異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

玩具の世界は無駄に壮大になりがち

いきなりの進歩する物

「今って何世代目だっけ？」
「確か5か6世代目だったと思うけど」
　大会が開催される度に新しいロボットや新機能を実装されては実際の方でできるか検証してから耐久性などを検証してを繰り返している。
　イベントの頻度が不定期になっているがそれは実際の方で開発で時間がかかっているせいだ、ゲームのプレイヤー達の間で割と適当に書いていたロボットの説明文が考察されているようで、適当に書いただけあって矛盾があるのだがそれが余計に考察勢を本気にしているようだ。


「普通に軍事目的で使えそうな物が出来たよね」
　開発を続けていると派遣元の日本で技術職とかでもやっていけるんじゃないかと思えるほど開発をしている。
「しかもプラスチック限定だからかなりニッチだし」
　開発していくのはもちろん楽しいしやりがいを感じている、しかし自分は本当にコレを続けて良いのだろうかと、そう思える時が出てきた。
「そろそろ終わりにしたいんですが……」
「だねぇ」
「そろそろ自分の世界の歴史を知りたいです」
　最近では歴史の点数だけ以上に低い事を指摘されて「この世界の歴史なんて別に覚えなくても問題ないよ」なんて言ったようでちょっと問題になったようだが、保護者の自分達にもどうなのかと言われたが、そこは何とかごまかしておいた、自分とサヨがベースになっているので人の前でそんな事をいったりはしないので恵美が独自の自我が確立しているのだろう。
「そうだな」
　この世界に来てもう１年は経過している、いい加減話を進めてもいいだろう、この世界は確か玩具がメインの世界だったハズだ、しかし今のこの世界で流行しているのはゲームセンターにあるオンラインゲームだ、きっとココからリアル玩具に向かわないと世界は進まないのだろう。

「そんな訳で次は立体物に行こうと思います」
「はぁ……？」
　いきなり集められてそんな訳でと言われてもどういう訳か分からないのは当たり前である、まだしっかりとまとめた訳ではないのだが、今運営しているロボットをカスタマイズできるプラスチックキットとして発売して、それを実際にゲームで反映できるようにするというものだ。
　仕組みとしてはキットの内部に認識できる装置を組み込んでそれを機会が読みこんでゲーム側に反映させるといったものだ、前世の日本にあった物になるのでイメージしやすかった、そのおかげで企画だったり構想だったりがスムーズに進んだ。
　ゲームの方で大きく利益を得ていたお陰で資金調達などがとんとん拍子に進み、プラスチックキットの生産工場やゲームのアップデートなどが恐ろしい程に順調に進んでいった。