ右をしてグレルの部屋に向かう。

「おーい、グレルさーんいますかー?」
「ん、何で戻ってきたんだ?」
 戻っていないと聞いてもしかしてゾンビにやられたのかと思っていたが、そんな事もなくずっと作業をしていたようで、2時間ほど経過していたハズだがそれらを忘れる程に作業に没頭していたようだ。
「戻ってきてないから見てきて欲しいって言われたので……」
「はぁ、もうこんな時間か、あと少しで終わるから待っててほしい」
 自分が頼まれて来たと説明すると気が抜けたようで作業を片付ける始めた。
「この作業はココでしかできないから、また明日も送ってくないかね?」
「ついでなのでいいですよ」
「ありがとよ、1人だと不安でしょうがないからな、よし一区切りついたし戻るとしよう」
 結局帰りも護衛する事になった、もちろん道中に遭遇したゾンビは全て首が切断されており、復活した襲ってくる事はなかった。

「ただいま戻りました」
「おぉ無事だったか」
 入るとまた警戒されたがこちらを見て脱力する。
「グレル、用事はどうだったんだ?」
「もちろん、順調だココじゃあできねぇからもどかしい物はあるがな」
「何かわからんが順調で何よりだ、それじゃあ情報の共有だが、外との連絡は未だに取れていない、それから町の監視カメラをできる限り確認してみたけど死体を含めて誰一人として見つからなかった」
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