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悪魔でシスターですから
知るまでは合法
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「いらっしゃい、泊まりかい?」
ギルドを出て近くにある宿屋に入ってみた、中は結構清潔に保たれており、受付カウンターの横は食堂も兼ねているようで席が沢山ある。
「はい、ひとまずコレで泊まれるだけ泊まりたいです」
2件の討伐の報酬で貰ったのは恐らく金貨と呼ばれる硬貨が1枚だ、コレがどれほどの価値があるか知らないがコレ1枚で連泊する期間でおおよその価値観を把握しておく。
「……ココに住むつもりか?」
「この町に長居する気は無いけどいつまでこの町にいるか把握できてないんだよ、だから出せるだけだした、それにそれはさっきの討伐報酬だから問題ないし御釣りもいらない」
「そうかい、それじゃあ精一杯おもてなしをさせてもらおうかね、部屋は……そうさね101号室を使うといいさ、掃除をするから食堂でゆっくりしてな」
「そうさせてもらいますね」
食堂のご飯はしっかりと満足できたのでヨシとしておく、食べ終わる頃に先ほど対応してくれた人が掃除が完了した事を教えてくれたので部屋に入る。
「ま、十分かな」
この世界に来てから宿泊したのは教会のみなのでそれに比べると広さも十分で消耗品もしっかりあるので文句などはない、もっともこの設備がこの世界の標準かどうかは分からないが……。
翌日、宿でしっかりと休めたのでスッキリとした気持ちでギルドに向かう。
「おまちしておりましたよ、さっそくなんですけど受けて欲しい物だありまして……」
意気揚々と受付の人が依頼書を出してくる、文字が読めないので何てかいているかはわからない。
「コレは?」
「コレはですねぇ、正確な種類分かって無いのですが爬虫類種ワニ系統のモンスターだという事までは分かっているんですよ、そこまでしかわかってないっていうのもあるんですが……、貴女ならできますよ」
「まぁはい」
なんだかよくわからないがめちゃくちゃ期待されているのだけは伝わってくる、コレは期待に応えないといけないような気がしてくる。
「場所はですねぇ、ココから南の方向にあるニビア湖に目撃例があるのでお願いしますね」
「ちなみに数は?」
「不明です」
「え?」
「ただ存在はこちらでも確認しているのいるのは確定なのでお願いしますね、今回は正体が不明なのもあって討伐対象の傷がなければ無い程に報酬金がアップすると考えてください、あそれと昨日の報酬金です」
忘れていたとばかりに昨日の報酬を出してくれた、心なしかトッコウから貰った時よりも銀色の割合が多い気がする。
「それじゃあお願いしますね」
笑顔でかなり危険な依頼に送り出すのどうなんだろうと思いながらギルドを出る。
「えっと南かぁ……」
南方向は道が続いており少ないながらも人の往来がある、こんな状況では翼を広げて高速で移動ができない、仕方ないので少し道から外れてから飛び出して行く。
「そんな必要なかったわ」
ニビア湖は案外近くにあり、コレなら別に人の目を避けて飛び出す必要はなかった。
周囲はギルド等のワニ系の魔物がいるとの情報が出ているためか人の気配は無い。
「そういえばこの体って水中行けたっけ?」
(私は人並だよ)
(ママと同じ)
「じゃあ非対応か、どうしよ」
とりあえず浅瀬に入ってみる。
「どうしよ、困った……」
もちろんメリジューヌになる前の自分は泳げないので当然メリジューヌになったとしても泳ぐ事はできないだろう。
「【石の礫が高速で撃ちだされる】とかどうだろうか」
適当に深そうな所に投石してみたが反応がない。
(ワニだったら餌とか用意すればいいんじゃない?)
