異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

レベル1の転生者

パーティが増えてもやることは同じ

「それじゃあいっそ次に続けていきませんか？」
「そうでね、じゃあ行きます」
　何がいっそなのかわからないがとりあえず続けて仕事をすることになったなった。

「そうですねぇ、じゃあこの世界にしましょう」
　特に行くような世界が決まっていないのなら提案しないでほしい。
「今回は久しぶりに転生者と同行して手助けをしてほんです」
「確かに久しぶりな気がしますね、でも３人でいっても大丈夫なんですか？」
「そこは大丈夫ですよ、というか大丈夫な所を選びましたからね」
「さすがに連続ですからね」
　毎回しんどい世界が続くのは勘弁してほしい。

「それじゃあ行ってらっしゃい」


「そういえば毎回こうでしたね」
「そうだな」
　一応メリジューヌ(仮)ももともとは自分とサヨが合体したものだったため２人の記憶が薄っすらあるようだ。
「それでココはどんな世界なんだろう」
　相変わらずだがやはり軽く見た程度ではどんな世界かはわからない。

「毎回なんの世界かってわからない物ですね、端末とかに表示されないんですか？」
「……出てたわ」
「ええぇ……」
　確認してみると詳細こそ表示されていないもののどういった物か表示されていた。
「前ってこんな表示あったっけ？」
「何度かアップデートしてるからいつの間にか実装されたとか？」
「かなぁ？」
　３人で顔を見合わせて首をかしげる。

「とにかくこの世界の特徴を見てみるよ、えっと……、この世界にはレベルの概念がありますが安易に開示されないので秘匿しておけば問題ありません、えーですが、重要な登録などで調べれられます」
「そういえば自分たちってレベルってあったっけ？」
「え、ないよ」
「え、じゃあレベルの表記はどうなるのさ？！」
「それは世界の表記によって違うから一言で言えないけど、０だったりエラーが出たりいろいろかな？」
「そうか、それは世界によりけりか」
　世界が違うのでそこはなんとも言えないのだろう。

「それで目的の表示ってあるの？｝
「えっとなぁ、あぁあったわ、レベル１の元日本人がいるからある程度レベルが上がるまで同行する事だって」
「じゃあひたすらレベリングしてれば終わりかな？」
「だねー」
「じゃあさっそくその元日本人を探しにいきましょう」
「はい」