異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

玩具の世界は無駄に壮大になりがち

任せていたら大がかりになっていた

「もしかしてコレ以上は難しいかもな」
「悔しいけどそうですね」
　開発を続けていると技術的なことやいろんな壁に何度かあったがその度にいろいろな手を尽くして突破してきがそろそろ限界が見えてきた。
　もちろん休暇を挟んだり、気分転換をしたりこの世界の創作物に触れてアウトプットをしてみたが壁を突破することができなかった。


「仕方ない、こうなったら大型大会を開催して正式のパイロットを集めよう」
「次も大型の会場を使ってやる感じだね」
「そうだね、そこはこの世界の人に任せてこっちはしばらくお休みしよう、煮詰まってるからこれ以上続ける意味もないだろうし」
「うん、わかった」
「３人で適当に旅行でもいきますか」
「はい」
　その後は会社の人たちに開発と大型の大会を開きたい旨としばらくお休みする事を伝えた、大金を稼いでいるおかげかスムーズに休みが取得できた、その夜に恵美に報告すると普通に喜んで準備を始めた。
　旅行は適当に決めてのんびり結構する、とにかく持ち越せないお金が大量にあるので行く先々で散財しまくる、この世界の交通事情がわからないので車を用意して全国を回る。
　なるべく全国津々浦々回り終わる頃には大会の準備やらが終わっていた。

「えぇ……、なんでぇ」
　旅行から帰ってくると会社の近くに自分が開発しているゲームのテーマパークができていた。

　とりあえず客として中に入ってみる、かなりの人込みでトイレを含めて全てで並ぶ必要があったのでそこまで楽しめなかった、それでもテーマパークに来ている人たちは笑顔になっているのでまぁいいかと思えてくる。
　その日に帰宅するとテレビでテーマパークについての特集が組まれており、そのテーマパークで大会が開催される旨も報道されていた。
「……とりあえず明日に大会の詳細を聞かないとね」
「そうですね、さすがに半年であんな建物ができるなんて……」
　あえて情報を遮って旅行していたので驚きが大きすぎた。


「僕たちが大会に出場、ですか？」
「何卒よろしくお願い申し上げます！」
　会社に到着すると、役員の人が土下座で迎えてきた。
「いや、流石にそこまでされたらでますよ」
「そこをなんとk、ありがとうございます！」
　大の大人が全力で土下座してきたのだから、よほど嫌な事じゃないかぎりは引き受けるだろう、それにいままで大会などに参加しなかった理由は単純に開発で時間が無かっただけなので、参加自体は別に問題ない。

「それじゃあシステムと本物の裏の裏まで知り尽くしている僕たちが表舞台に出ようか」
　誰にも見ていない所でちょっと強キャラ感を出してみる。