「それだ」
少し離れた所に4足歩行の草食動物らしき反応があるので一瞬で〆て湖の川の水が流れ込んで来る場所まで持っていく、もちろん匂いに反応する可能性も考慮して傷だらけにして血を多めに流す。
「……思ったより多くね?」
血の匂いに確かにワニらしき影が複数集まってきた、軽く見渡す限りでも10匹以上は確実いる感じはする、もしかして湖にいるワニっぽいのが全部集まってきたのだろうか。
「この世界で禁止されているか分からないけどこの規模で傷付けない方法はもうガチンコ漁しかないでしょう、【水中に超強力な音と雷と衝撃による攻撃を発生させる】、おうふ……」
自分で魔法を発動しておいて自分でも怯んでしまった、水中で発生させたが周囲にも影響が出たようで少ししてから鳥が一斉に逃げ出す音が聞こえていた。
湖の方はひっくり返えったワニっぽいモンスターが浮かんでいた。
「【水は私の意のまま動き浮遊物を回収される】、なんだそれ」
自分で発動した魔法に対してツッコミをいれながら浮かんでいるワニっぽいモンスターを回収する、数は17匹で湖の規模からしてもしかして湖の生き物を全て平らげてしまったかもしれない。
「ってこれこそどうやって持って帰ろうか、【木は加工されて私の望む姿に変換される】っちこんな感じだろうか」
木を簡単に加工して荷車を作りそこにワニっぽいモンスターを積み上げる、1匹あたりがかなり大きく全長が2~3メートル近いのでメリジューヌになっていなけで運ぶ事ができなかっただろう。
「あ、そうだ【確実に止めが刺される】、ヨシ!」
もしかしたら気絶しているだけかもしれないので一応全部に止めをさしておく、かなりの重量になってしまったがなんとかギルドに運び入れる。
到着する頃には太陽が傾いていたので移動だけでかなりの時間がかかってしまった。
「やってきました、おそらくコレで全部じゃないかっておもいます……、どうしたんですか?」
ギルドに入る直前から人だかりとこちらを直接見た者は積み荷を見て絶句していた。
「どうしたもこうしたも、この数を貴女が1人でやったのですか?!」
「そうですけど?」
「そんないったい一体どうやって……」
「えっとガチンコ漁で」
「こんな、デスリアリゲーターはそんな事で倒せるようなモンスターではないのですが……、いえ貴女ならできるのでしょう、これだけの数があれば十分ですし……、それに一切の傷が無いのですね」
もう何があっても驚かないといった感じで職員たちがデスリアリゲーターを運んでいった、時間がかかりそうなのでギルドの中にある軽食スペースで適当な飲み物を頼んで飲みながら待つことにした、この世界には氷が常備できるような設備がないようでぬるい液体だが味はなかなか良くてクセになりそうだ。
「メリジューヌさんちょっといいですか?」
「なんですか?」
「状態が良すぎるのと数が多いので報酬額が軽く見積もっただけでもこのギルドの金庫が3つほど空になってしまうほどなんですよ……」
「え、そんなにするんですか?」
「はい、なので報酬の支払いなんですけど証明書をつくりますので中央で換金してくれないですか?」
「まぁはいじゃあそうします」
そういうと職員は安堵の表情をして顔を正す。
「今回はありがとうございました、デスリアリゲーターの複数討伐は無傷で行ったことで貴女の強さが完全に証明されました」
「それはよかった」
「はい、本来なら適当な依頼を5つ受けて完遂してくれれば大丈夫でしたが一部の職員の暴走で無茶苦茶な依頼を押し付けてしまった事はこのギルドの代表として謝罪します」
「あ、はい」
どうやらココのギルドで一番偉い人だったようだ、貫禄や覇気などが感じられず一般の職員と思っていたが違ったようだ、確かに無茶ぶりのような依頼だったが完遂できたので別に問題視はしていなかった。
「すべての解体には3日ほどかかってしまいますがそれまでゆっくりお待ち下さい、その我々の職員が1人同行して中央に行きます、そこで今回の報酬の受け取りをお願いします」
「はい、いいですよ」
「ありがとうございます、中央で報酬を受け取った後はもしこちらに帰ってくるのであれば同行させていただきますし中央に残るのであればお任せいたします」
「好きにしていいってこと?」
「はい、あくまで報酬の受け渡し目的になります」
「わかりました」
「ご理解いただきありがとうございます」
ギルドを出て近くにある宿屋に入ってみた、中は結構清潔に保たれており、受付カウンターの横は食堂も兼ねているようで席が沢山ある。
「はい、ひとまずコレで泊まれるだけ泊まりたいです」
2件の討伐の報酬で貰ったのは恐らく金貨と呼ばれる硬貨が1枚だ、コレがどれほどの価値があるか知らないがコレ1枚で連泊する期間でおおよその価値観を把握しておく。
「……ココに住むつもりか?」
「この町に長居する気は無いけどいつまでこの町にいるか把握できてないんだよ、だから出せるだけだした、それにそれはさっきの討伐報酬だから問題ないし御釣りもいらない」
「そうかい、それじゃあ精一杯おもてなしをさせてもらおうかね、部屋は……そうさね101号室を使うといいさ、掃除をするから食堂でゆっくりしてな」
「そうさせてもらいますね」
食堂のご飯はしっかりと満足できたのでヨシとしておく、食べ終わる頃に先ほど対応してくれた人が掃除が完了した事を教えてくれたので部屋に入る。
「ま、十分かな」
この世界に来てから宿泊したのは教会のみなのでそれに比べると広さも十分で消耗品もしっかりあるので文句などはない、もっともこの設備がこの世界の標準かどうかは分からないが……。
翌日、宿でしっかりと休めたのでスッキリとした気持ちでギルドに向かう。
「おまちしておりましたよ、さっそくなんですけど受けて欲しい物だありまして……」
意気揚々と受付の人が依頼書を出してくる、文字が読めないので何てかいているかはわからない。
「コレは?」
「コレはですねぇ、正確な種類分かって無いのですが爬虫類種ワニ系統のモンスターだという事までは分かっているんですよ、そこまでしかわかってないっていうのもあるんですが……、貴女ならできますよ」
「まぁはい」
なんだかよくわからないがめちゃくちゃ期待されているのだけは伝わってくる、コレは期待に応えないといけないような気がしてくる。
「場所はですねぇ、ココから南の方向にあるニビア湖に目撃例があるのでお願いしますね」
「ちなみに数は?」
「不明です」
「え?」
「ただ存在はこちらでも確認しているのいるのは確定なのでお願いしますね、今回は正体が不明なのもあって討伐対象の傷がなければ無い程に報酬金がアップすると考えてください、あそれと昨日の報酬金です」
忘れていたとばかりに昨日の報酬を出してくれた、心なしかトッコウから貰った時よりも銀色の割合が多い気がする。
「それじゃあお願いしますね」
笑顔でかなり危険な依頼に送り出すのどうなんだろうと思いながらギルドを出る。
「えっと南かぁ……」
南方向は道が続いており少ないながらも人の往来がある、こんな状況では翼を広げて高速で移動ができない、仕方ないので少し道から外れてから飛び出して行く。
「そんな必要なかったわ」
ニビア湖は案外近くにあり、コレなら別に人の目を避けて飛び出す必要はなかった。
周囲はギルド等のワニ系の魔物がいるとの情報が出ているためか人の気配は無い。
「そういえばこの体って水中行けたっけ?」
(私は人並だよ)
(ママと同じ)
「じゃあ非対応か、どうしよ」
とりあえず浅瀬に入ってみる。
「どうしよ、困った……」
もちろんメリジューヌになる前の自分は泳げないので当然メリジューヌになったとしても泳ぐ事はできないだろう。
「【石の礫が高速で撃ちだされる】とかどうだろうか」
適当に深そうな所に投石してみたが反応がない。
(ワニだったら餌とか用意すればいいんじゃない?)
「それだ」
少し離れた所に4足歩行の草食動物らしき反応があるので一瞬で〆て湖の川の水が流れ込んで来る場所まで持っていく、もちろん匂いに反応する可能性も考慮して傷だらけにして血を多めに流す。
「……思ったより多くね?」
血の匂いに確かにワニらしき影が複数集まってきた、軽く見渡す限りでも10匹以上は確実いる感じはする、もしかして湖にいるワニっぽいのが全部集まってきたのだろうか。
「この世界で禁止されているか分からないけどこの規模で傷付けない方法はもうガチンコ漁しかないでしょう、【水中に超強力な音と雷と衝撃による攻撃を発生させる】、おうふ……」
自分で魔法を発動しておいて自分でも怯んでしまった、水中で発生させたが周囲にも影響が出たようで少ししてから鳥が一斉に逃げ出す音が聞こえていた。
湖の方はひっくり返えったワニっぽいモンスターが浮かんでいた。
「【水は私の意のまま動き浮遊物を回収される】、なんだそれ」
自分で発動した魔法に対してツッコミをいれながら浮かんでいるワニっぽいモンスターを回収する、数は17匹で湖の規模からしてもしかして湖の生き物を全て平らげてしまったかもしれない。
「ってこれこそどうやって持って帰ろうか、【木は加工されて私の望む姿に変換される】っちこんな感じだろうか」
木を簡単に加工して荷車を作りそこにワニっぽいモンスターを積み上げる、1匹あたりがかなり大きく全長が2~3メートル近いのでメリジューヌになっていなけで運ぶ事ができなかっただろう。
「あ、そうだ【確実に止めが刺される】、ヨシ!」
もしかしたら気絶しているだけかもしれないので一応全部に止めをさしておく、かなりの重量になってしまったがなんとかギルドに運び入れる。
到着する頃には太陽が傾いていたので移動だけでかなりの時間がかかってしまった。
「やってきました、おそらくコレで全部じゃないかっておもいます……、どうしたんですか?」
ギルドに入る直前から人だかりとこちらを直接見た者は積み荷を見て絶句していた。
「どうしたもこうしたも、この数を貴女が1人でやったのですか?!」
「そうですけど?」
「そんないったい一体どうやって……」
「えっとガチンコ漁で」
「こんな、デスリアリゲーターはそんな事で倒せるようなモンスターではないのですが……、いえ貴女ならできるのでしょう、これだけの数があれば十分ですし……、それに一切の傷が無いのですね」
もう何があっても驚かないといった感じで職員たちがデスリアリゲーターを運んでいった、時間がかかりそうなのでギルドの中にある軽食スペースで適当な飲み物を頼んで飲みながら待つことにした、この世界には氷が常備できるような設備がないようでぬるい液体だが味はなかなか良くてクセになりそうだ。
「メリジューヌさんちょっといいですか?」
「なんですか?」
「状態が良すぎるのと数が多いので報酬額が軽く見積もっただけでもこのギルドの金庫が3つほど空になってしまうほどなんですよ……」
「え、そんなにするんですか?」
「はい、なので報酬の支払いなんですけど証明書をつくりますので中央で換金してくれないですか?」
「まぁはいじゃあそうします」
そういうと職員は安堵の表情をして顔を正す。
「今回はありがとうございました、デスリアリゲーターの複数討伐は無傷で行ったことで貴女の強さが完全に証明されました」
「それはよかった」
「はい、本来なら適当な依頼を5つ受けて完遂してくれれば大丈夫でしたが一部の職員の暴走で無茶苦茶な依頼を押し付けてしまった事はこのギルドの代表として謝罪します」
「あ、はい」
どうやらココのギルドで一番偉い人だったようだ、貫禄や覇気などが感じられず一般の職員と思っていたが違ったようだ、確かに無茶ぶりのような依頼だったが完遂できたので別に問題視はしていなかった。
「すべての解体には3日ほどかかってしまいますがそれまでゆっくりお待ち下さい、その我々の職員が1人同行して中央に行きます、そこで今回の報酬の受け取りをお願いします」
「はい、いいですよ」
「ありがとうございます、中央で報酬を受け取った後はもしこちらに帰ってくるのであれば同行させていただきますし中央に残るのであればお任せいたします」
「好きにしていいってこと?」
「はい、あくまで報酬の受け渡し目的になります」
「わかりました」
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